2号機から放出されている気体のサンプリング結果を継続して見ているのですが、ここのところやや上昇気味です。
最新のデータは、5月23日に計測した1.8×102(Bq/cm3)という値。
前回の5月16日計測の1.5×102(Bq/cm3)より増えています。
画像をクリック
以上、東電の記者会見配布資料、福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(5月24日)より。
クリプトン85は半減期が10.76年の不活性の放射性ガスで、エネルギーの低いβ線とわずかなγ線を放出します。
核実験や原子炉の中で生成されるので、これが検出されたということは、2号機の下で核分裂反応が起こっていることを示しています。
しかし、同じく核分裂のときに出るヨウ素131やセシウムが検出限界値以下というのは不合理です。
【参考記事】
5月12日の2号機からのクリプトン85の放出について
5月17日の2号機からのクリプトン85の放出について
今までの推移は下のグラフのとおり。
(このグラフは正確です)
さて、ここで気になるニュースが出てきました。
東電社員「福島第一原発2号機に再臨界の可能性あり」とメールで告発
週刊朝日 5月30日(水)7時6分配信
福島第一原発(フクイチ)を本当の意味で収束させるのに、東京電力の解体的な出直しが必要なことは言うまでもない。
だが、染み付いた体質を改めるには相当なハードルが待ち受けるだろう。
週刊朝日は、東電内部でひそかに交わされたメールを入手した。
そこには、フクイチ2号機で懸念される「最悪の事態」の可能性がつづられていた。
書いたのは、東電の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を務めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。
メールは、2号機の水位についてこう書いている。
〈60センチという水位は、格納容器や圧力抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉
あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。
また、
〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉
などと書かれている。
冷却がうまくいっていない。
燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。
メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。
〈格納容器の内部がわからない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉
と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。
あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。
しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。
※週刊朝日 2012年6月8日号
5月29日発売の週刊朝日の記事。
雑誌の拡販のためのネットへのネタ流しなのですが、読んでいないので何ともいえません。
(記事の体裁を取っていても、yahoo!ニュースの有料パブリシティの可能性もある)
2月に、2号機の格納容器の温度が急上昇、と騒がれましたが、これは、ほぼ温度計の故障であったといえると思います。
この急激に温度上昇したとされる2月中は、上のグラフを見る限り、クリプトン85の放出量は検出限界値以下だったので、再臨界によるものではなかった、ということになります。
3月には、2号機の格納容器内の水位が内視鏡を使って60cmであることが確認できました。
かろうじて冷却はできているのでしょうけれど、水素爆発を起こしたときに、核燃料が四方八方に飛び散っている模様で、残りのちぎれた核燃料がどこにあるか分らないのです。
クリプトン85の生成が止まらない、ということは、注入している冷却水の水流によって、飛び散った細かい核燃料が折り重なったのかもしれません。そこで小さな核反応が起きているという。
要するに種火がついている状態が継続している、ということです。
原子炉は、壊れて構造上は「青空」なので、水素爆発する可能性はないのでしょうれど、現場の作業員、周辺にすでに帰還してしまった人々の追加被曝が気がかりです。
最大の問題は、当の東電が状況を把握できなくなっている、ということです。
いずれにしても、2号機から出ているガスの検知はできているはずですから、クリプトン85の濃度をひとつの目安として経過観察する以外にありません。
今のところ、それ以上のことは不明です。
週刊朝日の当該記事に、何らかのヒントがあるかもしれません。
ENERGY NEWSでも、早速取り上げられているのですが、ここの掲示板がなんともです。
TEPCO=Zombie, Zombie are protecting us from death, that don't sound good.
「東電=ゾンビ。ゾンビが我々を死から守っているなんて、いただけないね」。
水を使わない非常用トイレ セルレット 30回分(汚物袋付き)
GOTO
参考価格: ¥3,990
価格: ¥ 2,770 配送無料
OFF: ¥ 1,220 (31%)
最新のデータは、5月23日に計測した1.8×102(Bq/cm3)という値。
前回の5月16日計測の1.5×102(Bq/cm3)より増えています。
画像をクリック
以上、東電の記者会見配布資料、福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(5月24日)より。
クリプトン85は半減期が10.76年の不活性の放射性ガスで、エネルギーの低いβ線とわずかなγ線を放出します。
核実験や原子炉の中で生成されるので、これが検出されたということは、2号機の下で核分裂反応が起こっていることを示しています。
しかし、同じく核分裂のときに出るヨウ素131やセシウムが検出限界値以下というのは不合理です。
【参考記事】
5月12日の2号機からのクリプトン85の放出について
5月17日の2号機からのクリプトン85の放出について
今までの推移は下のグラフのとおり。
(このグラフは正確です)
さて、ここで気になるニュースが出てきました。
東電社員「福島第一原発2号機に再臨界の可能性あり」とメールで告発
週刊朝日 5月30日(水)7時6分配信
福島第一原発(フクイチ)を本当の意味で収束させるのに、東京電力の解体的な出直しが必要なことは言うまでもない。
だが、染み付いた体質を改めるには相当なハードルが待ち受けるだろう。
週刊朝日は、東電内部でひそかに交わされたメールを入手した。
そこには、フクイチ2号機で懸念される「最悪の事態」の可能性がつづられていた。
書いたのは、東電の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を務めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。
メールは、2号機の水位についてこう書いている。
〈60センチという水位は、格納容器や圧力抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉
あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。
また、
〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉
などと書かれている。
冷却がうまくいっていない。
燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。
メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。
〈格納容器の内部がわからない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉
と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。
あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。
しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。
※週刊朝日 2012年6月8日号
5月29日発売の週刊朝日の記事。
雑誌の拡販のためのネットへのネタ流しなのですが、読んでいないので何ともいえません。
(記事の体裁を取っていても、yahoo!ニュースの有料パブリシティの可能性もある)
2月に、2号機の格納容器の温度が急上昇、と騒がれましたが、これは、ほぼ温度計の故障であったといえると思います。
この急激に温度上昇したとされる2月中は、上のグラフを見る限り、クリプトン85の放出量は検出限界値以下だったので、再臨界によるものではなかった、ということになります。
3月には、2号機の格納容器内の水位が内視鏡を使って60cmであることが確認できました。
かろうじて冷却はできているのでしょうけれど、水素爆発を起こしたときに、核燃料が四方八方に飛び散っている模様で、残りのちぎれた核燃料がどこにあるか分らないのです。
クリプトン85の生成が止まらない、ということは、注入している冷却水の水流によって、飛び散った細かい核燃料が折り重なったのかもしれません。そこで小さな核反応が起きているという。
要するに種火がついている状態が継続している、ということです。
原子炉は、壊れて構造上は「青空」なので、水素爆発する可能性はないのでしょうれど、現場の作業員、周辺にすでに帰還してしまった人々の追加被曝が気がかりです。
最大の問題は、当の東電が状況を把握できなくなっている、ということです。
いずれにしても、2号機から出ているガスの検知はできているはずですから、クリプトン85の濃度をひとつの目安として経過観察する以外にありません。
今のところ、それ以上のことは不明です。
週刊朝日の当該記事に、何らかのヒントがあるかもしれません。
ENERGY NEWSでも、早速取り上げられているのですが、ここの掲示板がなんともです。
TEPCO=Zombie, Zombie are protecting us from death, that don't sound good.
「東電=ゾンビ。ゾンビが我々を死から守っているなんて、いただけないね」。
水を使わない非常用トイレ セルレット 30回分(汚物袋付き)
GOTO
参考価格: ¥
価格: ¥ 2,770 配送無料
OFF: ¥ 1,220 (31%)
- 関連記事
-
- 野田政権は4号機のカタストロフィーに向き合わない (2012/06/13)
- 次の日本の原発事故はさらに悪いでしょう (2012/06/04)
- 東電発表と現場の証言が食い違う福島第2原発のトラブル (2012/06/02)
- 外国メディアは4号機をどう取り上げているか (2012/06/01)
- 2号機のクリプトン85の上昇と東電技術系社員のメール (2012/05/31)
- 4号機建屋の健全性は確証ゼロ、もう任せられない! (2012/05/30)
- メディアの福島第一原発4号機の入構取材報告 (2012/05/29)
- 報道ステーション「4号機プール崩壊危機を専門家に訊く」 (2012/05/26)
- 奥多摩水系、利根川水系の汚染とホルムアルデヒド騒動 (2012/05/24)
NEXT Entry
NEW Topics
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない③と④
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない②
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない①
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚③
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚②
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚①
マイナによって2024年は「666獣の経済」元年となる
グレートリセット本番!生き残る日本人は10人に1人
今世紀最大の逆イールド発生!大倒産時代をどう生き残る
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント③
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント②
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント①
この冬から始まる世界同時崩壊のイベント
計画的食料危機で世界政府があなたをシープルにする方法
食料配給制度が復活し、UBIによって人口削減へと進む④
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない②
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない①
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚③
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚②
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚①
マイナによって2024年は「666獣の経済」元年となる
グレートリセット本番!生き残る日本人は10人に1人
今世紀最大の逆イールド発生!大倒産時代をどう生き残る
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント③
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント②
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント①
この冬から始まる世界同時崩壊のイベント
計画的食料危機で世界政府があなたをシープルにする方法
食料配給制度が復活し、UBIによって人口削減へと進む④