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大学受験の勉強は、結局これがキモになる

ここのところ予備校の先生と話をしていて、現代の大学受験の勉強のキモに思いをはせた。
昔も今も変わらないこともあれば、現代の新常識というものもある。
本日はそんなところをご紹介します。
※但し、高校2年生以下が対象です。受験生はこの時期、キモもカモもない。



1.勉強量を確保せよ

何しろ、これが本筋本流である。
勉強しないことには身につくものも身につかない。
昨今のトレンドとして、YouTubeなどでは「効率の良い勉強法」というのが幅を利かせているが、あんなもの遊びだ。勉強ゴッコだ。

まず時間を確保せよ。
授業時間以外に毎日2~3時間は必須だ。通学時間をうまく利用しよう。

疲れていようとやる気が出なかろうと、この勉強時間は守るべし。
結局学力は積み重ねなのである。
1日10時間勉強する奴はいても、それを1年間続けられる奴は稀だ。
続けられる奴が勝つのは、当たり前だと思わないかね?



2.アウトプットを軽んじるな

真面目な人に多いのが、インプットに頑張りすぎてアウトプットが疎かになってしまう人。
参考書や教科書を読みこんで、マーカーなどで印をつけるに執着しがち。
でも演習量は控えめ。

インプットで多少粗があってもいいから、アウトプットを繰り返そう。
アウトプットを繰り返しながら、洩れている知識をインプットしなおすぐらいの軽い気持ちで前に進もう。

どうせ完璧なんて無理なんだ。それに大学も受験生に完璧なんて求めていない。



3.善き大人の言うことなんか無視しろ

「何のために大学に行くのかを考えよう」だとか「やりたい学問のために受験勉強を頑張ろう」などという、あまちゃんな奴の言うことなんか無視しろ。

「やりたい勉強がしっかりしている低学力な受験生」と、「何がやりたいかハッキリしてない高学力な受験生」のどちらが本当に合格を手にできるか考えてみればわかる話だ。

そもそも「やりたい勉強がしっかりしている低学力な受験生」を取りたい大学なんて、入学するのはやめたほうが良い。
でもキミが、言うことは立派だが、三角関数すらまともに使えない連中と同じグループに入りたいなら、もう俺は何も言わない。



4.寝ろ

寝ろ。睡眠時間は絶対だ。勉強時間よりも睡眠時間は上位に位置する。
かつては四当五落という言葉が、受験界にはあった。
四当五落とはwikiによると、次の通り。

大学受験を行う高校生は、睡眠時間を四時間にしたならば合格でき、睡眠時間を五時間にしたならば不合格になるということ。
1950年代から1980年代にかけて、旧制第一中学校と呼ばれる名門の公立高等学校では、東京大学などの名門大学に合格するために四当五落の教育が行われていた。
新潟県立新潟高等学校では東京都立日比谷高等学校に追いつき追い越せの雰囲気で、入学してすぐ教師に睡眠時間は四時間にするように言われていた。


以上、馬鹿の極みである。
こういう馬鹿が君たちに、「何のために大学に行くのかを考えよう」と言っている大人たちの正体だ。


大越健介
※大越健介氏(ニュースキャスター)。新潟高校から東大文三。時代的には四当五落時代。
東大時には右のサイドスロー投手として、通算50試合登板、8勝27敗、防御率3.52、142奪三振。素晴らしい成績。


ちなみに俺の時代も四当五落の風潮は残っていたが、「そんなの守っているのは開成の連中だけだ」というのが、俺の周りの共通認識だった。
(開成生が四当五落を守っていたかどうかは知らない)

つまり、俺はさっぱり守らなかった。寝たいだけ寝た。怠惰ともいえる。
つーか、青年期はみんな眠いんじゃないのかね?


ショートスリーパーとかロングスリーパーとか、聞きかじりの話題で花が咲いているかもね
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コメント

No title

まあ つまるところ「苦手教科を勉強する時間をどれだけ確保して苦手を克服するか」にかかっているんだろうなあ。

苦手教科の勉強って辛いしつまらないし面白くないし眠くなるし・・・ 苦行だ。

No title

最近の研究では、一定時間の睡眠は記憶の定着に不可欠だ、なんてのも聞いたことが有ります。(この手の話は数年ごとに変わったりするので何とも言えませんが)

上記の説の真偽はさておき、生徒さんによって理解や記憶に必要な時間はそれぞれなのに、画一的に「四当五落」なんてのは、思考停止の極み。公立学校のサラリーマン教員の限界でしょうね。

No title

苦手を克服といえば、

久しぶりにトライをみた。確率統計の分野がぁぁぁぁ。
アタイのころは数ⅢCで高校3年生の冬につめこまれたんだぞ。
今は小6、中2、高校数学Aに分散され、教え方もめっちゃスマート。見れば一発で理解できるじゃあーりませんか。

因みに、3年前にもチェックした。でも、ここまで出来は良くなかったし、カリキュラムもまだまだだった。確率統計分野の洗練っぷりがすさまじい。国の本気を感じる。

とはいえ、おい、ちょっとまて。あの教え方は、なんだったんだ。
めちゃくちゃひどい教え方に、ムリゲーなカリキュラムだったんだな。
やれば、ここまでできるんだ(怒!!)

教訓
努力しなくても、待てば、いつか、誰かがわかるように説明してくれるし、
わかりやすい教材もでてくる。わからないのは、自分のせいだけじゃない。
教え方悪くてごめんねーって謝ってほしいよ。

しゃちほこ

No title

>画一的に「四当五落」なんてのは、思考停止の極み。

同感で意義なく、まぁ、その通りなのですが。

話はちょいと変わりますが、最近感心したこと。

愚息が大陸に留学へ。かの国の学生の勉強っぷりの一端を見てたまげてました。スマートな勉強や効率のいい勉強でなく、ブルドーザーのような物量にものを言わせる、王道とも言える勉強方法に恐怖を感じるとのことでした。

ちょこっと聞いただけだけど、鳥肌立つ。すげーーー。さすが漢字の量が軽く日本の10倍越えだけある。

勉強は、効率より量。量は質を凌駕するってことでしょうか。
効率悪く量をこなす人の歩みはおそいかもしれないけれど、その物量と情熱に、いつか追い越される日がくるのだろうなと思いまふ。

で、愚息は、当然、英語も、中国語も、できない。さらにグーグルやアマゾンはなく、寮は異邦人と相部屋。だけど、友達いっぱい、めっちゃたのしいーって、なんで???。まぁ、いいけど。

あこがれの精華大学もそばにありんす。しゃちほこ。

No title


精華大学。東工大のダブルディグリー提携校っす。しゃちほこ

http://www.ipo.titech.ac.jp/tsinghua/https://www.titech.ac.jp/students/abroad/programs/t-t-dd

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ジャーナル・ギャップ

Author:ジャーナル・ギャップ
酒と野球とミステリーをこよなく愛するが、なんの因果か中学受験についていろいろ書いていくことに。

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