…side C…
「ユノヒョンっ…!!」
僕はベッドの上にいて
おでこに冷たいシートを貼り付けたままのユノヒョンを抱きしめてる
腕の中の温もりに
こんなにも幸せな気分になるなんて…
怖い夢だった
ユノヒョンの居ない世界は
僕にとって、あり得ないものだ
今も心臓がドキドキしてる
あれが夢で良かったと
本気で思うよ
「夢で良かった…」
「…チャンミン…」
「ユノヒョ…」
…あれ?
「…ユノヒョン?」
「…チャンミン…」
僕は抱きしめていたユノヒョンから少し離れると
その顔を覗き込んだ
相変わらずブルーとシルバーのオッドアイが綺麗
だけどその双眸は三日月のように弧を描くと
可愛らしく『みゅぅ』と鳴いた
「ユノヒョン?」
「チャンミン…」
どうして?
「…ユノヒョン…」
「…チャンミン…」
僕は再び力いっぱいユノヒョンを抱きしめる
「ヒョっ…僕のっ、名前…」
名前を呼んで貰えるという事が
こんなにも胸を熱くするのか
僕の名前
『みん』
じゃなくて
『チャンミン』
って…
総毛立つような喜びが全身を突き抜け
「…ぁぁ、ゆ…ひょ…っ…」
「チャンミン…」
鼻の奥がツンとなって
ぼろぼろと大粒の涙が零れる
「…グスッ…」
ユノヒョンはおとなしく抱きしめられてるかと思いきや
何だか僕の首の辺りをくんくんとしていて
ちょっとくすぐったい
「ふふっ、ユノヒョン、くすぐったいってば(笑)」
「チャンミン」
「ふふふ…」
例えば今は猫だけど
生きていてくれるなら
僕は未来を思い描ける
いつかきっとふたりで
また、あのステージに立てるよね
ユノヒョンの居ない世界を知る事が出来て良かった
ユノヒョンが居ないという事が
どれだけ僕にとって怖い事なのか
ちゃんと実感する事ができたから
変な夢だったけど
見た事に感謝したい
.
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