1月4日
- 2025/01/05
- 09:29
その際の手続きは呆気なく
大した猶予もくれないから
やり残したこと
伝え忘れたことなんかが
ごちゃごちゃで
整理がつくわけもなく
一日が終わる
忙しさに辟易していた頃には
あり得なかった
何もしない時間
世の中はね
お正月だよ
あなたの好きなお酒を鱈腹飲んでも
誰も文句を言わない黄金の日々だよ
新潟の酒好きでしょ
男酒が特に
勿体ないよ
この席にあなたがいないなんて
また桜の下で飲もうよ
春日公園でさ
ブルーシート広げて
食べて飲んで歌って寝転んで
だから頼むよ
そんなところに繋がれていないでさ
街は意外と静かだよ
もぬけの殻になったあなたの部屋からは
護国神社の賑わいが見えるだろうと思っていたけど
拍子抜けするくらい静かだった
天使の涙のような小さな雨が降ってた
六年住んだんだね
不在になるには
まだ早いからね
僕ら三人同じ干支じゃないか
困るんだよムードメーカーに抜けられると
復帰してくれよ
去る鳥は追わずって主義で
ここまで生きてきたけど
唐突すぎるんだよ
みんな
いきなりなんだから
シャボン玉のように
上手に消えようなんて
許さないからね