さんすう教室

「いちばん役に立つ科目は何か？」と聞かれたら、「数学」と答えます。

　数学嫌いの人たち（とくに文系）は、「微積分が何の役に立つんだ」とよく言われますが、そういう人たちが得意とする「枕草子」などのほうが実生活には役に立ってないはず。
　比較の対象にするのがおかしいと思いますが、
　たしかなことは、「数学的な、筋の通った考え方」は何をするにも必要なことだと思います。

「分数のわりざんは、なぜひっくり返してかけるのか？」という疑問をもつ妹に、「そう決まってるから覚えたらいいのよ」という姉。（映画「おもひでぽろぽろ」にて）

「たしざんとかけざんの混ざった式では、かけざんを先にする」≪そう決まってるから。≫
「1は素数ではない」≪そう決まってるから。≫

根拠を語らず、「きまり」で押し通して、「覚えろ」という、非数学的なことが数学の中で行われるようでは、お先真っ暗です。

「戦争には勝つ。神風が吹くから。そう決まってる。」こういう言葉を子供に教えた教師が過去にはいました。