
◆映画『96時間/リベンジ』の作品情報
【原題】Taken 2
【監督】オリヴィエ・メガトン
【脚本】リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
【出演】リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン他
【配給】ヨーロッパ・コープ、20世紀フォックス
【公開】2012年
【上映時間】91分
【製作国】フランス・アメリカ
【ジャンル】アクション、スリラー
【視聴ツール】Prime Video、吹替
【前作】96時間、【次作】96時間/レクイエム
◆キャスト
ブライアン・ミルズ:リーアム・ニーソン
キム:マギー・グレイス
レノーア:ファムケ・ヤンセン
ムラド:ラデ・シェルベッジア
サム:リーランド・オーサー
ケイシー:ジョン・グリース
◆ネタバレあらすじ
映画『96時間/リベンジ』のネタバレが含まれています。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
本作、「96時間 リベンジ」は、2012年公開のフランスのアクションスリラー映画で、リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンによって書かれ、オリヴィエ・メガトンが監督しました。本作は2008年の映画「96時間」の続編で、主演は前作に引き続き、リーアム・ニーソンが演じるブライアン・ミルズです。

ブライアン・ミルズは元CIA工作員で、前作で娘のキム(マギー・グレイス)がアルバニア人の人身売買組織に誘拐された際、彼女を救うためにパリで壮絶な戦いを繰り広げました。今作では、その事件の余波が彼と彼の家族に再び襲いかかります。
物語は、前作でブライアンによって殺されたアルバニア人犯罪者の家族が、彼の復讐を誓うところから始まります。リーダーのムラッド(ラデ・シェルベッジア)は息子の死を悼み、ブライアンを抹殺する計画を立てます。一方、ブライアンは元妻のレノーア(ファムケ・ヤンセン)との関係を修復しようと努めています。彼はレノーアとキムをイスタンブールに招待し、そこで短い休暇を楽しむ計画を立てます。
イスタンブールでの休暇中、ムラッドとその部下たちがブライアンと彼の家族を襲撃します。ブライアンはレノーアと共に拉致され、キムは辛くも逃げ延びます。ブライアンは捕らわれの身となり、拷問を受けますが、彼のスキルと冷静な判断力を駆使して状況を逆転させます。

ブライアンは隠された通信機器を使ってキムに連絡を取り、彼女に一連の指示を与えて彼とレノーアを救出する計画を立てます。キムは彼の指示通りに行動し、ブライアンが捕らえられている場所を特定します。ブライアンはキムの助けを借りて脱出し、レノーアを救出するために再び戦闘モードに入ります。

ブライアンは圧倒的なスキルを駆使して、ムラッドの部下たちを次々と倒し、最終的にはムラッドとの直接対決に挑みます。

激しい戦いの末、ブライアンはムラッドを打ち負かし、家族を守ることに成功します。

物語のクライマックスで、ブライアンはムラッドを殺すこともできたが、彼を生かす選択をします。しかし、ムラッドは自らの手で命を絶ちます。最終的に、ブライアンはレノーアとキムと共に無事にイスタンブールを離れ、再び平和な生活を取り戻します。

本作は、前作同様にブライアン・ミルズの卓越した戦闘技術と決断力が際立つ映画です。彼の家族を守るための無償の愛と、過去の行動が現在にどのような影響を及ぼすかというテーマが描かれています。映画は、緊迫感あふれるアクションシーンとともに、家族の絆と復讐の連鎖を描いた感動的な物語となっています。
この作品は、観客にブライアン・ミルズのキャラクターの深さと彼の家族に対する強い愛情を再確認させるものであり、彼の過去の行動が現在の困難を引き起こすというテーマが物語の中心に据えられています。リーアム・ニーソンの迫真の演技と、手に汗握るアクションシーンが相まって、観客を最後まで引きつける作品となっています。
◆考察と感想
本作「96時間 リベンジ」は、アクション映画好きなら一度は見ておきたい作品ですよね。続編って前作を超えるのが難しいと言われがちだけど、この映画もその例外ではないものの、やっぱり魅力的な部分がたくさんあるんです。
まず、主人公ブライアン・ミルズのキャラクターは相変わらずカッコいいですね。リーアム・ニーソンが演じる元CIA工作員のブライアンは、前作で娘を救うために全力を尽くし、今回はその続きとして家族全体を守るために戦う姿が描かれています。彼のスキルと冷静さにはいつも驚かされますが、それ以上に彼の家族への深い愛情が感じられるのがポイントです。
今回の物語は、前作でブライアンが倒したアルバニア人犯罪者の家族が復讐を企てるところから始まります。ブライアンと彼の元妻レノーア、そして娘キムがイスタンブールで休暇を楽しむつもりが、突然の襲撃を受けるという展開です。個人的には、この設定が新鮮で、家族旅行中のアクションって意外と少ないので新しい風を感じました。
ブライアンが拉致された後の展開は、まさにハラハラドキドキの連続。捕らえられた状況でも冷静に対処し、隠された通信機器を使ってキムに指示を出すシーンは、「これぞブライアン・ミルズ!」という感じで見応えがあります。キムが父親の指示通りに動くシーンもスリル満点で、彼女の成長を感じられますね。
アクションシーンも健在で、特にブライアンが敵を一人ずつ倒していく場面は見どころです。ニーソンのアクションは年齢を感じさせないキレがあり、手に汗握るシーンが続きます。ただ、前作と比べるとアクションのインパクトが若干弱いかなと思う部分もありました。でも、それを補って余りあるストーリー展開とキャラクターの深みがこの映画の魅力です。
ストーリーのクライマックスでは、ブライアンとムラッドの直接対決が描かれます。このシーンは、復讐の連鎖というテーマが強調され、ブライアンがムラッドを生かす選択をすることで、彼自身の人間性や家族への思いがさらに浮き彫りになります。最終的にムラッドが自ら命を絶つシーンは、単なるアクション映画以上の深みを感じさせますね。
全体として本作「96時間 リベンジ」は、前作のファンなら必見の続編です。ブライアン・ミルズのキャラクターに魅了される人は多いでしょうし、彼の家族を守るための奮闘は見る人の心を揺さぶります。ストーリーの中で描かれる家族の絆や、復讐の連鎖というテーマも考えさせられるものがあります。
続編としての評価は賛否あるかもしれませんが、個人的には楽しめる作品でした。ニーソンの演技力とアクション、そして家族愛が見事に融合した映画で、アクション映画好きにはたまらない一作です。次の作品がどう展開するのか、さらに期待が高まりますね!
評価点 92点
お薦め度 90点
2012年 91分 フランス/アメリカ製作
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