【感想】今期はこのアニメが熱い!『勇気爆発バーンブレイバーン』第1話のインパクトから話題をかっさらった注目のロボットアニメ
2024年冬のアニメ新番組『勇気爆発バーンブレイバーン』。このブログでも情報が出た当時に一度記事にしているんですが、良い意味で期待を裏切られました。個人的に今期イチオシなアニメです。この記事では、話題になった第1話を中心に、本作についていろいろと語りたいと思います。
『勇気爆発バーンブレイバーン』は、「グランブルーファンタジー」や「プリンセスコネクト」などのソーシャルゲームで知られるCygames(サイゲームス)が企画・原作を手掛けるオリジナルアニメです。監督は人間の顔や動きをロボットに反映させた「バリメカ」で有名な大張正己氏が務め、アニメーション制作をCygamesの完全子会社である制作スタジオ・CygamesPicturesが担当しています。
度肝を抜かれた第1話のインパクト
日米が中心となって行う人型ロボットによる合同軍事演習。アメリカン・ジョークとミリタリー用語が飛び交うリアルな臨場感の戦闘シーン。
なるほどこういう感じか…とリアルロボットによるハードな戦記ものを予感させる冒頭。それから打って変わって、突如襲来する謎の敵勢力。
敵ロボットとの圧倒的な性能差の前に味方が為す術なく蹂躙され、主人公も絶体絶命。そんな時に、これまた突然現れた謎の人型ロボット。それが「ブレイバーン」だった…。
『待たせたな、イサミ!』
なんかいきなり出てきて主人公の名前を呼ぶし、なんなら普通に人間の言葉を話すし、主人公を乗せた後は熱血主題歌が流れるわ(実際に機体の中で歌が流れてるらしい)、必殺技の名前を叫んで攻撃を繰り出すわ、まさにやりたい放題。あれ?番組変わったかな?と疑うほどの温度差にビックリです。
それまでの流れを完全無視して絶望感をぶった切り、すべてを持っていった「ブレイバーン」のインパクト。呆気に取られて見終わった後、「やってくれたなサイゲ…」と思わずにはいられませんでした。
「ゾンビランドサガ」とか「アキバ冥途戦争」もそうだったんですけど、予想外の方向からパンチを繰り出すのが上手いんですよねサイゲって。放送前に事前情報が少ないのも共通してますが、その時々のトレンドを常に取り入れているっていうか。「こういうのがいいんだろ?」っていうユーザーへの訴求が所々に感じられて、自由が効くオリジナルものっていうのもあるんですけど、ゲーム会社ならではの独自の目線というか、強みがあるのかなって思います。
ただ、今作でブレイバーンという存在を秘匿していたことに関しては、監督を務める大張氏による意図があったそうで、第1話の途中までは本格的なミリタリーロボットアニメだと思わせたかったとのこと。そのインパクトや効果は推して知るべし…です。
ロボット×男二人の三角(?)関係。可愛い女の子も多いけど…
目下の気になるポイントといえば、やっぱり「ブレイバーン」の正体です。そもそも彼がなぜ人類の味方をしているのかもわからないし、敵勢力以上にその存在は謎めいています。あと、初対面であるはずのイサミに対してやけに馴れ馴れしいフレンドリーであることも気になりますね。
ニコニコ動画なんかでは、スミス(イサミのライバルポジションのメインキャラクター)が正体なのでは、と考察するコメントがあって、はじめは与太話くらいに思ってたんですけど、よく考えると妙にしっくりくる部分があるんですよね…。
- 会ったばかりのイサミの名前を知っており、旧知の仲のように振る舞う。
- イサミの代わりにスミスが搭乗しようとすると、「生理的に無理」と拒否(自分の中に自分=スミスを乗せたくない?)。
- ブレイバーンがイサミにスミスの事が気になるのかと問いかけ、それに対してイサミが「いや全く」と答えると、「全くなのか…」と声のトーンを落としてつぶやく(自分が気にしてもらえず落ち込んでる?)。
- 「気分転換になるいい場所」を知っていると、他国の兵士達が酒場代わりにしていた空ホテルのパブに案内する(人間側の事情に精通している)。
…などなど。スミスの未来の姿がブレイバーンで、何らかの方法で未来からタイムリープしてきたのでは…という考察です。当のブレイバーンは正体について言及される場面はあれど、前後の勢いのまま流したりはぐらかしたりといった感じで、まともに回答していません。ブレイバーンとの会話は有無を言わさぬ彼の一方的な自分語りになりがちで、口を挟む暇も無いというのもありますが…。やはり、自分の正体については明かしたくない理由があると考えるのが妥当です。
スミス=ブレイバーンはともかく、彼の正体が物語の核心に繋がっているのは間違いないでしょう。まぁブレイバーンが自分の正体を曖昧にしているせいで、イサミが拷問にかけられたりするんですが(可哀想なイサミ…)。
ここまでイサミを主人公格と語ってきてなんですが、彼の内面についてはほぼ描かれていません。各話の描写で伝わってくるのは、見た目はクールでストイック、でも内心はビビリ屋の小心者で、それでいて仲間の危機には自身を奮い立たせる熱い面も持っている、というところでしょうか。むしろヒーローさながらの熱血漢で、ヒロインらしき謎の少女に好かれたりしてるスミスのほうが主人公っぽい気も…。
◆男同士の熱い友情?それとも…?
これは好き嫌いが分かれると思いますが、この作品、やけにBLっぽいというか、ホモホモしい(直訳)部分があるんですよ。ブレイバーンの『私に、私の中に!早く乗るんだ……!!(強圧)』とか、エンディングのイサミとスミスの裸マッチョ祭りとか。かわいい女の子もいっぱい出てくるのに、わざわざそこをチョイスするってことは、まぁそういうことなんだと。
今のところはフレーバーな感じですけど、ガチBLになったら作品の見方がまったく変わってきますからね。個人的には上手く綱渡りしながら、ギャグテイストに落ち着いている現状を維持してほしいところですが。あと…イサミがスミスのことをどう思ってるのかが気になるんですよね…君はそっち系じゃないよね…?
気付いたら主張激しいマッチョメェンを目で追ってしまう本作ですが、女の子がしっかり可愛いことも伝えておきたい。イサミの同僚で常に彼を気にかけてるヒビキ(この娘がメインヒロインでも良かった…)。メカオタクであどけない可愛さが魅力の整備員・ミユ。妙にイサミ推しな管制官・ホノカ。声優さんの喉大丈夫か?と気になるガガピー音声の謎ヒロイン・ルル。男同士の絡みが濃すぎて影が薄いけど、ヒロイン勢にも頑張って欲しいところです。
いろいろ書きましたけど、ロボット作品として盛り上がる場面や見せ所は多いし、シリアスな設定とのバランスも絶妙で毎回見応えがあります。オリジナル作品で先の展開が読めないっていうのも大きいですね。わからないということは、想像ができるということ。この先のストーリー展開や謎の考察に思いを馳せるのも実に面白いです。まだまだ未登場のキャラクターやメカもいるようですし、今後の視聴も楽しみにしたいと思います。
(C)「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会
- <関連記事>
- <関連サイト>
Tag ⇒ | 勇気爆発バーンブレイバーン | 大張正己 | Cygames | CygamesPictures
Entry ⇒ 2024.02.12 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【OVA】『カーニバル・ファンタズム 3rd Season(最終巻)』のレビュー(感想)
12月31日に発売されたOVA『カーニバル・ファンタズム 3rd Season(最終巻)』のレビュー(感想)を掲載しました。続きよりご覧下さい。
本作は、TYPE-MOONの10周年記念アニメーションとしてリリースされるOVA作品。「月姫」「MELTY BLOOD」「Fate/stay night」といった同社の歴代作品から、キャラクターたちが作品の垣根を越えて登場する人気アンソロジー「TAKE MOON」(一迅社刊行・著:武梨えり)を原作にラルケがアニメーションを制作しています。
TYPE-MOONのお祭りアニメ「カーニバル・ファンタズム」も今回で最終巻。その内容も本編4話収録ディスクにスペシャル映像収録ディスク、本編DVD、武梨えり先生描き下ろし特製全巻収納BOX、ゲームソフト「MELTY BLOOD Actress Again Current Code ver1.07」など豪華。さらにシークレット特典として、「Prototype material」の設定資料集が付属しています。こちらについては特典映像と共に別記事で触れていますので、興味がある方は目を通して下さい。OKSGさん書き下ろしキャラクターコメンタリーや、DVDにのみ収録された音声特典「月の珊瑚」PV、ブックレットのキャスト&スタッフ対談も必見です。
全体を通しての感想ですが、最終巻でもそのクオリティは損なわれることがなく、ファンとしてとても楽しめました。1、2巻のレビューでも触れているのでここではあまり語ることはしませんが、TYPE-MOONの作品をよく知っている方なら間違いなく楽しめる内容だと思います。特に月姫、Fate/stay nightが大好き!という方にはぜひ見てほしいです。そしてエピローグには、「Fate ZERO」や「空の境界」、「まほうつかいの箱」からは日比乃ひびきと桂木千鍵が登場と、まさにオールスターな顔ぶれが集合。スペシャル映像に連なるちょっとした演出も用意されていますので、最後までお見逃しなく。
各話感想
●第9話「SEIHAI GRANDPRIX」
ZEROで絶賛活躍中の悪徳神父と藤村タイガーの実況ではじまる第五次聖杯戦争ならぬ「SEIHAI GRANDPRIX」。それぞれの陣営が思い思いのクルマ(?)でカーレースに挑みますが、予想通り何でもアリのカオスっぷりでした。
・セイバー&士郎=定期預金を解約して100円ライオン(遊具)めいっぱい走らすよー
・アーチャー&凛=一番まともなクラシックカー。レースでも目立たなかったね…
・ランサー=ドラッグカーは曲がれない。
・ライダー&慎二=私の騎乗クラスはA+!(ただしママチャリ)
・キャスター&葛木先生=私たちはもうゴールしてるもの♡
・アサシン=まさかのデコトラ。小次郎…あなた疲れているのよ…(涙
・バーサーカー&イリヤ=ゲッターロボも驚きのトランスフォーム。バーサー“カー”って(汗
・金アーチャー=金ピカバイクで参戦。世俗にまみれた英雄王…
ラストは競馬でよくある“鼻先の差”で決着。さて、どの陣営が優勝したでしょう?
個人的にはバゼットさんとカレンのレースクイーン姿(あと桜)とか、音子さんや美綴さん、穂群原学園の仲良し3人娘が(モブで)出ていたのが嬉しかったです。
●第10話「洗脳探偵ロリ返り」
琥珀さんがつくった怪しいクスリのせいで、中身が4歳児にまで戻ってしまった秋葉を相手に志貴がにゃんにゃんするお話。艶のある声はもちろん幼女の声も使いわけられるひと美さんの演技が最高で、秋葉好きは大変萌えられるかと(笑)あと、幕間に挿入されるカットのキャラチョイスが渋すぎ。バルトメロイさんくらいはすぐわかりましたけれど、メレムとかミスター・ダウンとかグランスルグ・ブラックモアとか…「Character material」見た人向けですね(^^;
●第11話「FINAL DEAD LANCER」
「カーニバル・ファンタズム」の中で唯一シリアスっぽいお話なのがこの「FINAL DEAD LANCER」。内容はランサーが予知夢で見た死の運命から逃れるために、次々に訪れる“死”を回避していくというもの。このOVAでのランサーの扱いがヒドい気がするって以前のレビューで書いた気がしますが、ただネタキャラ扱いされていたんじゃなくて、今回のエピソードのためにあの災難は起こるべくして起こっていたってことなんでしょうか。第9話「SEIHAI GRANDPRIX」での衝突死から、第1巻・第1話の「第5次 魔術師大激突チキチキ聖杯戦争」まで、ランサーに降りかかる不幸の数々を逆再生順に乗り越えていく演出は、今までのほのぼのギャグテイストとはまた違った趣があって面白かったです。ラストはスタッフロールもしっかり作り凝まれて、ランサーにとってはある意味“救済”のお話だったのかも(笑)
●第12話「ドキドキデート大作戦 解答編」
志貴&士郎の主人公ズが、各ヒロインとのデートで「ときメモ」ばりのトリプルブッキングを引き起こしてしまい、この状況を打破するために無茶なスケジュールで「全員デート」を敢行するか、あきらめて「メインヒロインとデート」するかに悩む…という第1巻・第4話の「ドキドキデート大作戦」に続くエピソードです。
第12話のストーリーはネット投票で決定!ということで(実際に投票が行われました)投票の結果決まったのは「全員とデート」。まあどっちか選べーって言われたらこっちを選ぶ方が多いかな。アルク&セイバーのラブラブデートも見たかったというのはもちろんありますけれど…片方はお蔵入りっていうのは本当に惜しい。いつかどこかで発表の場を設けてほしいですね。デートの結果は推して知るべし。二兎、三兎、四兎を追うものは一兎をも得ず…です(笑)
PV&主題歌
■主題歌情報
OVA「カーニバル・ファンタズム」OPテーマ
◆『すーぱー☆あふぇくしょん』
歌:栗林みな実、橋本みゆき、飛蘭、美郷あき、yozuca*、rino/作詞:畑 亜貴/作曲・編曲:太田雅友
【発売日】2011年9月21日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4858
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
OVA「カーニバル・ファンタズム」EDテーマ
◆『Fellows』
歌:遠藤正明/作詞:芳賀敬太/作曲:KATE/編曲:黒須克彦
【発売日】2011年11月9日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4864
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
スタッフ&キャスト情報
■スタッフ
・原作/原案
ゲーム=「月姫」「歌月十夜」「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」「MELTY BLOOD」
TYPE-MOONアンソロジーコミック 武梨えり「TAKE-MOON」(一迅社刊)
・監督:岸誠二
・シリーズ構成/脚本:上江洲誠
・キャラクターデザイン/総作画監督:森田和明
・キャラクターデザイン:廣瀬智仁
・音楽:ランティス
・音響制作:ダックスプロダクション
・音響監督:飯田里樹
・音楽:高梨康治
・撮影監督:塩見和欣
・美術監督:下山和人
・色彩設計:柳澤久美子
・音楽プロデューサー:斎藤滋
・プロデュース:エモーション
・アニメーション制作:ラルケ
■キャスト
・アルクェイド·ブリュンスタッド(CV:柚木涼香)
・遠野志貴(CV:野島健児)
・シエル(CV:佐久間紅美)
・遠野秋葉(CV:ひと美)
・琥珀(CV:高野直子)
・翡翠(CV:松来未祐)
・弓塚さつき(CV:南央美)
・レン(CV:水橋かおり)
・セブン(CV:戸松遥)
・シオン·エルトナム·アトラシア(CV:夏樹リオ)
・有間都古(CV:倖月美和)
・リーズバイフェ·ストリンドヴァリ(CV:渡辺明乃)
・セイバー(CV:川澄綾子)
・衛宮士郎(CV:杉山紀彰)
・遠坂凛(CV:植田佳奈)
・アーチャー(CV:諏訪部順一)
・間桐桜(CV:下屋則子)
・イリヤスフィール·フォン·アインツベルン(CV:門脇舞以)
・ランサー(CV:神奈延年)
・ライダー(CV:浅川悠)
・バーサーカー(CV:西前忠久)
・キャスター(CV:田中敦子)
・アサシン(CV:三木眞一郎)
・ギルガメッシュ(CV:関智一)
・言峰綺礼(CV:中田譲治)
・間桐慎二(CV:神谷浩史)
・葛木宗一郎(CV:中多和宏)
・藤村大河(CV:伊藤美紀)
製品情報
『カーニバル・ファンタズム』1st Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-08-14
売り上げランキング : 1
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■「カーニバル・ファンタズム」 1st Season(初回限定版)
【発売日】2011年8月14日(日)
※2011年8月12日(金)~8月14日(日) コミックマーケット80にて先行販売
(ブースNo:221/会場特典:描き下ろし色紙&テレホンカードセット/会場価格:7,000円(税込))【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約56分(4話収録)【音声特典】
奈須きのこ書き下ろし!あの迷コンビが10年ぶりに復活!キャラクターコメンタリー「教えて!知得留先生」【初回特典】
(1)10周年記念画集「catalogue」 サイズ:B6変形 ページ数:約200P
TYPE-MOONと武内崇のイラスト、10年分を詰め込んだ画集。
各作品のパッケージ、メインビジュアルは勿論のこと、店舗特典、雑誌表紙なども余すことなく収録。
総ページ数262ページ。掲載イラスト総数約280枚。各イラストには、武内崇によるコメントも付属。描き下ろし、描き直しも多数収録した、記念碑的イラスト単行本
<収録作品>
・月姫
・メルティブラッド
・空の境界
・Fateシリーズ(Fate/stay night、fate/hollow ataraxia、Fate/stay night [RealtaNua]、Fate/Zero、Fate/EXTRAなど)
・ヴァンパイヤー戦争
・CANAAN
・月の珊瑚
・コミケ描きおろしイラスト
・その他ゲストイラストや同人誌のイラスト
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
『カーニバル・ファンタズム』2nd Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-10-28
売り上げランキング : 8
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■「カーニバル・ファンタズム」 2nd Season(初回限定版)
【発売日】2011年10月28日(金)
【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約64分(4話収録+映像特典)【音声特典】
星空めてお書き下ろしキャラクターコメンタリー「はばたけ!タイガー道場」【初回特典】
(1)「CP読本」(約150P)
Tカーニバル・ファンタズム本編資料などを掲載予定
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
『カーニバル・ファンタズム』3rd Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-12-31
売り上げランキング : 5
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■「カーニバル・ファンタズム」 3rd Season(初回限定版)
【発売日】2011年12月31日
【価格】8,400円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/2枚組
ディスク1(本編):4話収録
ディスク2(スペシャル映像)【音声特典】
OKSG書き下ろしキャラクターコメンタリー「ときめけ!ひびちかぽすと」【初回特典】
(1)特製全巻収納BOX
(2)ゲームソフト「MELTY BLOOD Actress Again Current Code ver1.07」(PC版)
新規追加キャラクターの"真祖アルクェイド""完全武装シエル"まで実装された完全版をフルパッケージで同梱!
※ネットワーク対戦には追加パッチで対応
(3)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
(C)TYPE-MOON・武梨えり・一迅社/ノーツ・ラルケ・エモーション
<関連記事>
- 【アニメ】CP第3巻には『Fate/Prototype(フェイト/プロトタイプ)』の特典映像ディスクが同梱!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム 2nd season』のレビュー(感想)
- 【書籍】『TAKE MOON 武梨えり TYPE-MOON作品集 特別版』が11月26日発売決定!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st season』のレビュー(感想)
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム』2nd season、3rd seasonの情報が公開!OP&ED主題歌発表!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム』OPムービー&キャラ紹介PV公開!コミックマーケット80会場特典発表!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st Season』発売日が8月14日に決定!公式サイト正式オープン!
- 【OVA】『Carnival Phantasm(カーニバルファンタズム)』公式サイトオープン!
- 【OVA】「TAKE MOON」アニメ『カーニバル・ファンタズム』2011年夏リリース!
- 【アニメ】武梨えり『TAKE MOON』アニメ化プロジェクト始動!
<関連サイト>
Tag ⇒ | カーニバル・ファンタズム | CarnivalPhantasm | TYPE-MOON | OVA | アニメ
Entry ⇒ 2011.12.31 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (1) | Trackbacks (0)
【OVA】『カーニバル・ファンタズム 2nd season』のレビュー(感想)
10月28日に発売された新作OVA『カーニバル・ファンタズム 2nd season』のレビュー(感想)を掲載しました。続きよりご覧下さい。
『カーニバル・ファンタズム』は、「月姫」「MELTY BLOOD」「Fate/stay night」といった同社の歴代作品から、キャラクターたちが作品の垣根を越えて登場する人気アンソロジー「TAKE MOON」(一迅社刊行・著:武梨えり)を原作に制作されるOVA作品。PC向けゲームブランド・TYPE-MOONの10周年を記念してリリースされるOVAとして、全3巻の発売が予定されています。スタッフは、監督を岸誠二氏、シリーズ構成は上江洲誠氏、キャラクターデザインは森田和明氏と、「天体戦士サンレッド」や「瀬戸の花嫁」などを手掛けたスタッフが参加。アニメーション制作は本作が初作品となるラルケが担当しているとのこと。
第2巻は、第1巻から引き続き、第5話~8話までのストーリーが収録されている他、ネコアルクたちのショートコメディ、架空魔法少女アニメ「白き月姫ファンタズムーン」、藤ねえ&イリヤによる「タイガー道場」などを幕間に収録。合計で64分と、第1巻を上回るボリュームで収録しています。本編の感想は以下。
第5話「バーサーカー はじめてのおつかい」
タイトルで既にオチてるような気もしますね(笑)X○ox360のプレイ中にコントローラーの電池が切れちゃった!…ということで、イリヤがバーサーカーにお使いを頼むというお話。日テレの某番組よろしく、はじめてのお使いに意気揚々と繰り出すバーサーカーの道中をナレーション付きで見守ります。途中で出会うサーヴァントを成り行きでブチのめしながらエネループを探し求め街を蹂躙していくワケですが、一番かわいそうなのは間違いなくランサー兄貴です(涙)バーサーカーの“犬”好きとなんだかんだで兄貴の面倒見も良いせいで終始振り回されちゃってます。まあだけどなんだかんだで良いコンビ(?)なんですよね。あまり接点がない二人だけに新鮮でした…。結局お使いが成功したのかどうかは本編をご覧あれ。
第6話「型月連続テレビ小説 さくら
クズでニートな兄・慎二から理不尽な暴力を受けつつ、健気に耐え続ける毎日を送る薄幸の美少女さくら。献身的で本当にいい娘だなー、これで腹黒設定とか二次設定の悲劇だねとか思ってたら全然そんなことはなかった。そこはかとなく真っ黒いですさくらさん…。『Fate』本編のさくらの境遇をマイルドに演出しているのですが、本編もこんなかんじだったら慎二にも救いがあったかもしれない(涙)
第7話「通な贈り物」
第7話はアルクェイド×志貴とキャスター×葛木先生の二本立て。志貴から聞いた「お好み焼き」をつくろうと食材集めに奔走するアルクェイド。冬でもビキニで素潜りとかさすが真祖は格が違った。姐さんそれイカじゃなくてタコです…。あとは教授をひん剥いてかっさらった食材(?)でお好み焼きを作ったらやっぱりとんでもないことになりました(笑)確実にお腹を壊しそう…。
一方、キャスターは葛木先生とラブラブな日々を過ごす毎日。若妻(?)かわいいよ若妻(?)…。個人的にはコジローアサシンとの絡みがもうちょっと欲しかった気もしますが。あとキャスターのセイバーマニアっぷりは 本編凛ルートのアレからきてるんでしょうか。ZEROの青髭さんといい、セイバーは何かとキャスターから狙われる運命にあるのかも(汗)畳をごろごろ転がりながら悶絶したり鼻血を流しながらセイバーを愛でるキャス子さんもまたかわいい。キャスター×葛木先生好きはとにかく見とけな一本です。
第8話「はたらくセイバー」
こちらはセイバーと士郎カップルの2本立て。前半「野生の王者」では解説に衛宮士郎とセイバーを迎え、「セイバーライオン」の生態に迫ります。『フェイト/タイガーころしあむ』のネタキャラが再び日の目を浴びることになるとは…。途中でバーサーカーに投げ込まれたランサーがセイバーライオンに襲われて、画面外から戻ってきたセイバーライオンが満足げな表情と共にまんぷくのお腹をさすってる…ってことはやっぱり食べちゃったってことですよね…(汗)それにしても2巻のランサーはやけに損な役回りが多い(笑)
後半はネコアルクたちの喫茶店「アーネンエルベ」にセイバーが“臨時メイド”として働くというお話。セイバーのメイド姿は、現在アニメ『Fate/ZERO』で活躍中の凛々しいセイバーからはまったく想像できないお姿です。素晴らしいねメイドって。客として現れた慢心王の傍若無人な振る舞いに耐えかねたセイバーは、アホ毛を引き抜くことで“黒(オルタ)化”。いろんな意味で最強ですセイバーオルタさん…。まかないを食べた後の「美味!」の笑顔はもうマブシすぎてみてらんない。そんな彼女も士郎の前ではデレを隠せないのでした。ラストの士郎とセイバーの一幕は2巻の中で一番心が温まります…。
まとめ・その他
以上のような感じで簡易ですが感想まで。1巻でもそうだったのですが、やっぱり各登場人物のキャラを壊さずにギャグに持っていくところが素晴らしい。良い意味でキャラ崩壊している人もいますが(笑)、本質的な核はそのままにくだけさせている感じ。原作の『TAKE MOON』とアニメーションの融合がバッチリはまってます。第7話で見られるコアなファン向けのワイプスチールとか、原作好きにも推していける一本ですね(一枚絵で七夜、四季、紅摩の3人が出てきたのは嬉しかった…!)。
本編以外では、「白き月姫ファンタズムーン」にカレイドルビーやマジカルアンバー、マジカルカレンが出てきたり(プリズマイリヤはどうした!?)。「アーネンエルベ」では誰得な新・ネコアルクが登場したり。最後の「タイガー道場」では『Fate/EXTRA』から赤セイバーがゲスト出演したりとこちらも見逃せません。ちなみに赤セイバーの衣装は「透けているのではない!見せているのだ」そうです…素晴らしいね。映像特典の「音声付 風雲イリヤ城」と星空めておさんの書き下ろしキャラクターコメンタリー「はばたけ!タイガー道場」も用意されていますので、一度観終わった後のお楽しみとして本編を振り返りながら聴くのもありだと思います。
初回限定版に付いてくる「CP読本」は、収録時間の関係で大幅にカットされることになってしまった1st seasonのコメンタリー脚本の完全版から、キャラクターデザインの森田、廣瀬両氏のコメントが付いた設定資料、豪華ゲストによるきのこ怪人などのレアイラスト集、 CP制作前に描かれた幻のPVコンテ、八雲剣豪氏の描き下ろし漫画、経験値氏のコハエースの特別版と、『カーニバル・ファンタズム』がより楽しくなる1冊となっています。
次回、最終巻「カーニバル・ファンタズム」3rd Seasonは年末の12月31日発売です。初回特典にはPCゲームソフト「MELTY BLOOD Actress Again Current Code ver1.07」も付いてきますので、メルブラファンの方もTYPE-MOON好きな方もぜひお見逃しなく。
OVA『カーニバル・ファンタズム』
・TYPE-MOON10周年記念アニメーション
■主題歌情報
OVA「カーニバル・ファンタズム」OPテーマ
◆『すーぱー☆あふぇくしょん』
歌:栗林みな実、橋本みゆき、飛蘭、美郷あき、yozuca*、rino/作詞:畑 亜貴/作曲・編曲:太田雅友
【発売日】2011年9月21日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4858
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
OVA「カーニバル・ファンタズム」EDテーマ
◆『Fellows』
歌:遠藤正明/作詞:芳賀敬太/作曲:KATE/編曲:黒須克彦
【発売日】2011年11月9日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4864
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
■スタッフ&キャスト情報
【スタッフ】
・原作/原案
ゲーム=「月姫」「歌月十夜」「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」「MELTY BLOOD」
TYPE-MOONアンソロジーコミック 武梨えり「TAKE-MOON」(一迅社刊)
・監督:岸誠二
・シリーズ構成/脚本:上江洲誠
・キャラクターデザイン/総作画監督:森田和明
・キャラクターデザイン:廣瀬智仁
・音楽:ランティス
・音響制作:ダックスプロダクション
・音響監督:飯田里樹
・音楽:高梨康治
・撮影監督:塩見和欣
・美術監督:下山和人
・色彩設計:柳澤久美子
・音楽プロデューサー:斎藤滋
・プロデュース:エモーション
・アニメーション制作:ラルケ
【キャスト】
・アルクェイド·ブリュンスタッド(CV:柚木涼香)
・遠野志貴(CV:野島健児)
・シエル(CV:佐久間紅美)
・遠野秋葉(CV:ひと美)
・琥珀(CV:高野直子)
・翡翠(CV:松来未祐)
・弓塚さつき(CV:南央美)
・レン(CV:水橋かおり)
・セブン(CV:戸松遥)
・シオン·エルトナム·アトラシア(CV:夏樹リオ)
・有間都古(CV:倖月美和)
・リーズバイフェ·ストリンドヴァリ(CV:渡辺明乃)
・セイバー(CV:川澄綾子)
・衛宮士郎(CV:杉山紀彰)
・遠坂凛(CV:植田佳奈)
・アーチャー(CV:諏訪部順一)
・間桐桜(CV:下屋則子)
・イリヤスフィール·フォン·アインツベルン(CV:門脇舞以)
・ランサー(CV:神奈延年)
・ライダー(CV:浅川悠)
・バーサーカー(CV:西前忠久)
・キャスター(CV:田中敦子)
・アサシン(CV:三木眞一郎)
・ギルガメッシュ(CV:関智一)
・言峰綺礼(CV:中田譲治)
・間桐慎二(CV:神谷浩史)
・葛木宗一郎(CV:中多和宏)
・藤村大河(CV:伊藤美紀)
『カーニバル・ファンタズム』1st Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-08-14
売り上げランキング : 1
Amazonで詳しく見る by G-Tools■「カーニバル・ファンタズム」 1st Season(初回限定版)
【発売日】2011年8月14日(日)
※2011年8月12日(金)~8月14日(日) コミックマーケット80にて先行販売
(ブースNo:221/会場特典:描き下ろし色紙&テレホンカードセット/会場価格:7,000円(税込))【予約締切日】2011年7月10日(日)
※初回限定版を確実に入手したい方は期日までのご予約をお勧めします。【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約56分(4話収録)【音声特典】
奈須きのこ書き下ろし!あの迷コンビが10年ぶりに復活!キャラクターコメンタリー「教えて!知得留先生」【初回特典】
(1)10周年記念画集「catalogue」 サイズ:B6変形 ページ数:約200P
TYPE-MOONと武内崇のイラスト、10年分を詰め込んだ画集。
各作品のパッケージ、メインビジュアルは勿論のこと、店舗特典、雑誌表紙なども余すことなく収録。
総ページ数262ページ。掲載イラスト総数約280枚。各イラストには、武内崇によるコメントも付属。描き下ろし、描き直しも多数収録した、記念碑的イラスト単行本!
<収録作品>
・月姫
・メルティブラッド
・空の境界
・Fateシリーズ(Fate/stay night、fate/hollow ataraxia、Fate/stay night [RealtaNua]、Fate/Zero、Fate/EXTRAなど)
・ヴァンパイヤー戦争
・CANAAN
・月の珊瑚
・コミケ描きおろしイラスト
・その他ゲストイラストや同人誌のイラスト
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
『カーニバル・ファンタズム』2nd Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-10-28
売り上げランキング : 8
Amazonで詳しく見る by G-Tools■「カーニバル・ファンタズム」 2nd Season(初回限定版)
【発売日】2011年10月28日(金)
【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約64分(4話収録+映像特典)【音声特典】
星空めてお書き下ろしキャラクターコメンタリー「はばたけ!タイガー道場」【初回特典】
(1)「CP読本」(約150P)
Tカーニバル・ファンタズム本編資料などを掲載予定
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
『カーニバル・ファンタズム』3rd Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-12-31
売り上げランキング : 2
Amazonで詳しく見る by G-Tools■「カーニバル・ファンタズム」 3rd Season(初回限定版)
【発売日】2011年12月末予定
【価格】8,400円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/2枚組
ディスク1(本編):4話収録
ディスク2(スペシャル映像)【音声特典】
OKSG書き下ろしキャラクターコメンタリー「タイトル未定」【初回特典】
(1)特製全巻収納BOX
(2)ゲームソフト「MELTY BLOOD Actress Again Current Code ver1.07」(PC版)
新規追加キャラクターの"真祖アルクェイド""完全武装シエル"まで実装された完全版をフルパッケージで同梱!
※ネットワーク対戦には対応しておりません。
(3)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
<関連記事>
- 【書籍】『TAKE MOON 武梨えり TYPE-MOON作品集 特別版』が11月26日発売決定!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st season』のレビュー(感想)
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム』2nd season、3rd seasonの情報が公開!OP&ED主題歌発表!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム』OPムービー&キャラ紹介PV公開!コミックマーケット80会場特典発表!
- 【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st Season』発売日が8月14日に決定!公式サイト正式オープン!
- 【OVA】『Carnival Phantasm(カーニバルファンタズム)』公式サイトオープン!
- 【OVA】「TAKE MOON」アニメ『カーニバル・ファンタズム』2011年夏リリース!
- 【アニメ】武梨えり『TAKE MOON』アニメ化プロジェクト始動!
<関連サイト>
Tag ⇒ | カーニバル・ファンタズム | CarnivalPhantasm | TYPE-MOON | OVA | アニメ
Entry ⇒ 2011.10.31 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st season』のレビュー(感想)
8月14日に発売された新作OVA『カーニバル・ファンタズム 1st season』のレビュー(感想)を掲載しました。続きよりご覧下さい。
本作は、PC向けゲームブランド・TYPE-MOONの10周年を記念してリリースされるOVA作品です。「月姫」「MELTY BLOOD」「Fate/stay night」といった同社の歴代作品から、キャラクターたちが作品の垣根を越えて登場する人気アンソロジー「TAKE MOON」(一迅社刊行・著:武梨えり)を原作に制作が行われています。
スタッフは、監督を岸誠二氏、シリーズ構成は上江洲誠氏、キャラクターデザインは森田和明氏と、「天体戦士サンレッド」や「瀬戸の花嫁」などを手掛けたスタッフが参加。アニメーション制作は本作が初作品となるラルケが担当しているとのこと。
“シリアスではなくコメディによったTYPE-MOON作品が作りたい”というラルケの持ち込みから始まった『カーニバル・ファンタズム』。内容は原作を知らなくても楽しめる…というよりは、やはりTYPE-MOON作品をよく知っているファンにこそぜひ観てほしいというものになっています。
まず本編ですが、
第1話「第5次 魔術師大激突 チキチキ聖杯戦争」
第2話「ドキッ!メルティブラッド」
第3話「どこでもヒナタノユメ」
第4話「ドキドキデート大作戦」
…という全4話のストーリーの幕間に、シュールなネコアルクたちのショートコメディや、ノリが良すぎるアルクの架空魔法少女アニメ「白き月姫ファンタズムーン」、さっちん、シオン、リーズによるミニコントコーナー「路地裏同盟」、「Fate/stay night」でお馴染みの「タイガー道場」(アニメ版)などを収録。各話の始まりと終わりにはOPとEDが流れるという仕組みです。収録時間は約56分と、最近のOVA作品にしてはかなりのボリュームですね。
全話を通して言えるのは、爆笑もののコメディというわけではないけれど、TYPE-MOON作品のファンならニヤリとせずにはいられない、小ネタやパロディが散りばめられているということ。ノリとしては「Fate/stay night」のファンディスク「Fate/hollow ataraxia」に近いという印象でしょうか。
第1巻は原作であるアンソロジーコミック「TAKE MOON」の内容に沿って作られているということですが、OVAを観た後なら原作アンソロジーがなぜ高評価を得ているのか理由が分かると思います。原作と同じ声優陣(「Fate/stay night」はTVアニメから、「月姫」「MELTY BLOOD」は格闘ゲームの「MELTY BLOOD」より)を当てているという点はもちろんなのですが、原作キャラクターが過ごす平和な日常、この人物とあの人物を組ませたらこんな感じになるだろうといった“ifパロディ”の再現度がとても高くて、おもわずニヤニヤしてしまいました(笑)
個人的にお気に入りなのが第3話「どこでもヒナタノユメ」。他のシナリオで見られるはっちゃけたコメディというわけではないのですが、志貴や士郎たちが戦い抜いたシリアスな原作本編の後で、こんな平和な日々が続いていたら…というファンなら誰もが思い描く風景を再現しています。このお話に限ったことではないのですけれど、アニメーション自体もとても丁寧に作られていて好印象です。制作を担当しているラルケさん自身が持ち込んだ企画というだけあって、スタッフのこだわりが伝わってきます。原作である「TAKE MOON」も含めて、TYPE-MOONの作品が好きなファンなら納得の作りと言っていいでしょう。原作を知らない方でも、このOVAから作品に入っていくというのももちろんアリだと思います。
ちなみに、第4話「ドキドキデート大作戦」の“志貴と士郎の未来を決める投票企画”は本当に実施されるとのこと。これは、「僕(俺)はみんなを幸せにしたいだけなんだ!」などとのたまう志貴&士郎の主人公ズが、各ヒロインとのデートで「ときメモ」ばりのトリプルブッキング(志貴に至っては5人)を引き起こしてしまい、この状況を打破するために無茶なスケジュールで「全員デート」を敢行するか、あきらめて「メインヒロインとデート」するかに悩む…という第4話のストーリーの結果をネット投票で決めるというもの。TYPE-MOONの公式サイト(http://www.typemoon.com/products/cp/dokidoki/)にて8月19日(金)より受付を開始するそうです。
投票はTwitterで実施され、「全員でデート。」に投票したい方はハッシュタグ「#cpdate_all」、「メインヒロインとデート。」に投票したい方はハッシュタグ「#cpdate_main」をつけてつぶやくと、つぶやき数が集計されていき、投票結果の多かったルートが「カーニバル・ファンタズム 3rd season」に収録されます。実は既に二つ分のパターンのアニメが制作されており、投票数が少なかった方はお蔵入りになる(多分)のだとか…。何らかの形で落選した方のパターンも公開してほしいところですが、まずは8月19日(金)の投票に参加しましょう。
最後に初回限定版の特典についてもご紹介。第1巻の初回限定版特典には、TYPE-MOONと武内崇氏のイラスト10年分を詰め込んだ画集「catalogue」が付いてきます。「月姫」「MELTY BLOOD」「空の境界」「Fateシリーズ」の作品のパッケージ、メインビジュアルはもちろん、店舗特典、雑誌表紙なども余すことなく収録。さらにTVアニメ「CANAAN」や小説作品「月の珊瑚」「ヴァンパイヤー戦争」、コミケ描きおろしイラストにその他のゲストイラストや同人誌のイラストまで、総ページ数262ページ、掲載イラスト総数約280枚という大ボリュームの内容です。TYPE-MOON作品だけでなく武内氏の画集としても価値のある一冊となっています。
次巻「Carnival Phantasm 2nd season」は10月28日に、「3rd season」は12月末に発売の予定です。現在発売中の「1st season」はもちろん、この記事を読んで興味がわいた方はぜひ続巻も手にとって頂ければと思います。
OVA『カーニバル・ファンタズム』
・TYPE-MOON10周年記念アニメーション
■主題歌情報
OVA「カーニバル・ファンタズム」OPテーマ
◆『すーぱー☆あふぇくしょん』
歌:栗林みな実、橋本みゆき、飛蘭、美郷あき、yozuca*、rino/作詞:畑 亜貴/作曲・編曲:太田雅友
【発売日】2011年9月21日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4858
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
OVA「カーニバル・ファンタズム」EDテーマ
◆『Fellows』
歌:遠藤正明/作詞:芳賀敬太/作曲:KATE/編曲:黒須克彦
【発売日】2011年11月9日
【価格】1,200円(税込)
【品番】LACM-4864
【発売元】ランティス
【販売元】バンダイビジュアル
■スタッフ&キャスト情報
【スタッフ】
・原作/原案
ゲーム=「月姫」「歌月十夜」「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」「MELTY BLOOD」
TYPE-MOONアンソロジーコミック 武梨えり「TAKE-MOON」(一迅社刊)
・監督:岸誠二
・シリーズ構成/脚本:上江洲誠
・キャラクターデザイン/総作画監督:森田和明
・キャラクターデザイン:廣瀬智仁
・音楽:ランティス
・音響制作:ダックスプロダクション
・音響監督:飯田里樹
・音楽:高梨康治
・撮影監督:塩見和欣
・美術監督:下山和人
・色彩設計:柳澤久美子
・音楽プロデューサー:斎藤滋
・プロデュース:エモーション
・アニメーション制作:ラルケ
【キャスト】
・アルクェイド·ブリュンスタッド(CV:柚木涼香)
・遠野志貴(CV:野島健児)
・シエル(CV:佐久間紅美)
・遠野秋葉(CV:ひと美)
・琥珀(CV:高野直子)
・翡翠(CV:松来未祐)
・弓塚さつき(CV:南央美)
・レン(CV:水橋かおり)
・セブン(CV:戸松遥)
・シオン·エルトナム·アトラシア(CV:夏樹リオ)
・有間都古(CV:倖月美和)
・リーズバイフェ·ストリンドヴァリ(CV:渡辺明乃)
・セイバー(CV:川澄綾子)
・衛宮士郎(CV:杉山紀彰)
・遠坂凛(CV:植田佳奈)
・アーチャー(CV:諏訪部順一)
・間桐桜(CV:下屋則子)
・イリヤスフィール·フォン·アインツベルン(CV:門脇舞以)
・ランサー(CV:神奈延年)
・ライダー(CV:浅川悠)
・バーサーカー(CV:西前忠久)
・キャスター(CV:田中敦子)
・アサシン(CV:三木眞一郎)
・ギルガメッシュ(CV:関智一)
・言峰綺礼(CV:中田譲治)
・間桐慎二(CV:神谷浩史)
・葛木宗一郎(CV:中多和宏)
・藤村大河(CV:伊藤美紀)
『カーニバル・ファンタズム』1st Season 初回限定版 (Blu-ray)
TYPE MOON 2011-08-14
売り上げランキング : 1
Amazonで詳しく見る by G-Tools■「カーニバル・ファンタズム」 1st Season(初回限定版)
【発売日】2011年8月14日(日)
※2011年8月12日(金)~8月14日(日) コミックマーケット80にて先行販売
(ブースNo:221/会場特典:描き下ろし色紙&テレホンカードセット/会場価格:7,000円(税込))【予約締切日】2011年7月10日(日)
※初回限定版を確実に入手したい方は期日までのご予約をお勧めします。【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約56分(4話収録)【音声特典】
奈須きのこ書き下ろし!あの迷コンビが10年ぶりに復活!キャラクターコメンタリー「教えて!知得留先生」【初回特典】
(1)10周年記念画集「catalogue」 サイズ:B6変形 ページ数:約200P
TYPE-MOONと武内崇のイラスト、10年分を詰め込んだ画集。
各作品のパッケージ、メインビジュアルは勿論のこと、店舗特典、雑誌表紙なども余すことなく収録。
総ページ数262ページ。掲載イラスト総数約280枚。各イラストには、武内崇によるコメントも付属。描き下ろし、描き直しも多数収録した、記念碑的イラスト単行本!
<収録作品>
・月姫
・メルティブラッド
・空の境界
・Fateシリーズ(Fate/stay night、fate/hollow ataraxia、Fate/stay night [RealtaNua]、Fate/Zero、Fate/EXTRAなど)
・ヴァンパイヤー戦争
・CANAAN
・月の珊瑚
・コミケ描きおろしイラスト
・その他ゲストイラストや同人誌のイラスト
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)■「カーニバル・ファンタズム」 2nd Season(初回限定版)
【発売日】2011年10月28日(金)
【価格】6,825円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/収録時間:約64分(4話収録+映像特典)【音声特典】
星空めてお書き下ろしキャラクターコメンタリー「はばたけ!タイガー道場」【初回特典】
(1)「CP読本」(約150P)
Tカーニバル・ファンタズム本編資料などを掲載予定
(2)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)■「カーニバル・ファンタズム」 3rd Season(初回限定版)
【発売日】2011年12月末予定
【価格】8,400円(税込)
【仕様】デジパック/Blu-ray/2枚組
ディスク1(本編):4話収録
ディスク2(スペシャル映像)【音声特典】
OKSG書き下ろしキャラクターコメンタリー「タイトル未定」【初回特典】
(1)特製全巻収納BOX
(2)ゲームソフト「MELTY BLOOD Actress Again Current Code ver1.07」(PC版)
新規追加キャラクターの"真祖アルクェイド""完全武装シエル"まで実装された完全版をフルパッケージで同梱!
※ネットワーク対戦には対応しておりません。
(3)「本編DVD」
初回版に限り本編DVDを同梱(Blu-rayに収録されているものと内容は同じです)
<関連記事>
■【OVA】『カーニバル・ファンタズム』2nd season、3rd seasonの情報が公開!OP&ED主題歌発表!
■【OVA】『カーニバル・ファンタズム』OPムービー&キャラ紹介PV公開!コミックマーケット80会場特典発表!
■【OVA】『カーニバル・ファンタズム 1st Season』発売日が8月14日に決定!公式サイト正式オープン!
■【OVA】『Carnival Phantasm(カーニバルファンタズム)』公式サイトオープン!
■【OVA】「TAKE MOON」アニメ『カーニバル・ファンタズム』2011年夏リリース!
■【アニメ】武梨えり『TAKE MOON』アニメ化プロジェクト始動!
<関連サイト>
■Carnival Phantasm 公式サイト
Tag ⇒ | カーニバル・ファンタズム | CarnivalPhantasm | TYPE-MOON | OVA | アニメ
Entry ⇒ 2011.08.16 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (0) | Trackbacks (5)
劇場版「空の境界」 第五章 矛盾螺旋 感想
劇場版「空の境界」 第五章 矛盾螺旋より感想です。
(ストーリーの一部に触れています。未視聴の方はご注意ください。)
劇場版『空の境界』も終盤へ舞台は差し迫り、シリーズを通しての敵である荒耶宗蓮との決着の章でもあります。残り二章を残して決着です。・・・というかまともに姿を現したのは初めてでしょうか^^;
荒耶との戦いの終焉が空の境界の終わりではないということですね。
ともあれ、第五章『矛盾螺旋』は劇場版『空の境界』随一の長さです・・・時間にして1時間52分!
今まで1時間足らずだったことを考えると結構なボリュームです。深夜に見ようとしたら痛い目に遭いました^^; それだけに内容も素晴らしく濃密で、じっくり鑑賞することができるかと思います。
■第五章の演出効果。全編を通した時系列の違い。
カメラアングル、空気の流れを感じる服や髪の動き、人物の見せ方などはさすがの一言。
流れるような戦闘シーンは特に必見ですね。戦闘シーンは全章を通して一番多いのではないでしょうか。式と荒耶宗蓮との戦いは元より、蒼崎橙子の戦いの場面にも注目です。
そして見所はストーリーの流れの変化。
『矛盾螺旋』を表す要素のひとつですね。
見て感じたとおりで言えば、大きく3つに分かれてストーリーは進行します。
両儀式と臙条巴の生活、行動を主とした前編。
延々と流れる時間の経過の中で、疑問を抱く場面の数々。血糊のつかない包丁、いつまでもニュースにならない殺人、人物たちが口にするキーワード。まだ見せていない場面のことを話しているんだから理解できるはずもありません。この“分からない”が後に繋がっていく演出のひとつとなります。
スイッチが入れ替わるように始まる黒桐幹也と蒼崎橙子を中心とした中編。
こちらは式たちが経過した時間の裏をぽつぽつと辿っていく内容。
順序よく時が流れた前編と違い、異なる時系列で移り変わって場面が描写されるのが特徴ですね。
より分かりやすく言えば『補完』でしょうか。ただ、この場面の切り替わりが式たちの行動を裏取るように相克する演出が、矛盾螺旋のストーリーを表現しているようで面白い。劇中に出てくる表裏一体の“太極図”を表しているようにも思えます。こちらで登場する式は姿を一切見せず、幹也と橙子を式の主観で捉えている所からも前編と区別されているのが感じられますね。
そして二つのストーリーの流れを見たあと、各登場人物と物語が交わる後編。
考えて納得させるのではなく、全てを見終えた後の修得感・・・ジグソーバズルの穴が埋まっていくように出来事を理解するこのストーリー演出が一番の醍醐味です。物語のキーワードの相克、相反する表現も話の流れから感じ取れると思います。太極図の幕間が場面の切り替わりを表しているのも特徴的でした。
あ・・・それと演出と言えばグロさの演出も空の境界随一です。 血飛沫に身体切断、体がちぎれる描写や内臓、ミイラ化した死体などが苦手な方は十分ご注意ください。かなりクルと思います^^;
■第五章「矛盾螺旋」の“主役”
主人公の両儀式を中心にして、黒桐幹也、蒼崎橙子、敵である荒耶宗蓮やコルネリウス・アルバが動くのはもちろんですが、この第五章での“主役”の役割を与えられたのは臙条巴だったのではないかと。
悩んで、苦しんで、後悔して、怒って、悲しんで・・・それでも最期まで生きあがいた巴は一番人間らしく、この第五章で輝いて見えました。中でも式と巴の触れ合いは微笑ましかったです^^
黒桐幹也以外で式に踏み込めた人間って巴くらいなんじゃないかなぁ・・・。それにしても幹也はズルイ(笑) 活躍といった活躍はしてないのにきっちり式の帰る場所になっているのが^^; それが彼に与えられた役割なんでしょうけれど。それだけに最期の式と巴の別れのシーンは寂しくもあり、悲しくもありました。
・・・ちなみに、臙条巴は『Fate/stay night』(空の境界と世界観を同一とする作品)の主人公、衛宮士郎のモデルと言われていますが、似ているのは姿だけというイメージが最初に持った印象です。ですが最後まで見た後、巴が士郎のモデルだという理由、何となく理解できました。
それは巴自身だけでなく、荒耶宗蓮が救いたかった人々への想いにも通じるものがあるように思います。目の前の人々全てを助ける士郎の姿勢は、空の境界第五章全体を通して形作られたのかもしれません。
■空の境界の魅力
空の境界には一章ずつタイトルが付いていますが、どの章もそれをテーマにして内容を仕立てている所に関心を引かれます。『痛覚残留』が後引く痛みを表したように、『伽藍の洞』がぽっかり開いた空白の心を映したように、『矛盾螺旋』が人の在り様の矛盾と対比を描いたように、演出にも現れるテーマがどれも魅力的なんですよね。
次巻の第六章『忘却録音』も、見終えた時にその意味やテーマについて理解出来ていることと思います。
取っつきにくい作品に見えるかもしれませんが、一度見た後もう一度視聴することを是非お勧めします。きっと新しい発見があるはずですので・・・(^^)
劇場版 「空の境界」 矛盾螺旋【通常版】 [DVD] (2009/01/28) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
劇場版 「空の境界」 矛盾螺旋 【完全生産限定版】 [DVD] (2009/01/28) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
空の境界 第五章 矛盾螺旋 エンディングテーマ 「sprinter」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
sprinter(初回生産限定盤)(DVD付) (2008/07/30) Kalafina 商品詳細を見る |
<関連記事>
【アニメ】劇場版「空の境界」 俯瞰風景 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 痛覚残留 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 第四章 伽藍の洞 感想
劇場版『空の境界』 第六章「忘却録音」第七章「殺人考察(後)」放映情報公開
<関連サイト>
「空の境界」
TYPE-MOON OFFICIAL HOME PAGE
Entry ⇒ 2009.01.30 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【アニメ】劇場版「空の境界」 第四章 伽藍の洞 感想
劇場版「空の境界」 第四章 伽藍の洞より感想です。
Amazonからいくら経っても届かないと思ったら「第五章 矛盾螺旋」と一括配送になってました・・・orz
危うく1月末までおあづけをくらうところでしたが、やっと届いたので感想など^^;
(ストーリーの一部に触れています。未視聴の方はご注意ください。)
舞台は遡って式が事故に遭った直後、殺人考察(前)の後からお話は始まります。
その事故から2年時が経ち、伸びた髪、衰えた体、視界に見えてしまう“死の線”と、ぽっかり空いてしまったもう一人の自分の居た場所。
伽藍の洞━━━
全編を通してほとんど彼女は一人。“識”という半身を失った式は生きていく気力を失っている状態。
でも拠り所として在るべき黒桐幹也は傍にはいません。
式の空虚を埋めるべくはずの彼がなぜ近くにいないのか。見終わってから納得したのですが、式はまだ自分の存在さえ希薄なんですね。目覚めた当時。
いきなり『死の線』なんてものが見えたり、自分の半身だった“識”という人格を失って、更に幹也の存在自体が頭からすっぽり抜け落ちている。蒼崎橙子が幹也に「まだ会うべきじゃない」と言ったことも、ここに理由は含まれていたんだと思います。
伽藍洞となった心に入り込もうとする“死”の塊と対峙する式。それは、自分の死に真正面から抵抗する意思。“死が見える眼”を恐れて自分の目を潰そうとまでした式が、それでも死だけは選べなかった理由。
それは消えてしまった識が無駄死にではなかったことの証明でもあり、自分の死と決別する瞬間。
「私は、弱い私を殺す。おまえなんかに――――――両儀式は渡さない」
式の語る『識は自分が幸福に生きるという夢を守るために消えていった』という言葉。少しその理由を考えてみましたが、殺人衝動に駆られていた識が、幹也と式を守るために消えることを選んだのか・・・などと安易に考えてはいけないような気もするんです。
空の境界の世界で、死は在って当然のように存在している。燈子の仕事の手伝いで式が「人を殺せる?」と聞いて素直に「無論だ」と燈子が答えるように、この人物たちにとって罪悪は彼岸の彼方にあるような気がして。
だからこそ、誰かのために人を殺しそうになる自分を消し去りたかったとか簡単に考えてしまうと、式や識に申し訳ないように思ってしまうんですね。ただ、二人の「しき」にとって黒桐幹也は大事な人だった事は確か。
病院へとやってきた幹也を見て思い出す2年前の彼と変わらない笑顔。一人孤独だと思っていたのは自分だけで、ずっと『がらんどう』を埋めてくれるものは待っていてくれた。
最後になってやっと理解する式の心境。無くなってしまったものはあるけれど、変わらなかったものだってちゃんと残ってる。そしてそれは、これから自分の心を埋め尽くしてくれるものだろう、と・・・。
「伽藍洞だということは、いくらでも詰め込めるということだろ?・・・この幸せ者め。それ以上の未来は、一体どこにあるというんだ」
そしてここから紡がれていく「俯瞰風景」、「痛覚残留」に至る物語。後に式が言う「拠り所にしたのはこっちが先だから」っていう言葉の重み、今回でやっと解ったような気がします。敢えて幹也の出番が少なかったのも、そういう意味では良い演出だったのかもしれません。
ストーリーは時系列の面から言っても解りにくいし、はっきり言って難解な部分もあります。万人向けではないけれど、心に重く響くものがある。そんな作品でいいんじゃないでしょうか。今回もクオリティが高くて良い作品でした。
最後にKalafinaの唄うエンディングテーマの「ARIA」。さすがは空の境界のために組まれたユニットだけあって、冒頭シーンや物語の随所に入るテーマに沿った音楽と、エンディングを流れる歌の入り方は正に空の境界の、今巻『伽藍の洞』のために用意されたものと言ってもいいと思います。
「ARIA」
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
夢の欠片 君がくれた
明けない夜に潜む
寄り添う星 一つ消えて
夜明けのアリアが響いた
もうこの止まない雨の中で
君の鬼を見張ることもない
今君を無くした未来は
始まったばかり
果てない愛の中
君がくれた篝火が
伽藍のこの胸に
生まれた命を照らしている…
消えたものと 変わらぬもの
無残な空が光る
別れを告げ微笑みあい
寂しいアリアを重ねて…
ねぇ、人はいつまで独りで
ふたりに囚われて 行くのだろう
まだ君の綺麗な未来は
始まったばかり
優しさを知らない
君がくれた優しさが
伽藍のこの胸に
名も無き光を灯している
孤独の船を漕ぎ 篝火は嘆き集う
伽藍の世界には数多のアリアが響いている…
歌詞一つ一つをとって見てもこの伽藍の洞をイメージしていて、とても良い曲です。
色んなところにこだわりが持てるからこそ、素晴らしい作品であり続けられるんですね。
劇場版 「空の境界」 伽藍の洞 【通常版】 [DVD] (2008/12/17) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
劇場版 「空の境界」 伽藍の洞 【完全生産限定版】 [DVD] (2008/12/17) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
空の境界 第四章 伽藍の洞 エンディングテーマ 「ARIA」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
sprinter(初回生産限定盤)(DVD付) (2008/07/30) Kalafina 商品詳細を見る |
<関連記事>
【アニメ】劇場版「空の境界」 俯瞰風景 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 痛覚残留 感想
劇場版『空の境界』 第六章「忘却録音」第七章「殺人考察(後)」放映情報公開
劇場版『空の境界』第四章「伽藍の洞」・第五章「矛盾螺旋」CM公開!『空の境界』グッズ展 開催決定!
<関連サイト>
「空の境界」
TYPE-MOON OFFICIAL HOME PAGE
Entry ⇒ 2008.12.21 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【アニメ】劇場版「空の境界」 痛覚残留 感想
相も変わらずのクオリティでした・・・。もちろん良い意味で。
今までの空の境界を漢字1文字で表すとしたら・・・
第一章 俯瞰風景は「空の境界」の世界観を表現する『序』、
第二章 殺人考察・前は式と幹也の出会いを物語る『静』、
では、第三章 痛覚残留はというと・・・。題名からとって『痛』・・・とか。・・・全然捻りがないですね^^;
ともかく、ストーリーは全編通して『痛々しい』です。ストーリーの内容も、見た目も。
空の境界のタイトルって傍目には抽象的に見えたりしますけれど、実はどの作品も物語にそって、そのテーマと内容に忠実に表わされているんですよね。今回の『痛覚残留』も決して抽象的な表現ではなく、物語の登場人物の苦痛、ストーリーの痛々しさ、視聴する者が感じる悲痛。
そして、全てが終わった後に『残留』する『痛覚』。
観終わった後にあぁ、あの人物はずっと痛みを引きずって生きるのかな・・・とか、物語を振りかえって心に残るストーリーの残滓なんか・・・的を射てるんじゃないかなぁと思います。それだけ深いんですよね。
それにしても、毎回ながら原作に忠実に再現している・・・。正直表現を緩和したりするだろうと思っていたところまで、そのまま表現しているので驚きました。具体的には・・・小説を読んだ方ならご存知とは思いますが、性的描写の際どいシーンや、グロいシーンなど。
ただこれを敢えて表現したのは、『痛覚残留』の痛々しさを表現するには避けて通れなかったのかもしれません。 一応、そういう描写もあるので耐性が無い方は注意が必要ですね。
全ては救いようのない話かもしれない。けれども、最後には救いがあった。
救いのないおとぎ話なんてたくさんあるのに、『空の境界』で救われる話なんて珍しいなんて思ってしまいました^^; 『俯瞰風景』を見て後味の悪さが残ったり、謎が消化しきれないままスッキリしなかったという方は、この章ではかなり消化率がいいと思います^^
また、今回のメインキャラクター「浅上藤乃」役の能登麻美子さんがハマりすぎていて・・・「両儀 式」役の坂本真綾さんといい、ホントにナイス選ですよ^^
複雑な空の境界の中では比較的わかりやすい・・・というか最後までストーリーが語られるので、ホントにスッキリしたお話ですね。無論最後まで見た後ですが^^;
でも実は、ある人物が式を『両儀』と呼んだことにも意味があったり・・・後々のお話の伏線も忘れていません。重要な人物の名前があっさり出てきていたりしますしね。
式の『殺人衝動』と藤乃の『殺人衝動』、式の“直死の魔眼”と藤乃の“歪曲の魔眼”。
異なる理由と同じ異能を持つ二人の戦い。小説での戦闘シーンをそのまま表したかのような迫力の戦いは、この痛覚残留の見せ場ですね。二章の動きが少なかった分、今回はバトルシーンにも満足できました。
それと黒桐鮮花が初登場!幹也の妹なんですけれど・・・あー、やっぱり出てしまう『秋葉に似ている』。
原型となっただけあってそっくりなんですよねぇ・・・。空の境界を見ていると月姫をやりたくなるという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?私がそうですけれど・・・^^;
やっぱり後から見返すことができるっていうのが素晴らしいなぁ・・・。時間軸が前後しているのもそうですけれど、所々に散りばめられた『謎』が後になって『アレのことだったのか』と気づいたり。そういう意味でも優れた物語ですね、空の境界は。
そしてそれをここまでOVAで魅せてくれたのは、制作側の本気の成せる業だと思います。冗談は抜きで、このシリーズまとめてアニメの最高峰と言ってもいいのではないでしょうか。・・・最終巻まで発売されてからにしましょうか。こういう発言・・・^^;
アニメ
劇場版「空の境界」 痛覚残留 【通常版】
劇場版「空の境界」 痛覚残留 限定版はこちら
ラストのエンディングテーマもこの作品を音楽と歌で表現しています。
とても素適な歌なので、これだけでもお勧めできますね。
第三章 痛覚残留 エンディングテーマ 「傷跡」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
※視聴はこちら
音楽
oblivious
oblivious 初回生産限定盤はこちら
また、7月30日には第四章「伽藍の洞」の主題歌「ARIA」、第五章「矛盾螺旋」の主題歌「sprinter」を収録したシングルCDがリリースされます。
音楽
sprinter/ARIA
sprinter(初回生産限定盤)(DVD付)はこちら
『劇場版 空の境界 第五章 矛盾螺旋』は2008年8月16日(土)より公開されますね。
・・・まあ、焦らずゆっくり待ちたいと思います。べ、別に劇場スクリーンが羨ましくなんてないんだからね!(´Д`)ハァ…
<関連記事>
【アニメ】劇場版「空の境界」 俯瞰風景 感想
【アニメ】劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 感想
<関連サイト>
「空の境界」
TYPE-MOON OFFICIAL HOME PAGE
私を登録して頂けますか? by BlogPeople
Entry ⇒ 2008.07.24 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (5) | Trackbacks (0)
【アニメ】劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 感想
せっかくなので感想など。
殺人考察(前)は、全七章で語られる『空の境界』の、年代的では一番最初に語られる物語。
両儀 式と、黒桐幹也。二人の出会いの物語です。
前巻の『俯瞰風景』に比べると、動きの激しい所は少ないです。というか、戦闘シーンがありません。
(幹也が襲われるシーンはありますが)
派手なアクションを期待する章ではないですね。式、幹也の出会いと切ない触れ合い、そういった部分に焦点が充てられています。原作でもそうでしたね。
見ていて、胸が締め付けられるような感覚に陥るほど、私はこの物語に引き込まれました・・・。
本編ではまだ高校生の二人が、いかにして出会ったか。お互いの惹かれいく様が描かれています。
この章で重要なのは、やはり式と、もう一人の『両儀 式』である『織』の存在。
そして物語を通して見られる黒桐幹也の人格背景ですね。
物語は終始、黒桐幹也の視点で語られるのですが、これにもちゃんと意味があります。
この頃の式は、とても女性的なイメージが強いのですが、それと同時に『織』という男性の人格も持ち合わせている。幹也から見て語られる彼女はとても神秘的で、儚そうな存在。
でも、語り手の幹也を視聴者が見ると、「ああ。この人も普通じゃないんだなぁ・・・」って思えるんです。
あるものをあるがままに受け入れているというか・・・例えば、「人を殺したいと思ったことがある?」と聞かれて「今のところはないね。」とさらりと返す。 普通ならそこで引き返しそうな所でも、彼は待ち続ける。
意識的に感じない部分で、ある意味洞察力は高いけれど、その分、別な面に関してはとっぽいというか・・・そういう魅力を持っているんですね、彼は。
語り手を幹也に据えることで、第三者の視点、つまり視聴者側から見たキャラクターの人格、その人物のミステリアスな部分、また語り手(幹也自身)の、本人の知らない部分がよく映えて見えるなぁ・・・と感じました。
比較的暗い色が合いそうな『空の境界』ですが、式と幹也が邂逅する『夕方の風景』の暖色。
日常的な空の青。 反対に、非日常を表す夜と、雨の寒色がイメージに合っていて・・・惹きつけられます。切ないBGMもいいですね。
それと、戦闘シーンこそありませんが、死体描写等のグロテスクな表現はかなりきつめになっています。肉体の破損など鮮明な部分もあるので、その辺りが駄目な方には・・・目を瞑って見てもらう他ありませんね^^;
最後に、この章は中途半端に終わるかと思いますが・・・真相は物語の最後の章、第七章、殺人考察(後)で語られます。まだ先のお話になってしまいますが、式の殺人衝動の理由、事件の真相を知る上でかかせない順列となっているため、気を長くして待ちたいですね。
今月7月23日には劇場版「空の境界」 痛覚残留が発売されます。
今度は戦闘シーンも見物ですね。浅上藤乃の歪曲の捻れをどう表現するのか・・・楽しみです。
劇場版「空の境界」 痛覚残留 【通常版】 (2008/07/23) 坂本真綾鈴村健一 商品詳細を見る |
劇場版「空の境界」 痛覚残留 限定版はこちら
第一章『俯瞰風景』のエンディングテーマ「oblivious」も良かったですが、今回の第二章『殺人考察(前)』のエンディングテーマ「君が光に変えて行く」も素敵です。
本作と同様、興味があればぜひお聴きになることをお勧めします。
・第二章 殺人考察(前) エンディングテーマ 「君が光に変えて行く」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
※視聴はこちら
oblivious (2008/01/23) Kalafina 商品詳細を見る |
oblivious 初回生産限定盤はこちら
劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【通常版】 (2008/06/25) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 限定版はこちら
関連サイト
「空の境界」
TYPE-MOON OFFICIAL HOME PAGE
私を登録して頂けますか? by BlogPeople
Entry ⇒ 2008.07.14 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (2) | Trackbacks (0)
【アニメ】劇場版「空の境界」 俯瞰風景 感想
(ちなみにストーリー部分にはあえてほとんど触れていません。ネタバレのようなものもないです・・・)
何だかこのまま放置しておくとまた積んでしまいそうだったので、早めに処理(ぉ
思った以上に奈須きのこというか「空の境界」そのもののイメージだったので安心しました。
落下する少女の夢、俯瞰を断つ直死の眼
連続する少女たちの飛び降り自殺。現場はすべて、かつては街のシンボルタワー、今では廃墟と化した巫条ビル。屋上には浮遊する「霧絵」がいた・・・。
そして事件が5件を数えた頃、万物の生の綻びと死線を視る能力「直死の魔眼」を持つ両儀式が謎に挑む。
まず映像や音楽には言うべき事はありません。細部に渡って作りこまれているし、随所でのカメラワーク、映像にマッチしたBGMなどは素晴らしいと思います。
キャラクターのイメージは小説のとおりですね。性格や動き回る登場人物も全て『空の境界』に沿っていました。ただ、蒼崎橙子のキャラクターデザインが今回映像化されてから、現存のドラマCDや小説の絵柄と随分変わっていたのには驚きました。案外こっちのほうがしっくりくるものですね。(ショートカットの青
い髪から長い髪を後ろで束ねた橙色に変更。『教育ママのイメージ』は薄れましたが、更に大人の女性という雰囲気になりましたw)
戦いの場面はさすがに映像化というだけあって文句のつけようがありません。小説やドラマCDでは伝わりづらかった、両儀式の強さ、直視の魔眼という異能の力、戦闘シーンの緊張感はやはり目で見て確実に伝わるものですね。
ただ、話は難解・・・というか小説を読んだ方ならお分かりになるかと思いますが、独特の台詞回しや表現が多いため、良く考えないと解らないor理解が難しいというのが一般かもしれません。(特に蒼崎橙子のセリフなどストーリーの語りとなる部分)
それとは対照的に時折思いついたようにつぶやくキャラクターのセリフがパッと物語を認識させるんですよね。そこで一瞬出てくる映像が、余計にサブリミナルというか・・・サブリミナル効果とは違うんですが^^;
頭の中で『ああ、そういうことか・・・』と理解させる。小説を読んだ時にも思いましたが、この点は「空の境界」
独自の世界観をよく表していると思いました。
空の境界は全7章で構成されていますが、物語の順番としては
2章/殺人考察・前
4章/伽藍の洞
3章/痛覚残留
1章/俯瞰風景
5章/矛盾螺旋
6章/忘却録音
7章/殺人考察(後)
・・・という並びになります。
浅上藤乃や式の義手など、現時点で不明な人物名、単語が出てくるのはそのせいですね。
逆に言えば小説を未読の方でもすんなり入れるかと。難しいイメージがあるのは確かですが、最初は『同じ』
ですw これから順次劇場版の公開、DVDなどが発売されていきますが、順を追って見ていけばストーリーは把握できるかな・・・と思います。
全体を通してみて、個人的に不満はありません。
空の境界が好きな方には満点に近い点数を上げられるのではないでしょうか。私は画質云々に関しては
あまり拘らない主義なので、DVDでも充分満足できました。それだけのクオリティはあると思います。
ただ、この映画から空の境界の世界に入る方にとっては、ストーリーが解りづらい、諸々の事柄に対して説明不足な感が否めないというのは当然あると思います。これはこの作品の性というか・・・まず理解するのが難しい作品なので、この点の評価は難しいですね^^;
その他雑感
式はかなりの美人で、それが着物を身に着けて街を歩いているのだからかなり人目に触れるはずですが・・・周りを通る人々のスルー力は私にとっては異常としかいえませんね^^; あえてそうすることでより登場人物を際立たせているのかもしれませんが・・・ただの雑感です、はいw
また、物語の途中で入る挿入歌やエンディングテーマがこの世界観にマッチしていて素晴らしいです。
是非聞いていただけたらと思います。
・第一章 俯瞰風景 エンディングテーマ「oblivious」
oblivious(初回生産限定盤) (2008/01/23) Kalafina 商品詳細を見る |
[MAD]空の境界:oblivious ~ 俯瞰風景 mix[Remix]
obliviousと映像のマッチが素晴らしい。初見はコメント非表示を推奨します。
劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 (2008/05/21) 坂本真綾鈴村健一 商品詳細を見る |
劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】 (2008/05/21) 坂本真綾鈴村健一 商品詳細を見る |
関連URL
「空の境界」
TYPE-MOON OFFICIAL HOME PAGE
私を登録して頂けますか? by BlogPeople
Entry ⇒ 2008.05.26 | Category ⇒ [アニメ]ビデオ・DVD 感想 | Comments (5) | Trackbacks (0)