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謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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タロットタロット
(2007/02/21)
ダーク・ムーア

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'07年にリリースされた7th。

う~む、あのDARK MOORも既に8枚もアルバムを出しているとは
何だか感慨深いものがある。

音楽性は全くいつも通りで、シンフォニックなメロスピ。
アルバムタイトルが"TAROT"で、その名の通りタロットカードの
名前にちなんだ曲名でアルバムは占められている。
Voがエリサ嬢からアルフレッド・ロメロに変わってからも
全く音楽性がぶれることもなく、ファンにとっては安心の一枚。
まあ、流石に使い回しのフレーズもあったりはするが
それでもこのくらいなら許容範囲。大目に見れることだろう。

①②はいつも通りに彼らの曲に、ちょっとゴシックメタル風の
アレンジが施された曲。
③はリフ・Guソロが物悲しいメロディなのに対して、
歌メロが結構明るくていい(特にサビ)。
初期ANGRAっぽくもあるかな。
④はいつも通りで、特に変わりばえもなくギターで転調させたりして
盛り上げたり・・・と典型的なDARK MOORのキラドコナンバー。
⑤もまあ同じようなものだが、アルフレッドによるしょぼいデスヴォイスもどきの
パートははっきり言って要らないな。

このアルバムのハイライトは前半の曲よりも⑥かな。
少々長い曲だが、この曲があるから私はこのアルバムを
結構聴いた。
イントロとサビの歌メロが秀逸。アルフレッドの声にも合っているし
途中で入るオペラチックな輪唱のパートはなかなかカッコいい。
しかし、何度も言うようだがデスヴォイスもどきのパートは要らない。
邪魔だ。
⑧では無闇にスピードナンバーに走ったりせず、ゴシックメタルと
言うか、歌を聴かせるタイプのミドルテンポの曲に仕上げている。
こういう曲を間に入れてくれると飽きずに聴けるね。
⑨はあんまりシンフォニックっぽい臭さが少なくて正統派HMっぽい。
ギターリフで押しているあたり、珍しい曲と言えるかも。
⑩はあまりにも有名なベートーベンの「運命」のインストパートから
始まるので、ギョッとするかも。
曲自体は結構いいんだけど、最後あたりに
"Below the moon, below the moon…"と「運命」のフレーズに
合わせて歌われるのはちょっと、なんだかなぁ・・・である(笑)。

まあ、個人的には先述のような些少の問題点はあるものの
2nd、3rd並みにいいアルバムだと思う。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
③The star
④Wheel of fortune
⑤The emperor
⑥Devil in the tower
⑧Lovers
⑨The hanged man



総評・・・86点

The Hall of the Olden DreamsThe Hall of the Olden Dreams
(2006/11/27)
Dark Moor

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'01年にリリースされた2nd。

イタリアのシンフォニックメタルバンド。
1stは日本では未発売であり、私も持っていないが
音源をとあるサイトで聴いた感じで言うと、
前作までは歌がお世辞にも上手いとは言えなかった、
Voのエリサ・C・マルティンが本作品では
かなり上手くなっているように思える。
そして、音質も格段に向上しているので
彼らの作品の購入をお勧めするとするなら、このアルバムからかな。

3rdのレビューでも書いたように
そのメロディのクサさの質(?)は、
RHAPSODY OF FIREや
今、話題のDRAGON GUARDIANがファンタジーRPGとするなら
彼らは「ベルサイユのばら」です(笑)。
⑧のイントロなんて、正にそんな感じ。
男装の麗人オスカルが銃弾を胸に受けて、涙を流しながら
倒れる、そんな女々しい美しさをイメージしてしまう。
(イヤ、原作よく知らないんですけどね(笑))
少なくとも血みどろで、筋肉質の男が剣を持って雄々しく
「False metal to death!」なんて言ってる姿は想像できない。

演奏、アレンジ面ではまあ及第点やれるくらいの
出来であり、とりわけ上手ってことも無いが
超B級っぽい1stの楽曲と比べると、十分成長したと
言える。

楽曲のタイプとしてはそこまで疾走曲ばかり、と
いう訳でもなく、割とバラエティ豊かだと思う。
⑦などは素晴らしいバラードなのだが
まあ、疾走曲である⑤が個人的には最も気に入っており
最初のイントロが転調するところなんて、先の展開が
読めても結構胸が熱くなるんだけどね。

イタリアのメロスピは最早、伝統芸能なんだな・・・
と素直に感じさせられた一枚だ。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
②Somewhere in dreams
④Bells of Notredame
⑤Silver lake
⑦The sound of the blade
⑧Beyond the fire
⑨Quest for the eternal fame



総評・・・86点

ゲイツ・オブ・オブリヴィオンゲイツ・オブ・オブリヴィオン
(2002/03/27)
ダーク・ムーア

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'02年にリリースされた4th。

このバンドの音楽に対する感想を
一言で表すならば「クサい!」・・・だろう。

まあ、イタリアのSKYLARKといい、スペイン出身の彼らといい
クサいシンフォニックメタルをやらせるとやっぱり
ヨーロッパ勢が強いですね。本場だけに。

シンフォニックメタル、とは言っても
彼らの場合はRHAPSODY OF FIREや
BLIND GUARDIANとかとは違って
あんまりファンタジーRPGのサントラみたいな音楽のような
印象は無い。
どっちかと言うと・・・「フランス革命!」「ベルサイユのばら」みたいな
ああいう恥ずかしさがある(笑)。
この作品でのVoが女性であることが関係するかもしれないが、
個人的にはそんな感じ。

とりあえず①の頭から
「何じゃこりゃ」と言うくらいクサいメロディで疾走するので、
メロスパー、大万歳!ってなもんだろう。
通して聴いた感じ、全部が名曲と言うのは言い過ぎかもしれないが
捨て曲はとりあえず無い。
短めの小曲を除いた全ての曲に
どこかで必ず一ヶ所は泣かせどころがあるのは、なかなか凄い。

ただ、アレンジがね・・・ちょっと悪い意味でダサいかな。
特にドラムとかは特に疾走ナンバーだとワンパターンだし、
似たフレーズ、テンポの曲が多いのが個人的に気にはなる。
まあ、メロスピが普通に好きな人からすればマイナス点に
なる程酷いものでは無いと思うし
それを差し引いても、このクサさは堪能しておくべきだろう。

しかし・・・⑬はボーナストラックらしいが
何でなんだろうね?こんなにいい曲なのに・・・。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①In the heart of the stone
②A new world
⑤Starsmaker(Elbereth)
⑦By the strange path of destiny
⑧The night of the age
⑪A truth for me
⑫Dies irae(Amadeus)
⑬Mystery of goddess



総評・・・87点