スカンポの土手で
- 2022/04/30
- 08:30
川は夏へ向かう音で過ぎて行ったキミはもう決意を済ませた顔で既に10歩先を歩いていて更にその先には春を積み残した駅が目を閉じていた追いつくことは簡単なのにかける言葉が簡単には思いつかなくて岬の先端に立つ気持ちで紙テープ1本だけで繋がっているような海へと進むキミを見送った本当はわかっていたこれこそが永遠の始まりなんだと列車が居なくなった後の駅舎はがらんどうで頼りない空白諦めて振り向いて歩くと風にそよぐ...
Author:gingokoro
泡のように
波のように
不確かな自由
過去のように
心のように
決して届かない
風は時々
友達の顔をするが
道はいつも不親切な仕事をする
銀色の壺の暗がりの上を
それでも日々はダンスを踊りながら
移ろい過ぎてゆく
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