LoveBomb

「…ぁ…」


ここは何処だろう？

そう思って室内を見渡すと
どうやら病院だという事が理解できた


…僕は倒れたのかも知れないな


「…はぁ…」

「…チャンミン？」


僕の手を強く握って顔を覗き込んだのは母親で少しホッとした


…ユノは忙しいから…


「あっ、看護師さん呼ばないと…」


少しして医師と看護師がやって来ると
僕に色々な事を訊く

そこで僕は、自分が再び百日愛になってしまっていた事を知った

…と、言っても

瞳の変化だけだったらしいけど


僕が倒れてしまう直前
ユノの目の前で瞳の色が変わってしまったらしい


そして僕は病院に運ばれて
今に至る


「…僕は…どれくらい眠っていたんですか？」

「ちょうど…４日…」

「４日も!?」


どうしよう、ユノにも会社にも物凄く迷惑をかけてしまった…


「シムさん、落ち着いて
取り合えず、今は深夜なのでまだ眠っていてください
朝になったら食事をして
それから色々と検査しますから」

「…はい…」


そう言うと医師と看護師は病室を出て行った


「…目が醒めてよかったわ…」

「…母さん…ごめん…」

「朝になったらユンホさんがいらっしゃるから…」

「ぇ…？」

「ほら、目を閉じて…
朝までゆっくりおやすみなさい」

「…はい…」




＊＊＊＊＊





誰かの手が僕の頬を撫でている

そうだ、僕はこの手を知っている


「…ユノ…」

「…チャンミナッ…」


僕を抱きしめる腕は強く
久々にユノの香りを感じた気がする

ユノが居るからなのか
母親の姿は無く
僕は両手をユノの背中にまわしてそっと抱きしめた


「…チャンミナ…」


…温かい…


「ごめん、チャンミナを不安にさせてごめん…」

「…ユノ…」

「…こんな事になって…本当にごめん…」

「ユノが悪い訳じゃないよ」


ずっと謝ってるユノ
何だか可哀想になってきて
僕はユノの頭をヨシヨシと撫でてみた

するとユノは驚いたのか
顔をあげて笑った





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