ニューズウィーク、2009年01月14日号の見出し 「08年に見逃された十大ニュース」
08年に見逃された十大ニュース 科学分野で危ないイメージ先行
液晶テレビや半導体の製造で使われ、強力な温室効果がある気体の「三フッ化窒素」が、従来推定されていた量の3倍以上も大気中に蓄積し、近年急増していることを米カリフォルニア大の研究チームが突き止め、31日付の米地球物理学会誌に発表する。
三フッ化窒素は二酸化炭素(CO2)の1万7000倍の温室効果があるが、排出量が少ないなどの理由で京都議定書の規制対象から除外された。
チームは「排出記録を作って議定書で規制することが必要だ」としている。
チームは米西海岸とオーストラリアで30年にわたって採取された大気のサンプルに含まれる三フッ化窒素の濃度を、最新の分析機器を使って初めて測定。
大気中の蓄積量は2006年で1200トン未満とみられていたが、測定値から換算すると実際には4200トンと3倍以上。
08年には5400トンまで増加したことが判明した。温室効果ではCO2総排出量の約0・15%に相当する。
三フッ化窒素はオゾン層を破壊するパーフルオロカーボン(PFC)の代替物として近年、工場での使用量が増えている。(共同)
『30年間で200倍以上に増加する三フッ化窒素』
温室効果ガスの三フッ化窒素、従来推定量の4倍が大気中に(2008/10/28)
米University of California, San Diegoのスクリップス海洋研究所(Scripps Institution of Oceanography)は、温室効果ガスの1つである三フッ化窒素(NF3)について、これまでの推定量を少なくとも4倍近く上回る量が大気中に存在しているとする調査結果を発表した。
NF3は、液晶パネルや薄膜系太陽電池、半導体チップなどの製造過程で使用。
大気中に存在するNF3の量は、従来の技術では測定できなかったため、推定によって2006年の時点で1200t(トン)以下だとされていた。
ところが今回の新しい測定技術によって、実際には4200tだったことが明らかに。
さらに、2008年の時点でのNF3は5400tに達しており、毎年11%ずつ増加していることも判明。
今回の研究結果の詳細は、米国地球物理学連合(AGU:American Geophysical Union)が2008年10月31日に発行する論文誌「Geophysical Research Letter」で発表。
今回の研究によると、NF3は同量の二酸化炭素と比べて地球温暖化に及ぼす影響力が1万7000倍と強力な上、大気中における滞留期間も約5倍長い。
NF3の排出量は、これまで非常に少なかったため、温室効果ガスの排出量削減に向けて世界182カ国が1997年に調印した京都議定書でも対象外とされていた。
しかし近年、NF3の使用量が増加傾向にあるにもかかわらず、その排出量に関する認知度が低いとの懸念から、このNF3を京都議定書の規制ガスとして追加すべきだという声が科学者たちから上がっている。
スクリップス海洋研究所は今回、米カリフォルニア州とオーストラリアのタスマニア州の沿岸部にあるクリーンエア・ステーションでそれぞれ採取したサンプルを分析した。
この結果、1978年には0.02ppmだったNF3の大気中濃度は、2008年には0.454ppmに上昇していることが明らかになった。
さらに、南半球よりも北半球の方がNF3の濃度が著しく高いことから、北半球の各国が排出するNF3量が圧倒的に多いことが分かる。
また、現在観測されている大気中のNF3の増加量は、地球上で排出されるガス全体の約16%に相当するという。
(Gina Roos:Green SupplyLine、翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan)
強力温室効果ガスだった「羊のげっぷ」
温室効果ガスCO2削減の切り札として推奨されている太陽電池を作るために二酸化炭素の1万7千倍もの温室効果ガスが使われていた。
環境に優しいとされる再生紙を作るために大量の資源やエネルギーが浪費されているのに似ている。
何とも馬鹿馬鹿しい話である。
つい最近の家畜のゲップによる温暖化問題では、
『国連気候変動枠組条約』に対する1997年の追加事項、すなわち『京都議定書』では、調印各国に温室効果ガスの排出削減目標の達成を求めている。
そのため、条約に参加しているニュージーランドとフランスでは、それぞれ科学者の研究グループが、羊や牛から出るメタンガスの量を減らす方法を、冗談ではなく真面目に探し求めている。
ニュージーランドの場合、メタンガスは国全体から排出される温室効果ガスの43%を占めると試算されており、そのほとんどすべての発生源となるのが国内で飼育されている4000万頭の羊と1000万頭の牛だ。
フランスでは、国中から排出されるメタンガスの15%が家畜の羊や牛から出ている。
反芻動物である牛や羊の第1胃にいる微生物は、他の微生物が出す水素を取り入れて二酸化炭素の20倍以上の温室効果が有るメタンガスを作り出す。
今一番問題になっている構造改革や経済危機と全く同じ構図になっています。
日本の経済を良くしようとして行っていた色々な改革が、実は日本の経済を根本的に悪くしていた。
『良くしよう』とみんなが間違った方向で、一生懸命に努力して結果が今のような悲惨な経済状態を生んでしまった。
悲劇のような喜劇のような話ですね。
『もう少しの時間もない。』『ぐずぐずしていたら間に合わない』
『今すぐ行動を起こさないと取り返しの無い事になる』
と善良な人々に思わせて大金を騙し取るのが『振り込詐欺』の手口ですが、小泉改革を筆頭とする自民党政府の数々の『改革』と実に良く似ています。
『地球温暖化問題』とも似ている。
本当は考える時間を奪って、悪事を働いているのではないか。?
良くする心算が悪くする結果にならないのか。?
本当に時間が無いのか。?
もう一度考えてみる事は出来ないのか。?
『気象変動に関する政府間パネル』ICPPによると、
地球は過去100年間で0・6度Cも温暖化したそうですが、それならアル・ゴアが言っていた事は『振り込め詐欺』と同程度のいかがわしさですね。
それに、歴史を調べてみれば、過去の温暖化で豊かになった記録はあるが寒冷化はその逆に成っている。
宮沢賢治の『寒さの夏はおろおろ歩き』に有る様に世界でも日本でも飢饉の原因は寒冷化(冷夏)ですよ。
そして恐ろしい話ですが、今の地球の温暖化サイクルはすでに終わっており、2035年に向け寒冷化のサイクルに入っているとする説もあるようです
全く知らなかったのではなく、ふりこめ詐欺に会った被害者の9割は『ふりこめ詐欺』の存在や手口を知っていたそうです。
みんなには知識は有った。
しかも銀行の窓口で行員に『振り込め詐欺ではないか』と注意されても『急がないと子供がとんでもないことに』と制止を無視して振り込んでしまう。
これ等の犯罪は、『子供を助けたい』という人々の『善意』を利用して、しかも『時間が無い』と思わせて被害者を騙す。
みんなに時間さえあれば騙される事は無いのに。
ヤッパリ地球温暖化問題にも似ている。
新自由主義、小泉構造改革にも似ている。
どちらにも言える事は理性的な判断をさせないで、『人々の善意』や感性に訴えることと『もう時間が無い』と恐怖感や切迫感で脅すなどが共通する最重要なキーワードでしょうね。
山などの遭難現場で一秒でも早く救助しないと遭難者が救えない様な現場に出会った時、何をしなければいけないのか。?
答えは、
靴ヒモを結びなおすとか。煙草を一服するととか。小便を済ましておくとか。
何でも良いが、ようは目の前のとんでもない緊急問題から一旦頭の中を他所に切り替える必要があるんですね。
実際に靴紐を結びなおす必要は有りません。
必要なのは目の前の現実以外の事を考える余裕、周りを見回す余裕です。
これが出来ないと遭難事件で最も困難で悲惨な二重遭難の危険が限りなく高くなります。