[
2011/08/16(火) ]
Rewrite 初回限定版 KEY 2011-06-24 by G-Tools |
システム
セーブ数は十分あり、クイックセーブ・クイックロード、オートセーブもあって、昨今のADV作品に求められる機能はすべてそろっているかと。ただ、難を言えばクエストなどを回収するためにスキップするのにかなり時間がかかってしまったので、できればシーンスキップのような機能もほしかったところ。
MAP探索は良し悪しかな。おまけ要素を入れたかったのはわかるが、正直あまり面白くない。どうせならこういうのよりもピンボールみたいなものでもいいから普通に遊べるミニゲームを入れてほしかった。
何気にありがたかったのはウィンドウモードの際、画面サイズを何段階か変更できる機能。ノートPCでプレイしている身としてはありがたかった。100パーセントのウィンドウサイズだとやや端が切れ気味になるので(まあそれほど大したことないので結局100パーセントのサイズでプレイしたわけだが)。
ディスクレスプレイ可。最初に起動したときディスクをチェックしましたというメッセージが表示されたから、ひょっとして初回起動時のみ要ディスクなのかもしれないが(初回プレイ時はディスクを入れたまま起動した)その後ディスク認証要求が出たことは無かった。
絵
立ち絵がない登場人物が多いのが気になった。登場人物数が普通のギャルゲ系作品に比べてかなり多いのはわかるが、せめてもうあと数人ぐらいの主要登場人物には立ち絵を用意してほしかった。せっかくの盛り上がる場面なのに相手の姿がまったくないままテキストだけで進行してしまって残念だった場面もあったし。
音楽
さすがというかなんというか、どの曲もとてもきれいで良かった。お気に入りの曲は「旅」「ヒナギク」「散花」「Phirosophy of ours」「渡りの詩」「Phirosophyz」。
シナリオ
まず最初に断わっておくと今までのKEY作品と同じような作風は期待しない方がいいかと。今までのKEY作品だって作品ごとにそれぞれ違った要素は入っていたものの、それでもなんだかんだで共通する雰囲気があったのに対し、この作品は格段に傾向が違っているので(しいて言えば静流ルートは比較的今までのKEYに近い印象だった)。
ネタバレしない範囲で言うと正直大満足とは言いかねるかなぁ。けっこう消化不良な部分が残ったし、不満点もそれなりにあるし。それでもなんだかんだで発売日から今日まで楽しませてもらって感謝。プレイしてみて良かった。
(以下ネタバレ)
(ネタバレ開始)
ルチアルート感想はこちら
小鳥ルート感想はこちら
ちはやルート感想はこちら
静流ルート感想はこちら
朱音ルート感想はこちら
MOON
なんというかわかる気がするような、わからんような、そんな印象のルートだった。ただ、壮大さやら今までの積み重ねで、なんとなくいいシナリオだったな~という気がしてしまうというか。
Terra
途中までは盛り上がったりもしたけど、終わってみればなんだかよくわからん印象だった。というか、これが最終ルート? というか。瑚太郎の謎の過去があかされたり、ガイア・ガーディアン・鍵の守り人という三種の立場を兼任したりといった今までと違ったところはあったものの、結局のところたまにちょろちょろとバトルしつつ、最終的には鍵の滅びが問題になってくるというのは今までのルートと全然変わりないわけで。しかも今回こそは鍵の滅びを回避できるのかと思っていたら、今回も不完全ながら鍵の滅びは発動してしまって人間社会のあり方は大きく変わってしまったわけで。
あと瑚太郎の行動の動機もよくわからん。MOON編のあれが影響しているというのはもちろんわかるが、根本的な問題としてそもそも瑚太郎が鍵=篝に恋をするのに共感しづらいというか。この最終ルートでこそ普通に話ができていかにもヒロインっぽかったが、小鳥たちオカ研メンバーの5ルートでは人外の存在という印象が強くてとても恋愛対象といった印象ではないし、MOON編ですら言葉の意思疎通は難しいわ、異様に高度な知性を持っているわでやはり恋愛対象とは思いにくかった。このMOON編で恋愛対象とみなせるようになっていればまた印象は違ったのだろうな。
また結局のところこの作品で何を描きたかったのかもよくわからなかった。一見、環境問題に関することなのかなとも思えるけど、安易な自然崇拝をしているわけでも人間排斥論をやりたいわけでもなさそうだし、最終ルートのTerraの終わり方からして、「開拓し、先に進むことが大切」ってのがメインテーマだったのかね? だとしても正直そのテーマがわかりづらい。ギャルゲーらしく恋愛ものとして見ても恋愛描写が弱いし。
おっぱい
ワロタ。篝ちゃんはぶっちゃけこういうキャラだったのか。最初からこのキャラでいてくれれば良かったのに。いや、こんなキャラだったらシリアス感ぶち壊しだろうけどさ。「魔法の第三惑精 クリーミィ☆かがりん」は、ぜひお願いしたい。あの『なのは』だってもともとは嘘企画から始まってここまで大きくなったのだから、『クリーミィ☆かがりん』もそれを目指そうぜ!(無茶な)
その他
小鳥が天才児設定だったとは。これがどうなってあの性格になったんだろう?
鍵と初遭遇(より厳密には二度目になるわけだが)のBADエンドルートが五人のヒロインルートでたどった道なのかね?
なんとまあ……朱音ルートで意味ありげな様子を見せたかと思ったら、津久野さんとはこんな因縁だったのか。
小鳥の種まきイベントご褒美と朱音のおっぱいイベントはイベントCGがほしかったなぁ。まあこれでCGありだったら、とても全年齢版では出せなかっただろうけど。
フレンドの篝(月)と篝(地球)の項目を読んで、篝がどういうキャラだったのかや、この作品はどういう物語だったのか、だいたいわかった気がする。しかしたしかにミもフタもないな、これ。要するにアウロラの繁殖活動て。無粋度満点と断りを入れるわけだわ。
なんとなくプレイしていて『最果てのイマ』に似ている気がした。シナリオライターにロミオ氏がいるという先入観からそんなふうに思えたのかもしれないけど。主人公がルートによって違った勢力に加わるというのは戯画の『バルド』シリーズみたいだった。
この記事へのコメント
色々参考にさせてもらいました。
その他 の 初遭遇…? のところですがヒロインルートは月での話で厳密には違いますが、アウロラは今まであった出来事をたどっていくという性質があるので、月で湖太郎にあったことに近いことが地球でもおこったと考えられると思います。
まぁ、結局月でのヒロインルートを経て篝(月)はアウロラで地球にテラフォーミングしたわけですから、ヒロインルートはすべてBAD ENDと言うわけですけどね。
その他 の 初遭遇…? のところですがヒロインルートは月での話で厳密には違いますが、アウロラは今まであった出来事をたどっていくという性質があるので、月で湖太郎にあったことに近いことが地球でもおこったと考えられると思います。
まぁ、結局月でのヒロインルートを経て篝(月)はアウロラで地球にテラフォーミングしたわけですから、ヒロインルートはすべてBAD ENDと言うわけですけどね。
2011/08/24(水) 12:32 | URL | ばっち #-[ 編集]
参考になりました。ありがとうございます。
ファンブックなどを読んでこのへんの事情はわかった気がします。
ファンブックなどを読んでこのへんの事情はわかった気がします。
2012/01/30(月) 00:29 | URL | alleine05 #-[ 編集]
参考にさせていただきました。ありがとうございます。
2012/08/26(日) 16:50 | URL | はる #-[ 編集]
はじめまして。こんな記事でも何かの参考になるようでしたら嬉しいです。
2012/08/26(日) 22:15 | URL | alleine05 #-[ 編集]
この記事のトラックバックURL
http://lowo.blog22.fc2.com/tb.php/2009-23084dfa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック