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謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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Street LethalStreet Lethal
(1990/10/25)
Racer X

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'86年にリリースされた1st。

ポール・ギルバートと言えば、
Mr.BIGのイメージが強く、ポップな音楽性ながらもテクニカルなギターを
弾く人だと思っていた人は多いだろう。
私もその一人だった訳だが、Mr.BIGでの彼のプレイしか知らない人が
これを聴くとビックリするんじゃなかろうか。

ここで彼がやっているのはMr.BIGと比べると
あまりにも「濃い」超テクニカルな正統派HM。
しかもツインギター編成。
相方のブルース・ブイエもポールのGITでの生徒さんだったそうだが
この人も無茶苦茶上手いです。
で、ドラムがスコット・トラヴィス・・・。

Voのジェフ・マーティンは
エリック・マーティンの兄弟だという噂が流れていて
私もその話を長い間信じてました。勿論嘘です。
苗字が同じだし、ちょっと声質も似てはいるんだけどね。

①はインスト。かなりイングヴェイを意識したと思われる
ネオクラシカルHMっぽい速弾きの楽曲。
短いけど・・・速いです。
HIBRIA辺りが好きな人は②なんかは堪らんのではないだろうか?
私と言ったらそりゃもう、おしっこ漏れそうになるくらい痺れました(笑)。
疾走感溢れるリフ、ツインGuによるソロのかけ合いとか
もうカッコ良すぎです。

③はGuソロとかはなかなかいいんだけど、楽曲そのものは
そこそこってところかな。
④は聴いてて、何だかLOUDNESSを思い出した。
そう言えばポールは高崎晃が好きなんだっけ。
意識しているな・・・絶対。

⑧はミドルテンポのインスト。速弾きによるGuプレイが
目立っているのは言うまでも無いが
疾走ナンバーで無くとも聴き応えのあるインストを
彼らは作れるということがよく分かる一曲。
ベースとのユニゾンも歯切れが良くていいね。

⑩はちょっとアメリカンHRっぽいキャッチーさを持った歌メロが
印象的な曲。
ラストの⑪はBaのジョン・アルデレッティのスラッピングが
目立つ、軽快な曲。ラストにしてはちょっと軽いかな?

このバンド、
演奏陣の実力は誰もが認めるところだが、
Voのジェフ・マーティンがもうちょっと上手かったら
いいなぁと思う。
下手という程では無いが、勢いがあると言うよりも
歌い回しが雑。
多少粗くても、ANTHEMの坂本英三氏のように、声質に魅力があれば
また話は変わってくるんだけどね。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Street lethal
④Blowin' up the radio
⑦Loud and clear
⑧Y.R.O.
⑨Dangerous love
⑩Getaway



総評・・・87点

テクニカル・ディフィカルティーズテクニカル・ディフィカルティーズ
(1999/12/08)
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'99年にリリースされた3rd。

Guのポール・ギルバートがMR.BIGに参加していたために
長いことバンドは活動していなかったが、この3rdで再結成が
実現された。

80年代、一部のファンからは史上最もテクニカルなHR/HMバンドではないか?
とも言われた程の彼ら。
本作品でもテクニカルなギターをフィーチュアさせた
正統派HMが聴ける。
②なんかは、大昔に作った曲らしいけれども
元々のメロディがキャッチーで素晴らしい出来になっている。
③もギターソロではMR.BIGとはかなり趣の異なるフレーズを弾いており
MR.BIGでの彼しか知らない方にとっては新鮮に映るだろう。

まあ、正直なところ1st・2ndに比べるとインパクトは薄いかな。
昔からそうなんだけれどもVoのジェフ・マーティンとかは
あまり上手い方では無いし、
ポールの相棒である、もう一人のギタリスト
ブルース・ブイエも参加していない。
そして、今ではバンドごと上手い若手も
いたりするので仕方無いだろうな・・・。
楽曲単位で見ると、IRON MAIDENの"Wrathchild"によく似た
リフながらキャッチーな歌メロが光る⑥、メロウでメリハリのあるリフを
持つ⑨、バッハの曲をポールがアレンジした⑩など
面白い曲もある。
が、後半捨て曲も結構あるし
バンドが上手すぎるからか、難しいフレーズでも
緊張感があまり感じられないのでその辺がちょっとなあ・・と思う。

しかしギタリストが聴くとこれは面白いだろうね。
もの凄いことをサラッと余裕でやってのけているし、テクニックを
HR/HMの楽曲の中でどう生かすかの見本市みたいな
ものだし、そういう意味ではためになるかな。
ちなみに⑭はBLACK SABBATHのカヴァー。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Fire of rock
③Snakebite
⑥Bolt in my heart
⑨Poisoneyes



総評・・・81点