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2歳未入厩馬情報(フウレンカ)
皆様、どうもお疲れ様です。

久しぶりになりますが、ブログを更新しようと思います。



落ち着いてきたとはいえ、まだまだ安心できない新型コロナ。

先方の同意を得て、ばっちり感染対策をして育成場に視察に行ってきました。



数回に分けてご紹介する予定ですが、まずは気になる2歳馬情報から。



先日、吉澤ステーブルWESTに移動してきた『フウレンカ』(Pegasus7 シニスターミニスター×スイリンカ)です。


フウレンカ04
環境にも慣れたようで落ち着いてきた様子



フウレンカ01
輸送で減ったようですが細くは見えません




フウレンカ02
もう少し幅が出てくるとベターか



フウレンカ03
トモの丸みは十分



担当者の話では「シニスターミニスターの産駒で母の父がワイルドラッシュ。これからどんどん逞しくなってきそうな雰囲気がある。成長を妨げないようにじっくりと調整していきたい。銭型が浮いていて体調は良さそう」とのこと。



吉岡辰弥調教師も毎週のように視察されているそうなので、ここからは入厩に向けての最終調整を進めていきます。





それでは、ほかの馬の情報も随時更新していきます!よろしくお願いします!



チャンピオンヒルズ在厩馬
予告通り、今回はチャンピオンヒルズ編です。

現在、在厩しているのは9頭。預託頭数の増えている育成場です。



ここはとにかく規模が大きい。調教コースだけでなく、全体的にスペースを広く取ってあるので、厩舎間の移動だけでもひと苦労するほど。フラットコースを見ていたら、とても坂路には間に合いません(苦笑)。あちこちバタバタ行ったり来たりで、トレセンの水曜日を思い出したくらいです。時間の関係もあって、調教を撮影できた馬、できなかった馬がいますので、そのあたりはご容赦ください。



まずは2歳馬から。



◎アズウェル
アズウェル02



北海道からの長距離輸送の影響もなく、順調に乗り込んでいます。ちょうどこの日は杉山晴紀調教師が来場されていましたが、「良いトモをしている。ただ、ジャスタウェイ産駒でもあり、早くからというタイプではないかもしれない。器は良いので、中身がパンとするまではじっくり進めていった方が良いでしょう」と話されていました。



アズウェル03
角馬場でウォーミングアップ



アズウェル05
バタバタすることなく、素直に走っていました



アズウェル04
3頭併せの真ん中で軽く1本



アズウェル01
丸みがあって発達したトモが魅力的







先生の口調からも、始動は秋以降になりそうです。



◎コンセプシオン
コンセプシオン02



輸送で大分馬体が減ったみたいですが、ここ数日間でグッと回復してきました。これなら心配はいらないでしょう。ただ、まだ環境に慣れていないところがあるのか、ちょっと繊細な面も見せているようです。まぁ、このあたりは時間の問題でしょう。


コンセプシオン01
モーリス産駒らしいしっかりとした馬体







◎メイクユースマイル
メイクユースマイル02



募集を開始したばかりの頃から良い体をしていましたが、1年経って順調に成長してきた感じですね。迫力満点の逞しい馬体をしていました。まだ全体的に脂肪が多くメリハリに欠けるところがあるので、これから乗り込みを強化して筋肉量が増えてくれば更に良く見せるようになるでしょう。



メイクユースマイル01




調教は見られなかったので歩きだけ



続いて3歳馬。



◎アンフィニ
アンフィニ02



数字以上に体が寂しく映ります。毛艶もパッとしないし、ちょっと回復に手間取っていますね。良い頃を知っているだけに、よけいに物足りなく思います。武英智調教師を始め、厩舎の助手さん、育成場スタッフの評価も高く、状態が上向いてくるのを願うばかりです。



アンフィニ03
軽めに動かしながら回復を促していきます



アンフィニ04
坂路もごく軽めに1本



アンフィニ01
お腹のラインに余裕がありません。もっとゆとりがほしい







◎クロスオブドリーム
クロスオブドリーム02



好走と凡走の落差が…。実力は証明済みですが、スッと先行できないと脆いのでしょうか。短期放牧でリフレッシュして、また頑張ってもらいたいですね。使ったばかりということもあって少しすっきりしているようにも見えるので、この間にできるだけふっくらしてくれたらと思います。



クロスオブドリーム01
デビュー前に比べて、当たり前ですが馬体のメリハリが良くなっています







◎コルス
コルス02



前回がおっと思わせる内容。11着とはいえ、4着とは0.3秒差。7着とは首の上げ下げですから、運が悪かった…。ボーンシストの影響かトモに甘さが残るので、この中間はスピード調教ではなく、後ろを使わせるように意識しながら前後の繋がりを良くするように乗り込んでいます。2ヶ月競馬に使えないではなく、しっかり鍛え直す良い機会と捉えたいですね。



コルス03
大人しくて鞍上に従順



コルス04
坂路では手応え良く駆け上がってきました



コルス01
馬体は着実に良くなっています







◎スカイドゥエラー
スカイドゥエラー02



芝のデビュー戦はもうひとつでしたが、ダートに替わってからの2戦が好内容。使いつつ体が引き締まり、幼さが抜けてきました。先行力があって取り口は安定。時計も詰めており、今度こその気持ちです。この日来場されていた杉山晴紀調教師も「もう勝たせないといけない馬。順調に乗り込んでもらっているし、来週の検疫で戻して中京の開幕週へ向かいたい。今度こそですね」と意気込み十分でした。



スカイドゥエラー03
ウォーミングアップでも落ち着きが増してきました



スカイドゥエラー04
坂路では抜群の行きっぷり



スカイドゥエラー01
相変わらず良い馬っぷり







◎ディキシー
ディキシー02



少し楽をさせたことで徐々に立ち直ってきましたね。正直、毛艶はまだまだですが、思っていたよりも体は落ちていませんでした。トモの丸みもありましたし、数字の上でも減っていません。ジョッキーも能力を評価していたように、これからの馬。今はしっかり充電期間にあて、リフレッシュしてから頑張ってもらいたいですね。



ディキシー03
しばらくは軽めに動かしながら回復を促していきます



ディキシー01
皮膚病も残っており、毛艶はもうひとつ







◎プライドオブエレナ
プライドオブエレナ02



どうしても硬くなりやすいため、入念にケアしながらの調整。時間を掛けて鍛えてきたことで、大分動けるようになってきました。担当者も「馬がしっかりこたえてくれている。これなら以前のようなことはないと思う」と手応えを掴んでいました。攻めてきたこともあるのか、目つきが変わってきた印象ですね。帰厩も近づいてきました。



プライドオブエレナ03
馬場の真ん中をまっすぐに



プライドオブエレナ04
常歩でもキビキビとして良い感じ



プライドオブエレナ01
牝馬らしからぬ迫力ある馬体








それでは、またどこかに行ってきたらご報告いたします!



吉澤ステーブルWEST在厩馬
昨日は午後から吉澤ステーブルWESTで休養馬と2歳馬を視察してきました。


◎シルヴァンエルフ
シルヴァンエルフ210423-2



庄野調教師が視察され、入厩にGOサイン。実馬を見るのは約1年ぶりでしたが、立派に成長したなぁというのが第一印象。脚が長くて、フレームのしっかりした好馬体。この日は朝から日差しが強かったこともあり、まばゆいばかりに輝いていました。馬体重は478kg。



「今のJRAのダートはパワーだけではなく、スピードも求められる。シニスターの仔は芝でもいけそうな軽さがあるから、成功しているんだと思う。何頭か管理してきたけど、割と好みの種馬。この馬もそんなイメージ。大きいけど脚捌きが軽い。晩成傾向のある血統だけど、馬がしっかりしているし、比較的早くからいけそう」(庄野調教師)



シルヴァンエルフ210423-1



吉澤ステーブルWESTの担当者さんに聞くと「シニスターミニスターやマジェスティックウォリアーの仔は、馬体や動きからも芝向きと思わせるのに、走らせてみるとダートの方が良かったというタイプが多い。クラブでひとつ上の世代のスマッシャーもそんな感じだった。似たような雰囲気があるし、これは面白そう」とのこと。







まずは無事にトレセンでの調教をスタートさせて、順調に競馬に向かえることを願っています。





◎カンパニュール
カンパニュール02
キリッとした顔つきの美人さん



カンパニュール01



一頭で連れてこられても、全然動じることはありません。モデルばりにポーズも一発で決めてくれました。ラインのきれいな馬体をしていますね。ちょっと輸送で減った分もあるので、入厩までに少しでも余裕を持たせたいところです。なお、吉岡辰哉調教師は「少し様子を見てからですが、ゲート目的で入厩させることも考えています」とのこと。










◎スカリーワグ
スカリーワグ02
なんだかいつも舌を出しているような…



スカリーワグ01



移動してきたばかりの頃はテンションも高く体も寂しくなっていたそうですが、短期間で心身でリフレッシュできたようですね。この日は全然カリカリしたところはありませんでした。使ってきただけあって腹回りはすっきりしていますが、肩のあたりの肉付きはさすがですね。良い体をしています。馬体重は520kg。







能力からはあんなに負けるはずはない。巻き返しを期待しているぜ!





◎シュンガイト
シュンガイト02
競馬を使ったあとですが、目つきからはへこたれた感じはなさそう



シュンガイト01



もっと細くなっているかと心配しましたが、436kgとレースと比べてマイナス4kg。新潟まで輸送したことを考えれば許容範囲内でしょう。どうしても攻めてくると精神面で煮詰まってテンションが上がってしまうようですし、なんとかそのあたりが改善されてくると良いのですが。









◎シャンパンクーペ
シャンパンクーペ02
まさかのアクシデント…



シャンパンクーペ01



最終追い切りで蹄を傷めてしまうとは、至極残念。使いつつ調子は上向いていたし、成績も安定してきたのでチャンスと思っていたのですが…。好事魔多しですね。でも、すぐに特殊蹄鉄(4分の3)に打ちかえたことで圧迫が減って歩様は楽になっています。膿さえ出てしまえば治りも早いでしょう。まぁ、当たり前といえば当たり前ですが、競馬の当該週だけあって、バキバキに仕上がっていますね(苦笑)。馬体重は530kg。




大事をとって、今回は立ち姿だけ。



次回はチャンピオンヒルズ編です。お楽しみに!

タイクーン(PEGASUS42) in 愛知ステーブル小松分場
4月下旬の入厩に向けてトレーニング中のタイクーン(PEGASUS42)です。



タイクーン05
ハンサムボーイ。




タイクーン01
普段は大人しいけど、乗るとピリッとスイッチが入ります。




タイクーン02
走ることにすごく前向き。




タイクーン03
これから筋肉が増えてくれば更に良くなりそう。




タイクーン04
跳びが大きくて、伸びのあるフットワーク。



兄ムーンクレストもこちらでお世話になりましたが、「タイプは全然違う。弟はゆったりといける距離が合いそう。ムーンも良い馬だったけど、こちらも引けを取らない」(場長)と高評価。フットワークが大きいので、押さえている時よりも少しペースを上げた方がより良さを感じました。



動画はこちら




募集締め切りは4/20(火)15:00まで。ご検討よろしくお願いします!

名古屋在籍の2頭+ルペ
昨日はイクタトレーニングファームに視察に行ってきました。

Twitterの補足ではありませんが、こちらではちょっと詳しくご紹介します。


まずは中央再転入を目指す、名古屋在籍の2頭から。



◎スノーレイズ
スノーレイズ201211-1



かなり久しぶりに見ましたが、すっかり真っ白になっていました(#^.^#)。

疲れがあったようですが、笹針治療をしたことで歩様は大分良くなっています。

様子を見て、ウォーキングマシーン運動から進めていきます。



スノーレイズ201211-2
「とにかく元気一杯です」(担当者)




◎クリススキャット
クリススキャット201211-1



こちらも実馬を見るのは1歳の4月以来ですが、随分立派な馬体になりましたね。まぁ、当たり前ですが。

以前はもっとスラッとした印象でしたが、迫力が出てきたように感じます。

大事をとって、年内はウォーキングマシーンだけ。年明けから徐々に騎乗調教を始めていく予定です。



クリススキャット201211-2
「見た目に脚元は問題ありません」(担当者)





◎ルペールノエル
ルペールノエル201211-2



現役引退後は、ここイクタトレーニングファームで乗馬に。

去勢して、現在はウォーキングマシーン運動とパドック放牧を行っています。



大人しくて人懐っこくて、相変わらずのプリティボーイ(いや、ボーイという年齢ではないですか)。

スタッフの皆さんから可愛がられていました。


年明けからは騎乗調教を再開し、馬術界へのデビューを目指していきます。


大人しい馬なのに去勢の必要があるのか疑問に思いましたが、


「大会は、ほとんどが簡易馬房。容易に鼻面を合わせることができてしまうんです。それに、順番に割り当てられるので牝馬の隣になったら大変。興奮して怪我をしたり、力を出し切れなかったりする危険があります。いろいろなことを考えても、去勢しておく方が良いでしょう」(生田さん)とのこと。


ちゃんと理由があるんですね。



ルペールノエル201211-1
出番までスタンバイ




ルペールノエル201211-3
たてがみを直してもらって



ルペールノエル201211-4
はい、ポーズ!




最後に、今後のことについて場長さんにお話をお伺いしました。



「社長(生田さん)とも相談して、年内はリフレッシュに充てています。年明けからはある程度時間を掛けて、馬をつくっていこうと考えています。もちろん目標は全日本ですが、そう簡単に出られるものではないですからね。まずは小さな大会で入賞してポイントを稼ぐ必要があります。実績を積んで、その先にあるのが全日本。うまくいったとしても、1年先になるか2年先になるか。もっと掛かるかもしれません。でも、10歳は競走馬としては高齢でも、馬術ではまだまだ若者。例え2年掛かったとしても12歳ですからね。ちょうど良いくらいだと思いますよ。ちょっと慎重なところがあって、前に突き抜けるというのではなく、上に高く飛越するタイプ。本当に、きれいな跳びをするんです。競技用の馬に交じって、サラブレッドがどこまで戦えるか。センスは抜群ですし、先々を楽しみにしています。現役の頃は休養に来ると、よく会員さんからリンゴやニンジンが送られてきていました。ファンの多い馬なんだなぁと感じていたんです。それが縁があってうちにきてくれました。なんとか成功させたいですね」(場長)


ルペールノエルの第二の人生(馬生?)。応援しています!