化物語(下) [★★]
西尾維新さんすげえなぁ。こんなの趣味で書けるなんて。
刊行スピードだってすごいし、どんなバイタリティしてるんでしょうね。
もう戯言シリーズ買うよ。ちょうど講談社から文庫版出てますしね。
というわけで、化物語の下巻の感想です。
化物語(下) (講談社BOX) (2006/12/04) 西尾 維新 商品詳細を見る |
青春を、おかしくするのはつきものだ!
阿良々木(あららぎ)暦が直面する、完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた「怪異」とは――!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANとのコンビもますます好調!西尾維新が全力で放つ、これぞ現代の怪異!
荒唐無稽のボケ! 的確鋭利なツッコミ! 怪異物語の下巻はまた凄まじい!
やばいです、下巻すっごく面白かった。
上巻は連作三本だったけど、下巻は二作です。
蛇によって体を蝕まれた、中学生の千石撫子。――なでこスネイク
そして、猫によって魅せれらた、委員長の羽川翼。――つばさキャット
○なでこスネイク
もうね、上巻から分かってたけど、神原駿河のエロトークが凄まじい。
どんな会話でも最後には「とりあえず脱げばいいのか?」とか、全裸(といってもワケありですが)の女子中生相手にブルマを提供したりと、変態さが神がかってます。そのブルマが『洗濯されて』返ってきたときの彼女の取り乱しようが、もうホント思い出し笑いできます。どんだけ笑ったことか。
それでマゾヒストってもう手に負えませんよ。暦の「こいつに罵倒は通用しない」というツッコミに思わず吹いた。
そしてシリアスっぽいとこはとことんシリアス。
暦が自分の過ちとか限界とかを思い知らされる回でもありましたね。
○つばさキャット
委員長オブ委員長がメインの話ですけど、やっぱメインヒロインはひたぎだぜ! という回。
いやもうひたぎホント大好き。口論では決して負けませんが反面、恋愛では超不器用。でも不器用なら不器用なりの彼女の「好意」の表現が素敵すぎる。あれはたまりませんよ。暦がうらやましい。もうひたぎ蕩れー!
そして真宵ちゃん再登場! やっぱりなんだかんだで彼女とのアホな掛け合いが一番面白かったです。それほど生き生きしてるよ、この漫才。
他のキャラが印象強すぎて、猫耳委員長がもういっそギャグじゃなくてシリアス味を強く感じました。
でもまさか委員長にあんな過去があったなんてねぇー。
いやぁ、もう最高でした。
ちょっとお値段高いし、挿絵も扉絵(?)みたいのしかないけど、それを感じさせない面白さでした。是非読んでみてくださいな。
これで私も西尾ファンになるんだろうなぁ。お次の西尾さんの本は傷物語で。
→『傷物語』の感想へ
←『化物語(上)』の感想へ