巳年正月三が日は景観保存地区巡り② なんもない本籍地初訪問

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ご先祖様の暮らしぶりも見守ってきたであろう大楠...

多気駅から新宮方面へ2駅進んで佐奈駅に到着。
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ここらあたりが伊勢平野の南西の端っこにあたり、
ここから紀勢線は国道42号線と並行しながら紀伊山地の山間部に入っていきます。
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大正12年、紀勢線が隣の栃原駅まで延伸した際に開業した駅ですが、
平成12年に開業当時からの木造駅舎は解体され、簡素な待合室のみがある無人駅となってます。
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紀勢線とその脇を流れる佐奈川と並行して伸びる道が
旧和歌山別街道で、紀州徳川家の本領である和歌山と
飛び地である松阪を海岸線を迂回せずに結ぶ和歌山街道のバイパスとして整備されたもので、
こちらは松阪市飯南町粥見で和歌山街道と分岐し、
現在の玉城町にある田丸城に至るルートとなってます。
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この街道沿い集落が点在し、街道が山道に入っていく手前にあるのが多気町前村
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祖父の代にこの地から大阪に移ってきたので、
現在も私の戸籍上の本籍地はここにあります。
多気町は「田牧」姓の多いエリアではあるんですが、
本籍地に親類縁者がいるというわけでもなく、
本籍地の住所は現在では前村地区の公民館と消防団の倉庫となってました。
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これは私の推察でしかないんですが、もともとは熊野八荘司の一つである、
玉置氏を名乗っていた一族の中で、紀州徳川家による南伊勢統治に
つき従ってきた分家が田牧姓を名乗るようになったのではと考えています。

長閑な農村風景が広がる以外にこれといった見どころのない我が本籍地ですが、
樹齢600年と言われる大楠が集落を見守り続けています。
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この大楠の広げた枝の下を紀勢線の線路が走っていて、
構図的にはいい感じのモノになっているんですが、
それに気づく前に多気方面に向かう各駅停車が通過。
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咄嗟に振り返ってシャッター押せばいい写真撮れただけに悔いが残る
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大楠の先の踏切を渡って佐奈川の河岸段丘上の
国道42号に出ると三重交通バスの井戸谷停留所
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さっき走り去っていった各駅停車の次は2時間後なのに対し、
こちらのバスはいいタイミングで次の便がやってくるので、
帰りがバス利用で松阪駅へ。

840円と意外と料金かかったバス利用から先は次回へ

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