俺たちに言えないことをサラッと言ってのける!
そこがしびれるあこがれるううううう!!
Nokia「Androidケータイは、どれも似たり寄ったりでオリジナリティーに欠けてしまう」と参入を断念
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Androidが優れた出来栄えであることを何ら否定するつもりはない。だが、いくつか気になる弱点への懸念を拭い去ることができなかった。とりわけAndroidケータイは、どれも似たり寄ったりでオリジナリティーに欠けてしまう課題を克服し難いと考えるに至ったため、いつの間にかユニークな自社製品が消えていく危険性が急速に高まるのは避けねばならないとの結論に達した。
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これが英断になるか、歴史的失着になるかは分かりませんが、
「Androidケータイは、どれも似たり寄ったりでオリジナリティーに欠けてしまう」
「いつの間にかユニークな自社製品が消えていく危険性が急速に高まる」
端末メーカーとしてこの考え方は間違いではないと思います。
むしろ、正しいと思います。
■Androidの世界に埋もれていくメーカー
Androidの新規性はAndroidというOSを基軸として、マーケットと連動し、商品の開発、販売、課金といった一つの完結したエコシステムを形成している点であり、今この瞬間だからタッチUIが新しいですが、それも時機にフツウになっていくと残るのは、このGoogle中心のエコシステムだけでしょう。肝心の端末を見ると、やれいいチップを積んだ!だの、メモリが多い!だの、液晶がキレイ!だの、それぞれ差異は打ち出してはいるものの、基本的なUI・コンセプトに変わりはなく、すでに各社ともにスペック頼みの没個性に陥っているように感じます。(もちろんそうでない部分もあるとは思いますが)
前面にタッチパネル液晶があって、背面にカメラがあって、ハードキーが3~4つあって、電話すると脂がついて、指紋ベタベタで、落下時のガッカリ感が従来の約5倍で・・・とだいたいどの端末も言われなきゃ違いが分からない程度に似通っています。
■NOKIAにはNOKIAしかない
そんな現状でノキアが、Android市場に参入しても、他社と同じことしかできません。
日本では超高級端末のVERTUを除いて事実上の撤退状態なので、ほぼなじみの無いノキアですが、「あ、NOKIAっぽい」という見た目と独特な使い心地のケータイを数多く投入し、その圧倒的なオリジナリティでシェアNo.1を取ったいわば市場の盟主。
しかし逆に、家電などに手を出していない純粋なケータイ電話メーカーだからこそ、「端末からNOKIAらしさを取りはらってしまったら、何が残るんだ?」ということになってしまいます。
他の家電もやってるメーカーとはワケが違うのです。 NOKIAにはケータイしかないのです。やれREGZAフォンだのEXILIMフォンだの冠を付ければ良いだろ的な戦いは出来ないのです。
■末期のWindowsのような没個性感から脱出せよ
今のAndroidを中心としたスマートフォン戦争は徐々に単なるスペック対決になりつつあります。AndroidOSで動いている以上、Androidの世界からは逃れられません。画一的なUIの中で各メーカーがスペックでしか競争できない状況は、さながら末期のwindowsを見ているかのようです(まだWindowsは終わってないけど笑)。
しかし、本当にユーザーはケータイに超ハイスペックを求めているんでしょうか?端末としてのクールさやかわいさ、使いやすさ、新しさなど、持っていることのステータス感へのニーズも十分にあるのではないでしょうか?(私はこれが一番だと思っています)
確かに今は、Androidが「新しい・クール」な感じがして注目されています。しかし、Androidがある程度受け入れられた先に待っているのは、スペックしか違わない没個性端末の波です。これが今のガラケー現象と何が違うというのでしょうか?
終わりのないスペック対決の中で、没個性的な端末をリリースし、他の多くのメーカーの中に埋もれていくくらいであれば、沈没覚悟で「NOKIAカラー」を押し出し、大きなパイを狙っていく。そんな男気をこの一言に感じたわけです。
↑言うほどandroid端末とたいして変わらない??
あとは、「Windows Phone 7」OSがノキアの期待に応えられるOSになれば・・・というね。