ロウきゅーぶ!3 [★]
別に面白くないわけじゃないんですけどね。なんなんだろうね、この何ともいえない気持ちは。
それよりもだんだんレジに持って行きづらくなる表紙だなーと。
ロウきゅーぶ〈3〉 (電撃文庫)
プール開き目前な本格的な夏到来。いまだ慧心学園バスケ部のコーチを続ける昴は、試合という新たなる壁にぶち当たっていた。そんな中、一人泳げずに悩める愛莉。これを克服することでセンターとしての精神的成長を促すためにも、昴は文字通り一肌脱ぐことにしたのだが、
「──さーて、今のうちに脱ぎ脱ぎっと」(三沢真帆)
「いいから早く服を着なさい今すぐにっ」(永塚紗季)
「ううっ。やっぱり……恥ずかしいかも」(湊智花)
「おー、じゃあひなはこあらあたーっく」(袴田ひなた)
「だ、だめだようそんな格好でこんなっ」(香椎愛莉)
違う壁が昴の前に立ちはだかるのだった。そして、そこに忍び寄る女の影が──!?
さわやかローリング・スポコメディ第3弾!
昴をかけて、高校生と小学生が真剣勝負――!?
ついに幼馴染みの葵に小学校で女バスのコーチをしていることがバレてしまった昴。葵は昴が自分のことを省みずにコーチをやっていることへ腹を立て、どうにかして辞めさせようとするが、そんな昴をかばったのは女バスの少女達だった。そんなこんなで、3vs5の高校生と小学生のバスケ勝負が決行されることになったのであった。
この幼馴染みの葵、自ら憎まれ役を買って出て女バスの女の子達と対決することになるんだけど、なんか露骨過ぎやしないか。まあ表面は否定していてもどうしても昴を気遣ったり、現実に引き戻したりしたい気持ちを抑えられないのは分かりますよ。それが昴とバスケで全国を目指す約束をした、彼女なりの想いのぶつけ方なんでしょうしね。案外かわいいところあるじゃないですか。ただやり方がちょっと強引過ぎる気がしますが。
あと女バスの女の子達とすんなり仲良くなっちゃうのもなんかなーとか思った。憎まれ役が転じて尊敬されるお姉さんになってしまったのだけど、これはうまくいきすぎじゃね。円満すぎじゃね。
ただ愛莉が青いのことのが気になって気になって仕方ないという感じで、これはこれでありだと思います。まさかこの作品で百合がくるとはな。
この作品、なんだかスポコン要素がだんだん薄くなってきていると感じているのは私だけでしょうか。
1巻のときはあんなに燃えたし、これぞ正統派スポコンやーとか思ってたけど、なんか最近はロリハーレムラブコメに転化しているような気がしてならないんですが。私がこの作品に求めている燃えはどこにいってしまったんだ。別にラブがだめってわけじゃないんだけどさ。
なので、もう少しというか、もっとスポコン成分を増量してほしい感じですね。バスケは好きなスポーツなのでなおさら。まあ次巻は他校との練習試合っぽいし、またあのときのような燃えを見られることを期待しています。
というわけで面白かったです。けど、もっと、燃えを! スポーツを!
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