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欧米のサッカー選手の食事はすごい

2017-09-09 05:42:16 | æ—¥è¨˜

ジェフ千葉から消えた脂身と白米。監督が持ち込んだ食事革命が凄い。
 9年ぶりのJ1復帰を目指すジェフユナイテッド千葉は、今季、いままでにない大改革を進めている。エスナイデル新監督が率いるチームは、極端なまでのハイラインで守り、猛烈なハイプレスをかけ続ける。前にも後ろにも、とにかく走るのだ。夏場でも、その運動量が落ちることはない。なぜ、そこまで走れるのか――。
監督は「そこにミステリーはない」と言葉に力を込める。厳しいフィジカルトレーニングを課しているのは想像に難くないが、それだけではない。強度の高い練習をこなす体作りから見直し、徹底して食事改善に取り組んでいるのだ。現役時代、イタリアのユベントス、スペインのレアル・マドリーなど、欧州の名門クラブでプレーしてきた元アルゼンチン代表にとっては、当たり前のことを当たり前にしているだけだという。

脂身、濃い味、白米が並ぶ食事に監督があ然。
 きっかけは、シーズン開幕前の沖縄キャンプだった。 「なぜこんなに味付けが濃くて、脂っこいものが多いんだ!」エスナイデルは、宿泊ホテルのビュッフェ形式のレストラン会場であ然とした。テーブルに置かれたメイン料理は脂身のある牛肉、味付けされた豚肉に皮の付いた鶏肉、それに濃い味付けの魚まで……。パスタのソースも選び放題で、おかずもよりどりみどり、まさにリゾートホテルで食事を楽しむそれだった。選手の皿を見ると、牛肉、豚肉、鶏肉などがてんこ盛り、さらに白米まで添えられているのを見ると、ふつふつと怒りが込み上げてきた。 「これはアスリートの食事ではない!」
欧州の一線で活躍してきたプロフットボーラーの常識では、考えられないメニューだった。
「私が要求するフィジカル的な負荷に対応できるようにするためには、食事から改善しないといけない。食事の質をもっと上げるべきだ。栄養価の高いものを摂り、無駄な脂肪は摂る必要はない」

監督から毎日のように届く調理法のリクエスト。
 体脂肪率は、12%以下にすることを徹底。監督は現役時代から信頼を置くアルゼンチン在住のフィジカルトレーナーの助言を受けながら、すぐに「食事改革」を断行した。高橋悠太GMをはじめ、チームスタッフに有無も言わさず、献立の変更を指示。沖縄キャンプ2日目からメイン料理は1種類のみとなり、パスタのソースも消えた。食事の手配をするマネジャーの福島佑馬は、監督に言われるがままにホテル側へ細かくオーダーした。
「肉の脂身を全てカットし、素焼きでお願いします。豚肉は一切なし。パスタはゆでるだけで大丈夫です。ソースはなしで、粉チーズとタバスコだけを置いてください。フルーツ、ドライフルーツ、ナッツ、ヨーグルトは用意してほしいです」ホテルからは「本当にそれでいいのですか?」と確認されたという。主食の白米も玄米へ変更。これが大変だった。ホテルには用意がなく、自前で調達することに。福島マネジャーは高橋GMと一緒に沖縄のスーパーマーケットを駆け回り、数日かかって3軒からキャンプ全日程分の玄米を購入した。ホテルに持ち込むと、調理場では玄米を炊いたことがなく困惑。一度試し炊きして、水の加減なども確認した。
舞台裏でてんやわんやの大騒ぎをしているなかでも、監督からは毎日のように脂を使いすぎない調理方法や味付けまで細かいリクエストがきた。福島マネジャーは、「ホテル側に急で無理なお願いもした」と申し訳なさそうに話す。
▼数日前には女子のフィギアスケート選手のことについて書いた。健康を目指すことが必ずしも有利に繋がらないアスリートの食事を一般の人間、あるいは子どもたちが真似することは危ないと考えている。その点、素人なのでわからないがサッカーは健康なほうが有利なんだと思う。なぜならまともな食事の話が多い。しかし、この徹底ぶりはすごい!!おそらく、欧米では食事を適当にすると、日本や韓国などとちがってとんでもなくなっててしまう選手が多いからなのだろうか?もちろん、日本や韓国だってとんでもない食事をしている選手もいるだろうが、限度があるのだろう。だからここまで徹底するのだろう。食事内容については、アルゼンチン出身、欧米で活躍した監督なので、意味不明な部分もあるが、ホテルのビュッフェに注文を付けたのは素晴らしい。私も、某プロ野球チームの合宿するホテルを訪ねて言ったことは、「朝から50品目、80品目から選べるなどと言うビュッフェの食事を好き勝手に食べさせたら、選手はバテてしまうぞ」と忠告をしたことがある。残念ながら「食事は選手も楽しみだから・・・」で、あまりアドバイスの効果はなかった。90分近くも走り回るサッカーの合宿だったら、少しは効果があったかもしれないと、今になって思う。