輪廻のラグランジェ 第2話
『鴨川スピリット』
≪あらすじ≫
宇宙人を自称する謎の銀髪少女・ランに頼まれて、これまた謎だらけのロボット“オービット”・ウォクスに乗って鴨川に攻めて来た敵を撃退した京乃まどか
だが、移動型地球防衛最前線基地ファロスへの帰還も早々に次の出撃の話をされるまどかは、そこでようやく自分が上手く騙されてオービットに乗せられているのだと気づき、ほいほい安請け合いした自分に後悔する。
しかし、「まどか一人に背負わせて…」と意味深なセリフと悔しそうにするランの姿と、何より自らが乗ったウォクス・アウラに以前出逢ったことがあるという感覚を裏切ることが出来ず、再びオービットに乗って出撃することに。
宇宙から降下してきた敵オービットはイゾの乗るウォルンタス。ピアサー形態はAIと管制室からの自動制御だと聞かされていたまどかだったが、再びウォクスシステムが発動し操縦権はまどかへ。しかし、多くの人の期待に応えようとガチガチに緊張するまどかの操縦にアウラは応えてくれず、海中へと沈んでしまう。
ゆっくりと海底へ沈もうとしているアウラのコクピットの中で、突然鳴り響く持ちこんだ携帯電話に出るまどか。相手は従姉のようこだった。オービットに乗っている現状と感想、そして期待に出来る限り応えようとしたけど出来なかった事実を包み隠さず語るまどかにようこは――
≪感想≫
ワ ン ☆
もう、今回あのシーンで撃沈した。今期の俺嫁三本柱はラン、凛々蝶(『妖狐×僕SS』)、柑菜(『あの夏』)かな(笑 『化物語』『アマガミSS+』のヒロインズは可愛すぎてね、こう甲乙つけづらいw
お話としては今回は次回とセットで評価した方がいいのかな、と思う。何となく前後編な感じ。1話の中にいろいろな要素が詰まっていたけど見事に完結していた前回とは裏腹に、早くも物語を少しずつ前進させているのだな、と思った。まぁ、その分だけお話としての面白さはやっぱり1話に負けてしまうのだけど。
ただ、少しずつ設定は小出しにされていて、考察大好き人間としてはなかなかに心をくすぐられるような思いだ。
◆いろいろと考察してみよう
さて、ではまず今回明らかになったことを箇条書きで。うろ覚えなので全部完全に書き出せているかどうか分からないけどw
・ランはかなり身分の高い階級の存在
・ウォクスを受け入れるには、ウォクスを受け入れる器が必要
・ウォクスは地球そのもの
・ウォクスはラン陣営(レガリテ?)、キリウス陣営(デメトリオ?)両者にとって伝説
・ウォクスは海洋考古学者が研究していたモノと地球の技術でオービットとして起動
・それには“財団”とやらが関与している
・ラン陣営は、どこかと戦争をしている
・キリウス陣営は、ウォクスを入手し戦力として使おうとしている
まぁ、大まかなところはこんなところか。ランが仮に王家の人間で、キリウスらの言う“ユリカノ”王女との血縁ならなかなかに面白いが、今のところその可能性は薄いか。
今回いろいろと断片的に判明したことから、私が考察することは地球人と、ランたち宇宙人の接点である。彼らが地球人と大差ない容姿をしているところには、やはり地球人と何らかの接点があると考えた方がいいだろう(まぁ、そんなことを無視して人型をした宇宙人がやたら出てくる作品も少なくないがw)。
考えられるケースは二つ。
一つ目は、「地球起源説」。
『地球には有史以前に現代の技術を軽く凌駕する超古代文明が存在。その当時、すでにオービット(ないしその原型)は完成するほどの技術力を誇ったが、何らかの理由(1話のキリウスのセリフから察すれば地球は星として一度死滅しそうだったため、それから逃れるためか?)で地球を飛び立ち外宇宙に新しい自分たちの星を求めた元地球人が見事繁栄を遂げる。
しかし、戦争状態に陥り膠着状態(ないし劣勢)を打開するため、伝説のオービット・ウォクスを戦力として求め、キリウスらは地球へ飛来した。だが、その行動を予見し彼らと戦争をし有利に立っているレガリテ陣営は、ランとモイドを送り込みキリウスらにウォクスを自由にさせないため、現地球人と交渉しこれを防衛・撃退しようとしている』
二つ目は、「外宇宙起源説」。
と言っても二つ目は一つ目の派生であるけれど(苦笑
一つ目では地球が全ての起源だとした仮説だが、二つ目はその逆で起源となる星は別に存在し、外宇宙から何らかの理由で地球に漂着し住み着いたのが現在の地球人という説。
一つ目の説の立場だけを変えて、「母星を飛び立った人型生命体がやってきたのが地球で、そこで人類として繁栄した」といえば少しは分かりやすいだろうか。説としては地球が大本か、別に大本になった星があるかという違いだけで、それ以外の差異はないと言っていい。
これら二つの根拠となるのは、ラン・キリウスの両陣営でウォクスを「伝説のオービット」とする同一の伝承を持っていること言うことだ。ランらとキリウスらが同一種族なのか別種族なのかはまだ分からないが、どちらにせよ地球外に地球に存在するモノに対して同一の伝承を継承しているということは、そのルーツのどこかに地球が絡んでいることはまず間違いない。
そして、モイドは「ウォクスは地球そのもの」と表現したこと。仮にその言葉通りだとしたなら、「地球そのもの=ウォクス=伝説の存在」となるわけだから、地球人とランら宇宙人が同一の容姿をしているのも、全ての始まりが地球であったと考えられるわけだ。
一つ目の説でも書いたが、それらに加えて1話のキリウスが「これ(地球)が一度死んだ星に見えるか?」という発言を考えれば、かつての地球に超古代文明があり、そこから古代人は逃れる一方で地球再生のためにウォクスというオービットを残していったと想像もできるわけだ。つまり、ウォクスはロボットであるが、それとは別に地球再生・地球浄化の意味を持っていたのではないか、と。
そうなると、ウォクスが地球そのものという言葉も頷ける。もし、ウォクスが兵器としてのロボット以上の役割を持っていて、地球の各種浄化作用の循環(地学現象で一定の順序で生起し循環的に繰り返すことを“輪廻”というらしい)を担っているのだとすれば、ウォクスが地球上から持ち去られてしまうと循環システムが壊され、地球は再び死の星に戻ってしまうということだ。
だから、ファロスの司令官・田所正蔵が「さっさと持ち去ってくれないのか」という発言は実はこれ以上ない自虐的なセリフだったと考えられる……もちろん、田所がそこまで教えられた上で口にしたセリフなのかどうかは分からないが。
ただウォクスがオービットであることに変わりはなく、もちろんロボットとしても高性能なのだろう。ランの勢力がウォクスに求めるのが輪廻としての機能で、キリウスらがウォクスに求めるのが兵器としての機能ということなのかもしれない。
あるいは、ランの畏怖からかつてウォクスはそのパイロットを犠牲にして輪廻の機能を起動させている、といういかにもな設定でも眠っているのだろうか?
さて、この仮説が正しいのだとするなら、これは現在の地球の環境問題に対する警鐘にもなっているのかもしれない。つまり、私たちの立場はかつての古代人に近く、いずれ私たちは地球を母なる星とし高度に発達した文明を持ちながら環境を破壊した揚句、自らこの星を出ていかなければならなくなる日が来るかもしれない、という……。
この作品にそこまでのテーマ性があるかどうかは分からないが、この作品はちゃんと中核にあるウォクスというロボットの存在が物語の根幹にガッチリとハマっている作品になるだろうと、期待を込められる。
◆中身の感想もちょこっと(笑
えっと、自分でも予想以上に考察が長引いていたので本編そのものの感想は簡潔に行こうと思う(ノ∀`*)アイター
まずウォクス。出撃シーンはバンクかな、でもカッコイイから良いか。空中戦は尺の都合かややアッサリ。でも、それよりも冒頭の格納庫収納⇒コクピットハッチ開放の流れや、ピアサー形態でのアウラ出撃シーンで斜めに地下エレベーターからカタパルトに運ばれていくシーンが最高にカッコよかった。後者は『アルジェント・ソーマ』という作品の可変型ロボット・ザルクの出撃シーンをどことなく彷彿とさせる感じだ。
次にまどか。本当ならもっとまどかについても書いておきたかったw 他人の為になればと東奔西走する姿は『シンフォギア』の響に近いが、「騙されたー」と後悔したり、上手く出来なかった時に「仕方ないよね」と自分を擁護するセリフがちょこっと出てきて弱気になったりと、響きよりもずっともっと精神構造は正常で、どことなく年相応な部分を感じさせてくれる。コトの重大さを理解していなくて、理解した時にはプレッシャーとなって緊張してしまうなどはまさしくそんな感じだ。
本当ならこの展開は物語の中盤のテコ入れとして使う要素だが序盤であっさり使ってきたな、という印象。この娘、案外挫折するのも早いが立ち直りも早ぇwww
そして、そんなまどかに対して贖罪の念のあるラン。彼女もウォクス・リンファのパイロットだが、彼女は飛ぶことしか出来ないようだ(つまり、まどかのようにウォーリア(人型)形態にはなれないということ)。そのせいでまどか一人に全部を押し付けている現状を後悔している。
伝説のウォクスに対して畏怖を覚えているということは、彼女たちの中でウォクスの伝承というのはそういう形で伝わっているということなのか。
次回はピアサー形態にしかなれなくても、二対一という不利な状況を打開するため出撃するようだ。テンプレ的な展開ならここでランは一皮向けてリンファをウォーリア形態に出来るのだが、果たしてどうなるか。
あとは、三大主演の最後の一人・ムギナミか。なぜかウォクスの格納庫にいたようで、ランたちとは別組織で密命を帯びて潜入しているようだ。すでに裏切りフラグなのか?w でも、まどかとのやり取りが面白かったw 上記のテンプレ的な内容で行けば、ここでなぜかムギナミも勝手に出撃してくるという展開もあるが(『ヱヴァ破』の真希波みたいに)。
全体として会話劇のメリハリが面白い。ランの「ワン」は、まどかの「まるっ!」と同じ代名詞になるのか?(笑 田所司令の「携帯通じんのかよっ!」というのは視聴者を代表するツッコみだっただろうし、かといってランとモイドの会話やキリウス陣営の会話などシリアスも忘れていない。
次回『鴨川にランの花咲く』 エンドカードが可愛すぎるwww
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鴨川って、京都だろ?
派手さは抑え気味ですが、今作はロボットアニメとしては丁寧な作りになっているような感じがします。
『蒼穹のファフナー』のように、序盤でしっかりと物語の下地を固め、後半で一気に盛り上げるのかもしれないですね。
しかし、私の周囲では「まるっ!」や「ワン」に関して多くの不評を聞きます。
その理由は以下の通り。
「場の雰囲気が寒く感じる」
「まるっ!を流行らせようとしているのが見え見え」
「無理やりなキャラ付けとしか思えない」
「“宇宙人”だというランが言っても違和感はないが、“地球人”のまどかが言うと変に聞こえる」
「言われると単純にイライラする」
「OPで、まるっ!とか・・・マクロスFのパクリじゃねーか」
まさに言いたい放題(笑)
でも、私もあの「まるっ!」とかが無くても良かったんじゃないかと思うんです。
現状では、物語にまったく影響のないものですし。
月詠さんはどう思いますか?