コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る [★]
ファミ通文庫精鋭によるコラボアンソロジー第2弾。第1弾は狂乱だったけどそっちは読んでないんだよね。
文学少女×バカテス×ガーゴイル×階段のうちガーゴイルだけ読んでない。だからガーゴイルと階段の話飛ばしましたゴメンナサイ。
それより心葉ちゃんの女装は衝撃モノだった。挿絵を入れてくれた竹岡さんにマジGJと言わざるを得ない! ぶっちゃけ遠子先輩より可愛いよ!
…………私ホントにやばいかもしれないな。主に腐女子的な意味で。
コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫 こ 1-1-2 コラボアンソロジー 2) (2008/10/30) 野村 美月ほか 商品詳細を見る |
瑞希の恋のために遠子が召喚獣対決を!? ――『“文学少女”と乙女に集う召喚獣』
遠子がムッツリーニ殺人事件を解決!? ――『“文学少女”と殺された莫迦【フール】』
旅行中の吉永家が階段部にやってきて――『天栗浜のガーゴイル』
九重に強引に“召喚獣階段レース”に参加させられた階段部は? ――『バカと階段と召喚獣』
交換入部をさせられることになった心葉と幸宏の運命は……『“文学少女”とやってきた走者【ランナー】』
の珠玉の5編で贈る夢のコラボ集第2弾!!
ファミ通の人気作が寄り集ったコラボアンソロジー小説! ファンは読まなきゃ損!
前述したとおり文学少女×バカテス×ガーゴイル×階段の4つの作品がコラボレーション。短編5つを収録してお届けします。
なんというか、読んでいてすごく楽しかったです。こういうコラボ小説もたまにはいいよなーっと思った。あくまで「たまには」ね。
「吉永さん家のガーゴイル」は読んでないので申し訳ないけど飛ばしました。だから4つの感想を書いていきたいと思う。
○“文学少女”と乙女に集う召喚獣 著:野村美月 絵:葉賀ユイ
なかなか振り向いてくれない明久に意気消沈していた瑞希と偶然出会った遠子先輩と心葉。そこでなぜか遠子先輩が明久×雄二という明らかなBL思考を働かせて勘違いした遠子先輩が2Fの野郎どもに召喚獣勝負を仕掛ける話。
というか、野村さん自身が遠子先輩のキャラをぶっ壊すってどういうことなんですか! いいぞもっとやれ!
遠子先輩腐女子説がココにきて浮上ですよ。文学少女は官能云々やBL小説も伊達じゃないんですね分かります! 心葉がちょっと引いてましたけど気にしません。
あと葉賀さんの描くななせちゃんが可愛すぎ。原作ではなかったパンチラシーンの挿絵ごちそうさまでした。
そういえばぺったんこ美波とななせちゃんって結構似てるよね。この二人が通じ合うのはなんか分かる気がした。
○“文学少女”と殺された莫迦 著:井上堅二 絵:竹岡美穂
教室で血だらけ(主に鼻から)になって倒れていたムッツリーニの謎を解くために遠子先輩が立ち上がるお話。
というわけで文月学園を駆け回る遠子先輩一行ですが、まだ明久×雄二の誤解は解けてなかったんですね。ああ、受けはやっぱ明久なんですか。
っていうか心葉ちゃん可愛すぎじゃね? やばくね?
すいませんちょっと興奮しちゃって思わずフォントもでかくなりました。
というか、文学少女好きな方はこれは必見デスヨ。ぶっちゃけまくると麻貴先輩より、遠子先輩より、ななせちゃんよりも可愛いです! ちょっとこれ竹岡さんガチで描きすぎだと思います。いや、全っ然構わないんですけど! むしろもっとやってくださいって感じなんですけど! 秀吉もガチで書いてほしかったって言いたいんですけどっ!
そしてあとがきでの野村さんの喜びっぷりは異常。そんなに心葉ちゃんの絵が良かったんですね。私含み!
○バカと階段と召喚獣 著:櫂末高彰 絵:甘福あまね
階段部部長ことゆうこさんと階段部一行が文月学園のイベントの前日に乗り込むお話。
最初に一つ、この話だけ挿絵がありませんでした。扉絵だけだった……。甘福さんのイラストで秀吉とか秀吉とか秀吉とかもっと見たかったのに。
召喚獣で階段レースとはまさかの展開ですね。その発想があったか、みたいな。
櫂末さんの書くバカテスキャラもは最初違和感あったんだけど、途中の明久と雄二のド突き合いを読んで気にならなくなった。まあ結局明久が勝っちゃうんだけどあのENDはなんか報われませんよね。
○“文学少女”とやってきた走者 著:野村美月 絵:甘福あまね
他校との部員交換イベントで心葉は非公認の階段部へ、幸宏は二人きりの文芸部へ。両者のツーサイドから繰り広げられるお話。
純粋な面白さで言えばこの話が一番でした。超文化系の心葉は階段レースの意味不明さに呆然。普段はちゃめちゃな先輩に振り回されている幸宏は、超静かな文芸部で何やら落ち着かないご様子。最初は気だるげな二人だったけど、徐々に部に慣れていく姿は良かったなぁ。特に心葉サイドのスポ魂は熱くなれたね。
なんというか、「走りたい」と無意識に思う心葉は階段一巻の幸宏を彷彿とさせた。なんかすごいキラキラしてたよ。そこにはちゃんと先輩方の思いやりあってのことですけどね。刈谷先輩がいい仕事した。
はー、もうなんか楽しかった。こういう複数のタイトルからキャラを総出演させるコラボ小説ってのもいいですね。ただ知らない作品があると触れにくい部分があるんですけど。
まあともあれ面白いことに変わりはありませんでした。オススメ!