朝食にまた日本食を作ろうとしていた湯音は立ちくらみ。
まだ日本食に馴染めないクロード・クローデルは日本食はまた今度に、という事に。
店番をしていた湯音は例の貧民街の少年が店先にまたやってきているのを見つけて声を掛ける。
人の物を盗んではいけないと諭した湯音は、子供が盗んだ燭台をパンに変えたと知って、自分が朝食で食べなかったパンを分け与える。
しかしクロードは彼らは泥棒であり、湯音に分け与えるパンはあっても、彼らに与えるパンはないと厳しい態度を見せる。
貧しい人間に施しを与えるというのは難しいところなんだよね。
際限なく施しを与える事が出来るわけではない。
クロードのいうように切り捨ててしまえば良いのだけど、そうして全てを切り捨てているのは結局クロードが嫌うブルジョワジーが彼らを切り捨てているのと変わらない事。そうしている限り永遠に分かり合えないままとなる。
弱い者を見捨てるののではなく、少しでも助けたいと思うのか。
子供は理解力のない野獣だと吐き捨てるクロードに、湯音は子供は真っ白で産まれると反論する。
湯音のせいで店が襲われるかもしれない、湯音の甘さはもう沢山だ、と湯音の意見に聞く耳を持とうとしないクロードだが、湯音の落ち込んだ姿に思わず逃げるように立ち去ろうとするが、そこに突然現れたアリス・ブランシュがクロードを引き留めた。
どこからともなく出没するな、この娘。しかもまた変わった髪型してるし。
茶杓を簪と勘違いしたり、硯と筆を化粧道具と勘違いしたり、臼を洗面台と勘違いしたり、色々と間違いだらけ。
とりあえずアリスは手に入れる時に、それがどうやって使う物なのかを確認してから手に入れた方が良いと思うよ。それとも売っているのもフランス人だから、何のための道具なのか判っていないのかな。まぁ、でも湯音がいるので、これからは手に入れたら何に使う道具なのか教えてもらえるようになるのですか。
オスカー・クローデルは湯音が風邪気味なのに気付いて、アリスに帰って貰うことにしましたが、去り際に湯音の頬にキス(bisou)をした。
今までビズをされた事の無かった湯音は真っ赤になったものの、アリスが何気なく口にしたビズは親しい人同士「まだここの人たちに認めてもらっていない」という言葉が湯音の胸に刺さりました。
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theme : 異国迷路のクロワーゼ
genre : アニメ・コミック