今週の感想録 2ページ
今週のおしながき。電撃大賞はじめました!
・子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき [★]
・ほうそうぶ2 [★]
・シアター!2 [★★]
・アンチリテラルの数秘術師 [★★]
・青春ラリアット!! [★★]
・はたらく魔王さま! [★★]
・シロクロネクロ [★]
子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫) 玩具堂 籠目 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-01-29 売り上げランキング : 1629 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
安定したおもしろさを保ってきていると思います。
連作短編風に仕立てており、かつキャラの関係の変化がほのかに感じられるような雰囲気がとても好みです。というか国語テストも問題といい、オムライスの話といい、よくもまあ短いスパンでぽんぽんと思いつくなあ、と感心。
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ほうそうぶ2 (集英社スーパーダッシュ文庫) 宮沢 周 山×2 集英社 2011-01-25 売り上げランキング : 15356 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なんやこれぇ! いきなり戦隊モノ組み始めたでぇ!!
とまあ兎レポーターなる意味深な人物のトリックが明かされてからは、なんともまあ荒唐無稽といいますかはちゃめちゃといいますか。とにかくある意味驚愕ある意味呆然の怒涛の終盤でした。でも女の子たちはすっごくかわいいので万事オッケーです! 特に舞花さんはいいお嬢様キャラでした。
シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫) 有川 浩 アスキーメディアワークス 2011-01-25 売り上げランキング : 150 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人間関係、主に恋愛方面重視だった続刊。
牧子、ゆかり、スズとシアターフラッグの女性陣はなんか身内の人間と恋しすぎだろうとつっこみたくなるものの、その人を想うこと、或いは想われることの距離感であったり、手探り感がある遠回りな恋路だったりと全員応援したくなってしまうから困る。そしてシアターフラッグが一丸となって、プロの劇団としての道を志してきているのがよかったです。司はなんだかんだでシアターフラッグのこと好きだよなあw
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アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト) (電撃文庫) 兎月 山羊 笹森 トモエ アスキーメディアワークス 2011-02-10 売り上げランキング : 481 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
電撃大賞銀賞受賞作。いい感じに好みの中二でした。
世界観や設定もかなり好きなんですが、なんか主人公を国もが関わる事態に巻き込む展開が軽いような印象が拭えないといいますか。不自然ではないものの、なんとなく気になります。あと中二なら中二っぽくもっと突き抜けてもよかったんじゃないかなーと。「分子間力分解(オープン・ファンデルワールス)」のところはかなりアガりましたが、ぶっちゃけそこが私の中二センサーのピークだった。
とまあ色々言いましたけど、主人公とヒロインの関係性であったりというところはかなりおいしかったです。続編希望。
青春ラリアット!! (電撃文庫) 蝉川 タカマル すみ兵 アスキーメディアワークス 2011-02-10 売り上げランキング : 233 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
電撃大賞金賞受賞作。とにかくおバカで熱くてまっすぐだった。
惚れた女のために動く男、そんな男にゾッコンの少女、それを遠からず見守る主人公。どいつもこいつも他人のために自分をかける粋なヤツ。一方通行なベクトルだけど、物語の着地点はすごく気持ちのいいものでした。
キャラだったらなんといっても月島。こいつがいなければ物語も始まらなかったし、こんな終わり方もしなかった。というか本当にこいついい男すぎて惚れる。すっげえバカなんだけどマジ惚れる。
とってもパワフルで、元気に豪快で強引で、わくわくしたり元気をもらえる作品でした。とてもよかったです!
はたらく魔王さま! (電撃文庫) 和ヶ原 聡司 029 アスキーメディアワークス 2011-02-10 売り上げランキング : 99 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
電撃大賞銀賞受賞作。こんな所帯染みた魔王いやだよ!
魔王(主人公)はマグドのベテラン店員、勇者(ヒロイン)はドコデモのお客様相談センターOL、なんか色んな要素がごっちゃになって現代につっこんでみました的な物語がどこかおかしい(褒め言葉)。ここまで生活感に溢れてていいのか。いやほんと魔王なのに全然よこしまじゃないのは新しい。というかふつうにいい人で笑う。
こんなに本来の世間的な認識とはズレた人たちなのに、舞台設定は意外にしっかりしてたり、どこか「蒼穹のカルマ」に通ずるところを感じました。本人たちはべつに馬鹿やってるつもりはまったくないのにこんなに笑えるのかw
なんというか設定の勝ちですね。エミリアもちーちゃんもかわいいし、これも是非続編希望したいなあ。もうすでにデレてる節が見られるけど、いつかいちゃいちゃするところとかあるんだろうか。
シロクロネクロ (電撃文庫) 多宇部貞人 木村樹崇 アスキー・メディアワークス 2011-02-10 売り上げランキング : 176 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
電撃大賞大賞受賞作。
決してつまらなくはなかったのですが、私の琴線に触れる部分があまりなかったです。
でもこれが大賞受賞作ってことは納得します。そういう要素には足りているし、山場もきちんと用意されてるし、緊張感もそこそこあるし、場面の繋ぎもうまかったし。エロコメ一辺倒だと構えていたのにいい意味で裏切られた感じ。
それにしてもゾンビはいつの時代もある程度の需要でもあるんでしょうか。
※「アイドライジング!」については個別で記事を上げる予定です。先に言っておきますと、今回の電撃大賞で一番おもしろかったです。
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