

クロノ×セクス×コンプレックス2 [★★]
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波乱の選挙を経てホーライ会に入り、もとの世界へ戻る<道(ホール)>を使用する権利を得たミムラ。しかし、なかなか戻る決心ができずにいた。
一方、男子寮ではバーニーという女嫌いの男子が時間に干渉するウサギをめぐるトラブルに見舞われていた。それに巻き込まれたミムラは本来同性であるバーニーに気安く接し、バーニーも普通の女子とは違いさっぱりした性格のミムラに憎からぬ気持ちを抱く。けれど、ミムラの正体を考えるといろいろ問題があるわけで……。
ウサギが巻き起こす騒動と二人の関係の行方は果たして!?
1巻だと女生徒の中で王子様を演じていたミムラが、この2巻だとすごくかわいくてびっくりした。
というのも、この2巻でやっと男子の出番も回ってきたからであります。男子視点から見るミムラのかわいさは尋常じゃない。中の人が男だということを忘れそう。いやもう男でも関係ない! そう、合言葉はTS男子最高!!
というのはまあ置いておいて、男子生徒が触れるとタイムリープを引き起こすうさぎをめぐってのお話です。
1巻が去年の11月で、しかも絵師交代という事態を経て刊行時期が空いたものの、そのクオリティ、ドキドキ感とかワクワク感とかまったく損なわれてなくて安心です。TSモノで魔法学校でタイムリープって要素をふんだんに詰め込んで、このような物語に昇華させたのはやはり作者さんの技量でしょう。
何度でも言いますが今回の主要キャラの一人である男子寮生のバーニーから見たミムラがマジ乙女すぎる。なんかひとつひとつの仕草とかなにげない言動とかに真に受けて、いちいち反応しちゃうバーニーも男ながら相当かわいい性格しているけども、やっぱりミムラがだんだん女の子に適応してきているからかもしれません。一生このままならバーニーと付き合うのも悪くないとか考えちゃうあたりミムラ超かわいいやばい。
で、前回ヒロインを張っていたオリンピアですが、だれかの陰謀で意図的な悪意を向けられてしまいます。
もともと人付き合いがうまくない彼女は、とうとう信じていたミムラとも溝ができてしまって孤独感が一層強まってしまいました。その首謀者とオリンピアとアレクサンドラの家が絡んでいて、と同時にバーニーの家系も実は彼女らとかつては繋がりがあって、となかなかの交錯感があります。誰も彼も蚊帳の外という状態はないですし、話を結びつけるのがうまいなあ。
あと今回のタイムリープはかなりややこしいことになってて、話の理解が追いつきづらかった。でも場面がつながっていくのはやっぱり気持ちいですね。だからこうなのかー、って。
一度もとの世界へ帰ったミムラが戻ってきて、次回への引きも強烈だったし続きにも期待。
あと密かに「TS男子」という言葉がはやってくれないかなー、なんて願望もあります。ミムラかわいい!
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