おいみず亭 Family & Friends

美味しい食べ物と知的好奇心、そして楽しい仲間!!

夏が来た・・・

2006-06-30 02:40:33 | æœ€è¿‘聞いた音楽
梅雨明けもしていないというのに、今朝起きたら夏が来ていました。夏の奴は、窓から家に入ろうとするので、それは丁重にお断りしました。

こう暑いと、イヤフォンで耳を塞ぐのもイヤになりますが、気を取り直して(だったらやめてもいいのに・・・)iPodでオールマンブラザーズを聴きながら駅に向かいました。ホイールをぐりぐりして、スタジオ盤・ライブ盤からホット・ランタ、エリザベスリードの追想など数曲を聴きながら電車の中へ。

日ごろ、ぬるめの冷房だった電車も今日は冷房が良くきいていました。車掌室にも夏が乗り込んでいたのかもしれません。混んでいてよく見えませんでしたが・・・。おかげで、早めに汗がひいてきたので、6月9日以来の「イパネマの娘」。
淡々としたジョアン・ジルベルトの歌声、それを引き継いだ素朴なアストラット・ジルベルトの歌声に、柔らかくスタン・ゲッツのサックスが絡んでいきます。そのまま「イパネマ」のアルバムから何曲か聴きつつ会社へ到着。

帰り道は、「イパネマ」の続き。少しずつ涼しい夜風が吹き始めた中、クールなジョアンの歌声と、ため息のようなスタン・ゲッツのサックスが心地よく響きます。

明日はアントニオ・カルロス・ジョビンかな。朝目覚めたときに、また夏がやってきていたらね。

Weld / Neil Young & Crazy Horse

2006-06-24 12:46:32 | æœ€è¿‘聞いた音楽
もうじき2ヶ月まえの出来事になってしまいますが、家族とカラオケに行きました。子どもたちは、劇団四季のキャッツのうたやら、オレンジレンジを歌っていましたが、さてなにを歌おうかと思っていたらニールヤングの「ヘルプレス」を発見しました。もう何年も聴いてないけど、そんなに難しい曲じゃないのできっと覚えているだろう、と歌ってみました。これで、ニールヤングに嵌まりましたね。

ニールヤング入門は、CSNYでした。4人が揃った「Deja vu」(1970)では、個性が溶け合わず他の3人とちょっと違うな、という感じがあったのですが、4人のライブ盤「4 Way Street」(1971)では、ニールヤングだけ別の世界。ニールヤングの曲になると、CSNYではなくてニールヤングのライブになってしまいました。
バッファロー・スプリングフィールドを解散したり、再結成したり。ソロらにってからもクレイジー・ホースを解散したり、再結成したり。南部に対する発言で、レイナードスキナードとの確執があったり・・・と、ちょっとばかり他人と妥協できない孤高の天才肌の人なのかな、という感じがしていて、あまり聴いていませんでした。
たしか、高校生の頃「Tonight's the night」(1975)や「Zuma」(1975)を出したのですが、CSNYそして「After the Goldrush」(1970)「Harvest」(1971)という名作が既に出ていたので、もう過去の人という感じがしていました。
だから1979にNeil Young & Crazy Horseとして「Rust Never Sleeps」を出したときは、驚きました。「さびついても、まだまだ死なないよ」。このアルバムの一曲目の「My My, Hey Hey (Out Of The Blue)」は、なんとパンク界の大物ジョニーロットンのことを歌った曲でした。もっともジョニーロットンは「そんなみすぼらしい姿さらして生きていたくないね」と迷惑だったようですが・・・

ニールヤングというとジーンズにアコースティックギター抱えて、ハモニカ吹きながら歌うというフォークッぽい姿を思い浮かべてしまいます。こんな感じ・・・

ところがこの1991年の2枚組ライブ「Weld」では、ひずみに歪んだエレキギターとベースの音から始まります。これは何かの間違いかと思っていると、ニールヤングのハイトーンなボーカルが「Hey Hey My My」と始まります。そして、ここから2時間のロックンローラーとしてのニールヤングそしてクレイジーホースのライブが始まります。


1.Hey Hey, My My (Into The Black)
2.Crime In The City
3.Blowin' In The Wind
4.Welfare Mothers
5.Love To Burn
6.Cinnamon Girl
7.Mansion On The Hill
8.F*!#in' Up
9.Cortez The Killer
10.Powderfinger
11.Love And Only Love
12.Rockin' In The Free World
13.Like A Hurricane
14.Farmer John
15.Tonight's The Night
16.Roll Another Number

ニールヤング、それほど聴いてるわけじゃないのですが、「Cinnamon Girl」なんて聴くとなんだか懐かしいですね。昔のウエストコーストサウンドといったものを思い出します。
「Cortez The Killer」から始まるdisk2は聞き物です。なんかい繰り返してきいても飽きません。それにしても「Cortez The Killer」こんなに美しい曲でしたっけ?
「Love To Burn」「Mansion On The Hill」「Love And Only Love」「Rockin' In The Free World」こんな曲を聴いていると、ニールヤングという人Love&Peaceの時代そのままという感じがして、ちょっとばかり気恥ずかしくなってしまいます。でも、このアルバム全体、91年に発表されたにも関わらずLove&Peaceの時代を感じることができます。ニールヤングの歌声って、なんだか人の心をLove&Peaceにしてくれる力があるようです。実はこれって、単に歌のテクニックではなくて、ニールヤングの人柄から来るものなのではないでしょうか。
先にニールヤングのことを「孤高の天才肌」と書きましたが、実際のところはいろんな人におせっかいなくらい、気を使う人なのではないでしょうか。なんだか、このアルバムでニールヤングの人柄の良さに触れたような気がします。ロックアルバムなのに、なんだか不思議な感じです。

ニールヤング、昨年もハーベスト3部作ということで「Prairie Wind」を発表していましたが、まだまだこれからもLove&Peaceを守り続けていってくれるのでしょうか。まだまだ錆びつきそうもないですね、この人は。


公式ホーページ: Neil's Garage

RockBeatCafe

2006-06-24 04:07:28 | äº­ä¸»ç‹¬ç™½
こちらのブログで話題騒然(?)のカフェラテを買いました。

あちこちのコンビに探してもなかったのですが、会社の近所のミニストップで発見しました。店の棚には、ジェフ・ベックとデビット・ボウイのが置いてありましたがスカスカだったので、ブロンディとナックはもう売れてしまったのかもしれません。

Don't Believe The Truth / Oasis

2006-06-21 23:59:38 | æœ€è¿‘聞いた音楽
老水亭を始めたときに「温故知新」が一つのテーマでした。高校や大学のころに、知らないバンドの知らない曲をどんどん聴いていったように、新しいバンドを発見できたら良いなぁ、と 考えていたのですが・・・。結局「温故」だけで止まってしまい「知新」まで至らずにいました。

やはりどうも自分の守備範囲で手堅くまとめようというか、新しいところまで手が回らないというか、 これまでは自分の知っている範囲内で「いままであまり聴かなかったもの」を探していましたが、ようやくGreenDayあたりから「知新」に進むことができたかな、という感じがあります。とは言え、Greendayも今回のOasisも既にベテランの域に達しつつありますね。。。。

先週に引き続き、今週もTsutayaさんのアルバム5枚1000円シリーズで5タイトル借りてきました。子どものが1枚、おくさんと子ども用が2枚、そして自分用が2枚。そのうちの1枚がOasisの「Don't Believe The Truth」。Oasisには興味があったのですが、なかなか聴く機会がありませんでした。というか、みんなが聴いている「Morning Glory?」は、今更・・・という感じがしていました。

そして昨年、このアルバムが発表されました。ジャケ買いですね(買ってないけど)。白黒のジャケットに惹かれて聴いてみたいと思っていました。が、自分の中で聴く順番が「でもCold Playの次ね」という思い込みがありました。今回もColdPlayとどちらにしようか迷って、Oasisを借りてみました。

しかし、これは・・・なんとノスタルジックな音なんでしょう。初めて聞くのに懐かしいですね。きっと、綿密な計算に基づいた音作りをしているのでしょう。戦略として正しいと思います。いくつかの曲は「ビートルズのあの曲?」という感じがしないでもありません。これも・・・ノスタルジックな雰囲気を醸し出すにはいいのかもしれません。

個人的にはジョン・レノンが書きそうな「Let There Be Love」が気に入っています。大仰なメロトロン(?)が懐かしさを呼び起こします。

CDの解説によると、Oasisのデビューアルバが発表されたのが1994年。もう10年以上も活動しているOasis。「Don't Believe the Truth」自体、良いアルバムだと思います。ただし、やはりOasis程活動歴が長いと、Oasisの中でも「温故知新」が必要なのかな、と思います。やはり「Morning Glory?」聴かないといけないみたいです。



1. Turn Up The Sun
2. Mucky Fingers
3. Lyla
4. Love Like a Bomb
5. The Importance Of Being Idle
6. The Meaning Of Soul
7. Guess God Things I m Abel
8. Part Of The Queue
9. Keep The Dream Alive
10. A Bell Will Ring
11. Let There Be Love

Low / David Bowie

2006-06-19 05:30:16 | æœ€è¿‘聞いた音楽
その5>


あれは、いつだったか、NHKだと思うのですが、大きな画面に映し出されたデビッド・ボウイの映像の前でデビッド・ボウイがライブを行うというのを見た記憶があります。映像になったボウイは、時にライブで歌うボウイの姿だったり、あるときはパフォーマンスを行っている姿だったりで、演奏と映像がシンクロして進行するようになっていました。ナムジュンパイクとかがビデオを使った作品で話題になっていた頃じゃなかったかと思います。いまでこそ、ライブで大型スクリーンを使うのは当たり前のようになっていますが、当時はデビッド・ボウイが言っていた「Sound & Vision」がやっと現実のものになったんだなぁ、これからさきボウイはどんなパフォーマンスをしてくれるのだろう、と期待していたような気がします。

アルバム「Low」が発売されたのが1976年。「ワルシャワ」を聴いたときには、その重苦しさにすごいショックを受けました。「Low」というタイトルが示す通り、このアルバムはボウイが最低の状態から抜け出して作ったアルバムだそうですが、それにしてもここまで重たく沈んだ曲というのは凄いです。録音はまだ東ドイツだったころのベルリン。自身の精神状態と、東ヨーロッパの状況が重なっていたのでしょうか。社会とのシンクロした状況によって、ボウイの精神面が少しずつ癒されていたのかもしれません。

この「Low」というアルバムは、個人的にかなり気に入っている作品です。多分、最初に買ったボウイのアルバムがこのアルバムです。(カットアウト盤だったような気がしますが・・・)
LP時代のA面にあたる7曲は、軽めの短い曲で、ポップ調の曲もあります。でも、それがどれも自分の苦しさを隠すためわざと明るく振る舞っているような、とってつけたような軽さになっています。
そして「ワルシャワ」から始まるB面の4曲は全体的に重く沈んだものになっています。精神的などん底状態にいたボウイは、イギー・ポップやブライアン・イーノなどの助けをかりて、立ち直りこのアルバムを発表します。「ワルシャワ」からの4曲、確かにA面の7曲より重いのですが、なんだか暗闇の中にぼんやりとした明かりを見いだしたような気持ちになります。絶望の淵に立って見いだしたかすかな光を、声高に説いて回るのではなくて、かすかな光のまま聞き手の中に届けてくれる。普遍的なメッセージとして聞き手がそこに共感を持つことができること。そのことが、このアルバムが傑作である所以だと思います。



1.Speed Of Life
2.Breaking Glass
3.What In The World
4.Sound And Vision
5.Always Crashing In The Same Car
6.Be My Wife
7.A New Career In A New Town
8.Warszawa
9.Art Decade
10.Weeping Wall
11.Subterraneans

Electric LadyLand / The Jimi Hendrix Experience

2006-06-18 07:37:38 | æœ€è¿‘聞いた音楽


その4>

ジミヘンです。
ジミヘンというと、ギターを燃やしたり、歯でギター弾いたり、背中でギター弾いたりと、そういう話題が先行していたような気がします。
亡くなった後に、続々と未発表テープを編集したアルバムが発売されて、いったいどれを聴いていいものやら、訳わかりませんでした。そんな訳があってかどうか、ジミヘンはLPでちゃんと聴いたことありませんでした。かといってエアチェックしていたわけでも無いので、家にあるジミヘンものというのがほとんどありません。唯一、ウッドストックのライブのレーザーディスクがあるぐらいです。でも、このときはエクスペリエンスを解散して、バンド・オブ・ジプシーとしてのライブでした。
そんなわけで、死後36年目にして、ようやくオリジナルアルバムを聴いてみた、というわけです。

Electric LadyLandはジミヘンドリクスエクスペリエンスの3枚目。オリジナルアルバムとはいえ、多彩なゲストを招いてのジャムセッション。シンプルなトリオとしてのエクスペリエンスをベースに、音楽的な拡張をしてみせたアルバムだと思います。このアルバムの後、エクスペリエンスを解散して、バンド・オブ・ジプシーを結成しています。ジミの考える音楽が、エクスペリエンとしいうトリオとしての表現手段では追いつかなくなってしまったのでしょう。

アルバム中の白眉といえば、Voodoo Childeのジャムセッションでしょう。ジミヘンというと「パープルヘイズ」のように、ド派手なギターをぎゅっと詰め込んだような曲をイメージしがちですが、このセッションでは控えめでブルージーなギターを聴かせています。これを聴くと、ジミヘンはただのエレクトリックギター小僧ではなくて、しっかりとブルースというルーツを持った人だったんだなぁ、と改めて感心します。クラプトンが「ジミヘンは全て聴いた」というのも納得できます、

一方、アルバムの最後に控えるVoodoo Childe(Slight Return)では、ド派手なギターを聴かせています。マイルスデイビスが、電化マイルスバンドのギタリストに「ジミヘンのように弾いてくれ」といったのはこちらのイメージでしょう。マイルスが望んでいたように、この二人がうまいこと出会えていたら、どんな演奏を残してくれたでしょうか。二人の共演が実現しなかったのが残念です。

Electric LadyLandは時代を超えた名盤であることに間違いはありませんが、やはり時代を感じる作品です。「Have You Ever Been (To Electric Ladyland)」なんて聴いていると、まだニューロックなんていう言葉が残っていた頃のことを思い出してしまいます。本質的にこの時代のロックがすきなんでしょうか、気持ちの中で一気に時代を遡ってしまいました。なんだか今年の夏はこの時代のロックに嵌まりそうです。そういえばマウンテンも気になっていたのにあまり聴いていませんでした。機会があったら聴いてみたいものです。


[Electric Ladyland]
1. ... And The Gods Made Love
2.Have You Ever Been (To Electric Ladyland)
3.Crosstown Traffic
4.Voodoo Chile
5.Little Miss Strange
6.Long Hot Summer Night
7.Come On (Part One)
8.Gypsy Eyes
9.Burning Of The Midnight Lamp
10.Rainy Day, Dream Away
11.1983 ... (A Merman I Should Turn To Be)
12.Moon, Turn The Tides ... Gently, Gently Away
13.Still Raining, Still Dreaming
14.House Burning Down
15.All Along The Watchtower
16.Voodoo Child (Slight Return)


その5へ>

Live in Italy / Lou Reed

2006-06-16 02:33:12 | æœ€è¿‘聞いた音楽
その3>

Velvet Undergroundとくればルー・リード。Tsutayaさんには、思ったより沢山のルー・リードものがあって迷いました。有名どころは何枚か知ってはいるのですが、決定打がありません。それでiPodではちょっと辛いライブものにしました。有名どこの曲が並んでいて、ちょっとお得感があるのと、ヴィム・ヴェンダースの「時の翼にのって」のライブハウス(クラブか?)で歌っている姿が印象的だったからです。
ルー・リードというと比較的小さなステージで少数の客相手にしているような印象があったのですが、このアルバムのジャケットは凄いです。何万人かというくらい大勢のはいったスタジアム。こんなに沢山の観客に歌いかけるルー・リードってどんなだろう、とちょっと興味を持ちました。
それにイタリア。ルー・リードってニューヨークとかベルリンというちょっと尖った街がにあいそうなのに、太陽の国イタリアというのもちょっとミスマッチで気になりました。

ライナーノウツによると、最強のサポートメンバーだそうです。うねるようなギターと安定したリズムに支えられて、ルー・リードは淡々と歌います。といっても何万もの観衆の目がルー・リードに注がれていて、その力を反射して、何万人の心に届くような力強い歌声です。
バンドの出す音は、湿った感じは無くて軽い感じ。録音が1983年。パンク/ニューウェーブの時代を通り越した、シンプルで乾燥したギターサウンド。それでいてシスター・ジェーンやヘロインを演ってしまう。うかつに近づくと、痛い目に遭いそうです。
往年の名曲シスター・レイ。ルー・リードのギターとロバート・クインのギターが絡んで、ちょっとした眩暈感があります。VUの「White Light/White Heat」では、ルー・リードとジョン・ケージが身を削るほどの白熱した掛け合いを見せて眩暈の世界を作り出していましたが、このアルバムではもう少し余裕をもって聴くことができます。VU時代の曲を、こんなにも素晴らしい演奏できかせてもらうと、ちょっとばかりVU時代は何だったのだろう、と考えてしまいます。Velvet Underground、実はそれほど幸せな活動ではなかったのかもしれませんね・・・

ルー・リードって、時代とともに歩いていくタイプの人だと思います。そういう意味で、今更過去を懐かしむために聴くのもどうかなと思います。が、このアルバム一枚だけではルー・リードがどういう人か、わからないので、もう少し他のアルバムも聴いてみようかなと思います。
でも、なんだかこの人凄いパワーありそうなので、聴く方もその力を受け止めるための、それなりの準備が必要な気がするんですよね。

公式サイト



1. Sweet Jane
2. I'm Waiting For The Man
3. Martial Law
4. Satellite Of Love
5. Kill Your Sons
6. Betrayed
7. Sally Can't Dance
8. Waves Of Fear
9. Average Guy
10. Wight Light/White Heat
11. Medley: (A) Some Kinda Love (B) Sister Ray
12. Walk On The Wild Side
13. Heroin
14. Rock And Roll


その4へ>

White Light/White Heat / The Velvet Underground

2006-06-15 02:33:27 | æœ€è¿‘聞いた音楽


1.White Light/White Heat
2.The Gift
3.Lady Godiva's Operation
4.Here She Comes Now
5.I Heard Her Call My Name
6.Sister Ray


その2>
Velvet Undergroundもちゃんと聴いたことがなかったので借りてみました。
順当にThe Velvet Underground & Nico
から聴きたかったのですが、すでに貸し出していたので「White Light / White Heat」を借りてみました。アンディ・ウォーホール+ニコが離れていったVU自身の2作目にあたります。VUというとルー・リードとジョン・ケールが思いだされますが、ジョン・ケールはこのアルバムを最後に脱退したそうなので、二大看板スターそろい踏みの最後ということになります。(後に、アンディ・ウォーホールの追悼作品をデュオ造っていますが)

さて、内容はというと比較的短い曲が5曲、そして17分という大作が1曲という作り。凶暴なまでの、引掻くようなギターとリズム。いまにして思えば、パンクの元祖ですね。やはり、VU初心者が驚いたのは17分の大作Sister Ray。
当時このアルバムが世に出たときはさぞや驚かれたことでしょう。17分間のノイズ。歪んだギターと繰り返されるリズム、そしてトランス。ちょうど、ピンクフロイドの「星空のドライブ」やCANの「You Do Right」や「Mother Sky」のような、混沌の中で光を見いだそうとしているような感じ。アメリカのロックで、こういう感じは、初めて出会いました。それにしても、フロイドのデビューアルバムが67年、このアルバムが68年、「You Do Right」を含むCANのモンスター・ムービーが69年。この時期のロック界は、カンブリア紀の海のようにいろいろな音がありましたね。ただの音楽ではなくて、表現手段を広げようといろんな模索をしていたのでしょうね。

全体的に、ノイジーで攻撃的。おしゃれじゃないし、都会的な洗練も無い。ただただ、音を介した強烈な個性のぶつかり合いが、とても潔いアルバムを作ったのだと思います。最初に聴いたVUが、このアルバムで良かったと思っています。お勧めです。ただし、万人向けではありません。

その3へ>

American Idiot / Green Day

2006-06-13 03:46:40 | æœ€è¿‘聞いた音楽
ロック成分分析によると「老水」の90%はグリーンデイでできているとのこと。「Oimizu」だと59%がグリーンデイ。「老水亭」だと62%が明太子。なんだこりゃ?

ということでTsutayaさんからGreenDayを借りてきました。
GreenDayというと、目をグワッとひんむいて、唾飛ばしながら、体中の汗腺開きっ放し、テンションあがりっばなし的な非常に品のないパンクバンドとして売っていますが、今や押しも押されもせぬ、グラミー賞受賞者です。パンクロッカーとして、あってはならない貫録のようなものも感じられます。

ということで、グラミー賞受賞作品。自らパンクを名乗りながら、9分、8分、7分、9分なんていう長い曲、しかもそのうち2曲は組曲、を録音しています。どの曲も、聴いていて気持ちの良いギターサウンドなのですが、いろいろなメッセージ性を含んでいるようです。「ようです」というのは、歌詞までじっくり読んでいる余裕がないので、憶測です。歌詞は、そのうち時間ができたらじっくり読んでみようかと思っています。

パンクといっても、力任せにゴリゴリとのしかかってくるような曲ばかリではなくて、スローなバラードやアコースティックな響きの曲(といってもやはりギターがゴリゴリと出てくるのですけどね)表現は豊かです。
こういう例えがよいのかどうかわかりませんが、WHOにちょっと似た感じのハードロックです。でもWHOよりちょっとウェットな感じが日本人好みかもしれないですね。
と、書いてから、あらためてバイオグラフィを調べてみました。確かにアメリカのバンドですね。そのわりにはウェットな感じがイギリス的です。そういえば、パンクも本場はロンドンだし・・・。ひょっとして、イギリスかぶれしてる?

イギリスのバンドの様に、知的な屈折はしていないけど、知的で元気なハードロック、でもちょっとウェットなパンク。老水の90%がグリーンデイというのは、いいとこついてるかもしれない。


公式ページ


1. American Idiot
2. Jesus of Suburbia
3. City Of The Damned
4. I Don't Care
5. Dearly Beloved
6. Tales Of Another Broken Home
7. Holiday Listen Listen
8. Boulevard Of Broken Dreams
9. Are We The Waiting
10. St. Jimmy
11. Give Me Novacaine
12. She's a Rebel
13. Extraordinary Girl
14. Letterbomb
15. Wake Me Up When September Ends
16. The Death Of St. Jimmy
17. East 12th St.
18. Nobody Likes You
19. Rock and Roll Girlfriend
20. We're Coming Home Again
21. Favorite Son

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Tsutayaさん「アルバム5枚で1000円」キャンペーン中だったので他に4枚借りてきました。追々紹介していくつもりです。

その2へ>

ダ・ビンチコード

2006-06-13 02:56:08 | æœ€è¿‘見た映画
日曜日に、家族連れで見てきました。家族の中で本を読んだのはおくさんだけでしたが、全員が読み終わるのを待っていたら公開が終わっちゃいますからね。

一応、テレビのダ・ビンチコード物を見て、謎については少しは理解したつもりで、見に行きました。ダ・ビンチ、ルーブル、キリストという三題噺で、もうちょっと盛り上がるのかと思いや、謎解きに終始して感動している間も無いくらい。もうちょっとどうにかできなかったものでしょうか。

それにしも、虚実織り交ぜた世界の中で複雑な人間関係が絡み合う。こういう「いいもの」「悪いもの」がくるくる入れ替わるの好きです。ま、そうやって虚構の世界で包み込まないと、内容が内容なだけにいろいろ問題があるのでしょう。幸い、日本の映画館で、日本人の中で見たので、さすがに暴動は起こりませんでしたが、キリスト教国では大変なことになるでしょうね、これは。

ところで、登場人物がみな聖杯に絡んでいるのに、銀行の支配人(?)だけが浮いているような気がしました。この人もなにか裏でつながっている人だったのでしょうか?

Floating World Live / Soft Machine

2006-06-10 12:30:43 | Canterbury tree
Fifthアルバムの録音とともに、エルトン・デーンがバンドを去ります。こうして、ソフトマシーンを支えてきたエルトンディーン-ヒューホッパー帝国の一角が崩れ去ります。

かわりに参加したのがカール・ジェンキンス。5thから参加したジョン・マーシャルに続きニュークリアスからの移籍組です。新メンバーになってソフトマシーンはまた動き始めます。まず、いままで、序数(3rdとか5th)でつけられていたアルバムタイトルが数字に変わり6そして7。そしてレコード会社の移籍。8にあたるアルバムには「Bundles/収束」というタイトルが付けられ、その後は音楽性も大きく変化していきます。

アルバム6は、3rdと同じLP2枚組。しかも半分はライブで、半分はスタジオ録音とこれも3rdとおなじ。そして3rd同様、新メンバーによる音楽の模索が為されています。その分、全体のまとまりがなく、ちょっと散漫な感じがします。

7。これはLP時代5に続けて買ったアルバムです。なんと、とうとうヒュー・ホッパーが抜けて、かわりに時々ゲスト参加していたロイ・バビントンが加わります。
ヒュー・ホッパーのベースが、ゴリゴリと大地に穴を掘って沈んでいくようだったのに対し、ロイ・バビントンのベースは、ともすれば浮遊してどこかに行ってしまいそうなバンドを大地につなぎ止める鎖のゴリゴリ感といいますか・・・奔放さを保ちつつ、しっかり地に足がついている感じがします。
リズム隊が代わることによって、バンドの性格が変わることがよくありますが、ジョン・マーシャル/ロイ・バビントンさらにバンドの頭としてのカール・ジェンキンスによって、7は今までアルバムとは印象が異る作品となっています。
まず1曲目からしてアップテンポでシンセサイザーが使われています。これはウェザーリポート意識している? というソフトマシーンにしては珍しい曲です。2曲目では一転して幻想的なスローナンバー。そして3曲目からアルバムの終わりまでが圧巻。5thで作り上げた幽玄の世界とはまた違った、どこか別の世界を旅しているような幻想的な雰囲気が広がります。その世界を歩くテンポを決めているのが、ロイのベース。そしてカール・ジェンキンスのペラペラしたオーボエの音。もう、何度繰り返し聴いたことかわかりません。

7の1曲目で、電子化の兆しを見せたソフトマシーンは「収束」でさらに電子化フュージョンバンドへの道を進みます。7を介して「ロイバビントンのベースライン=ソフトマシーン」という図式が造られないまま「収束」を聴くと今までのソフトマシーンとはまるで別物と思われるかもしれません。
そして「収束」の最大の聞き物はあのアラン・ワールズワースがギターとして参加していること。その指使いの速いこと速いこと。
でも、テクニックにばかり走った訳ではありません。6以降のソフトマシーンは、短い曲を組み合わせた演奏が多かったのですが、「収束」でその形が完成したように思います。
LP時代のA面はパート1から4に別れた「予期せぬ出来事」と短い「ゴーン・セイリング」という曲で構成されています。B面は「収束」から始まる組曲ドラムソロを経て、それまでの興奮を鎮めるかのような「フローティング・ワールド」。アルバムの最初から最後までが一つのコンセプトの下にまとまっていて、ここの曲の個性によって、全体が大きなうねりのなかでメリハリが利いている。昔ながらのソフトマシーン音楽を期待すると、全然違うものになっていますが、それでも聴いてみて納得させられてしまう、音楽としての名盤だと思います。

「収束」のあとは、ホールズワースが抜け、かわりにプログレバンドのウルフのぎたりすとジョン・エサーリッジが加入。次作「ソフツ」はさらにフュージョン色を強めた作品となっています。そして「アライブ&ウェル」。ホールズワースを彷彿とさせるエサーリッジの早引きと、息もつかせぬ演奏は相変わらずですが、アンコール曲のように付けたし(?)で収録されている「ソフト・スペース」。フローティング・ワールドをさらにトランスにしたような、フュージョンとも違った方向への前進を予感させつつ、ソフトマシーンは事実上解散してしまいます。実際のラストアルバムは「ランド・オブ・コカイン」ですが、これは聴いたことありません。
(その後カール・ジェンキンスはアディエマスで大ヒットをしばしますが、それまでにはまだ長い時間がかかります)

さて、3回にわたる長いイントロも終わり、やっと本題の「Floating World」。後期ソフトマシーンの絶頂期「収束」のメンバーによるライブです。購入したのは輸入盤ですが、ソフトマシーンレガシーの来日に合わせ、国内盤が出ていました。
収録曲は「収束」のB面を中心にして、いよいよ「予期せぬ出来事」、どんな展開になるのかと思ったところで、フェードアウト。録音が、ブレーメンのラジオ局とのこと。放送時間の都合でフェードアウトしているそうです。でも、録音された物はちゃんと最後まで演奏されているはず。CD化するときに放送の時のままというのは何だか納得できないですね。やっぱり最後まで聴きたい、どうしても聴きたい。是非完全版を出してほしいし、どこかに音源が残っていればきっと出てくると思います。
ライブということで、ベースソロやドラムソロという見せ場が入っていますが、全体としては「収束」の緊張感そのまま、聴き比べればスタジオ版よりかなり熱い演奏になっていると思います。「収束」のCDの入手が困難となったいまでは、完全版の発売を望みつつこのアルバムを聴いていることにしましょう。


Allan Holdsworth: electric guitar, violin
Mike Ratledge: Lowrey Organ, Fender Rhodes, synthesizers
Karl Jenkins: oboe, soprano sax, recorder, electric & acoustic piano
Roy Babbington: electric bass guitar
John Marshall drums: percussion

1. The Floating World
2. Bundles
3. Land of the Bagsnake
4. Ealing Comedy
5. The Man Who Waved at Trains
6. Peff
7. North Point
8. Hazard Profile
9. J.S.M.
10. Riff III
11. Song of Aeolius
12. Endgame
13. Penny Hitch (Coda)



「6」

Hugh Hopper: Bass guitar ( sound effects on 1983 )
Karl Jenkins: Oboe, baritone and soprano saxophones, electric piano and grand piano, celeste
John Marshall: Drums
Mike Ratledge: Organ, electric piano and grand piano, celeste

1. Fanfare / Between / Riff / 37 1/2
2. Gesolreut / E.P.V / Lefty / Stumble / 5 from 13 (for Phil Seaman with love and thanks) / Riff II
3. The Soft Weed Factor
4. Stanley Stamps Gibbon Album ( for B.O. )
5. Chloe and the Pirates
6. 1983


「7」

Roy Babbington: Bass guitar, Double bass
Karl Jenkins: Oboe, Baritone and soprano saxophones, recorder and electric piano
Mike Ratledge: Organ, synthesizer and electric piano
John Marshall: Drums and percussion

1. Nettlebed
2. Carol Anne
3. Days Eye
4. Bone Fire
5. Tarabos
6. D.I.S.
7. Snodland
8. Penny Hitch
9. Block
10. Down the Road
11. The German Lesson
12. The French Lesson


「Bundles」

Roy Babbing ton: bass guitar
Allan Holdsworth: electric, acoustic and 12 string guitar
Karl Jenkins: oboe, piano, electric piano, soprano saxophone
John Marshall: drums, percussion
Mike Ratledge : organ, electric piano, synthesizer
Ray Warleigh : alto flute and bass flute ( on Floating World only )

1. Hazard Profile Part 1
2. Part 2
3. Part 3
4. Part 4
5. Part 5
6. Gone Sailing
7. Bundles
8. Land of the Bag Snake
9. The Man Who Waved at Trains
10. Peff
11. Four Gongs, Two Drums
12. The Floating World



「Softs」

Roy Babbington: Bass
John Etheridge: Acoustic & Electric guitar
John Marshall: Drums, Percussion
Alan Wakeman: Soprano & Tenor saxophone
Karl Jenkins: Piano, Electric piano, Pianette, String & Mini moog
Mike Ratledge: Synthesizer on 4

1.Aubade
2.The Tale of Taliesin
3.Ban-Ban Caliban
4.Song of Aeolus
5.Out of Season
6.Second Bundle
7.Kayoo
8.The Camden Tandem
9.Nexus
10.One over the Eight
11.Etka


「Alive & Well」


John Marshall: drums and percussion
Karl Jenkins: piano, electric keyboards and synthesizer
John Etheridge: guitars
Rick Sanders: violin
Steve Cook: bass guitar

1. White Kite
2. Eos
3. Odds Bulletts and Blades pt I
4. Odds Bulletts and Blades pt II
5. Song of the Sunbird
6. Puffin
7. Huffin
8. Number Three
9. The Nodder
10. Surrounding Silence
11 Soft Space



その1


その2

イパネマの娘

2006-06-10 07:59:03 | æœ€è¿‘聞いた音楽
昨夜11時過ぎ。会社帰りにワールドカップの放送が始まることを気にしながら、近所のスーパーのレジで支払いをしていました。
店を出て、家まで5分程度の道のり。iPodで聴いていたアルバムがちょうど終わり、なにかBGMがほしいなぁと思ったので、あまり聴いていないジャズの曲を集めたプレイリストからランダムに選曲しました。すると、iPodが選んだのはゲッツ/ジルベルトの「イパネマの娘」。雨上がりの涼しい夜にぴったりでした。こういうときに電化マイルスとか選ばないところは、iPod偉い!!



それにしても、またしても「イパネマの娘」。今年は随分この曲と縁があるみたい。

紫陽花

2006-06-02 23:53:24 | åº­ã®è‰èŠ±
紫陽花が咲き始めました。
花びらに、まだ黄緑色が残るこの頃が好きです。



こちらは、墨田の花火だと思います。
一昨年植えたもので、去年は花を付けずじまいでした。




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ひょっとして、Windowsで見たら真っ黒ですか。。。