えむえむっ!5 [★]
いつの間にかこの変態ドM小話も5冊目になっていました。今回も大爆笑させてもらいましたけど。
何やらマンガ化するらしいですよ。素直におめでとうございます。それを記念して巻末には豪華イラストレーター陣の美緒様や嵐子が見ることができます故。
最初はどうなるかと思っていましたが、ここまで続いてなんとなく安心。というわけで感想です。
えむえむっ!5 (MF文庫 J ま 1-8) (2008/06/21) 松野秋鳴 商品詳細を見る |
「M」な体質をなんとかして治したい砂戸太郎は「生徒たちの願いを叶える」という第二ボランティア部の美少女部長、石動美緒のハチャメチャな治療法のせいで、むしろ深みにハマっていく日々を送っていた。
そんな太郎に次々と新たな災難が!! ――あの嵐子がドS少女に!? 美緒と嵐子のサディスティック三本勝負!(第一話) ――太郎が記憶喪失!? 治せるのは家族の愛、嵐子の恋心、それとも……(第二話) ――発明少女はヘンタイがお好き!? 太郎、人類変態化計画を阻止せよ!(第三話)
「変態のみんな、俺に力をわけてくれ!」。いやそれはもうアウトですよ太郎君。
世界中のドM諸君、括目せよ! 変態はここまで変態になれる!
「こ、このクソ犬野郎っ!」
というように冒頭1ページ目の1文目からクソ犬呼ばわりされる主人公は、ラノベ界広しといえど、この「えむえむっ!」の太郎くんだけでしょう。
ああ、もうすっごく笑えた。どれくらい笑えたかと言うと、ニヤニヤではなくクスクスでもなく、声に出して吹いたって感じです。
この5巻は短編集だけあって、テンポよくお話にのめりこめました。全部で4本のお話です。
それぞれのお話に焦点を当てて、感想に参りたいと思います。
○サディスティック嵐子嬢
前回の学園祭で美緒と太郎が一緒に学園祭を回っていたことに、とある嫉妬心を抱いた嵐子がドSの修行へ。そして美緒とドSの頂上決戦へ――。
かくいう上記のセリフ。実は美緒様ではなく、嵐子の発言でもあります。
力を入れる方向性を激しく誤っている気がしますが、太郎への一途な気持ちはやはり乙女心。というか、こんな変態でいいのか嵐子。まあ例の過去がありますからね。
ドS対決は本編を読んでいただくとして、ラストのオチはやっぱり予想通りだった。
○失われたメモリー
その瞬間、理性は死んだ。
「ウ、ハ! ウ、ハ! ウ、ハ! ウウ、ハ! スーパーアトミックファイヤー!」
とこのように、美緒様からあまりにも苛烈に加虐されすぎた太郎が記憶喪失に。
しかしこのお話の見所はなんといっても母さんと姉さん。この人たちも太郎や他の人たちに負けず劣らずの変態なんですが、その中でも群を抜く存在です。いくら太郎大好きでもここまでできるものなのか。もう親子や姉弟なんて壁はないに等しいですね。
○天才少女の暴走パニック!
今回一番笑った話。もう変態ばっか。何この変態。
新キャラのノアちゃんが可愛いのなんのって、あの半脱ぎの挿絵はガン見でしたよ。ええまったく。
スーパー変態人と化した太郎がヘンタイ波とか変態玉とか繰り出してこれなんてDB? かと。あと人類変態化計画とか最早どっからつっこんでいいか分かりません。ああ、笑った笑った。
しかしノアちゃん、また出てきそうですね。嵐子や美緒様のライバルになりえるか。
○うれし恥ずかし拉致温泉!
なんかもうおっぱい。ただそれだけ。
極めてラノベらしい内容です。ドMも行き過ぎるとスーパー変態人になりますのでご注意を。
若干パロディが多くなってきましたけど、ドM気質で気持ちよくなりたい人や大笑いしたい人にオススメ。ちなみに私は後者です。前者じゃありませんよ? 絶対違いますよ?
ああ、面白かった。
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