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2012/12/17(月) ]
魔法少女育成計画 restart(後) (このライトノベルがすごい!文庫) 遠藤 浅蜊 マルイノ 宝島社 2012-12-10 by G-Tools |
ひたすらに激化していく、囚われの魔法少女たちによる生き残りゲーム。残酷かつ一方的なルールの下で、少女たちは迷い、戦い、一人また一人と命を落としていく。警戒すべきは姿の見えぬ「マスター」か、それとも背後の仲間たちか。強力無比な魔法が互いに向けられる時、また一人新たな犠牲者が生まれる――。話題のマジカルサスペンスバトル、第二幕の完結編! 最後まで生き残る魔法少女は、いったい誰なのか!?
後編でもゲームの続きが長くて思ったよりも魔法少女同士のガチなバトルが少なかったけど、お気に入りの登場人物が生き残ってくれて良かった。散っていった魔法少女も数少ない生き残った魔法少女も皆それぞれ味があって良かったな。これでrestartも終わってしまったわけだけど、第三弾の予定とかはないのだろうか。さすがにこれ以上続くとマンネリになりそうな気がするけど、でももうちょっとこの作品の世界の続きを見てみたい気もする。
(以下ネタバレ)
(ネタバレ開始)
正直なところ魔王はシャドウゲールで、だけど記憶をいじられているか何かで本人は自分が魔王と自覚していない、プフレはシャドウゲールが魔王だと気付いていてシャドウゲールを生かすために他の魔法少女を排除しようとしている、ラピス・ラズリーヌをまちえがてゲームに参加させてしまったのを責めたのはシャドウゲールとプフレが二人とも生き延びるための策のひとつ……そんなふうに思っていたわ。だからのっこちゃんが魔王だとは最後の最後まで気づかなかった。
しかし後味の悪い結末だこと。だってのっこちゃんってたしかリアル○学生だったわけで。そんな子が脅されて他の魔法少女を全滅させる魔王役をさせられ、自分で片手を切り落とすほどの策を弄したものの失敗し、最後は残される母のために取引をして自殺って。まあ良心の呵責を感じていようとなんだかんだで多くの魔法少女たちを死に追いやったわけだし、まして今回だけではなくクラムベリーに協力して何度も似たようなことをやっていたぐらいだからろくでもないといえばろくでもないのだけど、最後まで戦い抜いたその精神力はすげーわ。
ほかにもリオネッタあたりもお気に入り。御世方那子と決定的な仲たがいをしたP118のペチカに一緒に来ないかと誘うあたり、彼女にとってペチカってどんな存在だったのかなといろいろ想像が膨らみますな。そしてやはりプフレとシャドウゲールの主従がお気に入り。プフレに不満たらたらだけどなんだかんだでしたがい続けるシャドウゲール、高慢だけど何よりも第一にシャドウゲールのことを考えているプフレというこの二人の関係にすごく萌える。
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