ごくペン!2 [★]
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「友達を連れてきなさい!」という父の命を受けた凜子は、五十嵐真太郎を自宅に連れていく! 自宅――というよりも、大豪邸にしか見えない日本家屋で二人を出迎えた親バカ大王の権田原父・藤三は、あくまでも「お友達」だという真太郎を見ても娘のことが心配でならなかった! 一方、五十嵐家のメイド・エリザベスもまた、真太郎がどう見てもまともでない学友たちと付き合っていることを案じて動き出す!! 真っ当な学園を目指したとたん風雲急を告げる毒マムシ学園。再びおバカな喧騒に巻きこまれる真太郎と凜子に、明日はあるのか!? ハイグレードおバカ学園ラブコメ二巻目に御座候(ござそうろう)!!
ギャグは相変わらず力はいってると思うしおもしろいし笑えるところはすごく笑えるんだけど、一巻よりはやっぱりインパクトは薄いし突き抜けてはいなかったとも思う。というかあの1巻がきれいに終わりすぎたので若干不安な2巻だったんですがよくここまでまとめたなあというのが素直な感想です。
今回は鈴音に主点に置いたお話でしたが、それと同時に凛子と真太郎にも一つの転機みたいなのが訪れます。エリザベスがアホみたいにギャグに傾倒したキャラなんですが、彼女が不意に発した「責任」という言葉には、すごく重い意味が込められていたんですね。それにしたってちょっと日本に染まりすぎだろこのメイド。
鈴音のお話は普通にいい話でした。本当にギャグとシリアスの使い分けがうまいんだか、単にそのラインが曖昧なのか良く分からない作品です。でも一人でも生きれるように自立しようとする鈴音にグッときたのは本当です。
その代わり凛子の方がなんかあんまり活躍が少なかった気がします。一応メインヒロインのはずが……。
ああ、あと四天王の流一が普通に好きになってた。バカだけどこいつは愛すべきバカ。
聞くところによると3巻で完結らしいので、早めに消化したいと思います。
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