千の魔剣と盾の乙女6

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千の魔剣と盾の乙女6 (一迅社文庫)千の魔剣と盾の乙女6 (一迅社文庫)
川口 士
一迅社 2012-03-17

by G-Tools

魔王を封じた魔剣クラウソラスにも匹敵するとされる、伝説の魔剣ガラドボルグ。
それを手に入れるため大陸へと向かったバルトゥータスは魔剣を守護する精霊と出逢い、
ロックの師となる以前、エリシアの師であるニーウと出逢ったときのことを想起していた。
一方でロックたちは、新たな槍を手にしてすっかり元気になったナギの何気ないひと言から、
エリシアそしてフィルがロックとパーティーを結成するにいたったかつての出来事を思い返す。

大人気の魔剣ファンタジー、早くも第6巻が登場!

 短編集。というか分量的には中編二本、短編一本といった感じ。師匠であるバルトゥータスとニーウの出会い、ロックとフィルの出会い、エリシアとの出会い編。最初に収録されているバルトゥータスとニーウの出会いのエピソードが一番面白かった。若かりし頃のニーウさん可愛い。

 ニーウってエリシアのバージョン違いなイメージだったけど、こうして比べてみるとけっこう違いますな。エリシアはパーティを組んでそれなりになる今でもロックに対してツンなところがあるのに対し、ニーウは最初からわりとバルトゥータスにデレデレだし。しかしこの初々しい娘さんがこのあと十年以上も報われない恋心を抱いたまま放置プレイにされるのかと思うとなんとも切ない。

 一方、バルトゥータスは若い頃から鬼のように強かったのね。銀の首環つきを一人で余裕で倒せるぐらいって。そりゃこの師匠コンビに比べたら、ロックたちがパーティを組み始めたときは息が合わなかったのもしかたないわな。

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