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英数は「どの先生に習うか」で大きく変わる

昨年は東京高校受験主義(東田高志)さんの悪口をたくさん書いてしまったので、本日はその罪滅ぼしの意味を込めて、少々褒める内容です。


<最近の悪口>
●「ナチュラルに女をバカにした受験指導」(2024/09/18)
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-1745.html


●「内申点は擁護すればするほど、結局「不公平」ということになる」(2024/09/30)
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-1754.html


●「ガンバレ!高校入試!でも間違った情報、誤った論理によって選ばないようにね」(2024/12/23)
http://journalgap.blog.fc2.com/blog-entry-1820.html




昨年末に東京高校受験主義(東田高志)さんがⅩで、次のようなことをポストした。


先日の塾選びスペースで話題に上がったのは、保護者と塾側の人間との認識の乖離。
保護者は塾のシステムやカリキュラムを過信しがち。
実際のところ、大手塾ですらその実態は「教師の個人芸」の集合体であり、生徒の学力向上は担当する教師個人の力量、「どの先生に習うか」に大きく左右されます。

塾のエース講師が通年担当すれば、クラス全体の平均偏差値を3~4押し上げることは珍しくなく、高校受験なら1ランク上を狙える差となります。
教育熱心な保護者が塾名ばかりで議論する姿は、塾側の人間にとっては空しい。
「〇〇先生はすごいよ」という話が聞こえてこない(難しいのはわかっていますが)

教務力の差が顕著に出るのはやはり難関高校受験。とりわけ「受験数学」は残酷で、正しく導ける先生とそうでない先生の間には絶望的な差があります。
後者の先生がどれだけ努力しても前者にはなれない。
粗削りな東大理系在学の新米学生講師が、年次20年のベテラン講師を軽く上回る無慈悲な世界。

他方、都立共通や中堅校レベルでは「物量作戦」で対応可能なため教務力の差が目立ちにくく、中学生のやる気を引き出したり、管理能力に優れた先生が評価されがち。
ただ、こうした指導者に教わると、高校進学後に理系ルートが絶たれるリスクがあります。

つまり何が言いたいかというと、「どの塾を選ぶか」の視点以上に「(特に英数で)誰に習うか」を優先しましょうということ。
頼りない先生のまま惰性で通い続けるより、面倒でもスパッと塾を変える方が未来にプラスになります。
今後子どもに、英数はどんな先生か訊いてみると良いですよ。



林修
※国語はどうでもいいらしい。林修だろうと金八先生だろうと。




まったくもっておっしゃる通りです。
「「どの先生に習うか」に大きく左右されます」というのは、正しい認識です。

ただ惜しむらくは、それが机上の空論であること。

「「どの塾を選ぶか」の視点以上に「(特に英数で)誰に習うか」を優先しましょう」と言うが、それはどのようにして測ればいいのか?
通った後に子どもに「英数はどんな先生か」と訊いたところで、子どもにその判断が下せるのか?

子どもが判断を下せたとして、「頼りない先生」だというのでスパッと塾を変えた後、次もダメならやはりスパッと塾を変えるのか?
その次もダメなら最初に戻るのか? それともまた次に移るのか?

などと考えていくと、東京高校受験主義(東田高志)さんの言ってることは、「相手をしっかり観察すれば、間違った相手と結婚しないはずです」と言ってるのと同じことだと気づく。
そんなことは誰にもできない。
結果的に「正しい相手」と結婚した人だって、それは「しっかり観察」したからでなく、運だ。
あるいは、それを「正しい相手」へと変えた人間としての力だ。

「(難しいのはわかっていますが)」と書いたからといって、免罪にはなりゃせんよ。

これじゃあ中学受験だとか高校受験という以前の話だな、と思ったが、実はこのことは中学受験にも高校受験にも「現実として」関わってくることに思い当たった。

次回はそんな話をします。


※冒頭に書いた「少々褒める内容」になっていないような気がする……



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コメント

No title

 僕は高校受験はしてないのでわからないんですが、大学受験でも首都圏の予備校は、昔は講師で単科講座を選べたのに、今はそうじゃない気がします。詳しくないんですが、今それができるのは東進とかで映像授業を選ぶ場合でしょうか。でも、映像授業って、なんだかあまり身につかない気がするんですよね。
 それとも、引用記事にあるように、当時の人気講師より、鉄緑会のような東大生のバイト講師がすごくよかったりするんですかねえ。そりゃ、いい人もたまにはいるかもですが、そうでもない人も多いと思うんですがねえ。
 てつ

この様な書き込み大変失礼致します

日本も当事国となる台湾有事前に現メディアによる日本人への思想誘導と、反日勢の本格的な日本侵略が始まっている事にどうか気付いて頂きたいです。

世論誘導が生んだ民主党政権下、公約反故から、中韓を利す為の超円高誘導による日本企業と経済の衰退、技術を韓国に渡さぬJAXAを恫喝や、3万件の機密漏洩など韓国への利益誘導の為に働き、日本は破綻寸前でした。

今も内外から中韓の侵略が進む中、あの時彼らが日本をいかに危険な状態に陥れ、売国法がどれだけ後遺症を残したか、どうか読んで頂きたいです。
https://88moshi.hatenablog.com/
メディアに踊らされず、掛け替えないこの日本を知り守る機になる事を願います。

映像授業って

>でも、映像授業って、なんだかあまり身につかない気がするんですよね。


これはねえ、実のところ、ちょっと闇化しているところもありまして……
「苦手」や「本当にやるべきこと」が明確になっていて、本人にやる気が充満している場合は、映像授業の効果って高いと思います。

が、そうでないなら、映像授業って、「やらないよりはマシ」に近いんじゃないかな。

akiさんへ

まあ、そんなに肩肘張らずにさ、正月休みの最後は、雑煮の残りで日本酒をいただくのがおつだぜ。

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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