カテゴリ:迷信のこと
よくある話。
「嘘ばっかりついてると、地獄で閻魔様に舌抜かれるよ!」 嘘つきは『二枚舌』というから、一枚抜かれても平気なんじゃないか…? と、まず、ツッコミをしておいて。 仏教の世界で、亡くなった方は、7日毎のお裁きを7回受けて『六道』のどこに送られるかが決まるという。 35日めの『五七日』で判決を言い渡すのが、閻魔大王。 (それまでの審査は、いわば、書面審査やら罪状認否やら証人尋問やらの場) そのあと『上級審』にあたるものが二つあるので、(現代の『三審制』と同じ?) 『七七日』の四十九日で最終的な行き先(処分)が決まる。 初七日:秦広王 二七日:初江王 三七日:宗帝王 四七日:五官王 五七日:閻魔王 六七日:変成王 七七日:泰山王 「四十九日が三月(みつき)に渡ると『始終苦が身につく』」、といった『迷信』で35日に切り上げる人は、審理に異議をとなえることを放棄してることになる。 (月始めに亡くならない限り、三月に渡るし、月末だと35日に繰り上げても三月にわたるが…。判決またずに地獄行きはないやろ) 閻魔大王が「常に正しい」のなら、上級審は要らないはずだけれど、そこが「神様」との違い(仏教思想のおおらかなところ?)で、「完全」は求められていない。 で、『舌を抜く』のは裁判官の仕事ではない。(そもそも、裁判官~閻魔様は刑務所~地獄にはいない。) 執行官は地獄の役人。「鬼」と言うんでしょうか。 法治国家や刑事裁判制度を無視して、「感情」で「吊し上げ」を煽るようなH下弁護士の発言。「立場」は踏まえて欲しいものだと思います。(彼は金になる「民事」専門だろうけど) 「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した人は、市の福祉事務所の「審査」でなく、「辞退届け」を書かされて「保護打ち切り」になった。「秦広王」が聞いたらどう思うか…? ちなみに、私の場合、「畜生道」がお似合いかも… とは思うけれど、 門徒さんの理屈は、「他力本願」で、「即往生」なので、七つの審査を待たずお浄土へ。 (だから、門徒さんの葬式に「ご霊前」を包んだり、「ご冥福」を祈っちゃ失礼にあたる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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