機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第25話(最終話) 『再生』 感想
第25話(最終話) 『再生』 以下感想です。
『俺を救い、俺を導き、そして今また、俺の前で神を気取るつもりか!』
『いいや、神そのものだよ』
リボンズの機体はリボーンズ・キャノンですか・・・。
何だか1stガンダムの支援MSを彷彿とさせる機体ですね(^^; (すぐリボーンズ・ガンダムになっちゃうけどね!)
リボンズはすっかり1期のアレハンドロと同じラストを締めくくる敵(エゴの塊)としての役回りに。
イノベイターとかは抜きにして、正直言ってラスボス以上の何かを感じないですね。結局この人を倒せば万事解決という流れが目に見えていて・・・。今更ながら勧善懲悪の構図になっている事を再確認するアバンの展開。
ハレルヤはやっと出番が回ってきて大活躍・・・でも出てくるのが遅すぎた;;
ニ期に入ってから本当に戦闘は不遇の扱いでしたねアレルヤ・・・。これまでの鬱憤を晴らすかのごとくあっさりとヒリングを撃破。ヒリングも戦闘用として調整されたという肩書の割には、いまいち存在感は無かったという印象です。
ロックオンは半壊したケルディムでリヴァイブと戦闘。
1秒だけ発動可能なトランザムに逆転の勝機を見出し、人差し指と中指を損傷したマニピュレータは銃を逆手に握ることで対処、トランザムで攻撃を躱した後、至近距離での連続射撃でリヴァイブを撃破。
ロックオンらしいスマートな戦闘は流石の一言です。リヴァイブはアニューと同型のイノベイターということで、何か因縁が交わされるかと思いきやそんな事もなく・・・。初期に登場した割に最後まで頑張ってましたね。合掌・・・。
ヴェーダと一体化したティエリアが、リボンズに『そうやって人を見下し続けているから分かり合えない』という流れ、どうしても逆襲のシャアを思い出してしまいます・・・声優的に立場は逆になってますが(^^;
その後の刹那のエクシアとリボンズのオーガンダムの戦闘は突っ込み所満載ですが、懐かしさがあって感動したと一言(笑) ここまでサービス精神旺盛だともう言うことはありません・・・。
■全ての戦いの後
随所にイノベイター・・・ではなくてイノベイドのそっくりさんが見られましたが、あれが人間社会に溶け込んで生活してる無自覚のイノベイドという事でしょうか。ヴェーダと一体化したティエリアがいるから問題はないんでしょうけれど・・・。ここにきて存在を見せる必要はあったのかな。
アロウズは解体、総司令のホーマー・カタギリは切腹・・・。
方法は独善的であっても、全ての罪を被って恒久和平を成し遂げる信念は貫いていたはずなのに・・・。語る場もなくお亡くなりになってしまいましたね。シーリンとクラウスは危うげながらも最後まで生き延びてくれました。途中からほとんど存在感が無くなったことにも一因はありますが・・・。
マリナはアザディスタン復興を成し遂げ、その平和を広めていくことを刹那に誓う。
マリナの手紙は一期の刹那の手紙をリスペクトしたものでしょうか。戦いからは何も生み出さないこと、刹那の幸せを願い続けること・・・一期から変わらないマリナの意思が反映された手紙でした。
求めるものは同じでも、ついに交わらなかった二人の道。・・・ヒロインとしてもそうですね(涙
マリナは非戦争論を持つヒロインとしては見せ場はあまりに少なく、刹那との接点も少なすぎました・・・。戦争根絶のテーマをそのまま掲げていたらもっと出番はあったのでしょうか?
宇宙に上がった意味もよくわからなかったし、消化不足な感が否めません・・・。
ルイスは細胞異常の進行が止まり、沙慈と平和な生活を。
刹那が放ったGN粒子の反作用のおかげとでも言いましょうか。とにかく幸せに暮らせて何より。
世界の平和はこれから一人一人が考えていかなければならないと言う沙慈・・・人より身近に戦争を体験した分、二人にはその“平和”についてより考える余地があるのでしょう。
グラハムはビリーと共に生き残り、アンドレイは正しい軍人として生きることを決意。
コーラはやっぱり生き残っていて、カティと結婚を・・・。
まさにこの物語一番の勝ち組ですね。コーラサワー(笑) とにかくおめでとうございます(^^)
カティには一生頭が上がらないんでしょうけれど、ずっと幸せでいられることでしょうw
グラハムは自害を辞めた“その後”が全く語られず。しかも一言もセリフなし。
そんなことで良いのかブシドー(涙 どうせなら最終回で仰々しく推参すれば良かったのに;;
ライルは家族やアニューの墓前で再びソレスタルビーイングとして戦い続けることを決意。
アレルヤはマリーと世界を周り、自分たちが生きる意味を探しに、ティエリアは来るべき対話のその時まで人類を見守り続ける・・・。
そして刹那たちソレスタルビーイングは、これからも世界の抑止力として戦い続けることを胸に誓う・・・。
マリナの歌は結局何だったのか、リボンズの生死もはっきりとは語られませんし、CBは健在・・・。そもそも刹那の革新云々は全く関係ない結末。答えも出ないのにただ戦い続ける、それでいいの?刹那。
2010年に劇場版が公開予定だそうで、そちらの方向に持っていきやすい終わり方ではありました。
全体的に見て、ファーストからのテーマとは異なり、一人一人の人間ドラマを重視した・・・そんな印象でしょうか。その割には消化不足がすぎるという気がしますが・・・。マリナはもとより、リューミンは冒頭で役割を持てあまして、最後に使いどころが無くなったリジェネと一緒に不毛な死を与えられてしまった・・・そんな気がするのは私だけでしょうか? イノベイターもただの支配者として描かれすぎて、それ以外の何かが伝わってきませんでした・・・。
後半からの展開は見方を変えればいくらでも楽しみようはあります。全員が無事に助かる王道のロボットもの展開は確かに安心して見ていられますし。ガンダム00でそれを求めてしまっていいのかとは思いますが。
それも全てセカンドシーズンからはテーマが違うものとして捉えればの話。
最後の最後に振り出しに戻してしまったのは、ファーストシーズンから見続けた個人としてはこれでいいのだろうかと正直疑問に思う終わり方でした。
“例え戦いが起こっても、全ての矛盾を抱え込んでも、きっと彼らは立ちあがる”
・・・アロウズやイノベイターとの個人的な戦闘物語が終わったら、ファーストシーズンに立ち返って戦争根絶。
もちろんファーストシーズンの答えはどこにも見つけられません。ならセカンドシーズンで伝えたかったものは何だったのか・・・。そんなに難しく考えるべきではないのか、ロボットものの展開劇として楽しめばいいのか。中途半端に放り出されたような引っ掛かりがどうしても拭い取れないです・・・。
ガンダム00としてでなければ楽しめる作品。そんな所に落ち着いてしまいます。
ただ、劇場版が残されていることですし、そちらの方に結末を持っていったのならば、ファーストシーズンからの答えを求め続けていた視聴者にはまだ救いがあるのかもしれませんね。
かなり辛口で書きなぐってしまいましたが(^^; それだけ多くの注目と期待を集めた作品であった事に違いはないでしょう。これにて『ガンダム00』の感想は終了致します。
これまで感想にお付き合い頂きありがとうございました。また、TBを送って頂いた皆様、コメントを頂いた皆様に心からの感謝を。
そして制作に関わられたスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。劇場版には期待しております・・・。
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Entry ⇒ 2009.03.29 | Category ⇒ [アニメ]ガンダム00 セカンドシーズン | Comments (7) | Trackbacks (13)
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第24話 『BEYOND』 感想
第24話 『BEYOND』 以下感想です。
そんな言葉で締めくくられるかのような24話。
『純粋なるイノベイターの脳量子波が、ツインドライブと連動し、純度を増したGN粒子が人々の意識を拡張させる』
ツインドライブと刹那の革新はこのためにあったと納得させるような説明ですね。
刹那が仲間の危機に発したダブルオーのGN粒子により、ルイスは意識を取り戻し、ラッセは体の異常を回復し、GN粒子が意思を疎通させることで、スメラギさんとビリー、マリーとアンドレイの和解をも促しました。
ただ、この流れに迎合していいものかと今更ながらに考えさせられるのは、一連の展開や過去作品のオマージュ的な演出がガンダム00の主体性を見えなくしてしまっていると改めて感じたからです。
GN粒子が広がっていくシーンは“逆襲のシャア”の名シーンを思わせます。
ニュータイプ=人類の革新という富野作品のガンダムベースを解釈して描いているように見えるのですが、それをそのまま『やってみせた』と放流してしまっていいものなのか・・・。
脳量子波による意識の伝達、GN粒子の作用など、所々にそういった要素があるのはいいと思います。U.C.ガンダム作品のNT理論は確かに広い年齢層に訴えるものがあると思いますし。
ただ、物語の軸となるテーマを『前へ習え』で表現してしまっては、作品としてのガンダム00が表現したいものを薄れさせてしまうような気がします。
仲間の危機的状況を、刹那の皆を死なせたくないと思う心がGN粒子を媒介して伝わり、それぞれより良い方向へ物事が解決する・・・。この予定調和が今までの流れで描きたかったものなのかと思うと、やはり疑問です。
個人の思惑が強いながらも、それぞれの主張を押しだしていたのに、一番安易な解決の手段として、刹那の革新、GN粒子による意思の伝達を利用してしまった。全てがうまくいくのは喜ばしいことかもしれませんが、何だか他のアニメを見ているような錯覚を起こしてしまいました・・・。
意思疎通の手段に及ばず身体への影響まで、伝えるべき大切な部分をいいように簡略化し、ご都合主義でまとめてしまっているのではないかというのが今回の正直な感想です。飛躍しすぎずに互いの主張を完結させて欲しかった・・・そう思います。
展開的には上記の通りですが、人物の個人的な事情整理などには今回は一役買ったようで。
ルイスに関してはGN粒子に助けられたという感は否めませんが・・・それでもやはり助かって良かったと思わざるをえません。沙慈の訴えはリボンズに邪魔はされたものの、既にルイスに届いていたはずですし・・・。個人的にはやはり沙慈の手で助けだしてほしかったですね。
ビリーとスメラギさんの私情やマリーとアンドレイの対立はGN粒子の意思の疎通もあって解決。“お互い分かり合う努力を怠っていた”で解決するような問題だったのかと・・・。個人的な理由で戦っていたという事実が次々と浮き彫りに。まあ丸く収まって良かった・・・かな。
それにしてもアレルヤは相変わらずマリーと叫ぶばかりで(^^; ハレルヤが健在していたのっていつ知ったんでしょうか?他の人物との扱いの差が酷い;;
サーシェスとライルは復讐を遂げたという決着ではなく、アニューも言っていた『人と人は分かり合える』という、刹那達との意思の同一の結果として見るべきでしょうか。
サーシェスはそこに還らない存在であるが故にはじき出されるべき存在であった、と。それでも最後まで主張の変わらない“良い”キャラクターでした。
リボンズに撃たれたティエリアは肉体を捨ててヴェーダと一体化。世界を見守る存在になった・・・というところですか・・・。ここまできたら最後は皆で生還してほしかった。
死んだはずのリジェネがヴェーダとリボンズのリンクを解いたのは一矢報いたという感じですが、ティエリアと掛け合う見せ場が一瞬でもあったのは嬉しかったですね。あの終わり方はあんまりだと思いましたし。
次回は最終回。リボンズとの決戦よりもストーリーにどう決着を付けるのかがやはり気になります。
ここまでやってきたのだから、何であれ後はもうしっかり答えを出してほしいと。それだけを願うばかりです。
次回 機動戦士ガンダム00 第25話(最終回) 『再生』
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Entry ⇒ 2009.03.22 | Category ⇒ [アニメ]ガンダム00 セカンドシーズン | Comments (2) | Trackbacks (14)
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第23話 『命の華』 感想
第23話 『命の華』 以下感想です。
散っていく命・・・。
『これで・・・イオリア計画の全てが僕のものに』
リボンズを殺して計画の主導権を握ったと思われたのも束の間、ヴェーダと意識を直接リンクしているリボンズには肉体は器にすぎず、別の体で即座に復活。逆にサーシェスにより射殺されるリジェネ・・・。
次回予告で復活が知られ、道化で終わるものとは思っていましたが、まさかアバンで死亡するとは思いませんでした(^^; ティエリアとの因縁やら何やらは結局うやむやのまま、小悪党に成り下がる流れのまま終わりって悲しいですね・・・。
■連合軍とイノベイターの戦い
連邦、カタロン、ソレスタルビーイングとイノベイターの決戦。
最近三つ巴の最終決戦って見なくなったなあ・・・どちらか一方の勢力に敵も味方もまとまって、皆で力を合わせて最後の戦いに臨むってパターンが多いように思います。長い目で見れば実はそうでないものもあるのですが・・・。予定調和で方向性を変えられた勢力やキャラクターが目に見えて感じられるのは違和感を覚えます。
マネキン大佐はCBに協力するのではなく、アロウズを叩くために利用しているだけに過ぎないというところ、自分のスタイルは押し通しているように見えますが・・・クーデターってやっぱり似合わない人に思います。CBの武力介入を批判していたのに、実力手段を用いて反乱を起こすっていうのはどうにも・・・。まあ、今の展開的には望まれることなんでしょうね。
■イノベイターの母艦出現
迷彩を解いて姿を現したイノベイターの母艦からの攻撃によって、アロウズ部隊と連邦は大被害を被ることに。
『攻撃が来る!禍々しい光だ!!』
刹那の“変革”はU.C.ガンダムのニュータイプを強く意識してますね(^^;今更ですが。
とこどころに感じるこういったオマージュもセカンドシーズンから加えられた要素でしょうか。
『イオリアは二世紀以上も前に予見していた・・・。未知なる種との遭遇を。来るべき対話を。GNドライブ、ヴェーダ、イノベイター・・・そして、この艦こそ人類の希望、人類を滅亡から救う、まさに方舟だよ』
コロニー型外宇宙航行母艦ソレスタルビーイング。この艦をノアの方舟に見立てているのはまあ分かるとして・・・未知なる種というのは進化した人類ではなくって、外宇宙の意識とかそんな事になったりはしないですよね(^^; そっちのSF要素で突き抜けていくにはムリがあると思うので無いと思いましたけれどこれはどうなるんでしょう・・・まさかの展開に期待してしまいます。
■イノベイターの量産兵器“ガガ”の特攻部隊
量産型イノベイターが一斉に“トランザム”って言うシーンにはさすがに笑ってしまいました(^^;
しかも特攻兵器って(笑) トランザムとイノベイターと置鮎さんの無駄遣いすぎる(ーー;)
使い捨ての量産型にしてもこの扱いは酷すぎると思いますです・・・。
そしてコーラがまさかの・・・
『大好きです。カティ・・・』
『パトリック!』
突撃してきたガガからマネキン大佐を守るために、盾となって爆発するコーラの機体・・・。
あれほど死亡とは縁遠いと思っていたのに・・・。でもよく見ると脱出艇か破片か分かりませんが一瞬見えているんですよね。色の違う放出煙と一緒に。最終回で復活していることに期待です・・・。不死身のコーラサワー、きっとやってくれるはず;;
■決戦の舞台へ
スメラギさんはオートマトンを率いてきたビリーと再会。死亡フラグが立っているようでどうにも嫌ですね・・・。ビリーはいつの間にイノベイターの所にと不思議に思いましたが、ブシドーもイノベイターの使い走りをさせられていたし、ルイスのように向こうから接触があったのでしょうか。
刹那と沙慈はルイスとの戦いへ。ルイスを取り戻すのは沙慈の戦いの上での絶対条件ですから頑張ってほしいところ。アンドレイは・・・人の恋の邪魔をするヤツは何とやらですか(^^;
ロックオンはサーシェスと因縁の対決。ファーストシーズンの最終戦を思い出します。候補としては刹那やティエリアもいたのですが・・・あとネーナも;; 一番復讐遂げたがっていた相手は他の復讐相手に殺されているという・・・。リューミン組は全員死亡してしまってるのが今更ながら悲しいです。
ティエリアはリヴァイブとヒリング二人と交戦・・・と思ったらMS戦は退場してリボンズの元へ一番乗り。これで決着がつくとも思えないし、少し嫌な予感。オープニングのイノベイター化フラグが回収されたりするんでしょうか?
マリーとアレルヤは危険な雰囲気だし、ファーストシーズンの前例があるだけにブリッジクルーの安否も不安になりますね・・・。オーガンダムはなぜか1stガンダム(RX-78k)のカラーリングになってラッセが搭乗していましたけれど、活躍の機会はなさそうかな? ここにきてあの姿で復活させたのはガンダム30周年を意識したりしてるんでしょうか。ラッセ共々無事に帰還してほしいです。
最終回を含めて残すところあと2話。やはり気になる死亡者リスト・・・。コーラは生きていると信じつつ、誰であろうと容赦のない強制退場を見せつけられたようでもありました。一話ごとに誰が犠牲になるのか気になってしまいますね・・・。
次回 機動戦士ガンダム00 第24話 『BEYOND』
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Entry ⇒ 2009.03.15 | Category ⇒ [アニメ]ガンダム00 セカンドシーズン | Comments (8) | Trackbacks (14)
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第22話 『未来のために』 感想
第22話 『未来のために』 以下感想です。
戦いの先の未来へ。
戦いの末の勝利を望むグラハムと、その先の未来を見据える刹那。
真剣白刃取りでスサノオの刃を受け止め、ダブルオーライザーの一撃で二人の戦いは決着。
刹那はグラハムに止めを刺さずに、『生きるために戦え』と言い残して去っていく・・・。
グラハムも4年前から“変われなかった”人間ということでしょうか。日本文化に傾倒したりブシドーになったのはある意味劇的な変化ですが(^^; 刹那の言葉で自害を押し留まって、ソレスタルビーイングと共闘する展開かな?
■戦いの意思を一つに
ヴェーダの位置を捉えたソレスタルビーイングの戦いは最終局面へ。
沙慈はルイスを取り戻すために。
ロックオンは連邦とイノベイターを打倒すために。
ティエリアはイノベイターの未来から人類を解放するために。
アレルヤはマリーや自分のような人間が二度と現れない世界にするために。
各々違う理由を持っていても、その先は同じ未来に繋がっていると言う刹那の言葉で結束するソレスタルビーイング。
人物の内面を描くとどうしてもはみ出しがちな個人の主張を、刹那の意思の下にうまくまとめあげているように思います。CBのリーダーとして、人の未来を求める存在として、セカンドシーズンは刹那を中心に語られているんだなぁと改めて実感しました。最終回に向けた展開としてはこれで良いのではないかと。
■刹那を巡る関係は・・・
マリナを伴って宇宙へ上がってきたカタロン。マリナは刹那に会いたかったのかな?
歌の効果がどうなってるか気になるんですが、今回は語られる気配もなし・・・。
主人公と触れ合う機会がほとんどない珍しいヒロインで推し通した感は否めませんが、最後くらいは・・・と思ったら、何だかフェルトと刹那が良い雰囲気に^^;
『彼女とはそんな関係じゃない』って・・・マリナに対する刹那も相変わらずだけど、ほんと恋愛要素は完全否定なんですね(^^;
フェルトも刹那に対して特別な気持ちというより、家族愛の方が気持ち的には近いのかな。まあ、ここまで恋絡みを無縁で通したのは評価せざるを得ないというか(笑) 恋愛なんか他にまかせて目的に直進する刹那に改めて拍手ですw
■アロウズとの戦闘
イノベイターの前に立ち塞がるアロウズとの戦闘。地味に新装備が効力を発揮したのか、アレルヤにも活躍の出番が・・・これからもあるんだよね、きっと(´Д⊂ヽ
アロウズのアンチフィールドの罠にかかって、粒子ビームが使えない状況に追い込まれ、敵の主力部隊がトレミーに近づいたその時、危機を救ったのはアロウズから寝返ったカティ・マネキン大佐の部隊。
しっかりコーラが出ていて安心しましたが・・・スメラギさんとの間にあった確執や、早期戦争の終結のためにあった意思はどういう形でアロウズへのクーデターに繋がったんだろうと少し疑問にも。アフリカタワーの一件が契機になったというのは分かるんですが・・・クーデターってマネキン大佐には似合わないフレーズに思います。
アンチフィールドを抜けたオーライザーのライザーソードでアロウズの旗艦は撃沈。
アーサー・グッドマンは敢え無く退場・・・。正直ここまで生き残る人物とは思っていなかったので、お疲れ様でしたの一言ですね(^^; アロウズという組織を見た目にも体現していたようなキャラクターでした。合掌。
■リジェネ造反。リボンズ退場?
リジェネの考えはお見通しだったリボンズ。サーシェスでも使って逆上したリジェネを退場させるのかと思ったら、普通にリジェネに撃たれてしまいました・・・。まあ代わりの肉体があったとかそんなオチなんでしょうけど。リジェネはこのまま道化で終わりそうな予感・・・。
Oガンダムがまるっきりファーストガンダムだったのは驚きました。リボンズが乗っていた時とはイメージが違うというか・・・。誰が搭乗することになるんでしょう。
今回はメインキャラクターの死亡者が出なかっただけに、次回は危険な予感がします。
タイトルからしてもう・・・(汗 ブリッジクルーの死亡はトラウマです・・・;;
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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第21話 『革新の扉』 感想
第21話 『革新の扉』 以下感想です。
刹那、変革する。
アニューを撃たなければライルを助けられなかったことも、ルイスがリボンズに取り込まれていることも“感覚”で把握していた刹那。その目は金色に輝いて、まるでイノベイターのように変化していました。
「人類の進化」をそのままの意味で実行して見せているという感覚がありますが、内面の変革の裏付けとして、こういう展開もありかなとは思います。そのために用意されたのがイノベイターという人間外の存在、精神世界の描写でしょうか(実際には“量子の集中する場所”だそうですが・・・)。
ただ、色んな面で便利すぎる気もするんですよね。人と人が分かり合えるための手段として考えてしまうと、本来プロセスが必要だったはずの人の意思の疎通が簡略化されているように思えたり、最終回の展開も読めてしまう気もします。
ライルが『お前は変われ。変わらなかった俺の代わりに』と言ったのは、刹那がイノベイターとなることではないし、戦うことの意義を問いだした刹那自身の考え方の変化、その先にある“争いを無くす方法”へと繋がっていたんじゃないかと。戦うことでしか自分の存在意義を認められなかった刹那が変わろうとしているのは確かですし、内面あっての外見・・・というものを期待したいです(^^;
マリナの歌も存在感を見せてきましたが、結局どうやって歌が広がったのかは分からないまま。
GN粒子を通して(?)聞こえた、歌そのものにも効果があるのかもなんて想像してしまいますが・・・。
最終回に向けたファクターになりつつあるようにも思います。これからどういう方向性を見せるのか、注目したいですね。
ライルはアニューの死を通して、カタロンでもソレスタルビーイングでもなく、自分の意思でイノベイターと戦うことを決意。
「ロックオン」が刹那に銃を向けたのは、ファーストシーズンから含めてこれで2回目。同じく“仇”であるという理由ですが、状況は違っていても、やはりライルとニールは違うということを再確認できたように思います。照準をつけた手を震わせるような所や、前回怒りにまかせて刹那を殴りつける様子は、ニールからはあまり想像できないんですよね。感情の起伏というより、“揺らぎ”が大きいのかな・・・と。最後に『兄さん』と呟いたのも、ニールとライルを比較して見せるようなシーンでした。
■変えられた者・変わらない者
リューミンの世界を変えたい目的は、定められてしまった人生をもう一度やり直したいという分かりやすく単純なものでしたが、今回の為に二度も死ななくてはならなかったのかと思うと・・・。兄であるホンロンに当主としての能力が無かったから、リューミンが代わりに当主にさせられて、それでホンロンや世界を恨むっていうのはとんだ八つ当たりのような気が。ファーストシーズンのような活躍もなく、リューミンを庇って死んだホンロン・・・。生き延びた甲斐もなく、見果てぬ夢を見るままに結局ネーナに殺されるリューミン。セカンドシーズンに入って、株を下げるままに消えて行ってしまいました・・・。
リューミンを殺したネーナはリボンズに送り込まれたルイスに呆気なく殺され、ルイスは目的を果たしたと同時に気が触れたように。ネーナは変われなかった為に、ルイスは復讐によって変わってしまったためにこんな結末を迎えてしまいました。同じことを繰り返さない為にも、アレルヤにはソーマを、沙慈は壊れてしまいそうなルイスを救うことを願いたいものです・・・。
変わらず刹那との対戦を願うミスター・ブシドー・・・グラハム・エーカーの心は、単に闘争本能ではなく、全てを失った自分に残された生きる理由なんですね。今までサーシェスと同じように見えていましたが、ただガンダムとの決着の為に生きるグラハムの姿は哀しいものがあります。
トランザムを発動する刹那のダブルオーとグラハムのスサノオ。
避けられないはずの戦いに臨んだ二人には“あの世界”が広がって・・・。戦いでしか決着を付けられないと思っていましたが、グラハムともこの線で分かり合えてしまうのでしょうか?
やはりというか、ここまで来たら仕方ないのですが、リジェネは目に見えて小ボスと化してしまいました・・・。ティエリア関連でもっと暗躍してくれるかと思っていただけに少し残念です。登場人物に関してはうまく描ききってほしかったのですが、それももう許されない残り話数。どんどん収束されていくストーリーの中、刹那たちの求めた未来がどんな終幕を迎えるのか、最後まで見届けたいと思います。
次回 機動戦士ガンダム00 第22話 『未来のために』
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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第20話 『アニュー・リターン』 感想
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第20話 『アニュー・リターン』 以下感想です。
戻ってきた心。帰らない命・・・。
以前、リジェネがティエリアに言っていたセリフがどんどん重みを増していってるように思いますが、結局これは何を意味してるんでしょう。SF的に考えると人間の上位意思だとか、そんなものを想像してしまうんですが^^; 最近のダブルオーを見ているとありえなくもないのかと思えてきてしまいます。
とりあえず、今の時点では実行できない、或いはその機を待つしかない“何か”ということなんでしょうけれど・・・。
今回正体を明かしたアニューは、自分が元々イノベイターだった事を理解しているようですが、以前の様子からはイノベイターとして自覚できていないような部分があったような・・・。はっきりした描写は無かったけれど、刷り込みの記憶がだんだんと消去されていったとか、そんなところ?
撃たれたラッセは何とか助かったようですが、細胞障害を引き起こしていて、刹那のような抑止力もない・・・。怪我の完治に時間がかかるくらいならいいのですけど、逆に今の状態が悪化してしまうような事態になりそうな気がします・・・。
ライルの機転で、人質となったミレイナを救出するも、オーライザーに乗ってリヴァイブは逃走。同時にアニューもトレミーを脱出。アニューを探すシーンで、マリーが脳量子波を感知してアニューを先回りしていましたが、その後、刹那がライルを迷うことなく先導して、すぐにアニューを探しあてた事も、前回に引き続き刹那が脳量子波使いとして覚醒しつつある伏線でしょうか。
オーライザーはハロのおかげで奪われずには済んだものの、内部を破壊されて被害甚大・・・。
ライルも結局アニューの乗った小型艇を撃つことはできず。 ここまでの段階で、アニューが裏切る前の“アニュー・リターナー”で、人格の植え付けなどは無いように思えますが・・・。ライルとの記憶はそのままでしたし。てっきりリボンズに操られて、記憶を書き換えられた上、スパイとして潜り込んだところを覚醒させられた・・・とかそんな展開を予想していたので、意外に思えました。
沙慈との邂逅で迷いを生じていたルイスの意思は、リボンズによって再び戦いに引き戻されることに。
『人類初のイノベイターとなって、この世界を導いてほしい』
ルイスは人類のイノベイター化のプロトタイプなのかと思いましたけれど、復讐心に付け込まれているという方が正しいかも。刹那がダブルオーガンダムを通して“変革”しつつある事から見ると、リボンズによって能力を授かったルイスと刹那は対比されるような関係にも見えます。
ルイスの新型MAレグナントを引き連れたイノベイターと、ソレスタルビーイングの戦闘。
アニューが乗ってきたGNファング付きの機体は新型か専用機か?ヒリングの機体も何気に変わってましたが、偏向式粒子砲や強力なGNフィールドを持つルイスのレグナントより目立ててない^^;
それにしても、アレルヤの活躍の出番がほとんどなく、ただのやられ役となっている感がひしひしと。
マリーの支援機よりも活躍できてなくない?ハレルヤ登場前の力不足とはいえ、もうちょっと何とかならないものかな・・・。
『もう一度お前を俺の女にする!嫌とは言わせねぇ!!・・・欲しいものは奪う。例えお前が、イノベイターだとしても』
アニューを抑えて、分かりあえたと思ったのも束の間、リボンズによる介入でアニューは操られ、一転してライルは窮地に。とどめを刺そうとするアニューを撃ったのは、刹那のダブルオーライザー・・・。
ツインドライブの粒子の光の中で、お互いが出会えた事に感謝する二人。最期に遺したアニューの表情があまりにも綺麗で、切ない・・・。
『もしもの時は俺が引く。その時は俺を恨めばいい』
戦闘前にライルに言った言葉。ライルの痛みを受け止めて、優しく包み込んで・・・撃たなければライルを助けられなかったと分かっていても、それでも自分の無力感には抗えない。刹那に聞こえるマリナの歌は、いつか彼の助けになってくれるんでしょうか・・・。
一部始終を見ていた沙慈に去来するのは、ルイスとの運命。分かり合っていても、結果としてライルやアニューのような別れになるとしたら・・・。アニューと同じくリボンズの手の中にあるルイス。
同じ悲劇を繰り返さないためにも、沙慈にはルイスを助けだしてほしいですね・・・。
次回 機動戦士ガンダム00 第21話 『革新の扉』
リューミンとホンロンが生存。直接的な死亡シーンは無かったにしても、あの状況でどうやって助かったんでしょう。ホンロンの方にはまだ危険なフラグが立っているような気がします・・・。
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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第19話 『イノベイターの影』 感想
第19話 『イノベイターの影』 以下感想です。
変革と停滞と沈黙と・・・。
前回危機的状況にあったマリナは、クラウスの助けが間に合ったおかげでシーリンと地下の防空壕に脱出。取り合えず二人の死亡は免れました。シーリンが護身用に銃を渡そうとするも、マリナはこれを拒否。
『それを持ったら、この子たちの瞳を真っ直ぐ見られなくなるから・・・』
「子供たちのために銃を取る」のではなく、「子供たちを想って銃を取らない」方を選ぶ・・・マリナらしい選択ですね。シーリンがこの期に及んでというのも良く分かりますが、銃を持ったらマリナはマリナでは無くなってしまうでしょう。ただし、現実には戦わなくては守れないものがあるのは事実。そのために刹那が戦っているように。『優しさ』では世界を救えないのと同じように、今のマリナはこの状況下では無力すぎる存在です。彼女が自分の戦いを始めるのは何時になるんでしょうね・・・。
ソレスタルビーイングのイノベイター捕獲作戦と並行して、沙慈はルイスを助けるための戦いへ。
それにしても、さすが宇宙戦は動きの見せ方が違う。マリーのガンアーチャーの機動は特に良い動きでした。シールドビットのアサルトモードやセラヴィーガンダムとガデッサの戦闘、セラフィムガンダムの発現など、出し惜しみのない戦闘だったと思います。
戦闘中に刹那に関する伏線も見えましたね。リボンズからのヴェーダの予測によれば、刹那の擬似GN粒子による細胞異常は致死レベルに達しているはずだとか・・・。それを抑えているのはツインドライブシステムが関係しており、さらに刹那には“変革”が始まっているらしい。イノベイターが人類の進化系だとすれば、前回リューミンが仄めかしたようにイノベイターのようになりつつあるのか、それともイオリア・シュヘンベルグが用意したもう一つの可能性として、全く新たな進化を遂げつつあるのか・・・。いよいよ核心に迫ってきたという感じではあります。
『兵器でもなく、破壊者でもなく・・・俺と、ガンダムは変わる!!』
ツインドライブシステムが引き起こす現象は、刹那自身が脳量子波を発する事から、トレミーにまで意識を伝えたり、更にハレルヤの復活を促すなど、周囲に大きく影響を与えました。00ガンダムの存在自体が人類を進化させる鍵とか、そんな事を想像させる展開ですね。
ハレルヤの復活はやっと・・・と思ったら引き際もあっさりすぎてなんだか残念でしたが^^; アレルヤも気付いてないみたいだし・・・もっと劇的な場面での活躍を期待したいです。
トランザムライザーを通して再会を果たす二人。
沙慈を拒絶してまで、復讐のために戦うことを告げるルイスを、それでも強く抱きしめる沙慈。ルイスに想いが届いたのも束の間、二人の恋路を邪魔するのはもちろんあの人アンドレイ・スミルノフ・・・。
もうこんな役回りしかないんだろうなぁ・・・。完全にルイスと沙慈を引き離す敵役に。セルゲイ殺しでマリーの恨みは買うわ、それをまた父の裏切りによるものと勘違いしてしまうわで・・・。今後もお邪魔役と憎まれ役担当の定位置に陣取ってしまいそう。というか既にそのポジションにしかいられないって言う方が正しいかも。
『もうやめてくれ!何も変わらない。仇を討っても、誰も生き返ったりしない。悲しみが増えるだけだ。こんな事してたら、みんなどんどんおかしくなって、どこにも・・・行けなくなる。前にすら進めずに・・・』
憎しみが交差する戦場で、沙慈が告げた言葉。ガンダム00を見ていて誰もが思っても、登場人物の誰も言わなかったこのセリフを沙慈が言ったことはある意味正しい展開だと思います。人類の変革は刹那に、戦いの無意味さを伝えるそのための役割が沙慈に・・・セカンドシーズンの二人の主人公の方向性も定まったのではないでしょうか。
さぁ、それを見ていてこれ良しとしない『Gガンダム』のあの人やあの人のような腕組みと立ち姿のミスターブシドーさん(笑) 戦いの中で生きる意味を見出す彼としてはこんな茶番は下らないといったところでしょうか? 何やら刹那に戦う気を起こさせようと企んでいるようですが・・・今回はお呼びでなかったようですね^^;
戦いの後、ルイスを救い出すために自分の戦いをする覚悟を再度固める沙慈と、ルイスの望みを果たすべく決意をするアンドレイ。良い感じに対照的です。周囲の想いを誤解で読み解く困ったさんアンドレイに明るい未来は・・・ありそうもないですねおそらくは(ーー;)
捕えられたリヴァイブ・リヴァイバルはガンダム00の奪取を企んでいた模様。リヴァイブの瞳を見た瞬間、反応するロックオン。やはりアニューがイノベイターだと勘付いていたようですね。
『何をする・・・?そんな事決まってるわ。だって私は、イノベイターなんだから』
アニューはイノベイターとして覚醒、ラッセはアニューの撃った銃弾に・・・。これで死んだりはしないと思いたいですが・・・。
これが恐怖のCパート。誰かの死亡を予感させる展開とエンディングの間が嫌な感じ・・・ラストになって誰かの死亡フラグを立てたり死なせちゃうのはもうやめてほしいのですが;;
リボンズはリジェネの謀略も見越した上で、ネーナを利用して、プトレマイオスに向かっていたワン・リューミンの艦を撃墜・・・。あのMAからスローネドライが出てくるとは思いませんでしたが。
ネーナがファーストシーズンのころのように活き活きと破壊を楽しむ様子はもう救えないんだなぁと少し可哀そうにも思ったり。サーシェスという仇がいる以上、何かの形でイノベイターに報いる可能性はあるかもしれませんが、彼女にはそれ以上の報いが待っているような気がします。
リューミンはセカンドシーズン以降、裏で暗躍する第三者的な立場で動いてきましたが、結局何をしたいのかよく分からないキャラクターでした。世界の変革を望むなんて言ってましたけれど、そのために八方美人を振りまいたのが今回の結果に繋がったというところでしょうか。いろんな意味で残念です・・・。ホンロンも見せ場はほとんどなく、リューミンもろとも退場・・・これで生きていたら驚きですが、さすがにないでしょうね。
最近は鬱な展開が多すぎます・・・ストーリー的にも、キャラクターの扱いにも。
次回 機動戦士ガンダム00 第20話 『アニュー・リターン』
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Entry ⇒ 2009.02.15 | Category ⇒ [アニメ]ガンダム00 セカンドシーズン | Comments (3) | Trackbacks (17)
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第18話 『交錯する想い』 感想
第18話 『交錯する想い』 以下感想です。
愛情、復讐、困惑・・・それぞれの“想い”
崩壊の原因たるメメントモリは、逆にタワーの完全倒壊から救ったとして報道され、世論の支持を得たアロウズは、遂に連邦軍から指揮権を移譲される・・・。
メメントモリは刹那のダブルオーライザーで破壊しきれなかったようですね。アーサー・グッドマン(金髪の太ったさん)もしっかり存命してるし・・・。
マネキン大佐が軍から行方をくらませたというのは、今後どの勢力につくのか気になるところ。
あのアフリカタワーの一件の後、思う所があって出奔したと思われますが・・・。身を置く場所も考え方も似ていたセルゲイ・スミルノフ大佐と再び共同作戦につくことがもう無いのかと思うと、残念です・・・。
そういえば全く目立たなくなったコーラサワーはどうしたんでしょう。彼ならきっとマネキン大佐の後をどこまでも追いかけていくと思うのですが(^^;
■カタロンのその後
『怖いのよクラウス・・・私たちは抗えない大きなうねりの中にいるような気がして・・・』
4ヵ月前の戦いでカタロンの戦力は壊滅的な被害を受け、シーリンとクラウス、マリナは逃亡生活を強いられていました。シーリンとクラウスはやはり公私ともパートナーの関係であったようですね。世界の支持がどんどんアロウズに傾いていくにつれ、シーリンも以前のような気丈さは薄くなってきたように思います・・・。
“大きなうねり”というのは、イノベイターがアロウズを使って導こうとしている世界への流れを感じさせます。反連邦組織としての一勢力だったカタロンも、既にその力は失い、表立って活動する機会は無いのかもしれません。
ラジオから聞こえてきたマリナと子供たちの歌。マリナが流したものではないでしょうし、これは刹那とサーシェスとの戦闘で歌が聞こえた不思議な現象に繋がるものなのかも。今回数多く見受けられる伏線の一つでしょうか。
■イノベイター内の動き
王留美(ワン・リューミン)とリボンズの間にもだんだんと亀裂が入っているようで^^;
自分の今の立場や人間性まで否定された上、もう用無し扱いを受けてますが・・・リューミンは自分もイノベイターのような存在に成りたかったの? リボンズ達が何を考えて行動しているのか知らなかったわけじゃないでしょうに・・・。セカンドシーズンに入ってからのリューミンは何かイマイチという感じ。
リジェネもリボンズの裏で隠れてリューミンとコンタクトを取って情報を流したり、イノベイターの中でもじわじわ不穏な動きが出てきたような・・・。
■アンドレイとルイス
アンドレイは反乱分子の討伐の功績を認められて昇進。結局セルゲイ大佐が反乱分子だったとまかり通ったんですか・・・。自分が父親を討ったのは、平和のため、紛争を無くしたいと願う人々のため、せめて肉親の手で葬ろうと・・・なんて言ってるけど、私怨が混じっていた事は認めないつもりなの?
理想のために戦っているとか、自分に理由をつけて納得しているように思えるのは気のせいでしょうか。以前は復讐のために戦うルイスを引き留めようとしていたのに、『君にもそのうち訪れる』なんて言う今のアンドレイにはルイスに同情の余念を求めているように見えてしまう。
ルイスと沙慈、アンドレイとマリー・・・セルゲイ大佐の死を通して、更に複雑な様相を呈してきました。
■ソレスタルビーイングの“4ヶ月後”
ソレスタルビーイングは活動を再開。4ヵ月前討ち漏らしたメメントモリ2号機を、今度は完全に破壊する事に成功。
沙慈はオーライザーのジェネレーター制御などサポート役として確定したようですね。
ダブルオーライザーが真の力を発揮するためにはオーライザーを制御するパイロットが必要という事でしょうか。
『僕は・・・引き金を引けない』 『わかっている』
『ルイスに叫び続けることしかできない』 『わかっている・・・』
『それでも僕は・・・僕は・・・』
『会いに行こう。ルイス・ハレヴィに』
『ああ・・・ああ!!』
ルイスを助けるための沙慈の戦い、刹那が沙慈を奮い立たせるシーンは今回の見所ですね。
以前、刹那が沙慈に語った“自分の戦い”の意味。悩める沙慈もようやく決意が固まったように思います。
擬似GN粒子による細胞障害
刹那がサーシェスから受けた傷口は、4ヵ月経っても完治することはなく、擬似GN粒子の影響によって細胞の代謝障害を引き起こしていることが判明。まさかそこまで深刻な症状になっているなんて・・・。どうやらラッセも同じ症状に陥っているようですね。
二人とも戦闘で負った傷に擬似GN粒子が干渉してしまったという事でしょうか。刹那の方は、ラッセより進行の度合いが緩く、何かの抑制が働いているそうですが・・・脳量子波の感知といい、ダブルオーライザーに乗っていることで何らかの影響を受け始めたということでしょうか?
ソレスタルビーイングの、4ヵ月の間に変わった人間関係。
マリーはソーマ・ピーリスに名前を戻し、セルゲイ大佐を討ったアンドレイに復讐を抱いているようですが・・・これはマリーの人格が封印されて、再びソーマとしての人格が蘇ったのか、それとも自らの復讐心がマリーの性格をソーマに仕立て上げているのか・・・。
いずれにせよ、予想した通りの最悪の展開になってしまいました・・・。
人格変更という事で、忘れがちなハレルヤですが、一度セルゲイ大佐の身が危機に瀕した際、復活してからというものの、アレルヤの中から一向に姿を見せませんね・・・。マリーがソーマに戻ったことで、アレルヤの方でも近いうちに動きがあるのではと予想。
再び戦場に赴こうとするマリーを助けたいアレルヤには悪いとは思いますが、そろそろ姿を見たい気も。
いつのまにか男女の関係になっていたライルとアニュー。
それらしいフラグも立っていたし、不思議ではないけど、この4ヵ月間に何があったのか知りたいです^^;
リヴァイブからのイノベイター同士のリンクを思わせるアニューの様子から見ると、強制的にアニューの意識に割り込んでいるようですね。やはりリヴァイブ、イノベイターとの繋がりがあることは確かなんですが・・・。ライルもそれとなく何か勘付いたようです。
今回リヴァイブからの脳量子波をマリーだけでなく刹那も感じ取ったのは大きな伏線ですね。擬似GN粒子による細胞障害の抑制が働いていることと関係がありそう。
ヴェーダ奪還を目指すソレスタルビーイング、迎えうつアロウズ。両勢力の中で、それぞれの想いを秘めて戦場に赴く人々。
『アニュー、聞いてるか?・・・愛してるよ』
まさかのライルの告白。戦闘の前に告白のたぐいのセリフは禁忌ですが、ここではきっとアニューを信じる気持ちから出てしまったんだと思いたいですね・・・死亡フラグ以外でもイヤな予感はしてしまいます。
沙慈『ルイス・・・』
ルイス『沙慈・・・』
アンドレイ『母さん・・・』
マリー『大佐・・・』
アレルヤ『マリー・・・』
ロックオン『アニュー・・・』
ティエリア『ヴェーダ・・・』
刹那『ガンダム・・・』
う?ん、ティエリアと刹那は何だか通じるものが・・・(;^ω^)
とりあえず刹那は何を言うか予想できてしまいました(笑)この場面ではどうかと思うけど、マリナの事も忘れないでね!
ラストのカタロンの隠れ家への襲撃。マリナを狙う銃弾をクラウスが庇って・・・なんて事になりそうな予感が・・・。リューミンを使って何かを画策するリジェネの動きも気になります。
次回 機動戦士ガンダム00 第19話 『イノベイターの影』
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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第17話 『散りゆく光の中で』 感想
第17話 『散りゆく光の中で』 以下感想です。
新たな悲劇の連鎖
『メメントモリ・・・人類は死を想い、平和の尊さを考えねばならんのだ』
一握りの犠牲を手にしてアロウズの行いを世に知らしめようとしたハーキュリー大佐も、今メメントモリで大きな犠牲を払って平和の尊さとやらを示そうとするアロウズも、かつて圧倒的な武力で戦争根絶を掲げて戦争に介入したソレスタルビーイングも、数は違えど生贄を以て平和を手にしようとしていることは同じ。それでいて自らが最終的に平和の礎になろうなんて考えも同じ・・・。
行き詰まる所正しいものなんて存在しない。結果で良ければどこだって答えはついてくる。
それこそ人の倫理なんて棲み分けを省いてしまえばアロウズの極端な恒久平和論なんて一番手っ取り早いでしょう。そんな事は認められないし、お互い理解できないから、今争う勢力があるわけですが。
ようやくその“答え”を探そうと手を伸ばそうとしている刹那が見たアロウズからの光は、どんな絶望よりも色濃かったのでしょうね・・・。
■人類を導く人ならざる存在
『人類を導くのはイノベイターではなく、この僕、リボンズ・アルマークだよ』
人より優れた知能と寿命を持って、永続的な世界平和を確立する・・・。
イオリア・シュヘンベルグが可能性を見出した“答え”のない戦いが続く未来を救うための手段の一つが、リボンズたちイノベイターの存在でしょうか。・・・リボンズの言っていることは今までの“個より全”というイノベイターの思想から外れているような気もしますが・・・。自分の事を『創造主』なんて言う辺り、俗世じみてきたような。リジェネとの確執が生まれそうな気配も感じます・・・。
■“守る”ために一つになる意思
メメントモリを撃ち落とすためにダブルオーライザーで出撃する刹那と沙慈。
『人の命を守るため』・・・沙慈にとっては自分に科した罪の償いであり、あるいは刹那から差しのべられた救いでもあるのかもしれません。その先にルイスとの誤解を解く鍵があるのか、或いは戦場に出ることで更に溝を深めてしまうのかは分かりませんが。
襲い来るMAエンプレスを駆るディヴァイン・ノヴァ。口では不甲斐ないなんて言っても、やはりブリングの仇討ちが本心にあったようで・・・。それにしてもブリングが死んだならそっくりなディヴァインは他のイノベイターより長生きするのかと思ったら、まさかの今回の退場。あの顔の系列は長生きできないんですか・・・。
トランザムライザーで超極太ビームサーベルを薙ぎ払い、メメントモリを攻撃する刹那。しかし、完全破壊の前にメメントモリからレーザーが放たれてしまう。
軌道エレベーターは崩壊し、解放された人々は巻き込まれ、地上には破片が降り注ぐ・・・。
予想されていた通りの最悪の事態の中で、被害を防ぐためにスメラギさんがその場の全空域に語りかけた“地上の皆を助けて”という願い。それに賛同して敵味方区別なく破片の破壊に協力する様子は、誰一人として悪意を持って戦いに臨んでいる人間はいないことを示していました。
誰が正しいわけではない。でも、その勢力に属する人が悪だなんてことは決してないのですよね・・・。一度は一つになった意思の下で分かりあえたのも束の間、しかしやはり憎しみを生むのは戦争であると打ちのめされた最後が辛かったです・・・。
■軍人として、父親として、最期まで・・・
『貴様は軍人だ!軍人なら市民を守れ!!一人でも多くの市民を救い、その上で死ね!』
全ての原因となってしまったハーキュリーを前に語るセルゲイ大佐の言葉は、今作中の声の中で一番正しく聞こえます・・・。どんな時でもセルゲイ大佐は軍人だったんですよね。
それが時に愛する息子の憎しみを生んでしまうことになっても。
『父は軍規を守り、母を殺したんだ』
多くの人の命を救うために身内を切り捨てたセルゲイ大佐のようにはなるまいと、アロウズに入隊し、父とは別の道を歩もうとしたはずのアンドレイ。しかし結局は、父セルゲイへの憎しみを拭い切れず、反発したままの心が招いた悲劇だったとしか言いようがありません。
本来はハーキュリーのみに向けられるはずだった怒りは、たまたま隣りにいたセルゲイ大佐を見たアンドレイの心の憎しみを呼び覚まし、勘違いのまま剣を突きつける結果に・・・。
『・・・アンドレイ・・・済まなかった。心を閉ざしたお前に・・・どう接すればいいか・・・努力を怠っていた・・・・・・ホリィ、済まない・・・』
最期までアンドレイを想って死んでいったセルゲイ・スミルノフ大佐。
最初のメメントモリの発射から生き延びたセルゲイ大佐が生き残った意味がきっとあるはずと思っていた事が、こんな結果になるとは残念で仕方ありません・・・。
憎しみに曇った目で戦場にあり続けたのはルイスだけでなく、それを諭そうとしたアンドレイもまた同じだったのは皮肉なことです。そして二人が同じアロウズに居ることも。
大切な人を目の前で失ったマリー。連鎖する悲しみと憎しみの渦。
アロウズ、カタロン、ソレスタルビーイング、イノベイターであってさえ、抜け出すことは適わない。
唯一刹那が見つめるその先には、誰もが救われる答えが残っているんでしょうか・・・。
次回 機動戦士ガンダム00 第18話 『交錯する想い』
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機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第16話 『悲劇への序章』 感想
第16話 『悲劇への序章』 以下感想です。
戦いの意思への変革
パング・ハーキュリー大佐による軌道エレベーターの占拠。
連邦の情報統制によりテロと断定づけられ、当然世論の支持を得られるわけもなく、その行動の真意が問われる中、状況を見守るセルゲイ大佐が思い出す過去。
若かりし頃のセルゲイ大佐、イメージ通りで何だか安心(笑) 髪型もそのままに若返らせたらこんな風になるよって典型で男前ですね^^; ハーキュリーとセルゲイを挟んで写真に写っていた女性は、セルゲイの妻でありアンドレイの母、ホリー。この人が巻き込まれた事件が、現在のセルゲイを縛りつけ、アンドレイに父を恨むきっかけを作ったようですね・・・。
アンドレイ、ルイスの平和への想いとハーキュリー大佐の思想。
アロウズの力による統制支配が世界に恒久的な平和をもたらすという考え。
中東へ圧力をかける政治姿勢、“力”の最たるメメントモリやオートマトンの無差別攻撃・・・。
劇中で見せられた数々の暴力はアロウズを間違った力による統治だと思わせるには十分。
ならその実情を知るアンドレイとルイスがアロウズに従事して信じ続ける平和とは一体何なのか。
ガンダムへの恨み、仲間を失った憎しみを持つルイス。アンドレイの父との確執。過去の遺恨ももちろんあるんでしょうけれど、何を以て彼らがアロウズの支配が平和足り得ると思うのか、改めて考えさせられたのは、今回のクーデターを起こしたハーキュリー大佐の行動からでした。
アロウズのオートマトンによる、軌道エレベーター内部の一般市民を巻き込んだ無差別攻撃。
さらに情報統制として、クーデター側の軍がこれらの行動を起こしたと報道する許し難いアロウズの行い。しかしハーキュリー大佐はその事態が起こりうることを予測しながら、一般市民を人質にとり、その犠牲を以て連邦の腐敗を伝えることを選択しました。それがアロウズが起こした行動の結果であれ、罪のない人間を巻き込んでしまった事実に変わりはありません。
ルイスはかつてカタロンのテロで愛する人を失った上司と、その上司自身を目の前で失う光景を目の当たりにしています。ルイスの戦う理由の一つは禍根ですが、アロウズを構成する人間が全て反政府勢力に恨みを持っているわけでないでしょうし、アロウズの行いははっきり“悪”といってもいいでしょう。けれど、巻き込まれた人々の『痛み』で世論の目を覚まさせようというハーキュリー大佐の行動はどうしても正しいとは思えない。それこそアロウズと同じく最終的な平和の為と謳った犠牲を作り出している。
戦争に『正しい』は有りえない、憎しみを生む負の連鎖が今回でも引き起こされていました。端的に見たら、ソレスタルビーイングもアロウズも反政府勢力も正しいものなんてありはしないんですね。かつてのソレスタルビーイングの行動の結果が今の時代を生んだように、どの勢力も矛盾を抱えている。
どこまでも答えの出ない人々の争いに、全ての人が分かり合える道を探すという刹那の言葉が頭を過ります。このガンダム00の世界の戦争を背景にしたテーマで、刹那が求める道が争いを無くす答えに繋がっていることを信じたいです。
ミスターブシドーの新型MS“マスラオ”と刹那のダブルオーライザーの戦闘。
トランザムを発動させた者同士の戦いはスピード感があって見応えがありますが、気になったブシドーの吐血は負荷のかかりすぎるGによるものか、それとも他に体に異常をきたす何かがあるのか。
ガンダムを超えるために闘うブシドーには仲間を弔うために最強を勝ち取ろうとした信念があった以前の姿よりも霞んで見えるのは私だけでしょうか。ストイックに強さを求めるだけなら戦争を望む誰かと大してかわりないような気も。それともフラッグを模したあの機体にまだその想いは残っているのかな・・・?
『刹那、お前は変われ。変われなかった俺の代わりに』
『解っている・・・ロックオン。ここで俺は変わる・・・俺自身を、変革させる・・・』
ロックオンの言葉の通り戦うだけだった自分を変えようとしている刹那と、修羅の道を突き進むブシドー。
サーシェスやブシドーのような、人の業を現した人間の描写も、今後の刹那と対比されていくような気がします。キャラクター的にはミスター・ブシドー好きなんですけどね^^;
再び全てを飲み込もうとするメメントモリの光。
アロウズの凶行を前にしたソレスタルビーイング、セルゲイ大佐達、軌道エレベーターの下に集まる各陣営が垣間見るのは・・・。
次回 機動戦士ガンダム00 第17話 『散りゆく光の中で』
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Entry ⇒ 2009.01.25 | Category ⇒ [アニメ]ガンダム00 セカンドシーズン | Comments (5) | Trackbacks (25)