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Jazztronik 「CANNIBAL ROCK」
Jazztronik 「CANNIBAL ROCK」

ピアニスト野崎良太氏によるクラブユニットJazztronikの2005年に発表された2部作のうちの第1作目。静と動で表されたこの2部作のうち「動」を表現したというこの「CANNIBAL ROCK」

果たしてその内容とは、、、
太陽をイメージさせるかのごとき明るい、そして情熱的な衝動を音楽に見事に昇華した快作!

ラテン・ブラジル・ファンクの要素が強まっているんだけど、根底には「虹色」で見せたような煌く音楽性は普遍。

2曲目のSearching For LoveではVoが今井美樹さん(!)が担当。開放的なラテンなリズムとピアノのバッキングに乗る今井美樹さんの優しい歌声っていうだけでもういきなり神曲認定。Voラインのメリハリが気持ちいい~。

3曲目の表題曲「CANNIBAL ROCK」ではラテン色豊かな音数の多いパーカッションなどのリズムにおなじみのフルートとピアノの掛け合いに心を激しくザワザワさせられる。全員で合唱したくなるかのようなコーラスラインも一体感が感じられて良い!

4曲目のSouth Of The BorderはHIPHOP+ソウルファンクといった感じでピアノの展開が面白い。

6曲目のMadrugadaが個人的にこのアルバムのベストトラック。アコースティックの奏でる哀愁漂うラテンのフレーズに重なり拡がっていくピアノのパッション溢れるバッキング、ソロフレーズ、女性スキャットによる感情の高ぶりにはもう体を動かすしかない!

9曲目のBEEPINGはテクノポップ+ラテン女性Voといった感じのこれまたライブでの一体感を想像させる熱いナンバー。

10曲目の「流星」はゴスペラーズの黒沢薫によるリードVoによるトラック。ラテン的な色合いはそれほど強くはないけど、この黒沢氏のVoが非常に美しく、そして非常にグルーヴィでカッコイイ。ゴスペラーズの人たちのような声質ってクラブサウンドとの相性はとても高いと思う。

アルバムを通じてのラテン色は濃いんだけど、くどくないといった感じで、それはやっぱり野崎良太氏のピアノアレンジやストリングスアレンジの絶妙さによるものだと思います。
Jazztronik節というかあの常に鳴り響くピアノのバッキングに、フルートの情熱的な表現力、ウッドベースの調べももちろん健在。

現時点(07年6月)の最新アルバム「BeautyFlow」についてたライブDVDに収録されていた曲名のわからなかった曲がだいたいこのアルバムからのものってわかっただけでもよかったよ~^^;
ライブVerの方が遥かにテンポも速くノリノリだったけど、この自然なグルーブもいいね。

というわけで採点はというと

84点!(100点満点中)

アルバムの流れでPrelude、Interludeなどはいらないと思ったし、浮いている曲(7曲目のReminisce On Joy)存在するところが減点になったかな。
あとはもうちょっとラテン的な音作りというか騒々しさも欲しかったりもした(綺麗にまとまりすぎているというとなんかおかしいけど)。

しかし!!!Jazztronikにハズレは今のところなし!!!今月のニューアルバムも楽しみです^^


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、、、でもね、二部作目の「En:Code」が、、、、(いずれ書こうかと思います^^;)

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