性被害ワンストップセンター広島支援員養成講座
23日土曜日は、診療後すぐから今年最後の講演です。性被害ワンストップセンターの支援員養成講座の一つです。昨日、その講演用と配布用の両方の資料を作って、送りました。
今年は、ワンストップセンターや警察や児童相談所からの沢山の性被害の患者さんを診ました。大人も子どもも、男性も女性も。被害にあった人自身は、大分社会の状況が変わって来たと感じています。昔は、被害にあったことは、決して誰にも知られてはいけないという雰囲気が強くて、それが加害者を増長させているのではと悔しい思いをすることも多くありました。また、警察や検察や司法の対応も、本当にひどくて、怒りをおさえるのが大変でした。でも、少しずつ変わってきて。被害にあった人は泣き寝入りをしない、という行動をする人も大分増えて来たと思います。
それは、やっとやっと性犯罪の法律が変わったことも多いにあると思います。何しろ、明治の時代の法律がずっと続いてきていたのですから。明治時代というと、女性の国会議員は一人もいなかった、いえ、女性は選挙権すらなかったのです。男たちだけで、それこそ、男に都合のいいように作られた法律。それにずっと縛られてきました。それが、今年やっと変わって、他の国並みになってきつつあります。それに伴って、やっとメディアも。性犯罪は許さないという姿勢を取る報道が少しずつ増えてきました。でも、これはまだうん?と首をかしげることも多々ありますが。特に、ジャニーズの件についても。
広島県のワンストップセンターは、沢山の支援員の人たちで素晴らしく機能しています。私は医療の所だけを受け持てばいいようになって、ずいぶん楽になりました。でも、支援員はまだまだ足りません。支援員として頑張っていただけるように、私も講師を頑張りましょぅ。
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