アスカ-麻雀餓狼伝 [★]
アスカ―麻雀餓狼伝 (集英社スーパーダッシュ文庫) 集英社 2010-02-22 売り上げランキング : 51870 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
憧れだった祖父の背中を追い、少年・アスカは麻雀の世界へ飛び込んだ。そこに今への漠然とした不安を覆す、本当の生き方があると信じて。そして、一人の美女との出会いが、少年を博打の更なる深みへと誘う。想像もしなかったような一世一代の大勝負。全てをつぎ込んだ戦いの結果は…!?
自分に賭けてくれた少女のためにも…狼は戦う!
私自身は麻雀とかあんまりわかんないしBUNBUN絵に思わず釣られてしまったってのもあるけど、作者が熱意をもってして麻雀のおもしろさを伝えたいのはバシバシ伝わってきた。巻末には用語解説や、麻雀のある程度の役まで載っているので簡略的な麻雀指南本としても使えなくはないと思う。
というか中身もかなり麻雀麻雀してるし。本文で牌譜を使うラノベは初めて見た。
まあ軽く要約すると、麻雀だけで食っていきて行こうということに一種の憧れを抱くちょっと厨二病が入った主人公・アスカのサクセスストーリーなんですが、これが結構いい話だったりします。アスカも若くして高い実力の持ち主なのですが、あれほどのてひどい裏切りにあってもまだ普通の日常に戻らないで、この道で立ち向かおうという決意はなかなかできることではありません。
裏切りに一矢報いるために、アスカはユキという家出中学生と協力して一緒に生活を送ることになるんですけど、このユキがなんともワケあり少女なわけで。とてもかわいらしいんですけどね。そんなユキとの生活を守るために、ユキを裏切るようなことしたら本末転倒。ここはちょっとアスカ無神経すぎるなと思いましたね。ちゃんと最後には帰ってきたからいいんだけどさ。
少しご都合主義入ってるところもありましたけど、全体的にはおもしろかったです。麻雀わかればもっと楽しめるんだろうなあ。
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