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シャープ

auがIS03を発表!KDDIのAndroidは「大人のおもちゃ」じゃない

IS03_color

auから待望のマトモなAndroid端末、IS03が発表されました。

「IS03」超速攻フォトレビュー、auが本気を出したシャープ製Androidスマートフォン
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「IS03」はiPhone 4に匹敵する960×640の3.5インチマルチタッチ液晶や960万画素カメラなどを備えたハイスペックモデルであることに加えて、ワンセグやおサイフケータイといった日本人ユーザー向けの機能も搭載した、シャープいわく「日本人が求める最良のスマートフォン」であるのが大きな特徴です。
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とにかく、ガラケーで好評だった機能は全部ぶちこみました!と言わんばかりのモリモリアンドロイド端末となっております。

発表ではスマートフォンとガラケーの間を行く端末だと言っておりましたが、私の見立てではすでに間ではありません。
スマートフォンの斜め上を行っています。
1+1で÷2をしなかった感覚です。


▼IS03の斜め上感の正体▼

IS03_au


<そもそも、ガラケーが日本でフィットした理由>

そもそも、日本のガラケー文化は欧米のスマートフォン陣営と比べて、ユーザーニーズに立脚して進化してきました。

欧米のスマートフォンブームの主要因は、アルファベット言語圏ではテンキー入力に比べてQWERTY入力の方がフィットしたという点にあります。

端末で何ができるかということよりも、QWERTY入力が欧米人にとって入力がしやすく、ビジネスシーンやカジュアルシーンにフィットしたというだけで、テンキーからQWERTYに変わった革新性以外に「端末で何ができるか」「何ができれば新たなマーケットがきり開かれるか」については、サードパーティーに開発環境ごと丸投げしているのがスマートフォン陣営です。

まあ、それがiPhoneの場合は奇跡的にハマったわけですね。

それに比べて日本のケータイシーンは違います。

日本語入力の利便性という意味で、テンキー入力は間違いなく日本人にハマりました。テンキー入力の速さを競う大会が開かれ、卓越した入力技術を披露する場が設けられるなど、日本語入力という意味でテンキー入力は奇跡的なフィッティングを見せました。

そして、入力形式に力を割く必要がなかったからこそ、日本市場はすぐにその先のニーズへと進化することができたのだと考えています。


<入力に悩む必要が無いという至福から生まれた道具感>

本来、入力に四苦八苦するはずのところを別の機能の開発に充てることができた日本の端末開発。
そんな至福の環境下で生み出されたのが数々の日本独自の所謂ガラパゴス機能です。

<ガラケーでヒットしていたサービス>
・おさいふケータイ
・ワンセグTV視聴・録画
・バーコードリーダー
etc...

<すでに日本に存在したサービス>
・iTunes Store=iアプリ、EZアプリ(キャリア回収代行ビジネス)
・Google map=EZナビウォーク
・音楽ダウンロードサービス

テンキー入力のドハマリ、縦スクロールのドハマリが、次なる新市場を生み出すリソースの確保⇒開発の原動力となり、日常生活に欠かせない「道具=ケータイ」として尖っていったのではないかと思うわけです。


<オトナのおもちゃを欲しがる人々>

IS03_hidari

しかし、日本の市場でもスマートフォンへの切り替えが始まっています。
この動きの中心にいるのがiPhoneとAndoridです。

このムーブメントのきっかけとしては、ガラケー文化が行きつくところまで行きついたという、「道具」としてのケータイというニーズの頭打ち感にあります。
そして、道具として先鋭化してくガラケーの流れに反して、それ単体としては未完成だが未知の可能性を秘めた「娯楽端末」へのニーズが高まったのです。

いわば、実用性より娯楽性。

「オトナのおもちゃとしてのスマートフォン」

というニーズが巻き起こったというわけです。
もちろんエロい意味ではありません。

使い勝手は確かに悪いかもしれないが、アプリを入れて「育てる」ことができる。端末やアプリのアップデートで「育つ」楽しみがある。そんな「育成ゲーム」的な端末へのニーズが高まってきたのが最近なわけです。


<ガラケー的道具感+オトナのおもちゃ>

そういう背景をもとに今回のIS03を見ると、AndroidのOSプラットフォームでありながら、ガラケー時代のあらゆるニーズを取り入れた、ハードレベルでは絶対的にハイレベルな端末に仕上がっているように感じます。

その結果、立ち位置としては前述した「オトナのおもちゃ」ではなく、より「道具」としてのスマートフォンという立ち位置を明確に示した端末に仕上がっているように感じます。

日本がガラパゴス市場で醸成してきた、
「便利な機能とは何なのか?」
「ケータイの利用シーンとは何なのか?」
という根源的な答えをあくまで日本らしく詰め込んだ一台です。

それにプラス、Androidらしい拡張性やアプリによるグレードアップも期待できるという意味で、一言で表すならば

「育てる道具」

という立ち位置を提唱する端末となったのではないでしょうか。


IS01で落胆と驚きを与え、「ケータイってなんだっけ?」という誰も到達し得ない未知のレベルに到達してしまった、au&シャープがようやくケータイの土俵に帰ってきた。

そして、日本市場で醸成されたガラケー的ニーズとAndroidらしさを折衷した。

Android:1+ガラケー:1=IS03 by au&SHARP:2
(決して÷2はしないんだぜ!!)


「ガラパゴスの何が悪い!!」

という主張の表れのような端末になっている思います。

これは売れそうな予感・・・。

シャープ「ガラパゴス」発表!絶対この波に乗った方がいいその理由

garapagos

その名も「ガラパゴス-GALAPAGOS」


シャープ、電子書籍「ガラパゴス」発表
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 シャープは27日、新規参入する電子書籍事業のブランド名を「ガラパゴス」と決め、12月の専用端末の発売と同時にサービスを始めると発表した。

 定期購読する雑誌や新聞の最新版が自動的に配信されたり、新刊本などを試し読みできたりするなど、独自のサービスで差別化を図る。端末や配信する書籍の料金などの詳細は11月に公表する。自社運営するネット上の専用サイトで雑誌や新聞など活字メディア中心の約3万冊分をサービス開始時にそろえ、来春には音楽や動画、ゲームなども配信する。
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いやー攻めてますねー。
日本の通信産業がガラパゴス進化であると批判を受ける中、敢えて「ガラパゴス」の名を冠した商品を展開するあたり、昨今の通信産業に対する対外的な評価に対しての憤りをそのままぶつけたような感じをうけます。

「ガラパゴス」で何が悪いんじゃ!
貴様らが劣等デバイスなんじゃボケ!と言わんばかり。



<「ガラパゴス」に見るシャープの戦略>

今回のシャープの「ガラパゴス-GALAPAGOS」は、一般まで普及しているとは言い難いiPadの市場にチャンスを見いだした・・・という見方は出来ますが、おそらく、ただそれだけの戦略ではないと思うのです
その背景にはもっと深いシャープのコアコンピタンスに根刺した戦略があるように思います。


シャープは現在、日本の端末メーカーの中でも特にスマートフォン開発に対して積極的な会社です。

au、ドコモ向けに出したIS01、LYNXと言った「超激攻め」端末。今後発表されるauのAndroid端末「IS03」もシャープ製なのが分かっています。その後もau、ドコモ向けに新型アンドロイド端末を用意しているという噂を耳にします(仕事柄ね…)。
シャープが新たなビジネスチャンスを次世代タッチ端末に求めているのは明白です。

これは、上でも書いた発展途上の市場にブルーオーシャンを見いだしたというだけでは無いと思います。

<液晶の進化と3Dブームの限界>

亀山工場

シャープのコアコンピタンスといえば超高精度の液晶、センサー、タッチパネルなど、特に緻密さが必要な精密機械に対して抜群のブランド力と製品力を持っています。(例:「世界の亀山工場」)

しかし、昨今の過当なほどの技術競争で液晶の高精細化はかなり限界まで達してきています

その最たる例が「3Dブーム」なわけです。この3Dブームはユーザーから自然発生的に沸き起こったものではありません。メーカーが大手広告会社と結託して、高精細化が頭打ちとなった液晶市場から、競争の主戦場を3Dに移そうといういわば「プッシュ型のムーブメント」です。

しかし、3Dブームも一過性の可能性が高く、それだけでは液晶メーカーとして大発展は望めません。となると別の技術進化の方向性が必要です。


<巻き返しを図る液晶大国日本のメーカー>

ガラパゴス

そこで小型高精細液晶&タッチセンサーいわゆる「液晶タッチパネル」の方向性に進むわけです。

この市場は、正直日本メーカーは立ち遅れています。HTCと懇意なサムソンSamsung、iPhoneに液晶を提供していると言われるLG Displayに先を越され、かつての液晶大国日本もカタナシと言った情勢です。

このマズい状態を打開するためには、まずは自社端末で技術力をアピールして「液晶タッチパネルにSHARPあり!」として全世界に売り込みをかける必要があるのです。そして、端末作りのファーストチョイスにSHARPが食い込めば、目の前に広がる市場は広大です。なにせ向こう数年で携帯電話の半分以上をリプレイスするといわれる巨大市場ですからね。

この「ガラパゴス-GALAPAGOS」は小型液晶タッチパネル競争のための試金石なのではないでしょうか。

ただ、単純に「iPadかよ(笑)」とか「どういう判断だwww」とか表面的に見ちゃうだけでは見えない、「液晶のSHARP」としての威信をかけた戦略が、この「ガラパゴス-GALAPAGOS」と「Android端末」にあるのではないかと思うのです。

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