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【映画】『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)ロッキーがリングから去ってからの後日談!クリードは強かった! | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『クリード チャンプを継ぐ男』の作品情報

【原題】Creed

【監督・脚本・原案】ライアン・クーグラー

【脚本】アーロン・コヴィントン

【製作・出演】シルヴェスター・スタローン

【出演】マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン他

【配給】ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ

【公開】2015年11月

【上映時間】133分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】ヒューマンドラマ、スポーツ

【視聴ツール】Prime Video、吹替

【前作】ロッキー・ザ・ファイナル【次作】クリード・炎の宿敵

◆キャスト
アドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダン
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン
ビアンカ:テッサ・トンプソン
メアリー・アン・クリード:フィリシア・ラシャド
トミー・ホリデー:グラハム・マクタヴィッシュ
リッキー・コンラン:トニー・ベリュー

◆ネタバレあらすじ
映画『クリード チャンプを継ぐ男』は、かつての伝説的なボクサー、アポロ・クリードの息子アドニスが主人公の物語です。アドニス・クリードは、幼少期に父親を亡くし、母親とは別の家庭環境で育ちますが、父の影響を強く受け、ボクサーとしての道を歩むことを決意します。彼は自分の才能を証明したいという強い思いを抱きながら、偉大な父親の影と向き合っていきます。
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物語は、アドニスがボクサーとしてのキャリアを追求するために、父親のライバルであり友人であったロッキー・バルボアを訪ねるところから始まります。ロッキーはフィラデルフィアで静かな生活を送っており、ボクシングからは身を引いていましたが、アドニスの熱意に心を動かされ、彼のトレーナーになることを決意します。ロッキーはアドニスに対して、ボクシングの技術だけでなく、人生や困難に立ち向かう精神も教えます。
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アドニスはロッキーの指導のもとで厳しいトレーニングを積み、徐々にプロのボクサーとしての道を進んでいきます。彼は自らの実力を証明するため、名前を「ジョンソン」から「クリード」に変え、父親の名を背負う決意をします。しかし、アポロ・クリードの息子としてのプレッシャーや、世間からの期待が重くのしかかり、彼は精神的な葛藤にも直面します。
そんな中、無敗のボクサー、リッキー・コンランとの対戦の機会が訪れます。リッキーは引退試合としてアドニスとの試合を選びますが、この試合はアドニスにとって自身の価値を証明する絶好の機会でもありました。試合に向けて、アドニスとロッキーは一丸となって準備を進めますが、ロッキーは体調を崩し、癌と診断されます。この知らせにアドニスは動揺しますが、ロッキーの支えとなり、共に困難に立ち向かうことを誓います。
最終的に、アドニスはリッキー・コンランとの試合に挑み、激闘の末、勝利は逃しますが、父親譲りの才能と強い意志を見せつけ、多くの人々にその名を知らしめます。
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試合後、アドニスは父アポロの遺産を尊重しつつも、自分自身の道を見つけることができたと感じます。ロッキーとの絆もさらに深まり、二人は互いに支え合いながら新たな人生を歩み始めます。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』は、家族、師弟関係、自己のアイデンティティといったテーマを描いた感動的なスポーツドラマです。ボクシングのリングでの戦いと並行して、アドニスとロッキーがそれぞれの人生の困難と向き合う姿が観客に強い印象を残します。

◆考察と感想
映画『クリード チャンプを継ぐ男』は、ロッキーシリーズのスピンオフ作品でありながら、単なる続編ではなく、独自の物語としての深みを持った作品です。この映画は、ボクシング映画としてのエキサイティングな要素はもちろんのこと、親子関係やアイデンティティ、師弟関係といった人間ドラマの側面が強く描かれています。
まず、主人公アドニス・クリードが父アポロ・クリードの影と向き合いながら、自らの道を切り開いていく姿には共感を覚えます。アポロという偉大な父の名前を背負いながらも、自分は父とは違う存在であることを証明しようとするアドニスの葛藤は、多くの視聴者にとって共感できる部分があるでしょう。特に、自分自身の名前を「ジョンソン」から「クリード」に変えるという選択は、彼が父親の影を乗り越えるための象徴的な瞬間であり、彼が自分の力で父の名を継ぐ覚悟を決めたことを示しています。
一方で、ロッキー・バルボアの存在が映画全体において非常に重要です。ロッキーはかつての英雄でありながら、今では年老い、孤独な生活を送っています。彼がアドニスと出会い、再びボクシングの世界に戻ることになるのですが、この過程で彼自身もまた、新たな意味での再生を果たします。特に、癌と闘う姿勢や、再び人生に向き合う覚悟は、ロッキーのキャラクターにさらなる深みを与えています。彼が自らの命を諦めかけていた時、アドニスとの絆が彼を救い、ロッキーに生きる希望を再び取り戻させるのです。この師弟関係が本作の核心であり、感動的な要素となっています。
ボクシングのシーンも見どころです。特にアドニスとリッキー・コンランの最終対決は、技術的にも精神的にも緊張感に満ちたものです。勝利を逃したものの、アドニスが全力を尽くし、観客や対戦相手からも認められる姿は、ボクシング映画の醍醐味であり、彼が本当の意味で「クリード」としての名を確立した瞬間でした。
また、映画を通じて描かれる「家族」のテーマも深く印象に残ります。アドニスにとっての父アポロは、会ったことのない偉大な人物であり、その存在は重く、プレッシャーとなります。しかし、彼の養母であるメアリー・アン・クリードとの関係や、ロッキーとの師弟関係が、新たな「家族」としてのつながりを形成していくのです。血のつながりを超えた家族の絆が、アドニスの成長を支えていることが強調されています。
全体的に、本作はボクシングというフィジカルなスポーツを舞台にしながらも、登場人物たちの心の葛藤や成長を丁寧に描いています。特に、アドニスとロッキーの二人の物語が並行して進むことで、世代を超えた師弟関係や、人生における挑戦と再生のテーマがより一層深みを持って表現されています。
映画を観終わった後、アドニス・クリードが父親の影を乗り越え、ロッキー・バルボアが再び生きる希望を見出すという二重の物語が心に残り、感動を与えます。『クリード チャンプを継ぐ男』は、単なるスポーツ映画の枠を超え、人生の困難や葛藤と向き合い、それを乗り越えていく力を描いた力強い作品です。




評価点   82点
お薦め度  80点


2015年  133分  アメリカ製作

 
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