輪廻のラグランジェ 第3話
『鴨川にランの花咲く』
≪あらすじ≫
ようこの一喝によって復活したまどかは、ウォクス・アウラをウォーリア形態へと移行させる。しかし、キリウスの搭乗するオービット・リベルタルによって憐性に立たされたまどかとウォクス・アウラは苦戦を強いられる。
そんなまどかの戦いぶりを通信で耳にしていたラン。モイドに「なにも出来ない」と言われ反論出来ないランだったが、「なにも出来ないからと言ってなにもやらないわけにはいかない」と制止を振り切って蒼いウォクス――ウォクス・リンファに乗り込み、空に飛び出す。
だが、そこには捕えられた仲間を救おうと海底で探索をしていたイゾの乗るウォルンタスが再浮上。ウォーリア形態へ移行できないランはその弱点を見抜かれて取りつかれてしまう。
一方、キリウスと戦うまどか。キリウスたちの「自分たちの惑星の一大事のため」という言い分で自分たちの行為を正当化しようとする彼に激怒したまどかだったが、武器もなく戦うウォクスでは亜空ソードを振るうキリウスのリベルタルの前では不利。
それでも何とかリベルタルを鴨川市街から沖合の海洋上空にまで誘き出したまどか。そこにウォルンタスに取りつかれながらもまどかの前までやってきたランは、まどかに何も語らずただ戦わせていることを謝罪する。しかし、そんなランにまどかは――
≪感想≫
結局まどか、白刃取り全失敗なんですが(ノ∀`*)アイター
こういう時ってアレじゃないのか? 主人公補正がかかるもんじゃないの?www こう、一度目失敗しても二度目、二度目がダメでも「三度目の正直」で三度目は成功するものじゃないんだろうかw まぁ、三度目はランとリンファに出番を完全に持って行かれた感じだが。
全体的にシリアスストーリーとして考えればお粗末な部分もチラホラと見える。特にランがあっさりと恐怖を克服してしまったのは急ぎ足な展開だったと言わざるを得ないだろう。この点で今回は感想ブロガーや某掲示板で批難を集めそうだなーという予感はある。
だが、しかしこれがコメディストーリーとしたらどうだろう?
良い意味でスケールの小さいまどかのメタな発言(落花生畑やら一週間前に廃業になったお店とか)や上記の白刃取り、ロボットに無意味な首絞め、飛ばされた自動販売機のバッティング(幽遊白書のあのキャラの「首位打者剣」を思い出したw)など、コメディ要素も多く「ハートフルコメディロボット作品」として考えればそんなに悪くない。
(余談だが、シャーマン・スープレックスで敵は倒せて首絞めがダメってことは……どういうことなの?(笑) 首の付け根辺りにエネルギー供給ラインがあって、前者だとそれが破壊できるってことか?)
むしろ戦闘パートで完全に白けさせないギリギリのラインでコメディ要素を挟みこんでくるバランスは絶妙とさえ言える。
どうやら一般的には不評らしいまどかの「まるっ!」だが、今回はコメディ要素の一つとしていい方向に働いたのではないだろうか? あの場面で「早く逃げて!」だとシリアス過ぎて他のシーンに比べて不自然だ。かといって何も言わずにいなくなるというのも味気ない。ゆえにただロボットが「まるっ」とモーションをして同級生たちは「マジっすか」という呆然としながら良いツッコミが決まったわけだ。
まぁ、むしろ今回いろいろ言われそうなのは挿入歌の方かwww
一方で、ジャージ部と言うこともあって色気に乏しいまどか(笑)に代わって今回のサービス担当はラン。エンドカード含めて、「製作者、狙ってるな?(笑)」と思うほどラン推しなようだw 本当のサービス担当はもう一人の主役なのだろうが、彼女と違って目に見えてグラマラスな体形ではないが気品がある分、個人的には最終的にランの方が色気があるように見える。うん、色気って体形とか露出度で決まるんじゃないんだよ(`・ω・´)キリッ
◆コメディ要素の一方で不安要素多々……
最初の不安要素は、前回考察したようにやっぱり出て来た「代償」。力を持つものへのお約束とはいえ、やはりウォクスとの契約者に待つ運命はかなり過酷なようだ。キリウスたちがそれを知っているのかどうなのかは分からないが、少なくともランたちはそれについて理解している。
当然、そこに繋がってくるのはまどかの母親だろう。従姉のようこが「絶対にロボットなんかに乗せない!」と1話であそこまで意気込んでいたのだから、ロボット=ウォクスで、まどかの母親がウォクスとの契約の果てに待つ運命によって亡くなったという可能性も高い。
そんなようこの周囲も一変する。
モイドが打った手によってようこたちは正式に移動型地球防衛最前線基地ファロスへのゲート通過許可証を手にしたわけだ。一見すればモイドの御礼のように見える行為だが、画面の外で状況を見守っている私たちからすれば明らかな罠w モイドとしてはようこたちを取り込むことで、仮にまどかがウォクスの伝承(パイロットの行きつく果て)を知ってウォクスへの搭乗を拒否したとしてもようこたちを人質として使う気ではないかと、当然のように邪推してしまう(邪推であればいいのだが……)。
私たちはランやモイドたちレガリテ側から物事を見ていないから結局のところ、どちらの言い分が正しいのかという判断が今は出来ない。デメトリオ側もお約束のように真意は語らなかったし……。
もしかしたら、どちらも正しい言い分を持っているのかもしれないし、むしろその可能性の方が高そうだけど……。
さてはて、主人公側よりも人気が出そうなデメトリオ側の三人。彼らは戦力としてウォクスを必要としている、と思っている。それは今も変わらないが、もしかしたら……と思うところはある。
前回、ウォクスが兵器以上の役割を担っている可能性を考察した(第2話『鴨川スピリット』)。仮にその考察が遠からず近からずだったとして、その場合もしかしたらデメトリオの三人は自分たちの惑星を再生するためにウォクスを必要としているのではないか、とも考えられる。
即座に兵器としてウォクスが必要な場合、極力壊したくはないはずだ。どの道、地球の技術で補われているパーツは自国製のパーツに換装されるだろうし、それを考慮した上で「フレームが~~」という台詞だったのだろうし。
そうなると考えられるのは二つなのだ。
一つは本当に兵器としてのみウォクスを必要としているケース。
その場合、レガリテのモイドが言っていた「戦争」の相手はデメトリオであり、デメトリオはおそらくかなり劣勢に立たされていると考えられる。そのために形勢逆転の切り札がウォクスであるという可能性。
もう一つは先に挙げた惑星再生としてのウォクスを必要としているケース。
その場合、レガリテとしては地球からウォクスが持ち去られることで地球が死の星へ逆戻りすることへ懸念すると同時に、惑星再生をされては困るという思惑があるのかもしれない。
ちょっと思い浮かぶのは、ガンダムシリーズだろうか。特に『逆襲のシャア』やTV版『ガンダムW』。これらの作品は地球に住む住民と、宇宙でコロニーに住む住人との間で対立が起きており、宇宙側の一部の代表として主人公のライバルキャラが指導者として地球を「死の星」にしようと資源衛星や巨大戦艦を落下させようとしていた。
これらは主人公たちの奮闘や奇蹟とも言うべき過程によって防がれたわけだが、もしこれが成功したような文明があったとしたらどうだろう? その場合、惑星側(地球側)がデメトリオで、宇宙側(コロニー側)がレガリテになるだろう。レガリテとしてはせっかく惑星を死の星とすることで対立を解消するための一歩を踏み出し、某NT風に言えば「地球(惑星)の重力に魂を縛られた住民たち」を一掃できたのに、ウォクスで惑星を再生されたら意味がないわけだ。そうなると、レガリテ側としては惑星再生の切り札としてウォクスを持ち帰られると困るということになる。
最後の伝承はかなり不吉なもの。これだけ聞けばむしろウォクスは、惑星再生の切り札ではなく惑星破壊の禁じ手のような気もするが、それよりもやっぱり1話の「この星(地球)が死の星だった」という台詞の方が今のところは重いかな、と思う。そうなると、デメトリオがウォクスを求める理由はこの破壊能力だとも推察は出来るが……。
まぁ、こんな考察がどこまで正しいかわからないが、どちらにせよまどか含め地球人はそんな対岸の火事だと思っていたものにあっさり巻き込まれたわけだ。そりゃあまどかの「まずごめんなさいでしょうが!」という言い分も正しい。というか、あそこまでメタで狭いだけど正論を言い放ったパイロットがいただろうか?(笑
地球からすれば、極論を言えば他の星が消滅しようが、他の星の戦争がどうなろうが自分の星やその住民たちを犠牲にしてまで関わるようなことではないのは当然だ。田所司令官も、あんな皮肉だって言いたくもなるというものだ。
パイロットの運命、他の銀河系だか星系の争いごとに巻き込まれている事実、生まれも立場も違う主役三人と不安要素はあまりに多い。今はコメディだが、少しずつこれがシリアスへ傾倒していくのだろうなーと思うと、楽しみではあるが残念でもある。
あくまで「鴨川」が舞台となっているこの作品。あまり風呂敷を広げ過ぎると鴨川から飛び出して帰ってこなくなってしまいそう(笑)だが、そこをどう料理していくのか期待しよう。
次回『鴨川スイマーズ』 ランが「実は泳げない」というステキ萌え要素を持っていたりするのだろうか?(ぇ
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。
・http://adria7.blog92.fc2.com/blog-entry-1155.html
・http://aircastle.blog11.fc2.com/blog-entry-2514.html
・http://alicetail904.blog42.fc2.com/blog-entry-1015.html
・http://ameblo.jp/brook0316/entry-11140255868.html
(http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201201230001/)
・http://ameblo.jp/gintoki-sakata-vol2/entry-11144267563.html
・http://ameblo.jp/wv002524/entry-11145654723.html
・http://animedouganews.blog44.fc2.com/blog-entry-2121.html
・http://animetureduregusa.blog65.fc2.com/blog-entry-1512.html
・http://beyondloop.seesaa.net/article/247910897.html
・http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/ddd5cdc5a0c5
53176b53d9e287b16e18
・http://blog.livedoor.jp/soul_mu/archives/65643977.html
・http://blog.livedoor.jp/sumi4460/archives/67267867.html
・http://blog.livedoor.jp/rin20064/archives/52246436.html
・http://blog.livedoor.jp/voler/archives/52921317.html
・http://blogs.yahoo.co.jp/tebuku/30190793.html
・http://boricacid.blog79.fc2.com/blog-entry-390.html
・http://civer.blog122.fc2.com/blog-entry-4325.html
・http://coffeemonster.at.webry.info/201201/article_14.html
・http://crystalcage1102.blog.fc2.com/blog-entry-721.html
・http://disorellan.blog61.fc2.com/blog-entry-1433.html
・http://dokuatari.blog137.fc2.com/blog-entry-546.html
・http://e102128.blog54.fc2.com/blog-entry-1897.html
・http://gomarz.blog.so-net.ne.jp/2012-01-26
・http://hibikidgs.blog.fc2.com/blog-entry-1159.html
・http://hienkyaku.blog50.fc2.com/blog-entry-2493.html
・http://hyumablog.blog70.fc2.com/blog-entry-2728.html
・http://innamiblog.blog28.fc2.com/blog-entry-530.html
・http://kakioki60.blog129.fc2.com/blog-entry-1138.html
・http://kate555.blog59.fc2.com/blog-entry-1696.html
・http://kyotofan.net/books_anime/lagrange/rinne03/
・http://luvnail.blog46.fc2.com/blog-entry-1222.html
・http://marixanzu.blog60.fc2.com/blog-entry-141.html
・http://mikihara.blog70.fc2.com/blog-entry-2851.html
・http://muhanho.blog40.fc2.com/blog-entry-2435.html
・http://nanabachimemory.blog.fc2.com/blog-entry-305.html
・http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-1770.html
・http://nikkananilog.blog.fc2.com/blog-entry-334.html
・http://norarincasa.blog98.fc2.com/blog-entry-723.html
・http://nukonekoinu.blog111.fc2.com/blog-entry-232.html
・http://okirakutama.blog108.fc2.com/blog-entry-317.html
・http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2012/01/
-03-50.html
・http://scriptor.blog54.fc2.com/blog-entry-1456.html
・http://seigenjikan.blog2.fc2.com/blog-entry-2233.html
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-6413.html
・http://shino134.blog22.fc2.com/blog-entry-2809.html
・http://shittakaanime.blog86.fc2.com/blog-entry-564.html
・http://sironsiron.blog70.fc2.com/blog-entry-2170.html
・http://sorakakeruhosi.blog109.fc2.com/blog-entry-6177.html
・http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-3122.html
・http://spadea.jugem.jp/?eid=14433
・http://subcul.jugem.jp/?eid=2363
・http://subcul.livedoor.biz/archives/51799182.html
・http://takotakotakoyaki.blog52.fc2.com/blog-entry-3882.html
・http://teleani.blog62.fc2.com/blog-entry-1186.html
・http://timediver2010.blog27.fc2.com/blog-entry-2546.html
・http://tsukataga.blog54.fc2.com/blog-entry-857.html
・http://ttyuasa.blog69.fc2.com/blog-entry-308.html
・http://uitosou.blog136.fc2.com/blog-entry-392.html
・http://vnr2034.blog133.fc2.com/blog-entry-1482.html
・http://wendykai.blog60.fc2.com/blog-entry-1672.html
・http://yasu92349.at.webry.info/201201/article_28.html
・http://zaregoto2nd.blog95.fc2.com/blog-entry-1579.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
Web拍手に頂いたコメントは後日『Web拍手レス』にてお返事させていただきます。
コメディーチックになりながしっかりシラけさせないのは好感持てますね、ただランがもう少し乗るのをためらったりすれば盛り上がったかもと思いました
それと敵には武器はあるのになんでまどか達が乗っている機体には武器はないのか少し気になりますが変に武器を持たせるとアクションが固定されることもあるのでまだ持たせないかもと自分は考えていますがどうなんでしょう