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謎のメタラー「メタリスト」の華麗なるメタルライフを 彩るアルバム達と彼によるレビュー
 
はじめに
このブログは、主に80~90年代のHR/HMのアルバムのレビューや 一曲単位でのレビュー、
そしてたまにHR/HMに関するコラムもどき等を書いています。

アルバムレビューは私の稚拙な文と100点満点形式の・・・ まあ、ぶっちゃけBURRN!誌のパクリです。
とは言え、まんまパクるのもつまらんので
「METALIST'S FAVORITE TUNE」というのを設けまして、 アルバム中の好きな曲なども挙げています。

私のレビューを参考にして アルバムを購入されることがあれば、 それはとても光栄なことですが
その際は全て自己責任でお願いします。
「つまらない、金返せ」とか言われると、結構 傷つきますのでご勘弁を・・・。

私は良いと思ったアルバムも つまらないと思ったアルバムも載せていきますので、
もし貴方が気に入ってるアルバムの点数が低かったりして、評価に納得のいかない方!
・・・その時は 私と好みが違うのだと思って諦めて下さいね。

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Tempo of the DamnedTempo of the Damned
(2004/03/23)
Exodus

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'04年にリリースされた6th。

'00年代での復活第一弾アルバム。
Voはスティーブ・ゼトロ・スーザ。

'80年代の彼らの音があまり好きでなかった私にとっては、
演奏力も円熟味を増し、サウンドプロダクションが素晴らしい本作品は
彼らの音楽性を正当に評価するためには良かった。
アンディ・スニープがプロデュースしているだけのことはあるね。
・・・と言うか、この音質でこんな凝った、アグレッシブなリフをやっていたら
とっくに好きになっています!(←負け惜しみっぽいですけどね(苦笑))

一曲全体がモロにスラッシュメタル・・・って感じでは無いけれども
スラッシュメタルで使われるGuサウンドで、部分的に
グルーヴィなパート、スラッシーな疾走パートとを一曲の中で同居させた①が
まず良いね。
有無を言わさない疾走感を求める向きには不評かもしれないが、
強烈なサウンドであることは間違い無い。

②はイントロでズ~ンとサステインをたっぷり利かせた
Baが印象的だった。
この曲は本当に頭を振るのに適したテンポと曲展開で、ザクザクと小気味のいいリフが
刻まれており、こういう曲はバンドの好き嫌いに関係なく
スラッシュメタルファン全てが求めるものではないだろうか。
③もFAVORITEには入れなかったけど、悪くない。
もともとこういうGuサウンドが私の好みである、という贔屓目を考慮しなくても
ゲイリーとリックが交互に弾くGuソロは、ダルくなりがちな
ミドルテンポの曲を引き締める役目を
十分に果たしているんだよね。
しかも、この2人スラッシュメタルでは珍しく
④⑤なんかでは正統派HMっぽい、かなりメロウなソロも弾いている。

全部通して聴いてみると、
最初と最後の辺りに疾走ナンバーが集中しており、中盤くらいの曲の中には
やる人がやれば淡々としてしまうようなミドルテンポの曲もある。
けれども、それをインパクトの強い曲に仕上げているのは
見事と言えよう。
'80年代の粗いEXODUSがあまり素直に楽しめなかった、私のような人には
オススメです。もちろん往年のファンにも。


~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Scar spangled banner
②War is my shepherd
⑤Forward march
⑦Sealed with a fist
⑧Throwing down
⑨Impaler
⑩Tempo of the damned



総評・・・88点

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'85年にリリースされた1st。

現METALLICAのカーク・ハメットがいたことでも知られる
アメリカのスラッシュメタルバンド。
で、このアルバムは世のスラッシャーにとっては名盤とされる
アルバムなのだが・・・
私にとってはちょっとVoと音質、それにGuの技術的に見て
素直に楽しむためには少々厳しい。

そのことに関連した話だが、イングヴェイ・マルムスティーンがこのバンドを無分別に
揶揄する発言をしたことがあった。
もしかしたら彼はこの1stを聴いたのかもしれないなぁ。それなら何となく
分からなくは無い。
最初からメロディ至上主義者に理解できる内容では無いだろうからね。
勢いとテンションの高さ、それにリフの良さは
認めるべきだけど。

二代目Voのスティーブ・ゼトロ・スーザの声質は面白くて好きなのだが、
このアルバムで歌っている故ポール・バーロフの歌は悪いが、
聴いていると笑ってしまう。
普通に歌うのではなく、叫んだり喚いている感じで
個性的というか、それを通り越して下手だし・・・。

音楽だけ聴いてみると、カークが在籍していただけあって
ちょっとMETALLICAの1stに似ている感じがする。
⑤とかは似た曲があったような気が。

①のGuリフとかはそんなにテンポが速い訳ではないが、やたらと
勢いは感じる。
④は私のVoの好みとか関係なく、リフがとにかく凶悪で
気持ちいい。速いっす。

⑥は曲の展開が凝っていて面白い。
3:00辺りのGuソロを交えた疾走パートの部分は特に。
⑧も中盤からのGuソロの辺りの展開がいいね。
これで音が良ければ最高・・・。
まあ、そういう人のために'08年にこのアルバムの
リレコーディングVerの"LET THERE BE BLOOD"という
アルバムもリリースされているので、
そちらの方がオススメかもしれない。
しかし、そちらを先に聴いてしまうと
こちらは・・・聴けないかも。



~METALIST'S FAVORITE TUNE~
①Bonded by blood
④A lesson in violence
⑤Metal command
⑧Deliver us to evil
⑨Strike of the beast



総評・・・75点