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2022年10月1日土曜日

暗号資産で利息を貰いつつ金投資をする方法、PAXG&Nexo



暗号資産で利息を貰いつつ金投資をする方法、PAXG&Nexo




動画での解説はこちら。


目次

  • ポイント
  • 金に投資する方法
  • 既存の投資方法では配当や利子はつかない
  • 暗号資産PAXGに投資
  • ステーブルコインは管理会社が大切
  • 金価格との連動について
  • Nexoでレンディング
  • まとめ


ポイント

  • 暗号資産PAXGに投資
  • PAXGをNexoに預けてレンディング
上記の組み合わせで、金投資をしつつ、利子をもらうことができます。

今までの、投資方法では金投資は「配当や利子はない」というデメリットがありましたが、この方法であればデメリットを克服できます。

※金鉱山株(産金株・金鉱株)は、金価格に連動はしますが、厳密に金価格と同じ動きはしないので、金投資とはしません。


金に投資する方法

  1. 純金積み立て
  2. 金地金
  3. 金先物取引
  4. 金ETF、投資信託
  5. 暗号資産
現時点で、金に投資する方法は上記になります。
「純金積み立て」「金地金」は、昔から有名な投資方法です。手数料や保管費用など、色々と経費がかかります。
「金先物取引」は、配当や利子をもらうことはできません。
「金ETF、投資信託」も、手軽で手数料などは安いですが、配当や利子をもらうことはできません。(税金面で有利なので、この方法もありだと思います。)


既存の投資方法では配当や利子はつかない

  • 純金積み立て
  • 金地金
  • 金先物取引
  • 金ETF、投資信託
上記の方法では「配当や利子」を貰うことはできません。
  • 暗号資産
のみ、サービスを組み合わせることで利息を貰うことができます。

暗号資産を利用して金投資をして利息を貰う方法


暗号資産PAXGに投資

金価格に連動したPAGXという暗号資産があります。

パクソス・トラスト・カンパニーが提供している暗号資産で、金と連動するように設計されています。

金現物と紐づいたデジタルゴールドになります。

ちなみに、パクソス・トラスト・カンパニーは2012年にビットコイン取引所:itBitとして創業し、今はNY州で2019年10月からブロックチェーンを使った証券決済サービスを提供しているそうです。

色々と、ネットを調べたのですが、パクソス・トラスト・カンパニーについてはあまり情報が出てきませんでした。

しっかりとした会社ではあると思いますが、そんなに大きな会社ではないのかもしれません。


ステーブルコインは管理会社が大切


ステーブルコインは担保となる資産があることから価格が安定しやすいメリットがありますが。

管理会社の信頼性がとても重要になります。過去には、テザー疑惑や、USTのディペッグ騒動などの事件も起きています。そのような事件が起き、信頼性が損なわれると、価格が暴落してしまいます。

正直、パクソス・トラスト・カンパニーがどれだけ信頼できるかについて明言することは難しいと思います。(情報が少なく判断できない。)


金価格との連動について

青色:PAXG
水色:SPDR Gold Shares (GLD)

SPDR Gold Shares (GLD)は、金に連動するメジャーなETFになります。
PAXGはGLDとかなり連動しているので、金価格に連動すると考えていいと思います。


Nexoでレンディング


通常金利3%+期間固定1%=4%、の金利が貰えます。
Nexoトークンを利用しないのであれば、最大で4%の利回りになります。

まとめ

  • NexoでPAXGほ保有してレンディングすることで、利回りを得られる
  • 最大で4%の利回り
  • PAXGの管理会社はあまり大手ではない
  • 金価格とはおおむね連動
金を保有しながらレンディングで利回りを得られることは魅力的ですが、PAXGの管理会社であるパクソス・トラスト・カンパニーについては、あまり情報が多くなく判断に迷います。

「有事の際の金」と言われますし、大きなクラッシュや大事件が起こった際にパクソス・トラスト・カンパニーがどうなるかについては、何とも判断できません。

個人的に、少額&短期であれば問題ないと思いますが、長期&大金をPAXGに投資するのは躊躇してしまいます。


2022年4月14日木曜日

銀価格 金価格と比較すると出遅れ感がある



 銀価格 金価格と比較すると出遅れ感がある


私のポートフォリオのメインは米国株です。

米国株のヘッジをするなら、コモディティだと思っています。(債券は低金利でほとんど分散の効果がないですからね。)

コモディティ投資の王道は金ですね。

現時点で、少し金は上がりすぎている気がします。

過去の最高値と同水準ですね。

それに比べると銀価格は少し出遅れています。

ということで、銀の現物に投資をしています。


今はまだ資金がないので実験的に実資産への投資をしていますが、どこかのタイミングで「金」「銀」に投資をしようと思っています。

最近、銀の価格が上がりだしたので目端の利く人は銀貨(銀のコイン)を買っているみたいです。(店にある銀貨を全て買ってしまった人とかもいるみたいです。)

上記の記事に詳細は書いていますが、銀のコインに投資するのは最低300円からできるのでかなりお手軽なところがいいと思っています。

2021年12月11日土曜日

金と長期債券に投資したい

 金と長期債券に投資したい




金と長期債券に投資したい。

金と長期債券への投資ってかなり賭けとして有利な気がする。

インフレ期待が高まっている中でいくつかシナリオがあるよね。

シナリオ1:株価を維持するためにインフレを無視して利上げをしない
  1. インフレが止まらない
  2. 後手後手に利上げをする
  3. 相場がクラッシュ
  4. 金と長期債が上がる

シナリオ2:インフレ退治で利上げを敢行
  1. インフレ退治のために利上げ
  2. 相場が崩れるまで利上げ(経験則だと3~4回の利上げで相場はクラッシュだろうね)
  3. 利上げに耐えられずに相場がクラッシュ
  4. 金と長期債券が上がる

どういったシナリオでも金と長期債券が爆上げするタイミングがあるよね。

この二つに投資していればかなりの確率で勝てる気がする。

後は、金と長期債に投資した場合のリターンが有意義に株式にアウトパフォームできるかを考えるだけ。

ジャンク債の空売りというアイディアも面白いと思うし、相場のセンチメントをつかむという意味では少し持っていてもいいかな。空売りは危険だから、JUKのプットオプションのロングで入りたいな~。

今みたいな相場環境なら馬鹿正直に株をロングするよりも、他の資産を買いつつ、デリバティブでヘッジするというのも合理的な気がするんだけどね。

金への投資:GLDM(金ETF)、UGL(レバ2の金)
長期債券への投資:EDV(長期債ETF)、TMF(レバ3の長期債)


2019年3月30日土曜日

SPDR Gold Shares(GLD) のオプショントレーディング キャッシュ・セキュアード・プットのローリング


SPDR Gold Shares(GLD) のオプショントレーディング キャッシュ・セキュアード・プットのローリング


ショートしていたSPDR Gold Shares(GLD) のプットオプションのローリングをしました。

具体的には
  • ショートしていた4月限月のプットオプションをバイバック
  • 新しく9月限月のプットオプションをショート
になります。

ここのところ金価格が上昇しているので、SPDR Gold Shares(GLD) を原資産にしたキャッシュ・セキュアード・プットが好調です。

ある程度の相場観を持っていればSPDR Gold Shares(GLD) を原資産にしたキャッシュ・セキュアード・プットのトレーディングの勝率はかなり高いと感じています。

ここ3年ほどSPDR Gold Shares(GLD) のオプションをトレーディングしていますが、トータルで大幅なプラスになっています。

オプショントレーディングは、手堅く儲けられて、損失が限定されるのでおすすめです。上げ相場でも下げ相場でもどちらでも収益になるポジションが建てられます。

レバレッジをかけて、絶対リターンを追及するのであれば、オプションはかなり有効な戦略です。

ハードルとしては

  • 海外の証券会社に口座を開く必要がある
  • それなりの資金力が必要

がありますが、そこがクリアーできればかなり資産運用の効率が上がると思います。


オプションを始めるならばKAPPA氏の本が特におすすめです。とても実践的な内容で参考になります。

2019年2月8日金曜日

金のポジションは鉱山のカナリア


金のポジションは鉱山のカナリア

私は金のポジションを持っています。

相場に変調があると、金の価格は大きく上下することが多いです。

事前に相場を予想することはできませんが、「何となく相場が変だな~」と感じることはできます。

そういった意味で、金のポジションを少量でも持つことは意味があるかなと思っています。

現時点で私が保有しているポジションは、金ETFのプットのショートポジション(キャッシュセキュアードプット)です。

このポジションは金ETFのロングと同じ動きをします。

金ETFの価格が上がれば、利益がプラスになります。金ETFの価格が下がれば、利益がマイナスになります。

現時点で、金ETFは見事に株式と逆相関の関係にあります。
  • 株価が上昇 → 金ETFが下落
  • 株価が下落 → 金ETFが上昇
株式の保有が多いので、株と異なる動きをする資産を持っていると相場感が出てきます。

ここ1か月は、金の価格がコンスタントに右肩上がりです、感覚的な話ですが、どちらか価格がコンスタントに上昇しているタイミングは、相場が安定している状態な気がします。価格が急上昇するタイミングが一番危険ですね。

2019年1月18日金曜日

SPDR Gold Shares(GLD) のオプショントレーディング キャッシュ・セキュアード・プットとコール・オン・コール


SPDR Gold Shares(GLD) のオプショントレーディング キャッシュ・セキュアード・プットとコール・オン・コール


1月上旬にSPDR Gold Shares(GLD)を原資産としたオプショントレーディングをしました。

具体的には
  • 「キャッシュ・セキュアード・プット」のローリング
  • 「コール・オン・コール」の終了
になります。

取引の内容は
  1. ショートしていたコールのバイバック(コール・オン・コールに関する取引)
  2. ロングしていたコールの売却(コール・オン・コールに関する取引)
  3. ショートしていたプットのバイバック(キャッシュ・セキュアード・プットに関する取引)
  4. 新しいプットのショート(キャッシュ・セキュアード・プットに関する取引)
「コール・オン・コール」の取引を終了しました。また、SPDR Gold Shares(GLD)の価格が大きく下がって低いストライクプライスでコールのロングができるタイミングがあればコール・オン・コールをトレーディングしたいと思っています。

「キャッシュ・セキュアード・プット」については、ショートしていた期限の短くなったポジションを閉じて、新しく期限の長いプットをショートしなおしました。(ローリングになります。)「キャッシュ・セキュアード・プット」については、淡々とタイムディケイを利用して小銭を稼ぐ戦略です。

一応、全ての取引を通算するとプラスの成果となりました。

SPDR Gold Shares(GLD)の価格が下落基調だった中では、まあまあのトレーディングができたかなと思っています。

オプショントレーディングは、手堅く儲けられて、損失が限定されるのでおすすめです。上げ相場でも下げ相場でもどちらでも収益になるポジションが建てられます。(絶対リターンを追及するのであれば、オプションはかなり有効な戦略です。)

オプションを始めるならばKAPPA氏の本が特におすすめです。とても実践的な内容で参考になります。

2018年10月18日木曜日

GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッド ショートポジションを調整

GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッド ショートポジションを調整

先日、GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッドのショートポジションを調整しました。

今回のダイアゴナルスプレッドですが。
  • LEAPS(期限が長い)のコールをロング
  • 期限の短いコールをショート
しています。

期限の短いコールオプションの期限が10月19日だったので、3か月後の1月に変更しました。

10月19日にショートしていたコールの価値はほとんどなかったのでバイバックの費用が安く済みました。

ただ、ロングしているコールの価値も下がっているのでポジション全体ではトントンだと思います。

「ダイアゴナルスプレッド」は、端的に言うと「満期が異なるオプションのロングとショートの組み合わせ」になります。

タイムディケイからの利益を狙う戦略です。まあ、素人の私が解説するよりも、KAPPA氏の本を読んでもらうのが一番だと思います。(この本は実践的かつ、わかりやすいので私の一番のお勧めです。この本だけでは取引ができないとのレビューもあったりしますが、これ以上にわかりやすい本はないと思うので、この本でオプションが理解できないのであればオプション取引はしない方がいいかもしれません。)
※オプションのトレーディングをメインにしている人だとガンマやセータなど細かく計算しますが、私はETFのバイアンドホールドがメインンでオプションはサブなので、あまり細かい計算をして取引はしていません。



ここ数週間で金価格が急上昇しました。なので、コールのショートを調整する必要がでました。金価格の上昇がもう数週間後ならもっと利益が出たんですけど・・・。

6か月のチャート、右肩下がり。


長期のチャート、緩やかな上昇。
リーマンショック以降、各国の中央銀行が大規模な緩和を続けているので、インフレを考慮すると緩やかな右肩上がりが続くと想定しています。




金価格について、短期で見れば変動は大きいですが、長期で見るとインフレを伴い右肩上がりをしています。

価値がゼロにならないで、配当も出ないで、右肩上がりの可能性がある資産は、オプション取引に向いていると思うんですが、いまいち私と同じ取引をしている人を知りません。

まあ、オプション取引自体があまりメジャーではないのかもしれませんが、なぜあまりメジャーにならないのか疑問なんですよね。

大きくは儲かりませんが、それなりにタイミングを取れれば儲かるんですけどね。

2018年7月5日木曜日

GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッド

GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッド

先日、GLD SPDR Gold Shares のダイアゴナルスプレッドのポジションを取りました。

今回のダイアゴナルスプレッドですが。
  • LEAPS(期限が長い)のコールをロング
  • 期限の短いコールをショート
しています。

「ダイアゴナルスプレッド」は、端的に言うと「満期が異なるオプションのロングとショートの組み合わせ」になります。

詳細はKAPPA氏の本を読んでもらうのが一番だと思います。



オプションのトレーディングをメインにしている人だとガンマやセータなど細かく計算しますが、私はETFのバイアンドホールドがメインンでオプションはサブなので、あまり細かい計算をして取引はしていません。

ここのところGLD(金のETF)の価格が下がってきたので、コールをロングしつつ、そのヘッジとして短期のコールをショートしたいな位の感覚で取引をしています。

なので、メインの戦略は金価格がこれから上昇するのではないかという判断になります。

想定通りGLDの価格が上昇すれば、ロングしている長期のコールの価格が上がります。
想定外にGLDの価格が下落をすれば、ショートしている短期のコールの価値がなくなるので、多少はロングしている長期のコールの損失を補ってくれるというトレーディングになります。



ここのところGLDの価格が下落しています、118ドル近辺まで下がっていますね。

中国との貿易戦争が再燃して株式市場が下落していますが、金価格も連動して下落しています。今回は株式のリスクヘッジとして金が逆相関になっていません。(毎回、金が株式と逆相関になるとは限りません、ドルの価格との連動が強いことが多いですね。)

ポートフォリオのヘッジとして金のポジションは一定数持っておきたいので、このタイミングでLEAPS(期限が長い)のコールをロングできたことはラッキーだと思っています。

まあ、保険なので何もなければ、それはそれでいいと考えています。(何もないということは株式が好調ということなので、ポートフォリオの価値も上昇しているはずです。)

2018年6月5日火曜日

金価格が来年1400ドル到達との予想も

ここ数か月は金価格は下落基調でしたが、最近少し価格が上昇していきています。

私は金ETFのプットのショートポジションを取っているので、金の価格は常にウォッチしています。



【SPDR Gold Shares】最もメジャーな金ETFの6か月のチャートです。

ここ2~3か月は一貫した下げ基調でしたが、ここ数週間は少し上向くタイミングもありました。

もしかしたら、少し金価格が上昇する局面が来るかもしれませんね。

記事によると、ポイントは2つあるそうです。

TDセキュリティーズ、ドル買いの理由減ると予想
地政学的リスクや供給減少が金価格を押し上げへ
もう少し詳しい内容は以下になります。
シンガポールで今週開かれた貴金属会議の講演者の1人であるメレク氏は、「時間の経過と共にドル買いの理由は薄れていくだろう。それが一部の資金フローを逆転させる可能性が高い」と予想。「われわれは結局のところ、19年にかけてドルが軟化し、それが金に極めて強力な追い風になると考える」と述べた。
同氏は5月31日の電話インタビューで、全体的な金利環境は低いままの見通しだと述べ、米連邦準備制度は来年2、3回利上げした後に引き締めサイクルを終えると予想。これに加えて株式は既に完全に織り込み済みの水準にある上、地政学リスクや供給の下降トレンドを加味すれば、金買い圧力は高まると付け加えた。 
ドルの下落と、それに伴う金価格の上昇予想といったところですかね。

現時点では、ドル安なので金価格は下落ということで、金には逆風の環境です。

ちなみに、一般的に「金価格とドルは逆相関」になると言われています。この考え方は市場のコンセンサスなので、みんながこの考えを基本に判断をしています。
(必ず逆相関になるというわけではなくて、市場参加者はそう考える人が多いということです。トレーディングで儲けるには市場のコンセンサスの裏をかく必要がありますが、これはかなり難しいと思います。)

2018年5月19日土曜日

金価格とドルは逆相関


金価格とドルは逆相関

一般論として、金価格とドルは逆相関関係にあると言われています。(要は、金価格とドルが反対に動く。)
米ドルが、その裏付けである金本位制の兌換(だかん)保証を失った1973年から現在に至るまで、一般的に金価格とドルは逆相関関係にあります。
ドルが強くなると金が売られ、ドルが弱くなると金が買われるのです。
全ての相場に当てはまるわけではありませんが、傾向としてドルとの逆相関があるみたいです。。
この逆相関関係が常に当てはまるわけでもありません。近年はこの逆相関性が若干弱くなってきているとの、データに基づく指摘もあります。最終的な金相場は、儲かる商品に集中する投機マネーが、どのような思惑でどこに流れているかに左右されるのです。 

また、ガントラック氏の予想もこの考え方をベースとしているようです。
為替がドル高に振れ、今後もドル高が予想されるから、ドルと逆相関にある金価格が調整していると説明する。
しかし、他のコモディティについては、年初の強気予想どおり上昇している。
ガンドラック氏の強気予想は変わらない。
また、金はコモディティとしての側面もあるので、コモディティ相場の上昇は追い風になります。

常にこの考え方が通用するわけではありませんが、「市場の常識」「コンセンサス」といったところになります。

金相場を動かす要因

実際には、以下の複数の要因で金相場は動いています。
・ドルの値動き(代替通貨としての需要の増減に影響)
・世界の投資需要の増減(各国の中央銀行やETF保有など)
・宝飾需要の増減(インドや中国の宝飾需要)
・リスクオン(オフ)モードの高まり・後退
・インフレ懸念の高まり・後退
・金利動向
・産金国やスクラップなどからの供給量の増減
・投機筋の動向
これらすべての要因を判断することは難しいですが、金価格に影響する要因として頭に入れておいた方がいいでしょう。

特に、突発的で想定外にニュースがあった場合に、金価格がスパイク(急上昇)する特性は覚えておいた方がいいと思います。

実際のオプショントレーディングに当てはめた場合、このタイミングで、低い価格でショートしているプッオオプションを買い戻すと結構儲かります。

ドルとのリンクが強まる

最近の傾向としてはドルとのリンクが強まっているようです。
ドルと金の逆相関性が高まっている。トランプ米大統領の保護主義的政策などに対して世界の投資家が警戒感を強めており、ドル安に対するヘッジとして金が選好されてきているためだ。政権の不安定化も加わり、ドル安が進めば金価格も一段高になるとの予想も聞かれている。
もともとドルと金は、逆相関性が強い。米長期金利が上昇した場合、ドルが高くなりやすい一方、金利(利息)が付かない金の魅力は低下するためだ。 
金価格は複数の要因が複雑に絡み合っていますし、為替の予想は不可能です。結果として金の価格の先行きを予想するのは難しいと思います。

ただ、どの程度のレンジに入っているのか、市場はどのように考えているのかを何となく頭の中に入れておくとよいと思います。

【おまけ】ここ1年の金価格はボックス相場

金価格の動向を見るのに、実際に取引が多いSPDR Gold Shares (GLD)を参考にしてみました。
ここ1年はボックス相場圏内を行ったり来たりしています。(こういった相場はオプションの売りには最適なんですよね、タイムディケイでショートポジションがプラスになる確率が高くなります。)


2年で見ると少し景色は違いますが、それでもボックス圏内を行き来しています。


5年で見ると流石に上下の変動が大きくなりますが、ここでも株式などと比較すると安定をしていると思います。

2018年5月16日水曜日

2018年5月14日 GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプット プットをショート


GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプット プットをショート

主夫投資家になると、自分の投資についてゆっくりと考える時間が増えるので嬉しいです。こまごました家事や育児は忙しいですが、仕事をしているときよりも頭の中であれこれと考える余裕があります。

個人的に、トレーディングは回数でなく、どれだけタイミングよくエントリーとイグジットができるかが肝だと思っています。(不器用なので余裕がある状態でないと深く考えられない性分なんです・・・。)主夫投資家であれば、考える時間が取れるので、トレーディングに向いた環境だと思います。

さて、GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプットについてですが、オプションのショートはタイムディケイのフォローもあるので、利益になる確率が圧倒的に高いです。(正直、1トレードがマイナスになっても、また同じトレードをすれば勝てることが多いんです。)
 ※利益率や効率が悪い点はレバレッジでカバー

2018年5月14日に、GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプット、プットをショートしました。

厳密にいうと、ショートしているポジションの現金を保有していないので、アンカバードのプットのショートです。ネイキッドのプットショートとも言います。(トレーディング関連の本ではこちらの方が良く使われています。)

その代わり、LEAPS(期限が1年以上あるオプション)を利用しています。
  • 期限は2019年3月29日
  • ストライクプライスは$125
今回の取引はレバレッジをかけているので資金効率はかなり良いです。

現金を確保していないのでリスクが高いポジションになり、金価格が暴落すると損失が一気に拡大します。

ただ、金価格は株式市場と相関が低いので、「金の価格が急落=株価が上昇」という相場が想定されます。

金価格が急落した場合は株を売却して現金を調達する予定です。(もしくはショートしているプットオプションを買い戻して、再度プットオプションをショートしてもいいと思います。)

ここ1年のGLDのチャートになります。基本的にはレンジの範囲を行ったり来たりしています。

レンジ相場はオプションの売り手に有利な相場です。レンジの範囲内を行ったり来たりしている間にタイムディケイの影響でショートしているポジションが利益になります。


レバレッジをかけた取引になるので、数万円のオプションプレミアムのやり取りで、数百万円分のポジションをトレーディングすることになります。

コツコツと個別銘柄の分析をして個別銘柄を選定するよりも、資金管理に時間はかかりますが、オプションをトレーディングした方が時間当たりの効率は良いです。

個別銘柄の選択で、得をしたり損をしたりしているよりも、ETFを利用して効率的にレバレッジをかけて資産運用をした方がリターンが上がる気がします。

あと、ポジションを清算する手間を効率化したいのであれば、カバードコールよりもキャッシュセキュアードプットの方がトレーディング数が少なくなるので、おすすめです。取引をシンプルにできるメリットがあります。

GLDは保有してもよいと思う

個人的にGLDは保有をしてもいいと思っています。(全く保有するつもりのない原資産のトレーディングはリスクが高いですね。)

120ドル近辺であれば買いだと考えています。(120ドルまで下がればコールオプションをロングしたいですね。)

この場合、既に124ドルならGLDを買っていいと判断しているので、キャッシュセキュアードプットはかなりおいしい取引になります。

GLDはあまり暴落することはありません。インフレを織り込んでて少しづつ価格が上昇しています。

例え、下落したとしても115ドル近辺ではないでしょうか。著名投資家である、レイ・ダリオ氏やポールソン氏も120ドル近辺でGLDを買っています。

急上昇をしてしまうと機会損失となりますが、その場合はまたキャッシュセキュアードプットを高いストライクプライスで行うか、様子見をすればいいでしょう。

オプションを始めるならばKAPPA氏の本がおすすめです。凄く参考になります。日本語で書かれている本としてはベストです。


カリスマ投資家、ウォーレン・バフェット氏、レイ・ダリオ氏の金投資へのスタンスの記載があります。(量はあまり多くありませんが)

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2017年10月3日火曜日

金は株との相関関係が低い


金は株との相関関係が低い

金は株との相関関係が低いのでポートフォリオに組み込むとリスクを低減できます。

相関関係が低いということは、株と逆の動きをするということです。


特に、日本株式や米国株式との相関関係の低さが際立っています。
  • 日本株式:0.162
  • 米国株式:0.237
となっています。

日本の投資家は、日本株や米国株の比率が多いと思います。そういう投資家にとって、ポートフォリオの一部に金を組み入れるのはリスクヘッジの観点より効果があります。

株価が大きく下落している局面で金価格が上昇すれば、株価の下落のクッションにもなりますし、金を売却して株式を購入することもできます。

ちなみに一部というのは5%程度が一般的ですね。(レイ・ダリオ氏も5%程度を推奨しています。金に強気であれば5%を超えてもいいと思います。)

また、金ではなく債券という選択肢もあると思いますが、今後金利が上昇するリスクを考えると債券への投資よりかは金の方がよいかと思います。(金利が上昇すると既発の低金利の債券の価格が下がるので、基本的に債券価格は下落します。)

2017年9月5日火曜日

GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプットを調整


GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプットを調整

GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプットのポジションを調整しました。

  • 限月を9月⇒10月に延ばす
  • ストライクプライスを上げ 122⇒125

8月下旬に売り建てをしたポジションはすぐに利益となったので、今回のポジション調整をしました。

具体的なトレーディングとしては

  1. ショートしているキャッシュセキュアードプットを買戻し
  2. 新しく期間を長くしてストライクプライスを上げたキャッシュセキュアードプット(プットオプションのショート)を売り建てる

オプションは、本質的にレバレッジがかかった取引になるので資金効率が格段に向上します。

簡単に言うと、数万円のオプションプレミアムのやり取りで、数百万円分のポジションをトレーディングすることになります。

コツコツと個別銘柄の分析をして個別銘柄を選定するよりも、資金管理に時間はかかりますが、オプションをトレーディングした方が時間当たりの効率は良いと思います。

あと、ポジションを清算する手間を効率化したいのであれば、カバードコールよりもキャッシュセキュアードプットの方がトレーディング数が少なくなるので、おすすめです。取引をシンプルにできるメリットがあります。

そもそもGLDを保有しても良い

個人的に120ドル近辺であればGLDを購入してもいいと考えています。今回ショートしたプットオプションのストライクプライスは125ドルなので、少し高くなっているなという印象はあります。

この場合、既に125ドルならGLDを買っていいと判断しているので、キャッシュセキュアードプットはかなりおいしい取引になります。

GLDは基本的に暴落することはあまりありません。
まあ下落したとしても115ドル近辺だと踏んでいます。著名投資家である、レイ・ダリオ氏やポールソン氏も120ドル近辺でGLDを買っています。

急上昇をしてしまうと機会損失となりますが、その場合はまたキャッシュセキュアードプットを高いストライクプライスで行うか、様子見をすればいいでしょう。

まあ、今のタイミングで急上昇をするという確率は低いと思います。2~3ヶ月程度は、たぶんヨコヨコで120ドル近辺をうろうろとしているのではないでしょうか。

オプションを始めるならばKAPPA氏の本がおすすめです。凄く参考になります。日本語で書かれている本としてはベストです。

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2017年8月25日金曜日

GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプット


GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプット

GLD SPDR Gold Shares のキャッシュセキュアードプットをしました。

今年はあまりオプショントレーディングをしないと年初に報告していたのですが、我慢が出来ずにオプショントレーディングを再開しました。

絶対リターンが確保しやすく、利益になりやすいオプショントレーディングをしないというのはかなり辛かったです。(笑)

まじめな話をすると、オプションを取り入れると運用の自由度、柔軟性がが一気に増すんですよね。

キャッシュセキュアードプットは現金を確保してのプットの売り(ショート)になります。

決められたストライクプライスでETFを購入する代わりにオプションプレミアムも貰うことができます。

ショートしているオプションの概要は以下です。
  • プットオプションのショート
  • 現金は確保
  • 期限:2017年9月15日
  • ストライクプライス:122ドル
期限までに122ドルを超えていればGLDを購入する必要がなく、オプションプレミアムを全額もらえます。

また、期限に122ドルを下回っていると122ドルでGLDを購入することになります。

そもそもGLDを保有しても良い

個人的に120ドル近辺であればGLDを購入してもいいと考えています。

この場合、既に120ドルならGLDを買っていいと判断しているので、キャッシュセキュアードプットはかなりおいしい取引になります。

GLDは基本的に暴落することはあまりありません、まあ下落したとしても115ドル近辺だと踏んでいます。著名投資家である、レイ・ダリオ氏やポールソン氏も120ドル近辺でGLDを買っているので、現在の状況では120ドル近辺が適正価格だと思っています。

急上昇をしてしまうと機会損失となりますが、その場合はまたキャッシュセキュアードプットを高いストライクプライスで行うか、様子見をすればいいでしょう。

まあ、今のタイミングで急上昇をするという確率は低いと思います。2~3ヶ月程度は、たぶんヨコヨコで120ドル近辺をうろうろとしているのではないでしょうか。

オプションを始めるならばKAPPA氏の本がおすすめです。凄く参考になります。日本語で書かれている本としてはベストです。

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2017年8月17日木曜日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は金保有を推奨 ポートフォリオの5~10%


金保有を推奨 ポートフォリオの5~10%

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は金保有を推奨しています。

割合としてはポートフォリオの5~10%だそうです。

ブルームバーグのニュースでも有名投資家が金をポートフォリオに組み込み始めていることを記事にしています。
ヘッジファンド運営会社ポールソンの14日の米政府への届け出によれば、同社は6月末時点で金連動型上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・シェアーズ」436万口を保有しており、1-3月と変わらずだった。
リーマンショックの時に大儲けをしたポールソン氏は引き続き金を保有しているようです。
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツは4-6月にSPDRをポートフォリオに加え、57万7264口、6810万ドル(約75億円)相当を購入した。
ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏もポートフォリオに金を追加したようです。

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏の金ポジション

取得単価ですが、
  • SPDR ゴールド・シェア(GLD):$119.57
  • Iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU):$12.09

ということは、SPDR ゴールド・シェア(GLD)を購入する場合、$120程度であればレイ・ダリオ氏が妥当と考えた価格で金を購入できると考えられます。

2017年4~6月の間に$120程度で投資しているようなので、今のタイミングであれば個人投資家も真似をすることができます。

ジョン・ポールソン氏の金ポジション

取得単価ですが、

  • SPDR ゴールド・シェア(GLD):$124.77



ジョン・ポールソン氏のSPDR ゴールド・シェア(GLD)の取得単価は$124.77になります。

レイ・ダリオ氏よりも多少高い取得単価ですが、ともに$120近辺です。スーパー投資家の判断では120ドル近辺が一つの基準となっているのかもしれませんね。

テンプルトン・グローバル・アドバイザーズについて

テンプルトン・グローバル・アドバイザーズはカナダの産金会社バリック・ゴールドの保有株式を増やした。
産金会社の株を購入するという方法もあります。レイ・ダリオ氏も産金会社の株式に投資をしています。

金はポートフォリオの5~10%

一般的に、金はポートフォリオの5~10%を保有するのが良いと言われています。
ブリッジウォーターを運営する資産家のレイ・ダリオ氏はリンクトインへの投稿で「将来のリスクが高まっており、価格に適切に織り込まれていないもようだ」と指摘。投資家に対し、資産の5-10%を金に配分するよう推奨している。
あまりに金のウェイトが大きすぎても期待リターンが低くなりますし、逆に少なすぎてもポートフォリオへの影響が少なくなります。

そう考えると5~10%というのはバランスの良い水準だと思います。



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2016年8月20日土曜日

ソロス氏がバリック・ゴールドの大半を売却

ソロス・ファンド:リバティー株購入-バリック・ゴールドの大半売却
4-6月期に米リバティー・ブロードバンドの株式を買い入れたことが、当局への届け出で明らかになった。購入分の時価総額は6月末時点で5億3350万ドル(約540億円)
3月末時点で最大の持ち分だったカナダのバリック・ゴールド株は大半を売却した。
ケーブルTV会社への投資を手掛けるリバティー・ブロードバンドへの投資を拡大し、

世界最大の産金会社のバリック・ゴールド株は売却したようです。
4-6月期に金連動型上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・トラスト」の受益証券24万枚も購入した。1-3月期の届け出で同証券105万枚のコール・オプション(買う権利)を保有していることを明らかにしていた。
コールオプションのロングということはレバレッジをかけて金の値上がりに賭けていたのでしょうか。

現時点のコールオプションは不明ですが、バリック・ゴールド株は売却しているので、金関連のポジションを縮小しているのかもしれません。


バリック・ゴールドは以下の記事が参考になります。

バリック・ゴールド 世界最大の産金会社 最も儲かっており、安定的に生産可能

2013年4月22日月曜日

橘玲氏 金投資は「ギャンブル」であると否定的 資産防衛マニュアルより

橘玲氏は「金投資=ギャンブル」であるとして、否定的なスタンスです。

橘氏の考え方はウォーレン・バフェットやジム・ロジャースと同様で、
金は鉄・銅などの金属と異なり工業用として価値がなく、採掘されて退蔵されるだけ。
かつ、株や債権のように配当をうけられないというのが理由だそうです。
金に価値があるのはひとびとが「金に価値がある」と思っているからで、貨幣と同じでその実体は共同幻想です。~金投資は純粋なギャンブル(投機)なのです。(P.113)
なるほど、このあたりの考え方は山崎氏とも似ていると思います。
リーマンショックの直後、金価格は50ドル台から25ドル台まで約半分に下落しました。(P.114)
単純に相場が下落したから、金の価格が上昇するというわけではないようです。
素人の直感的な思いつきで儲かるほど相場は甘くないのでしょう。

日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 橘玲


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金ETFでカバードコールをするETN 「Credit Suisse Lists Covered-Call Gold ETN」

2013年4月21日日曜日

山崎元氏の金投資へのアドバイスを紹介

経済アナリストの発言はポジショントークが多いので鵜呑みにしないようにしていますが、
山崎元氏のアドバイスは信頼しています。
(個人向け国債変動金利を勧めるところなど)

そんな中で、山崎氏の金投資に対する考え方を発見したので紹介します。

金(GOLD)を理解する
金の購入は、価値を保存する動機を脇に置くと、金価格の上昇に賭ける「投機」であり、生産活動に資本を提供してその果実を得ようとする「投資」ではない。
その通りだと思います、投機もしくは相関関係が低い資産に分散という効果があると思います。
金相場のリスクは、基本的に、これ以上金価格が上がるか、あるいは下がるか、というお互いの見通しの違いに賭けるゼロサム・ゲームのリスクだ。より大きなリスクに対してより大きなリターン(超過リターン、あるいはリスク・プレミアム)の補償が期待できるという「ハイリスク、ハイリターンの原則」が当てはまるような投資のリスクとは根本的な性質が異なる。
流石、シンプルですが本質をついています。
ゼロサムゲームの投機というのは肝に命じておいた方がよさそうです。
筆者の結論をはっきり言うなら、原則として金は長期の資産形成に不向きだ。これは、金相場に対してどういう見通しを持つのかとは別種の議論だが、重要な認識だ。
長期投資と腹をくするのであれば、金やコモディティーにその場の感覚で投機するよりも、株式に絞った方がシンプルでリターンが高いのかもしれません。

または、どうしても金に投機・投資をしたいのであれば、アセットアロケーションに少しだけ組み込み(5%など)、相場の変動にあわせてリバランスをしつつ、金価格が高騰した場合に売約して大きく値下がりしている資産に投資するというのが面白いのではないかと思います。

最近は金投資に関する投稿が多いですが、
私のポートフォリオは8割がインデックス投資、2割がカバードコール、かなり保守的な運用です。金・コモディティーには現時点で投資はしていません。

資産運用実践講座I 投資理論と運用計画編
資産運用実践講座 II

ボリュームも多く、内容も初心者には少し難しいかもしれませんが、個人的にはとても勉強になる&山崎氏の考え方が詰まった本です。

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以下に、記事を転載させてもらいます。
■金(GOLD)を理解する
ドル安と共に、金(きん)に注目が集っている。もちろん、直接的なきっかけは、近年の金価格が高いことにある。
テレビなどでも、円高問題の特集に加えて、最近の金価格上昇について取り上げることが増えてきた。もっとも、金価格について「これから買ってもまだまだ儲かるのではないか」と考える方向でばかり取り上げられる訳でもない。「随分値上がりしたから今のうちに売っておこう」と所有している金地金や金貨、金製品などを貴金属取扱店に持ち込む人も多いようだ。
金には、複数の顔がある。第一に、金は、工業製品の原材料だ。電子部品などに使われるので、景気が良くなって一次産品の商品相場全般が上昇するような時に、金価格も上昇する。
第二に、金は装飾品の原材料でもある。近年、経済の発展が目覚ましい中国やインド、特にインドでは装飾品として金製品が好まれるので、同国経済の成長は、金に対する需要を下支えすると見込まれる。金がまだまだ買えるという理由を挙げる時によく登場する話だ。
もっとも、装飾品のような形で広く保有されているということは、金価格がいよいよ上昇した時に、あちこちから個人の現物売りが出て来やすいということでもある。かつて、銀の買い占めが起こったことがあるが、この時に、買い方の失敗を招いた一つの原因が、銀相場のあまりの高騰に、食器などの銀を売る新たな現物供給が買い方の計算外であったことを挙げる向きもある。
第三に、金は伝統的に通貨の材料として用いられてきたこともあって、通貨に準じる資産として扱われる性質がある。多くの国の中央銀行が金を準備資産として保有しており、この点で、金は他の商品と一線を画す。中央銀行の売買は、金の需給を読む上でも重要なファクターだ。
この第三の性質によって、金は、通貨の価値が揺らぐような場合に需要が増加して価格が上昇する傾向を持っている。金融危機のような金融システムの信頼が低下するイベントも買い材料だし、戦争も金が買われる典型的な要因の一つだ。近年の金価格の上昇の背景には、世界の基軸通貨である米ドルの価値の下落傾向がある。また、現在、米国が自国の通貨の下落を望む環境にあり、同時にユーロの信頼性が揺らいでいる。これらの要因が金価格上昇の追い風となった。
しかし、金は保有していても、株式・債券・不動産のように、資産が経済価値を生む活動に参加する訳ではない。金は、利息も配当も生まない。金を現物で持っていても、他人に見せて「拝観料」でも徴収できるのでないなら、経済的な価値を生みはしない。
つまり、金の購入は、価値を保存する動機を脇に置くと、金価格の上昇に賭ける「投機」であり、生産活動に資本を提供してその果実を得ようとする「投資」ではない。
金相場のリスクは、基本的に、これ以上金価格が上がるか、あるいは下がるか、というお互いの見通しの違いに賭けるゼロサム・ゲームのリスクだ。より大きなリスクに対してより大きなリターン(超過リターン、あるいはリスク・プレミアム)の補償が期待できるという「ハイリスク、ハイリターンの原則」が当てはまるような投資のリスクとは根本的な性質が異なる。
世間では、「金の積立投資」のように、金の購入に対して、「投資」という言葉を当てようとすることがあるが、リスクを負担する行為である点が投資に近いとしても、株式投資や不動産投資のような経済活動への参加としての投資とは意味が異なるので、注意を要する用語法だと思う。
筆者の結論をはっきり言うなら、原則として金は長期の資産形成に不向きだ。これは、金相場に対してどういう見通しを持つのかとは別種の議論だが、重要な認識だ。
金相場との関わりは、「投資」ではなく、あくまでもゲームとして、投機としての覚悟を決めて行うのが正しいと思う。ゲームと割り切るなら、金貨や金の延べ棒のような現物を買うのは実質的な手数料が高くて割りが悪い。筆者のお勧めは、ネット取引の商品先物取引だ。
もちろん、「買い」から入るのか、「売り」から入るのかは、読者がご自分で決めて欲しい。
==========================================================
楽天証券経済研究所客員研究員 山崎元
(楽天マネーニュース[株・投資]第103号 2011年8月26日発行より) ==========================================================


2013年4月20日土曜日

「有事の金」とは、金を売って急場をしのぐという意味

「有事の金」とは、有事に備えて平時から金を長期保有して、有事の際には金を売って急場を凌ぐという意味だそうです。

今まで、有事の際に金の価格が上がると思っていたのですが、
金を売って緊急時の資金を集めるというのが歴史的には多いそうです。

・1990年代後半のアジア経済危機の際に韓国が金を売却してドルを調達
・アルゼンチンが債務不履行に陥った際に、金を担保に借入
・1990年代に旧ソ連が金を売却して外貨を獲得

そういう見方もあるのかもしれませんね。

ちなみに、上記の例は全て国家を対象とした話です。


また、イラク開戦などは逆に金の価格は下落をしています、
個人投資家などでイラク開戦のタイミングで金を購入した場合は損をしたでしょう。

個人であれば無理に金を保有しなくとも現金(キャッシュ)を持っていた方が便利そうです。

普通預金であれば流動性もありインフレにも連動します。

金を通して世界を読む 豊島 逸夫

豊島 逸夫氏はかつて金のトレーダーをしており、現在は金市場の評論家だそうです。その割には、フェア・公平に金について書かれていると思います。(そもそも、金について書かれている本なので金への投資を勧めていますが・・・)

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金関連の変り種ETF・ETNの紹介
金ETFでカバードコールをするETN 「Credit Suisse Lists Covered-Call Gold ETN」

2013年4月15日月曜日

金関連の変り種ETF・ETNの紹介

SPDR Gold Trust (GLD)
一番メジャーな金に連動するETFです。

Credit Suisse AG - Credit Suisse Gold Shares Covered Call Exchange (GLDI)
金ETFのSPDR Gold Trust (GLD)のカバードコールに連動したETNです。
※厳密にはETFでなくETNなので、カウンターパーティー(発行体)の倒産リスクなんかがあります

Market Vectors Gold Miners ETF (GDX)
これも変り種で、マーケット・ベクトル金鉱株ETFです。世界の金鉱株に投資するETFになります。

1年間のリターンで比較すると、「SPDR Gold Trust (GLD)」「Market Vectors Gold Miners ETF (GDX)」を比べると、GLDの方が優れています。
GDXは値動きが荒い印象があります。「Credit Suisse AG - Credit Suisse Gold Shares Covered Call Exchange (GLDI)」は最近運用開始になったばかりなので何とも判断できませんね。

金を通して世界を読む 豊島 逸夫


ちなみに、まだコモディティーへの投資は行っていません。
ポートフォリオの8割はベーシックなETFによる国際分散投資、2割がオプションです。タイミングが合えば1割程度をコモディティーに分散しても良いのではないかと考えています。

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