2009-07-20 Mon 05:06
『藤田和日郎魂』買ってきたー\(^O^)/ 個人的に少年漫画の神と崇める藤田先生の漫画家業20周年を記念して作られた、これまでの全作品を網羅、先生の漫画にかける想い、そして目玉として名作短編のOVA『からくりの君』がDVDで収録ともなれば脊髄反射でレジへ持っていくのは言うまでもありません、、、。 さて細かい内容なんですがまずは年代を追って、藤田先生の連載された作品のカラー原画を元に振り返っています。 まずは『うしおととら』。 数あるカラー扉絵の中でこの二つが一番お気に入り(右のは扉絵じゃないけど)。 真由子ととらの関係がめっさ好きだったなぁ。終盤のとらの髪の毛をすいてあげるシーンは思い出しただけでも涙出そうになる(´;ω;`)ウッ そして右のシーンも白面との最終決戦『太陽に 命 とどくまで』編の最後にうしおととらが白面に向かって言い放った 『今、俺達は、、太陽と一緒に戦っている!』 を思い起こさせたぎり泣きしそうになるカットですな(´;ω;`)ブワッ 白面のモノのラスボスっぷりもハンパなかった。悪夢、絶望って言葉しか浮かばない終盤の展開(潮のことをみんな忘れたあたり。連載でまる1年も潮は一人で戦っていたってのがまた、、)~総力をあげての最終決戦は漫画史に残る名バトルですよなー。 連載当時、子どものころはなんか絵が真っ黒してて読みづらいって印象があって、流し読みしかしてなかったんですが(えー)、大人になってある時手にとって読んでみたらどんだけ泣かせるんだ!というくらいいろんな場面で涙を流し、自分の中で藤田先生が神になった作品でした。 大人になってから読むと尚深く楽しめるのも魅力ですな。 連載デビュー作にしてこれほどの1本スジの通ってキレイに終わった作品はなかなかないんじゃないでしょうか。 そして『うしおととら』をも越える大長編『からくりサーカス』! これをリアルタイムで読めた幸せといったら無かった。 章ごとに貼られた様々な伏線、膨大な登場人物と200年にも及ぶ自動人形としろがねの歴史に翻弄される勝と鳴海、そしてしろがね。それらが全て収束し、謎が解け、伏線が回収されていく様はもう鳥肌もんでしたね。 お気に入りのカットはルシールの最期と、フランシーヌの最期。 後述の藤田先生の信念にもありますが、とにかく死ぬときのキャラクターの顔が良すぎるんですよね~。確実に読者に何かを残してくれるというか。 週刊連載の時のカラーページの使い方があまりにも神がかり過ぎていたので未だにその号だけは取ってますw >>関連 ◇漫画・雑誌におけるカラーの意味 各連載の合間に描かれていた短編のイメージカットも全て収録! さらにノベルの大御所・田中芳樹先生のカバーイラスト、挿絵なども網羅されてます! 銀河英雄伝説の絵を描かれているなんて知らなかった!w 「からくりサーカス」終了後、青年誌で短期集中連載された作品ももちろん収録。そして今現在連載中で当Blogでもおっかけている『月光条例』に繋がっていきます。 >>関連 ◇『邪眼は月輪に飛ぶ』(藤田和日郎) レビュー ◇『黒博物館 スプリンガルド』(藤田和日郎) レビュー 老人・鵜平が痺れるほどにカッコいい『邪眼は~』は特にオヌヌメ!! 中盤以降は藤田先生のロングインタビューが。 ていうかめっさ痩せてる!?w なんか凄い精悍な顔つきになられたなー。 少年漫画への信念みたいなものを力強く語られているインタビューは読んでいて頼もしいことこの上ありません。
子どもたちの心に直接響くような作品こそが少年漫画たる条件ですね。 「うしとら」は怒りにまかせて家出→「からくり」は旅→「月光条例」は家へ帰る(原点回帰=こどもが最初に読む絵本を題材) という先生自身が捕らえている作品の流れも興味深かった。『月光条例』は確かにコレまでよりも明快な感じだもんなー。これから幾多のドラマがあるでしょうが、もちろん最後は少年漫画らしく未来に溢れた結末でしょうな。 藤田作品の魅力を徹底分析! これまでのどの作品にも通じる藤田イズムがこと細かく本人による解説つきで分析! 過剰な演出、登場人物たちに立ちはだかる様々な壁、脇役にも深い人生を持たせた重厚なストーリー、「こうなってほしい!」を決して裏切らない展開、、、藤田作品にはどれも藤田先生ならば!藤田先生だからこそ!というような演出やメッセージ性があるからこそ安心して読めますよね。改めて分析を見てよく理解できた。 ていうか藤田先生のキャラクターの死に関する信念みたいなものが明快すぎて逆に清清しいw
一様に退場者は笑顔であるってのがまた心に残るものがあっていいですよなー、、。生き切った感のある死に方が上手すぎる。 漫画技法ではペン入れ、原稿の描き方、演出ノート、伏線の貼り方などが解説。 絶望する鳴海の表情が指にインクをつけて描き殴ったものだったなんて知らなかったw とにかく妥協を許さないペンいれと修正は原稿を擦り切らせてしまうこともあったとか(うしとらの最終決戦あたり)。 原稿をカッターで切って効率化を図るとかもびっくりだw(全部完成したとにまたテープで止める) 藤田和日郎先生へ様々な同業の方からのメッセージが。 あさりよしとお・荒川弘・安西信行・井上和郎・小畑健・河合克敏・久米田康治・島本和彦・曽田正人・高橋留美子・田中芳樹・村枝賢一・和月伸宏(敬称略) すごい豪華ですな、、。 久米田先生のアレってのは一体なんなんだろう?気になるw そして島本先生のメッセージがいつもの調子でワロタww そしてこの画集だけに書き下ろされたコラボ漫画! 月光条例特別編! 藤田先生の作品が月打されて、うしおととらや鳴海、しろがねたちが月光の世界へ殴りこんできますw ノリは凄い軽いのでゲラゲラ笑って読めますよw そして目玉とも言える特典がOVA『からくりの君』がDVD化されたもの!! これがとんでもないクオリティでびっくりした。 10年前とは思えないほどのキャラクターの動き。作画の丁寧さ。藤田作品ってアニメ化しづらそうな印象があったのですが、ここまで忠実に再現されているとは思いもしませんでした・ 蘭菊(CV:矢島晶子)の危うい美しさといい、弥三郎(CV:若本規夫)の飄々としながらも決めるところは決めるかっこよさ、からくり人形達のダイナミックな動き、キャラは違えど「からくりサーカス」をアニメ化したらこうなるんだろうなと。 あらすじは
という幕開け。短編集「夜の歌」に収録されているものなんですが、ぶっちゃけ内容忘れてましたw見ていくうちに思い出す感じで楽しみました。 見所はバトルシーンなのは当然のところ。 からくり武者たちを蘭菊が手足を駆使して操る姿とか素晴らしい! また弥三郎の空中戦、大立ち回りもスピード感あって迫力十分! 水浴びシーンではおっぱいも出てきますw 藤田先生の漫画におけるおっぱいはかなり「がっかりおっぱい」の部類になりますが、アニメ版はなかなかのもの(←偉そうに言うな! そして藤田作品たる由縁の見所はやはり狂気に満ちた悪の存在。 「自動人形」を動かすバネなどの部品に子どもの生皮を使うという、今アニメ化したらたぶんアウトなマジキチな設定w 冒頭の血の海や血しぶき、何かを除く目が何なのか、初見ではさっぱり?でしょうが、中盤以降「自動人形」の謎が明らかになるシーンはかなり衝撃的ですな。このあたりの「目」の表現が狂気じみてて藤田先生らしかった。 そして終盤、仇討ち(という名の○○)に城に真っ向から侵入する蘭菊と弥三郎。 次々と壊れていく自分のからくり人形と裏腹に笑みがこぼれる蘭菊、、そしてまさかの、、、。 なんだかんだで狩又の将軍までたどり着いてからの月夜をバックに戦う決戦はめっさたぎります!( ゚∀゚)o彡゜ そしてここまで蘭菊の影に隠れていた弥三郎が本領発揮! 最後の一撃に使った弥三郎の一手は!? と引っ張っておいてなんですが、最後はちゃんとハッピーエンドですw(当たり前だw) 最初のシーンとこの最後のシーンのリンクは演出的に見て上手くまとめているなーと感心。 ホント、10年前のものとは思えない素晴らしい40分間でした^^ エンドロールを見ていると製作に関わった人数がハンパなかった。最近よく目にする人は自分の知識じゃわからなかったけど、多分有名な人いると思います。 「藤田和日郎魂」、、これは藤田ファンには当然マストかつ聖典となりうる充実な内容でしたが、、 この『からくりの君』というOVA作品だけで3,990円の価値は十二分にあります! 古きよき昭和の香りがするアニメを存分に堪能できるので、今のアニメファンにも是非オススメしたいです!そして熱い少年漫画を読みたい大人の方にも是非、藤田作品に触れて欲しいです!\(^O^)/ ※追記 藤田先生のお気に入りのバンドにNightwishやDIZZY MYZZ LIZZYがあってニヤリ。 やっぱ藤田神はメタルだったぜ、、、。
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「べろべろばぁ」がカラーで収録されてるだけで速購入決定ww
カバー一覧や昔のイラスト収録に加えOVA付とはこの値段に見合ういい本でしたね
2009-07-20 Mon 08:37 | URL | めそ #-[ 内容変更]
ルシールの最期はすごかったですね。確か中間カラーでしたよね。私の血は赤くないとか言っておきながら真っ赤でした…。
うろ覚えです。違ったら訂正してください。
2009-07-20 Mon 10:12 | URL | ショウ #-[ 内容変更]
からくりの君のスクリーンショット見ただけで血圧が上がってきました(笑
この画風、たまりませんなぁ~(´ー`)
2009-07-20 Mon 16:24 | URL | ARK-R #trovXOQI[ 内容変更]
からくりアニメ化してほしい病が再発しそうだwww
2009-07-20 Mon 22:32 | URL | #-[ 内容変更]
いつも楽しく見させていただいています。
『藤田和日郎魂』発売してたんですね。私も買わなくては。 藤田先生の武術描写が大好きな自分としてはその辺の記事があるか気になるところです。 あと、私は藤田先生の描くおっぱいは決してがっかりではないと思うのですが・・・ というか大好きなんですが・・・おっぱいの好みは人それぞれ、とういうことですねw
2009-07-20 Mon 22:58 | URL | からばしゅ #-[ 内容変更]
ちょっと、またハゲた?・・・w
2009-07-20 Mon 23:02 | URL | #-[ 内容変更]
>めそさん
あのシーンの衝撃は忘れられません。ページをめくるたびに涙がこみ上げて、最後にカラーであの笑顔なんですもの、、。・゚・(ノД`)・゚・。 コストパフォーマンス的にはこれ普通に5000円オーバーは軽くありますね。お買い得でした^^ >ショウさん
中間カラーというかそのお話の最後の2ページがカラーでしたね。 「からくり~」はカラーページの使い方が上手かったです。 >ARKタソ
でがしょ~?これで声が若本さんだってんだからそりゃたぎりますよw そして画風はまさにドツボのストライクだろうなとティン!ときましたよw >名無しさん
設定が狂気すぎるのが今のご時世にアニメ化する一番の障害かも、、、、ていうか長すぎるのが一番かw >からばしゅさん
どーもどーも^^ 武術に関してはあんまり載ってなかったと思います。ただ藤田先生が大好きなものの代表として挙げられていたような。 「がっかりおっぱい」っていうのは「性的」に見た場合で(←変態!)、先生の女性の裸は女性本来の曲線美みたいなものを感じてエロくなく、「健康的」なんですよ。あるいは「少女的」な。 >名無し2さん
頭はちょっと寂しいですけど(笑)表情などは非常にお若いです。顔もツヤツヤしているように見えます。 自分も買いました。この時代に生きていられることに感謝しました
でもあまりにも豪華すぎて、カバー切って「からくりの君」のディスクを取り出すなんてできないんです…
2009-07-24 Fri 13:07 | URL | DIO #-[ 内容変更]
>DIOさん
それほどまでに! でもそれで「からくりの君」を見ないなんてもったいないことこの上ないですよ!w 藤田先生の女性は健康的なやらしさを感じます。服を着ていたり下半身の方がむしろエロ(ry
藤田先生のキャラは男も女も魅力的ですよね~ やっぱ月光条例でやりたい放題やって痩せたんでしょうか・・・w
2012-10-04 Thu 23:31 | URL | ガトー鳴海 #-[ 内容変更]
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