

生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 [★]
全く動きもなく、ただ生徒会室で駄弁っているだけの小説なのになんでこんな面白いのか。
葵さんのギャグも留まるところを知らないし、よくこんなに思いつくもんだなぁと。
まあ、そのギャグが尽きてしまったら生徒会終わっちゃうわけなんですけども。そうそうマンガ化もおめでとう。
というわけでハーレム街道まっしぐら(?)な杉崎劇場の感想です。あと知弦さんは私のお姉さま。
生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 (富士見ファンタジア文庫)

ついにその日はやって来た。それは、碧陽学園生徒会崩壊の日…………なんてとりあえず言ってみました。
誰も期待してないと思うけど。どう足掻いてもやっぱり(非)日常系学園ストーリー、仏の顔も3巻までかも?
ハーレム漫才快進撃! 突っ走れ生徒会!
相変わらず駄弁ってばっかです。緩いです。ゆるゆるです。
でも楽しいんですよね。何も考えずに読めるというか。でも言っちゃえばそれだけって話なんですけど。
全体を通してキャラも定着してきました。
会長はなんかだんだんアホの子レベルが着実に上がっている気がします。
知弦さんは相変わらずのドSです。もう大好きです。もっと虐めてください。
深夏は熱血キャラが板についてきた感じ。どんだけ武闘派なんだ。でも髪下ろすとすっげえ可愛いんですよ。
真冬ちゃんはもう腐女子オーラとゲーマー魂全開ですね。これもう完全に廃人だよね。
今回の生徒会も短編連作として8話くらいあるんですが、私が特に面白かったお話をいくつか挙げてみます。
○取材される生徒会
生徒会メンバーが一人ずつ、新聞部部長の藤堂リリシアにインタビューされるお話です。
そういえば杉崎でないキャラが語り部になるのも珍しい。
微妙に少女チックな知弦さんにびっくりです。「○ゃお」購読者だったなんて……。だがそこがいい。
真冬ちゃんはインタビュー中でもDSやってました。固体値最高の○チューを育てている模様です。
あとムシウタとか禁書目録とかバカテスとか伏字ないんだけど、これはいいんだろうか。さすが富士見書房。怖いもの知らずだぜ!
そして杉崎と言えば……
「今こそ俺は世界に呼びかけよう! 三千円で駄エロDVDを一本買うぐらいなら、六千円貯めて、名作エロゲを一本買えと! そうしたらお前の価値観は絶対に変わる!」
とこのようにエロゲの素晴らしさを享受してくれました。でも私まだエロゲやったことありません。
リリシアさんは地味に準レギュラーは獲得してますよね。
○食事する生徒会
生徒会が面白みのない購買へ新メニューを考えるお話。
とりあえず「むにむにアカちゃんの刑」……やりてえええええええええ。思えば知弦さんはすごいベストポジションにいますよね。
うん、ただそれだけ。
○知られざる生徒会
深夏をのぞく生徒会のメンバーが生徒会活動までの学校生活を吐露するお話。
そういえばそういのって明かされていませんでしたね。知弦さんは朝は弱いようです。これは意外。
やっぱり真冬ちゃんはクラスで孤立状態のようです。可愛いのにね。でもやっぱ廃人はダメなんだ。
「孤立なんかしてないですよ。失礼ですね。ただ、『好きな者同士で班組め』と言われた時は、なぜか確実にあぶれる真冬ですが」
「それを孤立と言わずしてなんと言うのっ!」
「真冬は人気ですよ? クラスの委員長に立候補がいなかった時とか、最終的には『じゃあ真冬ちゃんでいいんじゃね?』という意見が出て、そのまま決まってしまうぐらいには、人気と人望があります」
「それは、確実に厄介ごとを押し付けられているだけだと思うけど」
「今一番共感する漫画は『ライフ』です」
「確実にいじめられているよねぇ!」
そりゃ休み時間ゲームの攻略本見てるやつにはそうくるよ。うん。でも可愛いからおk。
そして深夏と杉崎のやりとりに思わずニヤニヤ。
おいおいハーレムエンドじゃなかったのか。まさか深夏√がトゥルーエンドか! そうなんだろう!
○差し伸べる生徒会
椎名姉妹の知られざる過去のお話。真冬ちゃんが可愛すぎるんですけどどうしましょう。あのイラストは卑怯だぜ。
そして杉崎、まさかあの人にまで手を出すのか! いくらなんでもそれはやばいぞ! ハーレムどころじゃないよ! 一瞬で娘が二人できちゃうよ!?
いつもどおりで面白かったです。
九月には短編集も出るらしいですよ。でもこれ元々短編連作だからそんな変わらないような。
というわけでただ駄弁るだけの小説ですが、オススメのシリーズでした。
→『生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4』の感想へ
→『生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1』の感想へ
←『生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1』の感想へ