…side C…
暫くしたらマネヒョンが戻って来た
どうやら李さんに僕が風邪だから
ユノヒョンの世話をしろと言われたらしく
色々買い込んで来てくれたんだ
そして何かメモを見ながら色々とやってくれてる
「36.2…うん、ユノの熱は完全に下がったみたいだな」
冷たいシートを貼られないとわかったユノヒョンは嬉しそうに鳴く
「で?チャンミンは…熱を測るまでもなく熱いな…」
「…はい…」
僕は測って無いからちゃんとした数字まではわからないけど
きっと38度越えの高熱…
「今日は…俺泊まるから…」
「…すみません…」
こんな状態でユノヒョンの相手なんか出来ない
だから僕はマネヒョンの申し出を受けたんだ
「ユノは熱が下がったとはいえまだ風邪薬は飲むからな?」
マネヒョンはユノヒョンにそう言いながら風邪薬を取り出しテーブルの上に置くと
チラリとユノヒョンを見て笑う
「薬を飲むってのに、ほんと嬉しそうにしてるよなぁ(笑)」
僕は正直怠くてそれどころじゃなく
マネヒョンにユノヒョンを任せて寝室へ戻り
ベッドに横になると
あっという間に睡魔がやって来て
僕の意識は深く深く堕ちて行った
*****
夢の中なのか
それとも現実なのか
僕はとても寒くて寒くてぶるぶる震えている
するとドアの向こうから
太陽がやって来て
僕のベッドに入って来た
ぽかぽかと温かい太陽に抱きついてみると
僕まで温かくなって
また、深く深く堕ちて行く…
*****
何だかスッキリして目覚めると
僕はユノヒョンに抱きついて眠っていて
流石に焦った
「…チャンミン…」
そう優しく甘く囁くように僕の名を呼ぶから
僕の太陽を抱きしめた
寝ている時に物凄く汗をかいたようで
僕は起き上がりリビングに行くと
マネヒョンがぼんやりとテレビを見ていた
「マネヒョン?」
「おっ?チャンミン、何だかスッキリした顔してるな
熱、少し下がったか?」
「そうですね、少し下がったと思います
凄く汗をかいたので、シャワー浴びて来ます」
時計を見ると既に朝で
僕はどれだけグッスリ眠っていたのかと思う
熱めのシャワーを浴びてサッパリすると
何だか急にお腹が空いてきて
腹の虫がぐぅと鳴いた
「チャンミン♪」
「はい」
「えっ!?」
ユノヒョンが僕を呼ぶ声に
マネヒョンは驚いて
「ユノ!?『みん』じゃなくて『チャンミン』って言えるようになったのか!?」
「あっ、そうなんですよ
急にそう呼んでくれるようになったんです」
「…何でだ…」
「…さぁ…」
僕の名前を呼んでくれるのは嬉しい
だけど何でそうなったのか
僕にはわからない
もしかしたら
こうしてふたりで過ごしていれば
少しずつ少しずつユノヒョンは人間に戻れるのではないだろうか?
恋愛感情じゃ無かったとしても
僕が誠心誠意ユノヒョンに向き合えば
いつか…
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