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映写室ノート

映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【ドラマ】『モンスター』(2024年) (エピソード4~6) 隠された真実と揺れる証言、迫る判決の時に暴かれる裏切りの交錯、逆転の一手が明かす“モンスター”の正体 | ネタバレあらすじと感想

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エピソードのあらすじの前に、僕がいつも思ってしまう素朴な疑問・・・

なぜ「法廷もの」の映画やドラマが面白いのか?


緊張感とストーリー

法廷という舞台は、明確な勝者と敗者が生まれる場であり、登場人物同士の衝突が物語に緊張感を与えます。言葉の駆け引きや論理的な対決が観客を引き込みます。


倫理的・道徳的なジレンマ

法律は正義を追求しますが、必ずしも全員にとって「正しい」とは限りません。法と道徳の間の葛藤が描かれることで、観客は深い思索に誘われます。


サプライズとどんでん返し

証拠や証人の新たな登場により、物語が一変する瞬間があります。この予想外の展開が観客を驚かせ、映画の魅力を高めます。


複雑な人間関係の描写

弁護士、被告、検察官、証人、そして裁判官。それぞれの背景や信念が交差し、人間ドラマとしても見応えがあります。


知的好奇心を刺激する

法的なルールや手続き、そしてそれをどう戦略的に活用するかという頭脳戦が観客の知的興味をそそります。


正義の勝利が感動を与える

真実が明らかになり、不当に扱われた人々が救われる瞬間は、カタルシスを感じさせます。「悪に打ち勝つ正義」の象徴的な場面は観る者に感動を与えます。


現実社会の反映

実際の事件や法律問題を題材にすることで、社会の矛盾や課題を浮き彫りにします。観客は現実との関連性を感じ、より深く作品に没入します。


キャラクターの成長が描かれる

主人公である弁護士や被告が裁判を通じて成長したり、変化する様子が描かれることが多く、観客はその過程を共に体験します。


法の限界を考えさせられる

法律には万能ではない部分もあり、それが引き起こす悲劇や矛盾により、観客に「法とは何か」を考えさせる知的刺激を与えます。


観客参加型の要素

観客自身が「どちらが正しいのか」を判断しながら物語を追うことができるため、視聴体験が能動的になります。推理小説的な魅力があります。

ネタバレあらすじ


エピソード4 空気の行方

名門大学のサッカー部で体罰が行われているとの匿名告発が週刊誌に掲載され、部内は混乱に陥ります。この告発を受け、部員たちは大学を相手取り集団訴訟を起こす決意を固めます。
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主人公の弁護士・神波亮子(趣里)は、大学側から体罰の事実を否定し、告発者である「部員A」の特定を依頼されます。亮子は調査を進める中で、訴訟の中心人物である神宮寺和也(夏生大湖)と、訴訟に参加していないプロ候補のゴールキーパー・武田大樹(本田響矢)の間に、高校時代からの因縁があることを知ります。さらに、スポーツ特待生制度の問題点や、体罰と指導の境界線についても考察し、最終的には大学側に制度の改善を提案します。このエピソードは、スポーツ界における体罰問題や特待生制度の課題を浮き彫りにし、視聴者に深い考察を促す内容となっています。
4話

ネタバレあらすじ


エピソード5 信じたいもの

アメリカの資産家の娘、サトウ・エマ(秋元才加)が日本を訪れ、弁護士の神波亮子(趣里)に父親の死に関する訴訟を依頼します。
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エマの父、マサル(石橋凌)はアメリカでがん治療を受けていましたが、日本の岡本プレミアクリニックが提供する高額な医療ツアーに参加しました。しかし、その治療に効果はなく、帰国後、マサルは全ての治療を拒否し、間もなく亡くなりました。エマは、このクリニックの治療が父を死に追いやったと考え、亮子に調査と訴訟を依頼します。
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亮子の調査によれば、岡本プレミアクリニックは元々地域密着型の総合病院でしたが、経営難から前院長の息子、岡本久嗣(阿南健治)が富裕層向けのクリニックに改革し、成功を収めていました。しかし、消化器外科の専門医である久嗣にこれほどの経営手腕があるとは考えにくく、亮子は背後に別の人物の存在を疑います。調査を進める中、亮子とパートナーの杉浦(ジェシー)はクリニックの前で情報収集を試みますが、突然杉浦が腹痛を訴え、思わぬ形でクリニック内部への潜入に成功します。
クリニック内での調査を経て、亮子は提訴に必要な証拠を集め、エマと共にクリニックの顧問弁護士と対峙します。話し合いは亮子側が優勢に進みますが、亮子は相手弁護士の態度に違和感を覚えます。数日後、事務所に現れた相手方の新たな代理人は、12年間行方不明だった亮子の父、粒来春明(古田新太)でした。突然の父の出現に驚く亮子ですが、父との再会が今後の展開にどのような影響を与えるのか、物語は新たな局面を迎えます。

ネタバレあらすじ


エピソード6 変わらないもの

主人公の弁護士・神波亮子(趣里)と、12年ぶりに再会した父親であり無敗の弁護士・粒来春明(古田新太)が、法廷で原告と被告の代理人として対決します。
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このエピソードは、親子の複雑な関係性と、医療機関における倫理的な問題を深く掘り下げています。
物語は、エマ(秋元才加)が父親のマサル(石橋凌)の死に関する損害賠償と、不当な遺産贈与の返還を求めて訴訟を起こすところから始まります。マサルは高額な自由診療を提供する岡本プレミアクリニックで治療を受けた後、看護師の梶田素子(島田桃依)に3億円、クリニックの関連会社に200億円を贈与していました。亮子は、これらの贈与がマサルの判断能力が低下している中で行われたものであり、無効であると主張します。
亮子は調査を進める中で、マサルが密かに遺言書を書き換えていたことを突き止め、その公証人を探し出します。さらに、マサルが来日直前にロサンゼルスで軽度の認知症と診断されていたことを明らかにし、彼の判断能力に疑問を投げかけます。一方、杉浦(ジェシー)は再びクリニックに入院し、内部から情報を収集しようと試みますが、梶田の姿はすでにありませんでした。
6話

法廷では、亮子がマサルの認知症診断や公証人の録音データを証拠として提出し、贈与の無効を主張します。しかし、粒来は新たな証拠として、マサル自身が撮影したビデオメッセージを提示します。その中で、マサルは自身の認知症を自覚しつつも、岡本クリニックの理念に共感し、医療の新たな概念を創造するために財産を提供する意思を明確に語っていました。このビデオを見たエマは、父親の真意を理解し、訴訟を取り下げる決断をします。
裁判に敗れた亮子は、事務所に戻った後、感情を抑えきれず涙を流します。このシーンは、彼女の内面の葛藤や父親との関係性、そして弁護士としてのプライドと人間的な感情の狭間で揺れる姿を象徴的に描いています。
本エピソードは、親子の絆や医療倫理、そして人間の感情の複雑さを巧みに描いたエピソードであり、視聴者に深い感動と考察を促す内容となっています。

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               ・・・→→→ TO BE CONTINUED


評価点   94点
お薦め度  95点


2024年  54分×3  日本製作

 
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