『維新狂騒曲、日本の病的な右傾化の徒花』
小泉純一郎竹中平蔵が推し進めた新自由主義構造改革の影響で、日本社会全体の劣化が激しい。
経済の低迷、格差社会の拡大に伴う中間層の没落や古き良き価値観の動揺、日本社会の閉塞感から善良な多くの人々が危機感を抱き『何かを変えてくれそうだ』と維新を標榜する橋下徹に期待する
ところが維新は『これあらた』であり、維新の言葉には『まったく新しく何かを創造する』との革命、改革の意味は無い。
維新が『改革』の意味を持つというのは誤解で、実は『歴史の中』にあった過去の理想の状態に、新たに立ち返ることで今を『変革する』との意味である。
有名な明治維新ですが、このメインスローガンだったのは『王政復古』であった。
実は『明治維新』の言葉自体が時間が経った後からの胡散臭い政治的な創作であり、144年前(1868年)の政変を表す言葉としては維新よりも、『王政復古』や『回天』の方が正しい。
まさに政治的リバイバル(復古運動)ですね。
目指したのは古事記や日本書紀の1200年昔の飛鳥時代の中大兄皇子(天智)とか天武天皇、700年昔の南北朝時代の後醍醐天皇(建武の中興)などの、天皇親政なのですが、王権の『絶対的権威』は建前であり『祭り上げる』ことで実質的に無力化する。
『天皇は神聖にして侵すべからず』は単に都合の良い口実程度であり、実態は長州の下級士族が『威を借る狐』として実権を握り、今に続く官尊民卑の官僚制度を固めていった。
維新を標榜する橋下徹が、何を理想としているかが不明です。
一見右翼にも見えるがはっきりしないのです。
無闇に中国韓国と緊張感を煽る『つくる会』とか安倍晋三、石原慎太郎などの右翼反動勢力や新自由主義右翼カルトの松下政経塾とは微妙に違っている。
日の丸君が代の強制など、そもそも日本の伝統ではなく、平成の借金王小渕恵三が13年前の1999年に唐突に決めた国旗国歌法に由来する極最近の珍事ですね。
『君が代』は祈りの歌であり厳粛に静かに畏まって聞く分には良いが、国民の連帯感を鼓舞する正式な国歌には向いていない。
だから君が代は100年以上もの長いあいだ、暫定国歌だったのです。
連帯感とか団結とは無縁の『祈りの歌』なので、そもそも全員で合唱出来る様には作られていない。
橋下徹は一見すると過激な右翼にも見える言動を行って一定の支持を得ているが、周りの風向きを敏感に察知する(空気を読む)能力以外、何一つ持っていないのであるから驚きである。
政治家なら例外なく誰でも持っている筈の、何かの確固とした政治信条があるわけでも無いし、目指すべき理念や政治目標を持っているわけでもない。
その場その場で自分の言うことがまったく違っていても平気のへいざ、主義主張がまったく不明。
イデオロギー的には無色透明に近い。
橋下徹が右翼的に見えるのは世間の風潮に合わしているからに過ぎない。
唯一の例外として橋下徹が一貫して主張しているのは道州制だけなのですが、大阪府知事の末期になってから突如意味不明の『大阪都』構想を打ち出して大阪市の平松市長を攻撃し出すが、今までの橋下の自論である道州制と大阪都構想との間には、何らの整合性がない。(道州制が成立したら、論理的には大阪都は瞬間消滅する)
大阪都は自家撞着なのですが、それで今もって大阪府民に対して具体的な『都』構想を出せない。
『大阪都』の名称や意味や目的ですが、中身は維新の議員でも知らないし勿論一般市民はもっと知らない。
多分言い出した張本人である橋下徹自身が、実は何も中身を知らないのではないでしょうか。
それで橋下自身、いくら出したくても大阪都構想の具体的な中身を出せないのです。
『似ているようで正反対の松下政経塾と、維新政治塾』
『維新政治塾』のホームページ読むと、『大阪都構想や道州制に向けて政治家の育成を目的に設立』とある。
大阪維新の会(代表・橋下徹)が、明治時代から続く日本の統治機構を変え、将来の日本の改革を目指すきっかけとするため、その政治家の育成を目的に設立する政治教育塾と謳っているが、それなら松下政経塾と良く似た趣旨の政治家養成所となる。
ところが実態は大違い。
経営の神様松下幸之助(現パナソニックの元オーナー)が33年前の1979年に70億円出して創設した松下政経塾は全寮制で年間十人未満の入塾者は全員神奈川県茅ヶ崎市にある塾建物に合宿して寝食を共にする。給与も月20万円支給され別途各自に活動資金も支給される。
ところが維新政治塾は正反対の中身なのです。
初回募集したのは2000人の多人数で、しかも各自から半年分の塾参加費として7万円を徴収するが、塾とは名ばかりの詐欺商法で中身は月一回のお粗末な講演会。
政治家が資金集めに開く個人パーティの大阪維新版である。それとも善良な子供を騙すぼったくり学習塾の悪徳商法程度である。
橋下徹は大阪維新塾を開講することで大勢を集めて『濡れ手に粟』で、わずかの経費を除いて1億円程度の粗利を稼いだと思われる。
松下政経塾の政治目標とは『無税国家』だったが、塾一期生の野田佳彦首相が『政治生命をかける』として民主党を分裂させてまで成立させたのは、『減税』ではなくて何と消費税の増税だった。
『全てに公平に』との消費税の課税は国内消費に限定されている。
輸出産業は、課税どころか消費税5%の今でも上位10社だけでも1兆数千億円もの消費税を、輸出に伴って還付されて丸儲けしている。
消費税率が上がれば自動的に輸出企業の還付金も上がり笑いが止まらない。
松下幸之助の塾が掲げた『無税国家』は言葉の印象と中身が正反対であり、インチキな詐欺商法だった。
『無税国家』創設との松下政経塾のスローガンの本当の意味とは、松下電器など『大企業が無税の国家』だったのですから腹立たしい限り。
野田佳彦の方は民主党の政権公約を完全無視する呆れ果てた所業であるが、松下幸之助の方は長期的な視野に立って、70億円のはした金の先行投資で何兆円もの莫大な利益を上げるとは流石に『経営の神様』の面目躍如である。
『最強のトリックスター(貧乏神)』
『自民党をぶ壊す』との鬼手で自民党総裁選を制した小泉純一郎はその後郵政選挙で300議席を得て勝利するが、自民党の下部組織(手足)だった郵政制度を破壊して自民党を根本的に弱体化させ、政権党から転げ落ちる。
人間の目先の欲望を叶えることで有頂天にさせるが、代償に魂を奪い最後には破滅させるメフィストフェレスの話とそっくり同じ。
最強のトリックスターが小泉純一郎なら、水木しげるのゲゲゲの鬼太郎に出てくるねずみ男と風貌がそっくりの東国原英夫(そのまんま東)は、出来の悪いトリックスター(貧乏神)程度であろうか。
自民党元幹事長の古賀誠は、宮崎県知事だったねずみ男のそのまんま東に衆議院選選挙への出馬を要請したが『自民党総裁候補にする』条件を提示していた事が世間に発覚して、古くからの自民党支持層からも失望と怒りを買い、有権者から見離された自民党は2009年の総選挙に大敗北して半世紀間も維持していた政権を失ている。
今回の維新の国政進出でも二番煎じで東国原英夫が候補として取り沙汰されているが、多分自民党の二の舞でしょう。
本人は宮崎県民の要望を無視して知事の再選を固辞して実入りが良い元のお笑いタレントに復帰しているのですよ。
知事の椅子は全国で47しかないが国会議員は衆参合計すれば十数倍の722。
宮崎県知事よりも格上の東京都知事には色気を見せても格下の一代議士には何の魅力もない。
風貌だけなら貧乏神(ねずみ男)に似ているのは間違いなく東国原なのだが、性格なら『金に汚い』ねずみ男に一番似ているのは橋下徹である。
TVタレントをする前の橋下徹は、駆け出しの弁護士時代に金にはなるが信用を落とすので誰もやりたがらないサラ金会社の顧問弁護士だけではなく、西日本一の遊郭である大阪市西成区の飛田の売春業者の組合の顧問弁護士までしていた汚い経歴がある。
水木しげるの描くねずみ男と同じで恥も外聞もなく、少しでも『金になる』なら信義も道理も道徳も無視できるのである。
お気楽なタレント時代は年収が3億円もあったらしいが、当たり前ですが公職である政治家の年俸は一桁低い。
政治家の『金儲け』は御法度で、基本的にやってはいけない。
『儲かるか、儲からないか』
正誤や善悪ではなく、全ての判断の基準が『金』である橋下徹には、政治家になる気など最初から20000%無かったのだが、成り行きで(自民党推薦で)大阪府知事になったら『今までの政治家とは違う』と予想外の評判になり辞めるに辞めれなくなる。
何とか辞めようと画策して無茶苦茶をするのだが、余計に『今までの政治家とは違う』とマスコミが面白可笑しく大宣伝して天まで持ち上げるので、橋下徹は『政治ごっこ』がやめれないので困っている。
維新の国政進出でも、やっぱり橋下徹本人には出る意思がない。
今回の維新騒動ですが、多分4年前の大阪府知事選出馬の動機と同じで、TVタレントとしてのキャリアアップでのギャラの増額を狙っているのだろう。
橋本徹は5年前に自民党から大阪市長選出馬を要請された時に『東国原でも知事なのに・・・』と断っているのですよ。
大阪府知事時代に平松市長を叩きすぎて万やむを得ず出馬したが、今のような大阪市長就任は不本意で辞めたくてしかたがない。
消費税増税や原発再稼働で最低の支持率の野田佳彦に、自分を都構想や道州制の総務大臣にでも売り込む算段なのでしょう。
知事は47人だが大臣の椅子はもっと少なく定数14人から最大でも18人までで、閣僚経験には希少価値があるので賞味期限が短いTVタレントとしてのキャリアアップで増収が図れるのです。
『維新ベイビーズの賞味期限は数ヶ月以内』
大阪維新の顧問でもある元原発技術者で経営コンサルタントの大前研一によると、(賞味期限が1年以内だった)お粗末な小泉チルドレンよりも橋下徹の維新のメンバーが質が低すぎて到底チルドレン(子供達)とは呼べず、これらの維新ベイビーズ(赤ん坊達)の賞味期限は2ヶ月であると喝破しているが、当然な判断であろう。
区長公選を選挙公約にして大阪市長に当選した橋下徹が行ったのが、市民が選ぶ公選制ではなくて正反対の市長が独断選考する区長の公募制だった。
応募してきた区長候補はクズばかりで霊感商法の統一協会系の区長やら、生活保護は労働の対価とうそぶく民主主義制度を知らない無知蒙昧な区長やら、『管直人を必ず殴る』とネットで公言するテロリストモドキの不逞の輩の区長やら、市民に向かって『馬鹿』『ヒマ人』と罵る常識の欠片もない区長やら。
何故一般公務員給与よりも高い1400万円の俸給でもクズばかりしか応募しなかった謎ですが、去年2011年4月に初めて自分が主催した『大阪維新の会』で選挙を行った大阪府議会選挙で、当選した維新の会の所属議員に対して『議員は一期4年限りで、二期目は無い』(政治家は腰掛け仕事)と断言していたのです。
ましてや選挙公約に真っ向から反する公募区長に二期目は無い。
将来性が全くない短期間の腰掛け程度の役職に応募してくるのは引退していた地方政治家とか使いものにならないフリーターもどきのクズばかりだったのである。
これでは大前研一がいうように『賞味期限は2ヶ月程度』の短さなのは致し方ない成り行きである。
『水鳥の羽音(維新の会の国政進出)に怯える自民党議員のお粗末』
盛り上がる橋下維新劇場とは対照的に、さっぱり盛り上がらないのが野党第一党の自民党総裁選である。
3年前の自民党総裁就任以来、今までの選挙では一度も負けていない谷垣禎一を『印象が薄いので、次期総選挙の顔として不適当』として全員で引きずり下ろした自民党であるが、いくらなんでも筋が通らない。
大阪維新の会の国政進出を聞いて、テレビのワイドショーで培った一発芸が得意な橋下徹に地味な谷垣禎一では到底太刀打ち出来ないと思ったのだろうが、水鳥の羽音に怯えて全員が一目散に逃げ出した平家の軍勢の平成版である。
確かに谷垣禎一は官僚出身でもないのに、一番『官僚』臭く見える不思議な人なのですが、可哀想すぎる。
何となく、風貌が誰よりも官僚臭く見えるのは事実であるが谷垣禎一本人の責任ではない。
代わりの総裁候補が一度死んでいるのにもう一度生き返るつもりのゾンビ安倍晋三や、目つきが尋常でない軍事オタクの石破茂などだが気持ちが悪い。
印象が不気味すぎるので選挙の顔としては不適当であろう。これでは勝てない。
一番まともに見えるのが石原慎太郎の息子である以外の取り柄がない石原伸晃である。
読者のみなさんにはレベルの低い下世話な話題で申し訳ないのですが、石原伸晃の眉毛の位置が可笑しいと思いませんか。
眉毛の形ですが骨の位置と一致している筈なのですが、彼だけは一致していない。
ヤンキーでもない役者でもない普通の男で、しかも政治家で眉毛の形を変えているのは石原伸晃ただ一人ですよ。
石原伸晃ですが別名ジジイ殺しの異名が有り仲間内では信頼されていないが何故か党長老には人気がある。
政治家としての言動がえらく軽いのですね。
『担ぐ神輿は軽ければ軽いほど良い』のです。その意味では森喜朗や古賀誠、青木幹雄など自民党長老としては使い勝手が良いのでしょう。
道路公団民営化の所轄大臣の時に、『北海道の高速道路は自動車よりクマが走っている』と世間に向かってお馬鹿発言してしまい、鈴木宗男に噛み付かれて弱っていましたが、今回の総裁選のテレビ番組で爆発事故を起こした福島第一原発を、何とよりによって第一サティアンと呼び『原発から出た放射能のゴミ捨て場にする』と発言する無神経ぶり。
時間が経っても石原伸晃のお馬鹿は少しも治っていないのです。
『最低の野田佳彦の代表再選を承認する民主党の余裕』
同じまったく盛り上がらない『党首選』とはいえ目先に首相の椅子がチラつくので殺気立っている自民党とは大違いで、与党民主党の方は随分様子が違っている。
総選挙を目前にして浮き足立つ自民党の狼狽ぶりは見苦しい。
これとは対照的に余裕なのが、人気が全くないので総選挙の顔として一番悪いと思われる野田佳彦の党首再選を支持する民主党議員たちであろう。
もしも総選挙が身近に迫っているなら、政治家の判断としてこれは絶対に有り得ない。
不思議すぎるのである。
総選挙対策を優先するなら、3年間も一度も選挙で負けていない実績がある谷垣禎一を無理やり引きずり下ろした自民党以上に、間違いなく今の民主党は野田佳彦を全員一致で党代表から引きずり下ろす。
議員が最優先する判断基準とは、何よりも『自分自身の再選』の可能性にとって有利か不利かである。
今月の民主党代表選で野田佳彦がすんなり再選されるようだと、1年後の衆議院の任期満了まで大きな『選挙は無い』と、民主党の議員全員が安心しているとの結論になる。
国会の解散権は首相の先決事項であり、野田佳彦が何もしなければ自動的に来年9月まで国政選挙は無い。
野党自民党総裁とは大きく意味が違い、政権党(民主党)の党首は自動的に首相に就任出来るし、新首相ならご祝儀相場で誰がなっても6割程度の支持率が期待できるのです。
自民党の麻生太郎が大敗した原因は、首相就任時に解散総選挙を断行せずぐずぐず時間を浪費した挙句任期満了選挙を行ったので野党民主党にみすみす付け入られたが、いくら阿呆でも野田佳彦はたったの3年前の出来事なので、少しは自民崩壊の歴史的教訓に学んでいるはずである。
『野田佳彦の猫騙し』
再選された野田佳彦が最初に行うのが内閣改造で人気回復を狙うのが政治の常道であり、その目玉が維新の橋下徹である。
大阪市長を辞めたくてもマスコミが天まで持ち上げるので辞めれないで困っている維新の橋下徹を引き抜いて、道州制をすすめる総務大臣として入閣させ世間をあっと言わせる。
『猫だまし』ですね。
新自由主義の推進で『「脱官僚」「地域主権」「生活重視」で国民の手に政治を奪還する!』と謳っているみんなの党の渡辺喜美代表は、一見すると同じ政治スタンスである橋下徹の維新の会との合同を直談判するが何故か決裂して『物別れ』に終わっている。
合同を期待していた渡辺善美は大事な自分の党の半分近くの衆議院議員を、一緒にやろうとした橋下徹の維新に引き抜かれて大損をしている。
渡辺善美は、本当にどうしようもない阿呆ですね。
橋下が金儲けにしか興味がない薄汚いねずみ男で、恩を仇で返す『貧乏神』である見え見えの正体が見抜けなかったとは情けない。
橋下徹に軒先を貸して恩を売ったつもりが母屋を乗っ取られた、去年の大阪の自民党府議団のお粗末すぎる悲劇の顛末を全く知らなかったのだろうか。
渡辺善美とは一致しなかったが、ところが野田佳彦首相と橋下徹となら不思議なことに利害が完全に一致するのですよ。
双方に大きなメリットがある。
野田佳彦にとっては、人気の橋下入閣で少しは印象を良くできる。
橋下徹にとっては、短期間の『大臣暮らし』は一刻も早く金にならない政治家(大阪市長)を辞めたいと思っているので渡りに船で、願ってもないTVタレント復帰の好機である。
『野党政治家が「与党を支持する」と言い出す時』
維新国政進出の直前に、橋下徹が唐突に野田佳彦の政治が素晴らしいと突然言い出したが、このヨイショ発言の意味するところは何か。
政府与党を『素晴しい』と褒めておいて、非難する立場の野党のままでは辻褄が合わない。支離滅裂だと思われる。
政治の世界では、野党政治家が政府与党の政策や政治方針を全面支持するとは、必然的に与党との『連立』か『合同』に向かう。
それなら維新の与党入り(橋下入閣)は既定路線である。
マスコミは小泉純一郎の新自由主義構造改革を手放しで称賛した鳩山由紀夫民主党代表の大失敗を知らないのか。
小泉改革を支持した鳩山民主党は選挙で大敗したが、これは政治常識のイロハ程度の馬鹿馬鹿しい話である。
今の与党の政治が本当に良いと思うなら、自分たちも与党に入党するしかなくなる。
応援するために、自党を解散して個人個人別々に入党するか、あるいは『党』丸ごと合同して一緒になるかの違い程度で、いずれにしろ『与党入り』が筋である。
金に困ったことがないおぼっちゃま育ちの鳩山由紀夫には、野党とは政府与党の政治を批判するから政党としての存在意義があるのだとの政治常識がまったく無かった。
鳩山由紀夫とは正反対なのが、金のありがたみを知っている橋下徹である。
ねずみ男並みの羞恥心や倫理観しかないので、金の為なら相手が高利貸しでも売春業者でも見境無く飛びつく。ましてや飛びつく相手が野田佳彦なら大喜びで、ためらう動機が何一つない。
橋下徹には、野党が今の与党の政治を称賛するとは、自動的に政権政党への合流とか入閣を意味するとの当然の常識が働いているのです。
野田再選なら橋本入閣は一本道で、当然の成り行きである。
そもそも、去年芸能界を引退した島田紳助の後ろ盾があったからこそタレント業をやってこれたわけで、もしそれがなかったら、彼は今でも顧問弁護士としての仕事で収入を稼いでいたことでしょう。
水木しげる先生のねずみ男は大抵の場合鬼太郎にこらしめられて、金儲けが大失敗に終わるという流れがパターンとなっておりますが、橋下の場合、鬼太郎の位置にあたる人物がいないことが、彼の迷走、あるいは暴走に拍車をかけているのでしょうね。
余り橋下徹は自分のブログに書きたく無かったのだが、新聞休刊日には無性に新聞記事が読みたくなるように、維新のバカ騒ぎしかニュース報道していないと、まとものニュースが何としても読みたくなる。
今に始まったことではないのですが、それにしてもマスコミが酷すぎる。
マスコミ全体が、狂っているとしか到底思えない。
私の見たところ、本人は何とかして政治家を辞めて金が儲かるタレントに復帰するつもりなのですが、マスコミが天まで持ち上げて話題にするので辞めるにやめれない。
この頃は赤旗までが橋下徹を記事にしているのですから情けない。
橋下徹や維新が何かの政治運動に見えるのでしょうか。
確かに日の丸君が代の強制だけを見れば『つくる会』や安倍晋三、石原慎太郎、松下政経塾など歴史修正主義のお馬鹿右翼に見えるのですが、これらは質が極端に低いだけで何れも政治運動ですよ。
対して、維新の橋下はこれらとは全く違う。
タレントの政治ごっこで、真面目に取り上げる方が根本的に間違っているのです。
安倍晋三や石原慎太郎ですが、中国韓国をわざと貶めることや『つくる会』のおバカ教科書の強制が目的化しているのです。
ところが、橋下徹は何れも積極的でない。
一番の違いとは、実は安倍晋三とか慎太郎は自分たちの阿呆臭さが少しも理解できず、本気で『正しいと信じている』のですが、
対して、橋下徹の方は、そもそも『遊び』程度で不真面目そのものであり、
しかも、自分が何をやっているかを正確に理解出来ている。
ねずみ男と同じで金のためなら何でもするが、物事の正誤とか善悪の区別は知っているのですよ。だから本人は真面目になりたくいてもなれない。
知った上で迷惑になる悪事を平気で行うのですから、やっぱりゲゲゲの鬼太郎の金に汚いねずみ男と同じですね。
実はこれだけです。
他には何もない。中途半端な右翼思想がちらつくだけの人物でしょう。
八策に中身などない。お題目であるから、裏切ることはない。
数年で痕跡程度になる。
[email protected]
4年前に20000%無いと言いながら自民党推薦で大阪府知事選に出馬した橋下徹の選挙公約が公務員の3割削減です。
ところが大阪府職員の大部分は警察官とか教員であり、削減するどころか東京都など他の大都市に比べたら圧倒的に少ないのですね。それで仕方なく増員しているのですよ。
大阪市ですが、長年職員組合と首長が馴れ合いで『組織ぐるみ選挙』を行っていたのですから、去年の市長選でも同じような『ぐるみ選挙』を行った。
実はこの困った現実は大阪市だけの特殊事情ではなくて、これは日本中同じように行っている我が日本国の特殊事情。
橋下徹の行っていのは、公憤ではなくて選挙戦で自分の私生活とか出自を暴かれたことに対する私憤であり。発想が薄汚い姑息な仕返しですね。
それにしてもそりゃないよ獣医さんともあろう方が、憲法を敵視して対米従属の売国路線の産経のキャンペーンに、うかうかと騙せれて公務員叩きに賛成するとは情けない。
今の公務員制度に問題があるのは事実ですが、高級キャリア官僚の腐敗堕落に比べれば、日本の一般公務員の水準は素晴らしい。
世界の奇跡であり手本ですよ。
普通なら幹部など上が日本のように根本的に腐ると、それ以外の一般公務員も見習うので全体も腐るのですが、
ところが世界の例外で日本では健全性を維持しているので国家が崩壊に至らない。
日本の最後の命綱が公務員の健全性なのですが、産経とか橋下徹が何とかして壊そうとしているのです。
基本的に悪党か売国奴。あるいは単に無知で世間を知らないお馬鹿なだけ。
日本は官僚社会か?
2009年02月09日 | 社会・歴史http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/2074778d72e1985db1ab783d49d11906
ブログ記事とは実に不思議なのもので、一度でも世間に発信すると、製作者の意思とは無関係に、それ自身が勝手に増殖して仕舞うものなのです。
『記事』ですが、それ自体が生き物と同じで、私とブログ記事との関係とは、生みの親と子供の関係と同じです。
親の意思とは無関係に、独立している子供の方は実力次第で勝手に色々と活動するものです。
完全にコントロールすることは不可能であり誰にとっても無理なのです。
親にできるのは『健全に育ってほしい』と見守ることぐらい。
そもそも例え生みの親でも思いどうりに『コントロールしよう』などと考えるべきでないのです。
当ブログ記事ですが、
記事の趣旨を損なわない範囲であるなら、どのように御使用になっても構いません。
ご自由に記事を利用して下さい。
君が代ですが何とも不思議な歌で、石原慎太郎とか橋下徹とかが嫌がる人たちにまで歌うことを強制する。迷惑な話です。
ところがですね。この連中ですが自分たちでは矢張り誰も歌わないのですよ。
今までに結婚式とか何かのお祝いの席で、出席者が君が代をを歌っている姿を目撃したことは一度もない。
これは当たり前であり、めでたいハレの場所で歌うとこれ以上に場違いな歌もないくらいに、雰囲気を盛り下げる不思議な効用が君が代にはあるのですね。
だから誰も歌いたがらない。
矢張り正式な国歌としての君が代には無理があり、それで1999年まで暫定国歌だったのです。
サッカー・ワールドカップと『君が代』
2010年06月18日 | 政治・外交と天皇制
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/d9ae70c4c2f4f5d68d5d7e88b3a3a86f
日本では本来国歌を歌うべき場面で、『女郎の歌』を兵士みんなで歌っていたのです。
大日本帝国敗北65周年と日米安保
2010年08月15日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/5446874c82a261449578486ff94a744b