嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前 [★]
湯女様の表紙きましたわテンション上がってきたましたですわー、すわすわ! プソプソ。
今回は湯女様の一人騙りだと思ってたけど、終盤で「お?」と思わせる展開。
とりあえず本編はここで終了っぽいですんが終わるなよ。また「嘘だけど」って言うんでしょ? 6月に「i」ってのがでるからそっちも気になります。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈7〉死後の影響は生前 (電撃文庫)
突然ごめんあさーせ。
嘘つきさんが舞台から退場して、どれくらい経ったかしら。私、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命されたものですの。何で私なのかしら。認めたくないのだけど、きっとあの嘘つきさんとよく似ているからでしょうね。
では些か僭越なのだけれど、これから我が平和な町で起こった愉快な殺人事件をご紹介するわ。
……あら、自己紹介がまだだったかしら。
私の名前は大江湯女。
騙り部であり、誰よりも自らを知るアンノウンな十八歳であーる……嘘だけど。うーん、私にはまだまだ使いこなせないわね、これ。
嘘つきに代わり、語る騙り部が愉快な殺人事件と出遭う――。
嘘つきの後を継いで、とある殺人事件の解決を自らが参加して進みでた語る騙り部こと大江湯女。狂気に満たされた犯人と、真実。そして前回の結末の続きは――。
というわけで、大江湯女が表舞台に登場。
みーくんと双子同然なまでのひねくれた思考回路は相変わらず健在でございます。見事にハモったりしちゃいますし。
茜と姉妹共々堕落的生活を送り、あねーちゃんである湯女は色々ひねくれてはいるし、血も繋がってはいないけどそれなりに茜のことは大切なんだなーと。偽りではない妹を思いやる気持ちがあったりします。まあホントーにだれた生活してますけどねこの人たち。
しかし今回の事件もなんつーかホント人として大事ななにかが欠けているぜ。
まあ人の命なんてクズ同然、どうこうしておもしろおかしく終末させるかがこの作品の味なので今更こんなこと言えたもんじゃないけど、ちょっと今回のカバー裏は戦慄した。ミステリが好きすぎて自分たちで演出までさせちゃうってのはあれだな……。
まあそれをもお膳立て役となってみーくんもおかえりったわけですが。最後はちゃんと締めてくれたよ嘘つきさん。
しかしまーちゃんがなぜアイツを監禁していたのが最後までよく分からなかった。どっかに書いてありましたっけ?
まあもし明かされてなかったら、逆にそこも怖いんだけどね。まーちゃんってほら、みーくんいないと何しでかすか分かったもんじゃないから。
再開を果たしても相変わらずのラブラブっぷりをご披露してくれました。みーくん幸せそうだなぁおい!
なんか終わりっぽいけどまだ続いてほしいですわ、すわすわ。6月の「i」も気になる。
面白かった。けどこの文脈には未だ慣れない。いい加減慣れろ私。オススメ。
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→『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為』の感想へ
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