LoveBomb

その御方は突然に訪れた


「チャンミン」

「ぁ、ヒチョル、様っ!?」


僕は慌てて平伏すると
そんな僕の前にしゃがみこんで


「ふぅん…まぁ、確かに可愛らしいか…」


ユノ様よりも偉い神様だなんて
僕はどうすればいいのだろうか


「チャンミン」

「はいっ!!」

「聞きたい事がある」

「なんなりと…」

「とりあえず立ってくれない？」

「わ、わたくしのような者が、」

「早くして」

「…はい」


有無を言わせず意見を通すから
僕は黙って言われた通りにする

椅子に座るように促され
恐る恐る座ると
満足そうに微笑まれた


「チャンミンはユノが好きか？」

「はい」

「誰よりもか？」

「はい」

「親とユノならユノを選ぶか？」

「っ、親は、もう、他界しております…」

「ふぅん…」


どうしてヒチョル様がここに？
ユノ様はどうなさったのだろうか


「なぁ、例えばユノが死んだとしたら
ひとりで生きるか？」

「…ユノ様の居らぬ世界に
生きる意味などありましょうか？」


僕がそう答えると
ヒチョル様は目を瞑り思案して
それからまた問われた


「…じゃあ、例えばチャンミンが死ねばユノは生き永らえると言われたら」

「ユノ様が望むならこの命など…」

「差し出すと？」

「はい」

「…ふふ、は、はははっ…」


ヒチョル様は何故か笑って
満足そうにして立ち上がると
僕の頭に触れた


「あっ、」


ユノ様の術が、
そう思ったのに

ヒチョル様は指をパチンと鳴らし


「俺様には効かねぇよ…」


そう笑った

するとバタバタと音がして
ユノ様が部屋の扉を開けた


「チャンミンっ!?」

「よぉ、ユノ」

「ヒ、ヒチョル、さまっ、」

「俺様の術を破るなんぞお前も成長したもんだ…w」

「そのようなっ…」


不安そうに僕を見つめるユノ様は
いつものユノ様とは違い
何だか可愛らしい

ユノ様の術を指を鳴らしただけで打ち消してしまったこの御方はとても偉い神様で
どうやらユノ様に術を掛けてから僕に逢いに来た様子


「ヒチョル様、何故わたくしの事を眠らせようなどと…」

「えっ？だってそうでもしないとチャンミンと話させてくれなさそうだったし」

「…そのような…」

「図星だろ？」

「…はい…」


ユノ様を眠らせてしまうだなどと申されるから
僕は呆然とヒチョル様を見つめた


「まぁ、完全には効かなかったか…w」

「…はい」

「ふふ、愛の力だねぇ」

「っ、ヒチョル様…」

「さてとユノ俺様は帰る」

「はっ…」

「…何嬉しそうな顔してんだよ…」

「いえっ、そのような…」

「だよな？また近いうちに来るから
ご馳走用意して待ってろ」

「…ぇ…」

「…あ？」

「…御意…」


ヒチョル様は来た時と同じように
突然に帰られて
残されたユノ様と僕は大きく溜息を吐いて


「…嵐のようであったな…」

「…はい…」

「チャンミン、何かされなかったか？」

「…何も…」

「チャンミンに掛けた術が消された気配に
一気に覚醒したのだが…」

「ヒチョル様はわたくしの頭に触れ
指を鳴らしましてございます…」

「…術を打ち消したのか…」


ユノ様は苦々しいお顔で
僕の頭を撫でると


「ヒチョル様に効く術などあらぬからなぁ…」


そう呟き


「さて、シウォンはまだ眠っておるから
起こしてやらねばな」


部屋から出て行った





.



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いつもありがとうございます
m(__)m
雪逢です

さて、来週は新潟ですね…
初めての新潟にドキドキしております

新潟でお逢いする方の為に
今回『百日愛』をテーマにポストカードの大きさでカレンダーを作ってみました

欲しいかた、いらっしゃいますかね？
とりあえず
チャンミン11月
ユノ12月
ふたり来年
これを３枚セットで…
といった感じなのですが…w



テンション上がり過ぎて
いつもと違う事をし始めたので
暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです…www

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