日本酒の古酒

デパートに買い物に行ったら、ちょっと変わったお酒が出ていた。
大七 生酛純米古酒「不倒翁」、4合瓶で1,728円(税込)
IMG_20140614_184801_351.jpg
平成20年に仕込んだ酒を長期保存したという触れ込みの古酒である。
ネットで調べると結構古酒ファンもいるようだ。純米大吟醸とは逆方向のように思うが、大吟醸ほど値段が高くないものが多い。(大吟醸の古酒もあるが)

「純米酒を極める」(上原 浩)によれば、しゃんとした酒(防腐剤無添加の純米酒)は冷暗所(日の当たらない押入れでも可)に置いておけば腐ることはないという。我が家ではそんなに長い間一升瓶に中身が残っていることなどなく、また、わざわざ危険を冒して置いておく勇気もないので、そういわれても試したことはないわけだが、蔵元でちゃんと熟成させたものなので安心して試してみた。
IMG_20140615_235139_693-crop.jpg

琥珀色をしている(冷の状態なのでグラスが曇ってる)。泡盛の古酒でもそうだが、年代物はどうして琥珀色になるんだろう。

常温ではやや酸味を感じる。
燗にするとやや香りにくせ(フルーティの反対)が出るように思う。酸味は抑えられる。
軽く冷えた状態だと当然だが、香味の揮発も酸味も抑えられる(感じにくい)。

大七の純米生酛は日本酒の標準で、燗をつけてすっきり飲めるくせのなさが気に入っているのだが、古酒になるとそれなりのくせが出てくる。
のど越しは、冷でも燗でも良い。元の酒の素性だろう。

常用するかと言われればNoだけど、ウナギのかば焼きのような濃い料理には良い(実際、ウナギをあてに飲んでました)。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

大七派

六二郎さまに「大七純米生酛」を教えていただき、以来真澄や李白ともども愛飲している珍でございます。

古酒はクセがあって料理を選びそうなイメージでしたが、最近は六二郎さまもご存知のN川の某店で「七本槍」の古酒を飲ませてもらったりして、クセはありますけどそれなりに存在感のある味わいだなと感じています。
琥珀色は成分の何か酸化しているのでしょうか。あの色が古酒のイメージですね。

珍は鰻を食べるときは圧倒的に瓶ビール派なのですが、ぜひ今度は料理+酒画像も掲載して読者の食欲・飲欲を刺激してください。

Re: 大七派

> 琥珀色は成分の何か酸化しているのでしょうか。あの色が古酒のイメージですね。
酒に含まれる微量成分が化学変化(酸化とは限らない)しているのでしょうがよくわかりません。
ウィスキーの色は樽のタンニンやポリフェノール等だそうですが。

> 珍は鰻を食べるときは圧倒的に瓶ビール派なのですが、
今回は鰻に合わせて酒を選んだのではなく、この酒に合うかなと思って鰻にした次第です。
もっともこの頃は日本酒・焼酎中心で、ビールを飲む機会が減ってますが。

> ぜひ今度は料理+酒画像も掲載して読者の食欲・飲欲を刺激してください。
当分、ニホンウナギはなさそうですが。
プロフィール

六二郎。六二郎。

ついに完全退職
貧乏年金生活です
検索フォーム

 記事一覧

Gallery
記事リスト
最新の記事
最新コメント
カテゴリ
タグ

書評 アルキビアデス マイナンバー 飲食 ITガジェット Audio/Visual 

リンク
アーカイブ
現在の閲覧者数
聞いたもん