レンタルマギカ 魔法使いの妹 [★]
レンタルマギカもシリーズ14作目。随分長編になりましたねぇ。
今回は物語のちょい役でしかなかったいつきの義妹がついに登場。
<螺旋なる蛇>との決着前のほのぼした短編集でした。ということで感想。
レンタルマギカ 魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫 177-14) (2008/08/01) 三田 誠 商品詳細を見る |
巫女服にランドセルの少女・葛城みかん。
彼女がアストラルというあやしげな会社で働かされているらしいという噂を耳にした担任教師は、勇気をもってアストラルのドアを開けるが!?
穂波にもアディリシアにも負けない、力強い義妹登場!
ザスニを読んでない私にはいつきの義妹である勇花の登場は新鮮でした。
いやはやなかなかパワフルな妹さんなことで。期間限定なところが惜しいですが、いつか長編にも出してほしい勢いです。
そんなこんなで本書は4つのお話で構成されています。一つ一つ感想を並べてみましょう。
○魔法使いと家庭訪問
みかんの担任教師がアストラルへ家庭訪問にやってくるお話。家庭訪問だったはずが、アストラルの社員一人ずつと個人面談をする形になってしまい――。
いやはや中々騒がしいと言うか、早とちりというか、トリップ癖のある方で。しかも三十路手前の独身ということで、とらドラの某独神を思い出してしまいました。
しかし穂波も割とエグイことを……。いや、本人の意思じゃないんだろうけどあの占いは悲惨すぎた。
まあ最後はなんか良い流れになって、タロット占いの真意もそうなんだ、みたいな。
○魔法使いの告白
嵐のように突然やってきた義妹の勇花がアストラルに訪問するお話。
アディと意気投合する節もあるようで別の意味で最強タッグの結成……大変だないつき。でも羨ましいと言わざるを得ない。
「いい? 妹は永遠なの!」
高らかに言って、わざとらしく勇花は胸を張った。
「恋人でも奥さんでも別れちゃうかもしれないけどね! 妹って立場は永遠! だから妹として好きだってことは、あの人を一番好きだってことと矛盾しないの!」
なるほど……たしかにこれはある意味「最強の魔法使い」かもしれない。昔は嫌悪してたけど、あることがきっかけでとっても兄想いの良い妹になりました。
勇花にいつきの事が好きかと問われて慌てふためくアディも見物です。ああもうこいつら可愛いなぁ!
願わくばまたの出番をお願いします。
○魔法使いの夏休み
穂波が一週間ほど休暇をとると言ってアストラルを出て行くお話。
上の説明だとへタレのいつきについに痺れを切らした穂波が「実家に帰らせていただきます」とでも言うような説明だけど、全然そんなんじゃなくてもっと気楽なお話ですよ。
そういえば、オルト×みかんは良くみるけど、オルト×黒羽のカップリングは珍しいんじゃないだろうか。
まあこのお話の主点は穂波なんだけど、彼女はまあケルト魔法の天才児として優等生でもあるんだけど、ここに来て改めて目標を立てたのは意外だったなぁ。
アストラルも協会から格上げの通達もくるし、今後のアストラルを示すお話だったかも。
○魔法使いと盲目の蛇
初の<螺旋なる蛇>からの視点で描いたお話。もちろんフィンも出てきます。
なにやらこの<螺旋なる蛇>の目的、いやこれはフィンの個人的な好奇心なのか分かりませんが、今後の動きが結構大きくなりそう。
「妖精眼」を狙われるいつきは、そしてアストラルをどう出るのかな。
そして次巻はおそらくこの<螺旋なる蛇>との正面対決でしょう。ほのぼのはしばらくお休みかな。
楽しみに続刊を待つことにします。オススメ。
→『レンタルマギカ 旧き都の魔法使い』の感想へ
イバイツ・・・妹、うらやましすぐrwwwww
妹は永遠・・・。これは、良い名言だーー!!
この巻で後々重要になりそうなことが多々あると思う。
こちらで紹介されていることに加えて
イバイツがどこかで拾われたきた子であること とか。
ところで、プロフィールのもこたんの画像。
どこで入手しましたw?
確かに妹は永遠とは一杯喰わされた感じですね。
勇花また出てほしいなぁ。
このもこたんはZIPでもらいました