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占領下の西サハラでモロッコによる権利侵害と戦争犯罪が続いている(要点)

以下は Peoples Dispatch の記事の要点。
Right Violations and War Crimes by Morocco Continue in Occupied Western Sahara


2020年に設立された、西サハラのサハラ人権擁護者集団(写真。The Collective of Saharawi Human Rights Defenders in Western Sahara/CODESA)と云う団体は、2022/07/28に最初の年次報告書を発表した。それに拠ると、

 ・2020年11月にモロッコが停戦協定に違反して以降、西サハラでの抑圧が強まっている。これは1991年に国連の調停でポルサリオ戦線とモロッコ軍との間に停戦を結ばれた時に約束された「脱植民地化のプロセスを完了する」為に、国際社会と国連が有効な措置を講じていないことを意味している。

 ・2020年9月〜2021年12月まで、西サハラを占領しているモロッコ軍は少なくとも20人の超法規的処刑を実行し、少なくとも121人のサハラ市民を違法に逮捕した。同じ期間に264人が重傷を負ったり障害を負った。占領軍はまた少なくとも139 の家屋を押収することで「集団的処罰」を実行した。

 ・モロッコの刑務所に収容されているサハラの囚人は、国際法に基付く基本的権利を一貫して否定されている。

 ・サハラの全囚人の80%近くが、自宅から少なくとも320 km 以上離れた刑務所に収容されており、占領軍は意図的に彼等を家族や友人から遠ざけている。

 ・モロッコ当局はCOVID-19のパンデミックによる「健康上の緊急事態」を、刑務所の内外でサハラの人々への抑圧を強化する手段として利用している。

 ・モロッコは西サハラに対する支配を利用して資源の略奪を続け、サハラ人の経済的権利を奪っている。元宗主国スペインは今に至るまでこれに対して責任を負っている。

 ・同様の結論が2006年に国連人権高等弁務官や他の国際機関によって確認された。

 ・モロッコによる犯罪増加の主な原因は、EUやスペインや他の諸国によるモロッコに対する政治的支援である。

Daily Round-up | CODESA report details Moroccan atrocities in Western Sahara & other stories
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川流桃桜

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